今朝の「東京新聞」一面に、「日当40万円出すから」福島第1原発で作業しないかという誘いが、東電やその関連会社(下請けなど)から作業者あてにあると書かれていた。すごい額だ!だがしばし待て。それほど危険な仕事だからだ。やり手は多分あまりいない。作業者は年寄りばかりだろう。若者は将来を考えて、遠慮するだろうから。
しかし、こんな危険な作業を一体今まで東電や、安全・保安員などの専門家は手をこまねいて見ていたのであろうか。いよいよ最後の土壇場になって、「決死隊募る」といわんばかりの募集ではないか。僕が思うに、それでも下請け会社などは、東電が支払う予定の金額からちゃっかりと自分たちのマージンを差し引いて(ピンはねして)いるに違いないのだ。
こんな誠に下劣で、いやしい金銭関係がすべてにわたって支配している。作業員を「英雄」に仕立てる前に、彼ら「専門家」たちは、日頃から安全という考えをもっと徹底させるべきだろう。すべてを企業利益の観点からのみはじき出した当然の報いがこの始末ではないのだろうか。
まず、現場で作業すべきなのは東電の役員であろう。