「次回、13日(金)大飯原発3号機を停止せよ-官邸前抗議行動へ」など―地震と原発事故情報

2012年7月7日(土) 地震と原発事故情報【TMM:No1509】-5つの情報をお知らせします

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★1.雨の中、7月6日(金)官邸前抗議行動に15万人(主催者発表)
   警察の規制がキビシク、長い列はテントひろば前まで……
   次回、13日(金)大飯原発3号機を停止せよ-官邸前抗議行動へ
                      柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.原子力ムラの犯罪を振り返る ≪中≫
   原子力の現場で違法行為かずかず
                  山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
  ☆7/14広域がれきの根拠なし-青山貞一さん講演会-
     それでも都は燃やし続けるの?
★4.新聞・雑誌より
  ☆官邸前デモ空撮 カンパに860万円 広がる再稼働反対の輪
★5.<テント日誌7/3(火)―経産省前テントひろば 297日目>
   卑劣な保安院~意見聴取会顛末~
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┗■1.雨の中、7月6日(金)官邸前抗議行動に15万人(主催者発表)
 |  警察の規制がキビシク、長い列はテントひろば前まで…
 |  次回、13日(金)大飯原発3号機を停止せよ-官邸前抗議行動へ
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

 7月6日(金)、大飯原発再稼働を停止せよ!首相官邸前抗議行動が取り組まれました。たんぽぽ舎も広く呼びかけて全力で参加しました。行動終了後に、20人弱がテントひろば近くの店で、今日の感想や総括を話し合いました。その要旨。

Aさん.雨にも関わらず多数の人が参加した。直感で先週と参加人数は同じ位ではないか。
Bさん.警察官の規制はひどかった。あの規制-誘導とは闘うべき。
Cさん.列の後の方では、音がなく、お通夜的になっていた。私が小型のマイクで再稼働反対と呼びかけると元気に唱和がかえってきた。
Dさん.野田政権を変えたい(やめさせたい)、また官邸前へ行こうと思う。(自作のプラカードを持参)
Eさん.しっぽの方でシュプレヒコールができるようにマイクなどをもっと用意すべきだ。
Fさん.今日初めて参加した。たんぽぽ舎のビラまきも手伝った。私にできることは何だろうかと考えている。
Gさん.みにくい警察の規制があり、怒っている。地下鉄から出るときも苦労した。官邸前抗議行動なのに官邸から遠く離れた道に押し込められてしまい「先週の高揚感」とはすこし違った。
Hさん.前の方で何か混乱があったようだが主催者が自主規制したのは良かった。
Iさん.たんぽぽ舎は5班に分かれて活動したので(一部は交通整理要員)、今日の全体像がよくみえない。わかる人は説明して欲しい。
Jさん.全体図の説明、YTさんが書いた「国会周辺地図と建物の図」を基に、今日の全体像を説明。官邸前は、車道まで全部、人の波で埋め尽くされた(前回と同じ)。たんぽぽ舎が担当した最後列の整理=財務省横の坂道(その先は経産省前テントひろば)は、19時30分頃、車道開放してもなお人数は増えて、長く伸びて「もうちょっとで」テントひろばへ到着する長い列となった。なお、19時30分位から、帰る人がかなりの数に上った。

要約…
1.雨にも関わらず、参加人数は減っていない。
2.再稼働への怒りと運動は広がっている。あきらめていない(民意)
3.シュプレヒコールは、「再稼働やめろ」が多く、「野田やめろ」コールは前回より少ないと感じた。
4.警察官の規制はひどかった。官邸前抗議が、官邸からはるか離れた地での抗議になってしまった人が増えた。(途中帰った人が増えた要因かも)
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 なお、たんぽぽ舎は、20時以降、5ヵ所で原発やめよ学習会・講座のビラ5000枚をほぼ配布し、合わせて再稼働やめよ抗議ハガキの普及(約50組=300枚、累計15000枚)に取り組めた。一定の成果。

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┗■2.原子力ムラの犯罪を振り返る≪中≫
 |  原子力の現場で違法行為かずかず
  └──── (山崎久隆)

 原発の黎明期には多くの事故が発生し、そのたびに長期停止を余儀なくされてきた。最初に動いた敦賀原発(日本原電)は80年に放射性廃液を垂れ流す事故を起こし、美浜1号(関電)は燃料が破損して炉内に散乱する事故を起こし、福島第一(東電)は1~3号共に応力腐食割れなどの腐食と劣化により長期間にわたる交換・補修・改造工事を余儀なくされていた。
 今の原発の技術水準は、その当時から見てさえも悪化している。運転継続を最優先し、安全性確保は外部団体や機関(原子力技術基盤整備機構や電力中央研究所)やメーカーに丸投げ、その結果電力会社には安全性確保の技術が蓄積せず、外部機関は実機の運転実績がないために机上の空論が積み重なるという結果になった。
 その結果、現場ではいわゆる「偽装」が横行する。定期検査において合格基準に達しなくても保安検査官を騙し定期検査合格証を取得すれば原発を運転できるので、そのためのテクニックが「知見」となって積み上がる。福島第一原発3号機では、格納容器の漏えい率検査(一定時間に基準値以下の漏えい率を達成することにより、格納容器の密封度を確認する検査)をごまかすために、圧搾空気を別系統から押し込んで、検査官を騙した。91年から92年にかけてのことだ。
 検査官はゲージを見ているだけなので、複雑な原発内部でそんな偽装工作をされては、見抜くことなど出来なかった。漏えい率が基準を満たさなければ、当然原子炉の運転は出来ない。違法な原発がこうして動いていた。
 1999年9月30日、原子力開発史上最悪の「JCO臨界被曝事故」が起きる。ほとんど素人同然の核燃料加工会社に対して当時の動力炉・核燃料開発事業団が臨界事故を起こす危険性を知りながら溶液状の高濃縮ウランを取り扱わせて引き起こした。
 従業員2名が大量の中性子線を浴びて死亡、住民667名を含む被ばく者を出した。
 だが、これでも国は反省などしなかった。度重なる不祥事を全く見抜けなかった原子力推進体制を見直すどころか、2001年に「原子力安全・保安院」を経産省に作り、推進機関に規制機関と、まさに焼け太りで組織拡大を行った。
 美浜原発3号機で2004年に起きた二次系配管の破断に伴う蒸気突出事故は、さらに悲惨な結果を招いた。11名が死傷し、原発事故としては最大の犠牲を出したのは、運転以来全く肉厚の検査をしていなかった二次系の給水配管の破断だった。
 二次系なので原則として放射能は含まない。そうなると点検は徹底的にサボる。やらないのだから安全性の確保どころでは無い。
 このような装置類はいくらでもある。電力会社は、原発の運転はできるがメンテナンスや対処能力は全くないことを露呈した。東電でも2002年から続々と不祥事が発覚し、2003年には全原発17基が止まることになる。
 安全確保のために設置された保安院が、実際には原発推進の隠れ蓑であることは、誰の目にも明らかだった。そのトップは原子力に素人だったことも分かっている。官僚組織の一通過ポストに過ぎなかった。多くの人にとっては「騙された」という気分かもしれないが、それはとうに分かっていたことだった。
(次号以降、≪下≫につづく)

