2012年8月1日(水)その2【TMM:No1538】-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.東京電力の数々の証拠隠滅が続く中で
再度、東京電力の犯罪事実を告発する
告発人 槌田 敦
★2.メルマガ読者からのお便り
◎原発は経済的に「正当化難しい」
米GEトップ、英紙に語る-天然ガスが非常に安くなり…
★3.国民的議論のやり直し要求 脱原発首長会議
★4.<テント日誌 7/30(月)―経産省前テントひろば 324日目>
また一週間が始まり穏やかな日常の霞ヶ関
爽やかに吹く風 その中にある危機
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※8/3(金)首相官邸へ抗議に行こう-たんぽぽ舎も参加します
【日 時】8月3日(金)18:00~20:00 予定
【場 所】首相官邸前
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志
首相官邸への道順は、経産省前テントひろば(日比谷公園の近く)から行くコースをおススメします。
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┗■1.東京電力の数々の証拠隠滅が続く中で
| 再度、東京電力の犯罪事実を告発する
└──── 槌田 敦
東京地方検察庁 御中
告発人 槌田敦
私は、福島原発事故1周年が近づいているのに検察が何らの動きを見せないことに不審を感じて、本年3月7日付けで貴庁に告発状(1)を送りました。しかし、「誰がどのような障害等によって死亡するに至ったのか」などが不明との理由により3月28日返送されてきました。
私は、科学者として事件の原因などについて意見を述べることはできますが、具体的な被害調査は不可能であり、それは検察庁の仕事であって私は原因究明のお手伝いをするだけであると本年4月28日付け告発状(2)で述べました。
このようにして事故から500日が過ぎました。貴庁は何の動きもしていません。その間に、東京電力は数々の証拠隠滅をしています。残念ですが、日本の検察は、日本国民の守護ではなく、東電を含めた国家官僚組織の番人であるとの疑いを濃くしました。
今回も無駄かとは思いますが、もっとも重要と考えられる犯罪事実について、以下のように補充いたします。
東京電力の告発補充書-吉田所長の重大な過失が福島県民をヒバクさせた
告発状(2)の5、6の補充
吉田所長らは、3月14日、2号機の圧力容器に海水を注入するため、圧力容器の減圧を目的にして逃し弁を開放した。その結果、圧力容器の冷却水をさらに失うことになっただけでなく、圧力容器の高圧水蒸気が格納容器に流れ出ることになって、格納容器の圧力は上昇し、格納容器の破裂が心配された。そこで3月15日格納容器をベントした。
大量の放射能を含む水蒸気は、排気塔より大気上空に放出され、折からの東南の風に乗って、浪江町、飯舘村などを襲うことになった。しかし、東電は、この放射能の大量放出と風向きを住民に知らせなかった。そのため多数の住民が高線量の被曝をすることになった。これが福島県民を襲った最大の災害である。
ところで、東電は「2号機ではベントできなかった」と主張し、発電所内での放射能流出経路をあいまいにしている。しかし、3月15日、発電所から30キロも離れた地域が高汚染したのに、発電所内の線量が全員避難のレベルでないことは放射能の排気塔から上空への放出であり、排気塔への流出は排気塔につながる格納容器のベントであって、格納容器の破損による建屋内での放出ではないことを示す。
よって、2号機について、5.圧力容器逃し弁の開放と6.格納容器のベントが福島県民被曝の主な原因であり、折からの南東の風を承知しながら、この事実を住民に知らせず、大量被曝させた東電の事故対応は重大な過失(業務上過失)である。
以上
外にも補充すべきことは多数ありますが、告発状(1)および(2)のように突き返されるのでは詮ないので上記のみに止めます。
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┗■2.メルマガ読者からのお便り
| ◎原発は経済的に「正当化難しい」
| 米GEトップ、英紙に語る-天然ガスが非常に安くなり…
└──── (Mさん)
たんぽぽ舎へ
とてもためになるニュースを「共同通信」より読みましたので、広めたいと思い投稿します。
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米電機・金融大手ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフ・イメルト最高経営責任者(CEO)は、30日付の英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、原子力発電が他のエネルギーと比較して相対的にコスト高になっていると指摘し「(経済的に)正当化するのが非常に難しい」と語った。
発言の背景には、東日本大震災の影響で原発に関わるコストの上昇が見込まれる一方、技術の進歩で地中深くの岩盤から採取される「シェールガス」の増産が進んで、天然ガスの価格が10年来の安値水準を続けていることがある。イメルト氏は「天然ガスが非常に安くなり、いずれかの時点で経済原則が効いてくる」と述べて、原発が経済的に見合わなくなる可能性を示唆。「世界の多くの国が(天然)ガスと、風力か太陽光の組み合わせに向かっている」と述べた。
GEは電機メーカーとして原子力発電の普及を担ってきた。現在も日立製作所と組んで原子炉メーカー世界大手の一角を占めるが、原発事業はGE全体の売上高の1%にも満たないという。
