「関西電力美浜原発2号機の40年+10年=50年運転の認可…保安院も共謀のデタラメぶり」など―地震と原発事故情報

たんぽぽ舎です。【TMM:No1479】
2012年6月7日(木) 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                          転送歓迎
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★1.関西電力美浜原発2号機の40年+10年=50年運転の認可…保安院も
   共謀のデタラメぶり
    そのまますんなりと延長申請が認められるわけがない
                         山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.「首相に命を預けた覚えはない」
     脱原発で集結 署名720万筆に
★3.読者からイベントのおさそい
  ◇6/9第3回平和力養成講座
   講師:前田朗「ピースゾーンの思想―人民の平和への権利」
★4.<テント日誌6/4(月)
   ―経産省前テントひろば268日目 稼働原発ゼロ30日目>
   6/7~9 連日の官邸前行動 1人でも多くの人が官邸前へ!
   6/17福井・全国集会参加バスツアー参加申し込みとカンパが続々と
★5.<テント日誌6/5(火)
   ―経産省前テントひろば269日目 稼働原発ゼロ31日目>
   6日からの連日行動をやり抜こう!
    加藤登紀子さんが6月7日(木)テント来訪予定―午後2時頃
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 ※6/8原発についてみんなで観ようワンコイン上映会☆
  上映タイトル
    『世界は恐怖する 死の灰の正体』(日本、1957年)

 日  時:6月8日(金)19:00(開場18:30から)★お楽しみ特典上映あり★
 参加費:500円   会場:スペースたんぽぽ
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┗■1.関西電力美浜原発2号機の40年+10年=50年運転の容認…保安院も
 |  共謀のデタラメぶり
 |   そのまますんなりと延長申請が認められるわけがない
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 またあり得ないことが起きてしまった。
 関西電力美浜原発2号機は、今年7月25日に営業運転開始から40年を迎える。新しい国の方針に従えば、運転は終了するはずだった。細野大臣も「それ以上の運転を認めるのは例外的」としていたはずだった。ところが新しい法律や規則が出来る前にいわば「駆け込み」で認可を得てしまえば、一般的に法律は既に旧法で認可された設備にまでさかのぼらないから、40年+10年、すなわち50年まで使い続けられるということで、申請を行い、規制当局の保安院も共謀して、この老朽炉の延命に荷担しようとしている。なんというデタラメぶりだろう。
 もちろん、そのまますんなりと延長申請が認められるわけがない。専門家会合で審査をするし、そもそもこの原発のストレステストも終わっていない。
 つまり運転を再開できる見通しさえ立っていないのだから、このような申請そのものに実質的に意味はない。単に関電の「原発中毒ぶり」が際立つだけだろうに。
 こんな申請をそのまま審査し、妥当などと判定をして専門家会合の意見聴取にかける保安院も、もはや「終わった」機関だ。
 美浜原発2号機について言えば、関電で最も古い1号機に次いで古い。つまり2号機が運転を再開するということは美浜1号以外は再起動できることにもなりかねず、何のための40年規制かということになろう。
 これまでの保安院と関電のやってきたことを見れば、細野大臣がいくら40年以上は例外と強調しようとも実務ではいくらでも延伸できるということの証明に他ならない。あとどれだけ担当大臣でいるか分からない人間の言うことなど、この程度の重さしかない。
 今行われている審査を全部止めて、全原発の運転認可を取り消してから「40年規制」を導入するならば、かなり高いハードルにはなるだろう。
 ずるずると3.11以前の規制や法令をそのまま無批判に適用している保安院や現政権に原発の安全性を語る資格はない。

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┗■2.「首相に命を預けた覚えはない」
 |  脱原発で集結 署名720万筆に
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                                           (6月7日東京新聞より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

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┗■3.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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  ◇第3回平和力養成講座
   日時:6月9日(土)午後2時~5時
   会場:スペースたんぽぽ
   講師:前田 朗「ピースゾーンの思想―人民の平和への権利」

<講師プロフィル>

東京造形大学教授。日本民主法律家協会理事。刑事人権論、戦争犯罪論、非国民研究。著書に『軍隊のない国家』(日本評論社)『非国民がやってきた!?』
(耕文社)『平和力養成講座』(現代人文社)『平和への権利を世界に』(かもがわ出版)『9条を生きる』(青木書店)など。

