5つの情報をお知らせします(12月9日)
12月7日、美浜2号機を手動停止へ=圧力調整弁で不具合―関電
高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
日本の稼働原発、ついに一桁台(8基)全原発停止へあと一歩
★1.富山から全国に連帯を込めて
東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激
★2.最悪の公害輸出 原発輸出を止めよう
欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発
★3.<テント日誌 12/7(水)>
「大新聞」の取材
―― 経産省前テントひろば 88日目 ――
★4.メルマガ読者から
○城南信金に口座をうつしました
★5.そうだ、デモに行こう!
デモは主権者である国民にとっての権利です
デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある
しかし、デモがなければそれらは機能しません
★1.富山から全国に連帯を込めて
東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激
村山和弘
○12月11日の経済産業省・各電力会社への行動に、富山集会が重なり残念ですが参加出来ません。富山の闘いの状況をお知らせし連帯アピールに代えます。
「富山4.11デモ」を皮切りに、10団体「5.11北電志賀原発を廃炉に」申し入れました。「5.25北電回答受け取り行動」は、紋切り型の居直りです。翌日5.26から「北電前ランチタイムアピール(平日)」を開始しました。「6.11サウンドデモ」(120名)を実現します。「6.28北電株主総会」北電前アピール行動を行います。その次に、持久戦で毎日から「毎水曜ランチタイムアピール」になります。
○その後、東京での「素人の乱」「東電アクション」の新運動に感激しました。同世代が経済産業省前にテント建設には同じ気持ちでした。若者4人のハンストに大感激し9月14日に東京に出かけました。翌日テントと若者を訪問
し台風の20日まで毎日訪問しました。
その触発で、富山で毎水曜ランチタイム・アピール(10人~20人)にも「座り込み」をプラスします。1人でも毎水曜日には「北陸電力本社前道路で座り込みをする」と言いました。70歳以上「JJBBの会」の座り込みが、東京テントと連帯し開始しました。1人でもやろうとの気持ちが、やると2人以上になり5人になります。7日(水)は雨中パラソルで寒さの中を定例2人と飛び入り若者1人の3人でした。
○歩道上なのでテントは無理です。晴れた日は、楽器演奏もあり座り込みも5-6人になります。原発は存在するだけで危険です。即時、廃炉を求めて闘います。10日は能登半島集会にバス参加。11日(日)富山集会で「北陸電力に即時廃炉」を宣言します。「富山本社」は直接。「北陸電力(株)東京支社 東京都港区虎ノ門2丁目8-1 虎の門電気ビルディング 6F」郵送します。
(「原子力政策の見直しを求める富山県行動委員会」「JJBBの会」「志賀とフクシマを結ぶつどい」集会)
村山和弘
930-0881 富山市安養坊357-35 不二越訴訟連絡会事務所
hujik@ty2.fitweb.or.jp
TEL090-9768-2533 FAX076-444-1833
★2.最悪の公害輸出 原発輸出を止めよう
欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発
山崎 久隆 たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会
○日本は現在、ベトナム、ヨルダン、韓国、ロシアと原子力協力協定締結のための承認案が衆議院外務委員会で可決され、衆議院本会議に送られた。このままでは今年中に衆参両院で可決され、成立してしまう。
最悪の公害輸出、それが原発輸出なのだが、外務委員会には恐ろしく見識の無い議員がそろっているとしか言いようが無い。いったいあなたたちは誰のために仕事をしているのか。原発輸出で利益を上げるメーカーのために、こんな恐ろしい協定を結ぼうというのか。
これが国会で承認されるとするならば、最悪の政権として歴史にその名を残すだろう。
○自民党政権でさえ自らの手をこれほど汚すような暴挙はしなかった。今の民主党政権には依って立つ基盤というものさえ感じられない。市民感覚からかけ離れた、一部の産業界の意向のままに繰り広げられる外交政策。
日本の原子力技術は、根底から否定されてしまった。それは相手国が何と言おうと偽らざる真実だ。欠陥商品であることがあからさまに露呈した日本製原発を、それとは気づかないか、気にしないか知らないが、相手に売りつける行為は、明らかに商取引の信義にも悖る行為だ。
技術的に欠陥を抱えていると知りながら商品を売れば、単なるリコールでは済まず、大変な賠償責任を負うことは、当たり前のルールだ。
福島第一原発の事故は、まだ原因調査さえままならない。失われつつある土地は600平方キロメートルにも及ぶ。(1平方メートルあたり148万ベクレル相当・チェルノブイリ原発事故で居住不能とされた汚染に相当する値で、東京23区の面積に匹敵)
そのような災害を引き起こす装置を、一体どんな保証を付けて売りつけるというのだろう。全額賠償でもするつもりだろうか。国家財政が何度破たんしても追いつかない。
○今必要なのは、署名を終えた協定書であっても、これほど未曾有の災害を引き起こし、国内でも原発政策を全面的に見直している以上、責任を持って安全と言えなくなったことを相手国に率直に詫び、これまでの交渉を白紙に戻し、エネルギー支援が必要ならば原発以外の支援策を提供することを申し出ることだ。
正直ではない国は、結局信頼を得ることは出来ず、利用されて捨てられるだけだ。「国際社会で名誉ある地位を占める(憲法前文)」ことは、永遠に不可能になるだろう。
★3.<テント日誌 12/7(水)>
「大新聞」の取材
―― 経産省前テントひろば 88日目 ――
ちきゅう座ではhttps://chikyuza.net/archives/17396に掲載しています。
★4.メルマガ読者から
○城南信金に口座をうつしました
(A.Y)
城南信用金庫は、福島第一原発事故後4月に「脱原発」のメッセージを出し、12月2日には2012年から、技術的に可能な全ての店舗(85店舗中77店舗)の電力を、東京電力ではなく天然ガスなどで発電する新規電力事業
者のエネットから購入すると発表しました。
「もともと人々の幸せのためにお金があるはずですが、ともすると人はお金に目を奪われて、それを忘れがちです。個人主義やお金がすべてという考え方は貧富の差を生み、人々をバラバラにします。お金よりも人を大切にしなけれ
ば世の中はおかしくなります。人と人とのつながりを復活させ、皆を明るく元気にするために信用金庫は生まれました。-後略ー城南信金のディスクロージャー誌より」 このような理念の企業を応援したいと思い、私も先日メインバンクを城南信金にかえ、3人の子供たちの定期預金も 城南に移しました。昭和の香りの漂うクラシックなデザインの復刻版「新ちゃん」貯金箱がもらえます。
城南信金の店舗がある区や市 http://www.jsbank.co.jp/shop/index.htmlに在住もしくは在勤の方は口座を開くことができます。「脱原発を宣言すると商売が繁盛する→脱原発達成が早まる」社会にしていきたいと思います。
★5.そうだ、デモに行こう!