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┗■3.国民的議論のやり直し要求 脱原発首長会議
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(2012年8月1日東京新聞より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)
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┗■4.<テント日誌 7/30(月)―経産省前テントひろば 324日目>
| また一週間が始まり穏やかな日常の霞ヶ関
| 爽やかに吹く風 その中にある危機
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昨夜は国会議事堂前の興奮のままテントの泊まり番の皆さんの話は尽きずに弾みました。その中、佐賀から抗議行動に参加し泊まった高三の学生が、見るもの聞くもの新鮮な一日の終わりに我々おじさんの話に目を皿の様にしながら聞き入っていたのがテントとしてとても新鮮でした。初めての抗議行動。その全てを自身で体感したわけではないのですが、自分の体験を更なるものにしようと『そこでは何がありましたか?それはどうしてですか?』と矢継ぎ早の質問を僕たちに浴びせるのでした。その熱気は夜の空気も冷ますことなく、いささか寝苦しい朝となりました。
一通りの朝の作業と前日の片付けを済ました頃、椎名さんがテントに到着したので早速その高校生を紹介しました。佐賀から一人で来た事。昨夜の興奮を語る彼を見ていて、若者に対する期待感を感じると共に、この世代いやそれに続く未来へ対しての責任を強く感じてしまうのは僕だけではありませんでした。
午後になりHさんがテントを訪れ、昨日の国会前で逮捕された二名の応援に中央署、麹町署に行ってきたとのことでした。当然本人には面会できない訳ですが、救援センターの弁護士さんにお会いしたそうで、少しは逮捕時の状況を聞くことが出来たとのことだったので教えて頂きました。
逮捕は規制線が破られる前、もしくはほとんど同時だったようです。逮捕したのは私服公安で、強引に連れ去られたというより同行して行ったという感じだったそうです。真偽は定かではないのですが、もし規制線が破られた後だとしたらそんなに悠長な逮捕とはならないのではないかと思いました。話を聞くにつれ益々不当逮捕の匂いがしてきます。その話をしている時にサイクリングスーツをまとった男性がテントを訪れ、原発関連会社の株の話をしていかれました。詳しくは聞き漏らしてしまいましたが、今の株安に少なからず影響があるとのことだったようでした。また来て下さるとのことでしたのでいずれ詳しくお聞きしたいと思っています。
連日の疲れのためか昼寝をしたのですが、日差しは強いものの、風通しを良くしたテントに時より吹く風は爽やかで、見上げれば青い空にぽっかりと浮かんだいくつかの雲。それだけを見れば何でもない風景であり、3.11前の日常そのものです。しかしその風に、空に、目には見えない放射能がと思うとやはり尋常ではいられない気持ちにさせられますし、その恐怖の中で暮らす福島への想いを今更ながら致さざろうを得ないのです。
そして大飯3・4号炉を再稼働させた今の霞ヶ関、永田町の空気は風雲急を告げています。どんな思惑があろうとも、今、なぜこの時期に「田中俊一」を原子力規制委員会の委員長にしようとしているのか?なぜ原子力ムラの中心人物である者をそこに据える人事を強行するのか?人間少しは遠慮というものが有るのですが、その配慮をあえてしないでわざわざそれをする今の流れは国民を愚弄するもので、形振りかまわないその醜悪さには吐き気さえ覚えてしまいます。今まさにある危機です。目の前の危機です。とてつもない暴挙にテントも備えなくてはなりません。
夜になって月曜日恒例の「関西電力東京支社」再稼動絶対撤回の抗議が行われました。新たな幟をゴザに手書きして作りましたが、それには「このビルの9階には関電東京支社」と書いて、通りかかる皆さんへ抗議をより理解して頂くものとしました。効果があったようでした。
テント内では正清さんとSさんとが政府・官僚のもたらす危機的状況の中でそれをどう打開していくかの議論を続けています。テントが今の政治状況とどう絡んでいくか、規制委員会人事の阻止をどのようにしていくか。喫緊の課題はこれであるとの認識には僕も同意できるものでした。
そこへ「右デモ」がテントの前を通りました。共に脱原発を願う気持ちは同じでありその思いは尊重できても、どうしてもその隊列には馴染まないでいる自分は少々複雑な気持ちで見送るのでした。
それでも、例の高校生がしばらくしてやはり興奮しテントに戻ってくると、『あれはどのような人たちなんですか』とまたまた質問です。少しだけ参加し参加者と話をしたようで、話をした若者にはあまり右との意識はなかったようだと言っていました。隊列の先頭にいる日の丸を持つ姿にはオリンピックのそれと変わりないイメージなのだろうかな、とその話を聞きながら思うのでした。
いずれにしても若い方たちが思いの丈を主張し、行動するそれについては大いに期待もし応援したい気持ちではあるのですが、その中にある危うさ、脆さをも感じるのは単に僕が歳を取ったせいなんだろうなと、自問自答しながら彼の高潮した顔を眺めるのでした。( F記 )
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【編集部より】
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