主催:平和力フォーラム                 
    東京都八王子市宇津貫町1556 東京造形大学・前田研究室
    TEL 042-637-8872(直通) E-mail:maeda@zokei.ac.jp

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┗■4.<テント日誌6/4(月)
 |  ―経産省前テントひろば268日目 稼働原発ゼロ30日目>
 |  6/7~9 連日の官邸前行動 1人でも多くの人が官邸前へ!
 |  6/17福井・全国集会参加バスツアー参加申し込みとカンパが続々と
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6月4日(月)晴れ
 午後、何人かで、原発いらない福島の女たちが呼びかけている6・7の「ダイ・イン&座り込み&カンショ踊り」の、テントとしての準備作業について相談する。といっても横断幕を作ろうとか、メディアへの取材要請とかということであったが。
 この相談をしている時に、福井県庁前から電話が入る。仙谷が1時に来て、今度は細野が5時頃に来るようで、いろいろ果敢に行動している様子が、興奮した声で伝わってくる。後で、この県庁前には山本太郎さんも駆けつけていたことを知る。

 夜はスペースたんぽぽでの「大飯原発再稼働阻止!東電値上げ反対!討論・決起集会」に参加する。テントひろば、首都圏反原連、再稼働阻止全国アクション、反原発自治体議員市民連盟、たんぽぽ舎、電気代一時不払いプロジェクトから、報告と提起があった。会場には85名の参加者が詰めかけ、熱気溢れるものであったが、とくに最後の方になって、ギリギリの正念場を迎える大飯原発再稼働阻止に向けた直接行動への意見表明が相次ぎ、6・7~9の官邸前行動への一大結集、6・17の福井・全国集会への大参加ということが全体で共有されたことであったと思う。もう一度、まとめて記しておきたい。(Y・T)

★6月7日(木)国会周辺で、緊急アクションとして、ダイ・イン&座り込みをしますのでご参集下さい。
 まずは、12時、経産省前テント集合です。(13:30 内閣府申し入れ → 
ダイ・イン、カンショ踊り)
「原発いらない福島の女たち」から原発いらない全国の人たちに発信します!
  ≪緊急・非暴力アクション 女たちは行動する≫
     ~ダイ・イン&座込み&かんしょ踊り~

  フクシマの子どもたちの悲鳴が、霞が関には届かない。
  フクシマの女たちの叫びが、官邸には聞こえていない。
  フクシマの悲しみが、野田首相には伝わらない。
  フクシマの大飯原発再稼動を、みんなで止めるしかない。

 未曾有の福島第一原子力発電所事故を招いた責任を東京電力とともに責任を負うべき国に、もはや原子力発電所の再稼動を認可する資格はありません。
 広大な放射能汚染地域の住民、特に子どもたちの命と健康を守ろうとしない国に、原子力発電所の安全性を保証する資格はありません。
 大飯原発再稼働にむけて、しゃにむに突っ走る野田政権。
 私たちは、また福島から緊急に皆さんに呼びかけます。

★6月8日(金)首相官邸前抗議行動18:00~20:00(主催;首都圏反原連有志)
★6月9日(土)大飯原発再稼働反対!首相官邸包囲ウォーク
             (主催;再稼働阻止全国アクション) 

★経産省前テントひろばです。
 大飯原発再稼働に反対する皆さんに呼びかけます。
 既報の「6月16日出発、17日福井原発再稼働反対全国集会へ参加するバスツアー」については、現在参加申し込みと共に応援カンパも続々と寄せられています。皆さん、福井に行き、大飯原発自体に再稼働ヤメロ!の意思をぶっつけようではありませんか。
  多くの人の応援カンパが参加費3,000円ポッキリを可能としてくれました。現在のところ、バス5台程度を予定していますが、参加者が多くなれば、あらゆる手を尽くして、バスも増やす予定です。
  万難を排してご参加下さいますようお願い申し上げます。

  6・16 22時 新宿出発→6・17大飯原発現地を経て、正午、福井市中央公園での集会とデモ    →6・17 23時頃新宿到着予定
 
 ■1.申込みは「払込取扱票《郵便局》へ。この払込取扱書の控えか、現金払いの申込書の領収書を集合場所にご持参を。2.所定の払込取扱書がない場合には郵便局備えの用紙を利用(口座番号00160-3-267170 口座名義 経産省前テントひろば)。3.現金による申し込みは経産省テント受付で行っている。申込み締切日は払込取扱票利用の場合に6月11日(月曜日、消印有効)まで。現金申込みは6月12日(火)まで。料金は三千円。