デモは主権者である国民にとっての権利です
デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある
しかし、デモがなければそれらは機能しません
※「9・11原発やめろデモ」でのスピーチより。
タイトルは編集部によります。
柄谷 行人
私は四月から反原発のデモに参加しています。この新宿駅前の集会にも、6・11のデモで来ています。
私はデモに行くようになってから、デモに関していろいろ質問を受けるようになりました。それらはほとんど否定的な疑問です。たとえば、「デモをして社会を変えられるのか」というような質問です。それに対して、私はこのよう
に答えます。デモをすることによって社会を変えることは、確実にできる。なぜなら、デモをすることによって、日本の社会は、人がデモをする社会に変わるからです。
考えてみてください。今年の三月まで、日本には沖縄をのぞいて、ほとんどデモがなかった。それが現在、日本中でデモが行われるようになっています。その意味で、日本の社会は、少しは変わったわけです。たとえば、福島原発事故のようなことがドイツやイタリアで起こればどうなるか、あるいは、韓国で起こればどうなるか。巨大なデモが国中に起こるでしょう。それに比べれば、日本のデモは異様なほど小さい。しかし、それでも、デモが起こったということは救いです。
デモは主権者である国民にとっての権利です。デモができないなら、国民は主権者ではない、といってもいい。たとえば、韓国では二〇年前までデモができなかった。軍事政権があったからです。しかし、それを倒して、国民主権を実現した。デモで倒したのです。そのような人たちがデモを手放すはずがありません。
では、日本にはデモが少ないのか。なぜ、それが変なことだと思われているのか。それは、国民主権を、自分の力で、闘争によって獲得したのではないからです。日本人は戦後、国民主権を得ました。しかし、それは敗戦によるものであり、事実上、占領軍によるものです。自分で得たのではなく、他人に与えられたものです。では、これを自分自身のものにするためにどうすればよいのか。デモをすること、です。
私が受けるもう一つの質問は、デモ以外にも手段があるのではないか、というものです。確かに、デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある。その他、さまざまな手段がある。しかし、デモが根本的です。デモがあるかぎり、その他の方法も有効である。デモがなければ、それらは機能しません。今までと同じことになる。
さらに、私は、このままデモは下火になっていくのではないか、という質問を受けます。戦後日本には全国的規模のデモが幾度かありました。しかし、それは短期間しか続かず、敗北に終った。今回のデモもそうなるのではないか、というのです。
確かにその恐れはあります。マスメディアでは、すでに福島の事故は片づいた、ただちに経済復興に取り組むべきだ、という意見が強まっています。むろん、そんなことはない。福島では、何も片づいていない。しかし、当局やメディアは、片づいたかのようにいっている。最初からそうでした。彼らは最初から、事実を隠し、たいしたことがなかったかのように装ったのです。ある意味で、それは成功しています。多くの人たちがそれを信じている。そう信じたいからです。としたら、今後に、反原発のデモが下火になっていくことは避けられない。――と、いうふうに見えます。
しかし、違います。福島原発事故は、片づいていない。今後もすぐには片づかない。むしろ、今後に、被曝者の病状がはっきりと出てきます。また、福島の住民は永遠に郷里を離れることになるでしょう。つまり、われわれが忘れようとしても、また実際に忘れても、原発のほうが執拗に残る。それがいつまでも続きます。原発が恐ろしいのはそのことです。それでも、人々はおとなしく政府や企業のいうことを聞いているでしょうか。もしそうであれば、日本人は物理的に終り、です。
だから、私はこう信じています。第一に、反原発運動は長く続くということ、です。第二に、それは原発にとどまらず、日本の社会を根本的に変える力となるだろう、ということです。
皆さん、ねばり強く戦いを続けましょう。
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[編集部より]
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