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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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☆広域がれきの根拠なし-青山貞一さん講演会-
 それでも都は燃やし続けるの?

7月14日(土)18:20開場  18:30~20:30 (100名定員)
岸町ふれあい館3階第5集会室(1階奥にエレベーターあります)
     ・JR京浜東北線・地下鉄南北線「王子駅」下車北口徒歩5分
     ・東京都北区岸町1-6-17 TEL 03-3909-0711

※青山貞一さんプロフィール
 1946年愛知県生まれ。70年電気通信大学電気通信学部卒業。アジア経済研究所を経て86環境総合研究所を設立、代表取締役に就任。現在は、顧問。東京都市大学名誉教授。著書に『ダイオキシン汚染』、共著に『審議会革命』など。

主 催:ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク
参加費:¥800(資料代含む)¥500(学生・失業者・障がい者)
連絡先:080-3013-3618  090-3248-7397
ブログ:http://shutokennw.jyugem.jp

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┗■4.新聞・雑誌より
 | ☆官邸前デモ空撮 カンパに860万 広がる再稼働反対の輪
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 関西電力大飯原発3,4号機(福井県おおい町)の再稼働撤回を求め、6月29日夜に首相官邸前(東京都千代田区)であったデモをめぐり、市民有志が撮影用ヘリを借り切った費用のカンパを呼び掛けたところ、今月5日までで約860万円が寄せられた。主催者は「再稼働撤回の弾みにしたい」としている。
 呼び掛けたのは「正しい報道ヘリの会」。毎週金曜日に行われる巨大デモの全体像を市民に伝えようと、作家の広瀬隆さんやフリージャーナリストらが設立した。(中略)
 空撮の実費は約105万円だったため、残りの500万円は福島県民が6月11日に東京電力役員らを福島地検に刑事告訴した「福島原発告訴団」にカンパした。さらに今月16日に東京・代々木公園で開かれる「さようなら原発10万人集会」でもヘリ撮影を行い、その費用に充てる予定。 
 広瀬さんは「集まったお金は想像もできなかった金額。カンパしてくれた人に感謝したい」と話した。(7/6東京新聞より抜粋)

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┗■5.<テント日誌7/3(火)―経産省前テントひろば 297日目>
 │  卑劣な保安院~意見聴取会顛末~
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7月3日(火) 曇り時々雨
 朝、散歩からテントへ戻ってくると、群馬からO君が来ていてテントの前で話していた。彼は時々群馬からテントにやってくる。17日には福井へのバスツアーにも参加していた。先日29日の官邸前行動にも来ていたという。最前線の方にいたらしく、終了時の様子をめぐっていろいろ意見を言った。意外に波紋を広げていることを知る。ともかく今週金曜日、さらに大規模となるように頑張ろうと言って別れた。

 午後、保安院の意見聴取会があり、傍聴を申し込んでいたので別館前へ。どうやら今日は傍聴者締め出しで別室傍聴となるらしい。1月18日以来、この形が乱発されているように思える。事前のアピール行動に続いて傍聴に入るが、始まってすぐ驚かされた。
 実は今日の最重要事項である大飯原発直下の破砕帯の問題が今日の検討事項から外れているのだ。資料もない。どうも関電が資料提出をネグレクトしているようだが、関電としては野田政権と保安院の足元を見すえての対応なのだろう。
 破砕帯が活断層なら、現行法でもその上に原発はあってはならないというほどの問題でありながら、すでに再稼働に踏み切っていてのこののんびりさは本当に原子力ムラの酷さに驚く。委員の中からも強い語気での批判が上がっていたが、もうモニターでの傍聴をする気にもなれず引き上げる。
 後ほど送られてきたメールでさらに驚かされる。保安院はいつも傍聴申し込み者リストを警察に見せていて、その警察の助言で傍聴者締め出しにするかどうかを判断しているというのである。そこまでヤルのか!!

 夜はテント内で運営会議。おおい現地行動バスツアーの報告と、7/6官邸前行動、7/7七夕アクション、7/1610万人集会への取り組みを確認。

★7/6(金)「大飯原発3号機を停止せよ!」 官邸前行動18時~20時
★7/7(土)七夕アクション 17時 テントひろば

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