5つの情報をお知らせします(2月13日)
1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、全原発停止へあと一歩
【東京電力:柏崎刈羽6号 2012年3月26日に 定検入】
【関西電力:高浜3号 2012年2月20日 定検入】
【北海道電力:泊3号 2012年4月末までに 定検入】
★1.日本の原発政策、その最大の弱点を突く
─汚染者負担の原則は東電を許さない(3)
槌田敦(核開発に反対する会代表)
★1´.2月11日その後…
集会は続々と人が集まり、やや高い橋の上にも一杯の人
東京新聞に、掲載記事ありました。(数名の読者から)
★2.東海第二原発廃炉署名、第二回目提出
第一次、第二次集計を合わせ、合計102,745筆!!
茨城県は102,745人の声を活かし、自立すべき
★3.<テント日誌 2/11(土)>
再稼動阻止!を掲げ、今年最初の大行動
―― 経産省前テントひろば 153日目 ――
★4.イベントのおさそい
◇ドイツ脱原発への道 名作3部作上映会 2月21日(終日)多摩市永山
1)「核分裂過程」 2)「第八の戒律」
3)「故郷のために~ギートルさんたたかう」
★5.読者からイベントのおさそい
◇ドイツ脱原発への道 名作3部作 上映会
2月21日(火)多摩市永山公民館(ベルブ永山)3F講座室
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★1.日本の原発政策、その最大の弱点を突く
─汚染者負担の原則は東電を許さない(3)
槌田敦(核開発に反対する会代表)
【民事事件としての福島原発事故】
民法第709条には「故意または過失によって他人の権利または法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」とある。すなわち、故意または過失による損害は、民法第709条によって東電には賠償する義務がある。これを国が肩代わりするなどは憲法違反である。
民法第710条には、「(略)前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない」とある。したがって、一切の損害に加えて、相当の慰謝料を加算し、全国の裁判所で犯罪者東電に請求する。
現状では、原子力賠償法により、原子力事故の賠償は事業者の無過失でも賠償することになる。しかし、今回の事故は、すでに述べたように、東電の未必の故意および/または業務上過失による事故である。その場合は、無過失の賠償ではなく、民法第709、710条で定めた故意と過失による損害賠償の責任を問うことになる。
最終的には、東電は、所有する発電所や送電設備など一切の有価資産を売却してこの賠償にあてる。東電は、事故の7カ月前に保険契約を解除しており、なおさらである。
このようにして東電には売る資産が一切なくなり、たとえば所有する物件が事故を起こした福島第一原発と放射能汚染で売り物にならない第二原発だけになった時、初めて東京電力は国有化され、賠償など必要費用は国庫負担となる。現実において「実質的国有化」などとごまかして、犯罪者東電を政府が支援するなどもってのほかである。
★1´.2月11日その後…
◇集会は続々と人が集まり、やや高い橋の上にも一杯の人
◇東京新聞に、掲載記事ありました。(数名の読者から)
◇代々木公園B地区の集会は、続々と人が集まり、やや高い橋の上にも
一杯の人、人。大江健三郎、山本太郎、藤波心、福島の生産者、落合恵子、
澤地久枝(敬称略)のみなさんが熱い発言。
(編集部より:柳田の昨日の文の欠落部分です)
◇集会の翌あさ東京新聞には、社会面の真ん中あたりに集会の様子が小さく
掲載されていました。複数の読者から指摘ありました。
★2.東海第二原発廃炉署名、第二回目提出
第一次、第二次集計を合わせ、合計102,745筆!!
茨城県は102,745人の声を活かし、自立すべき
脱原発ネットワーク茨城 森
2月10日、午後3時より茨城県庁の一階、入札室にて東海第二原発廃炉署名の第二回提出が行われました。事前の出席申し入れにも関わらず、第一回目に続き、今回も知事は欠席、集まった市民40名より危機管理官と原子力安全対策課長の二名に51,310筆の署名が手渡され、要望書に対する回答と質疑応答が30分程度行わました。
県側の態度は一貫して『国の指針を待つ』
その依存的な態度に同席した県民からは強い反発の声が上がり、茨城県は原子力と共に歩んで来た歴史とJCO事故の記憶を持つ唯一の県として逆に国に廃炉を進言していく位でなくては、おかしい、と県側に訴えました。
全国の皆様の協力で10万名を越えた署名を決して無駄にする事なく、絶えず廃炉を訴え、原子力の始まりの地から脱原発を目指して決して諦めません。
2月26日には、東海村にて東海第二原発の廃炉を訴え、人間の鎖行動も予定されております。宜しければ、現地で共に闘って下さい。
そして引き続き、署名にも、ご協力をお願い致します。
★3.<テント日誌 2/11(土)>
再稼動阻止!を掲げ、今年最初の大行動
―― 経産省前テントひろば 153日目 ――
福島原発事故発生一年目を迎える前段集会としての「全国一斉さようなら原発1000万人アクション」が、午後一時から、代々木イヴェント広場、ケヤキ並木で行われた。それに先立って、テント広場は、ケヤキ並木渋谷口で、たんぽぽ舎、反原発自治体議員市民連合、福島原発事故緊急会議、東電前アクション、全交などと連帯して、前段の前段集会を開いた。テント合唱隊結成を呼びかける若者も積極的に参加した。