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┗■5.<テント日誌6/5(火)
 │  ―経産省前テントひろば269日目 稼働原発ゼロ31日目>
 │  6日からの連日行動をやり抜こう!
 |  加藤登紀子さんが6月7日(木)テント来訪予定―午後2時頃
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6月5日(火) 晴れ後曇り
 今週に入って昨日・今日と、17日の福井・全国集会への参加バスツアーへの参加申し込みが急速に増えてきた。先週は参加申し込みよりカンパ(―”現金参加”という人もいるが、言い得て妙である)が圧倒的に多かったが、いよいよ止むに止まれぬ気持ちが高まってきているということだろうか。できるだけたくさんの人で参加したい。

 新聞を見ると、昨日の細野の福井入りはうまくいかなかったようだ。西川知事は同意の判断を先送りしたとのこと。根底には反対世論が依然として強いことがある、というのが新聞の見たてである。
 他方では、民主党の約120名が再稼働に慎重な判断を求める要請に署名し、申し入れたとのこと。野田政権の足元からも火の手が上がっている。今週は目一杯の行動を官邸前を中心にやり抜きたい

 昼頃、霞ヶ関監視員のKさんが原子力委員会の傍聴から帰ってきた。原子力帝国の機関そのままに、官僚・電力資本・御用学者が秘密会合を繰り返し、牛耳ってきたことが暴露された原子力委員会だけに、今日の傍聴者はメディアをはじめ超満員で立ち見だったそうだ。事務局への電力会社・原発メーカーからの出向者は帰すと言わざるを得なくなったそうな。
 そうこうしているとテントの受付である人から声をかけられた。お互い名前を確かめ合ってみると、38年振りの再会となった知人であった。ハンスト時から見かけていてどこかで見知った方という気はしていたのだが、今日はっきりとわかり、しばしテントの前で歓談。

 Mさんの話では、加藤登紀子さんが6月7日(木)に、午後2時頃テントを訪れる予定でいるそうだ。以前から来たいと言っておられるという話は聞いていたが、いよいよ現実のものとなるようだ。
 この日は福島の女たちの呼びかけによる、女性たちのダイ・イン&座り込み&カンショ踊りが官邸前~国会周辺で行われることになっている。その激励もお願いしてみたい。(Y・T)

<おおい総合運動公園テントより 6月4日>

  3日の福井市中央公園の540人の大飯原発再稼働反対集会、そして同時に催され250人に達した、おおい町大島の「ニソの杜が日本に問いかけるもの」(グリ‐ンアクティブ主催)のフィールドワークとシンポジウム・・・・などの民意にどこふく風とうそぶき、野蛮な核開発を惰性的に再稼働させるべく仙石・細野などの政府の工作部隊が4日、入福。おおい原発再稼働反対監視テントから、4人の抗議行動班が向かい打ちにでかけた。

 県庁正面の御本城橋から、街頭宣伝車で再稼働反対などのアナウンスをしながら、前庭を一周した。車を置いて、安易な権力行使をする細野らの勝手を許すまいと3箇所の通用口で阻止線を構築しようとしたが警官隊に排除されてしまう。細野らが離庁する午後7時頃までに抗議・反対の人々は増え、80人を超えた。
 山本太郎さんたちもデモ隊座り込みに参加した。逮捕者はなかった。

 一方、おおい監視テントには、地元女性やイギリス・カナダのジャ‐ナリストをご案内する宮崎さんご夫妻、東京新聞の記者などが訪れ、あれこれ情報交換した。お茶やジュ‐ス、みかんなどの差し入れを頂く。泊りのふたりが帰って、Uさんと経産省前テントひろばのKさんが県庁前から帰ってきた夜中、全身あざや擦り傷だらけだった。
 注意したいのは、政府、財界、原発推進の電力会社の拙速な再稼働には、あらゆる次元、状況倫理上、人道上、健全な国家財政面、国際関係上、正当性がみいだされない。国家・企業の奇怪な組織犯罪に協力するばかりでは、破滅的虚無主義の奈落に沈みこむばかり。暴力と破壊による営利目的の大犯罪に打ち勝つのには、かんしょおどりの魂のような高次な飛躍的な力がいる。悪魔に騙されたまま殺されるのはいやなのだ。 (Q)

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