いつしか、渋谷口では、どこかの党派のびらまきなども便乗しているかのごときだった。背景に、テント広場がそのまま移動したように、再稼動反対・テントひろばの旗が、1ダースほど立てられていた。代表格の人々は、まだひとけのない並木で、びらをまきはじめていた。フランス・レジスタンス時代の思想家、シモーヌ・ヴェイユは、晩年に「3人以上の対話は、別の力が働き、真実の対話から遠ざかる」というようなことを記していたが、これはハイデッガーの「存在と時間」の思想に通底しているのかもしれない。戦争責任論が書けたのは、ヤスパースだった。
イベント会場に先立つ渋谷口でのメッセージの交換は、明瞭なうそ偽りの無い、みずからのキャリアを踏まえた素晴らしいスピーチの連続だった。12時に近づくと、ひとけ無かった並木通りは、200人近くの人々であふれるようなにぎわいになった。
東電前アクションKさんは、仲間の不在を「不当逮捕」によると伝え、救援カンパの袋がまわされ、即刻、5万以上の厚い気持ちが集められた。
すでにおそらく彼は、反権力の火の玉にされてしまったのだろう。人間回復をもっとも希求するものが火の玉に落としこめられる、これが、反体制闘争の現実といえる。しかし、彼は、復活するだろう。
周恩来は、日本軍残留兵士をリンチしないよう厳しい命令を人民に伝えた。権力は、人をエネルギーに変換してきた。軍の、組織のためのエネルギー。戦争が終われば、人間に返してあげなさいというのが、周恩来の認識だった。われわれが戦っているのは、戦中、あるいは、戦前の権力体制なのだった。
大江健三郎さんなどのスピーチを、群集の中で携帯椅子に座って、ひとり聞いている人を見かけた。「戦前の思想」の著者、柄谷行人さんだった。テントにきたドイツ・ジャーナりストも取材活動をしていた。ドイツ各地10箇所以上で、反・脱原発集会がこの日も催されていると聞いた。広場の向こうの歩道橋にも、びっしりひとびとが会場を覗き込んでいるのがみえる。会場では、旗の数は多く、読みきれない。
テント広場は明治公園へのデモの隊列に参入した。1挺団500人を優に、こえている。明治公園だけで、5挺団ではなかったか。4時近く、解散地点でのビラまき、署名請願など終えたときには、小春日和もかげりをみせていた。夜、新宿から、怒りの太鼓隊などのデモもあった。
夜のテントは、真剣な対話で、鈴なり状態だった。デモでの逮捕者は無いと思われる。
この一年に何をしたか、何ができたか、議論には終わりが無いようだった。現在が歴史のようだ。表現以前の歴史が、テントに渦巻いている。(Q記)
☆お知らせとご案内
○テント全体会議 2月18日(土) 午後2時~5時
場所 スペースたんぽぽ
○テントひろば 応援の集い「撤去すべきはテントではなくて、原発だ!」
2月18日(土) 午後6時半~8時半 場所 スペースたんぽぽ
・ドキュメント「おてんとさまがみている。1/27の映像」上映
・お話 浪江町の酪農家・吉沢さん、椎名さん、淵上さん
参加費:1000円
(上映終了後の参加者・学生・テント全体会議参加者は500円)
★4.プルサーマル再び停滞
─3.11福島事故後の青森県など立地自治体、慎重姿勢
「再稼働はウラン燃料で」「揺らぐ再処理工場の意義」
(2012年2月12日 デーリー東北より抜粋)
六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場で取り出したプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を原発で燃やすプルサーマル計画は、春以降に全国の原発が再稼働した場合でも、再び停滞する可能性が強まっている。国がプルサーマルを含む原子力政策を見直しているのに加え、福島第1原発事故を受けて導入に向けた地元側のハードルが高くなったのが要因。国が再処理路線を堅持したとしても、現実にプルトニウム消費が進むかどうかは不透明な情勢だ。
プルサーマルは現時点でMOX燃料の唯一の消費先。電力業界の相次ぐ不祥事などで計画は延期され続けたが、2009年に佐賀県の九州電力玄海原発3号機で初めて実施された。(中略)
玄海でスタートして以降、プルサーマルは四国電力伊方原発3号機(愛媛県)、東京電力福島第1原発3号機、関西電力高浜原発3号機(福井県)で開始されるなど、15年度までに16~18基で導入する電力業界の計画は順調に進んでいた。
しかし昨年3月の原発事故で情勢は一変。すでにプルサーマルを導入済みの原発では、事故を起こした福島第1原発3号機の廃炉が確定しているのに加え、他でも地元側が慎重姿勢を強めている。(後略)
★5.読者からイベントのおさそい
◇ドイツ脱原発への道名作3部作 上映会
1)核分裂過程 2)第八の戒律 3)故郷のために~ギートルさんたたかう」
日時 2月21日(火)
場所 多摩市永山公民館(ベルブ永山)3F講座室
1)『核分裂過程』・・・再処理工場、ここにできなければドイツのどこにも造れない・・・保守的政治風土のゆえに立地に選ばれたヴァッカースドルフ村。だが・・・集会で歌われる歌がすばらしい
2)『第八の戒律』・・・「嘘をついてはならない」というモーゼ十戒第八を、原子力関連の政府機関・企業はずっと破ってきた・・・チェルノブイリ事故機至近の村の女性の「住んでて安全というのならなぜ避妊しろって言うのよ!」
3)『故郷のために~ギートルさんたたかう』・・・ヴァッカースドルフ村
の良妻賢母型主婦だったギートルさんが、ピエロの扮装をして・・・
上映スケジュール
映画2)10:15~11:50 映画1)13:00~14:35
映画3)14:50~15:35 映画2)16:00~17:35
映画1)19:00~20:35
※主催 東都生協ニュータウン支部 国立センター
電話 042-580-1750
東都生協組合員 ¥100、東都生協組合員ではない方 ¥300
支払い後出入り自由
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[編集部より]
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