「2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション前段集会へ!」などー地震と原発事故情報 その318

        4つの情報をお知らせします(2月2日)

  1月27日、中国電力島根原子力発電所2号機が定期検査で停止。
  残るは東電1基、関電1基、北海道電1基の計3基、
  全原発停止へあと一歩

★1.2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション前段集会へ!
   「再稼働反対!」「経産省前テントひろばを守ろう!」
                      のスローガンを鮮明に掲げて
★2.東京ガスは値下げ、東電は値上げ?
   電力会社の責任追及無しの値上げはあり得ない
   原発がない沖縄電力は黒字だよ
                        たんぽぽ舎 原田 裕史
★3.<テント日誌 1/31(火)>
     テントの主張が特定の政治的主張であり、
       場所の占拠が公共性を損ねているか?
       ― 経産省前テントひろば 143日目 ―
★4.「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」83号=1月号発刊
    のお知せ

★1.2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション前段集会へ!
   「再稼働反対!」「経産省前テントひろばを守ろう!」
                      のスローガンを鮮明に掲げて

 来る2.11東京代々木公園ケヤキ広場で開催される「2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション」(13:00~)に先立ち、たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟、東電前アクション、その他の共同で、「再稼働反対!」「経産省前テントひろばを守ろう!」をメインスローガンに掲げた前段階集会(11:00~12:00)を行います。
 全国商業原発54基中稼働中原発が3基となり、この5月にでも実質上「原発ゼロ」状態が現出しようとする状況で、原発マフィア及び保安院はインチキ「ストレステスト」で「問題なし」の認識を示し、更には同じく国際原発マフィアでしかないIAEAのお墨付きを得ることによって、遮二無二「原発再稼働」の道を掃ききめようとしています。そうであるが故にそうした「原発推進派」に対抗する最前線として意義をもつ「経産省前テント」への撤去要請など、彼らの再稼働への衝動を隠そうともしません。
 にもかかわらず、原発立地での運動は別として「原発問題」を巡る運動の総体として、この原発再稼働に反対する主張・運動はまだ主流をなすものとなっていません。M7級の首都直下型地震が今後4年内に70%発生する可能性があるとも言われているなかで、地震列島日本における地震活動は明らかに活性化していることは誰の目にも明らかです。こうした状況において、「段階的に原発を撤去する」などと悠長な事を言っている余裕はありません。止まった原発を決して再度稼働させず、早急に「廃炉」を目指した運動が今こそ必要な時はありません。
 私たちは、「2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション」の前段において、「再稼働反対!」「テント防衛」の意思を新たに再確認・決意するとともに、続く「2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション」においても、「再稼働反対!」「テント防衛」の声を広げていきませんでしょう、ビラで、ノボリで、横断幕、インターネットで。

 ◇2.11全国一斉!さよなら原発1000万人アクション
  「再稼働反対!」「経産省前テント防衛」前段階集会
  日 時:2月11日(日)11:00~12:00(1時間)
      全体集会は13:00から同じ場所で
  場 所:代々木公園ケヤキ広場

★2.東京ガスは値下げ、東電は値上げ?
   電力会社の責任追及無しの値上げはあり得ない
   原発がない沖縄電力は黒字だよ

                        たんぽぽ舎 原田 裕史

 東京電力を除く全国電力9社の2011年4月から12月期の連結決算が出ました。マスコミ各社は「燃料費が増えたことが原因で赤字」という論調で、原発が停まっていることが料金値上げの原因であるかのごとく報道していますが、「原発が無い」沖縄電力が黒字ですから、まずは火力発電所の燃料費高騰が原因ではないことは明らかです。

 一方、西部ガス、大阪ガス、東京ガスはガス料金の値下げをします。海外報道では米国でも天然ガスが安くなっていることを報じていますし、ガス火力発電所のコストはこの間安くなっていることも衆知の事実です。

 東京電力が17%の値上げを表明した自由化部門では新規参入した事業者は東京電力よりも安価に電力を供給していますから、原発を持っている事業者だけが値上げすることになります。要するに原発に掛かったコストの分、また大企業の非効率性の為に、発電原価が高いのです。更に、稼働するか否かの議論をしている最中に、また原発にコストを掛けて定期検査(余計な被曝も増えます)や(場当たり的な)地震対策をして余計なコストを上乗せしています。

 自由化された部門では、原発を使わない電力事業者から電気を買う企業が今後増え続けるでしょう。自治体からもPPS(特定規模電気事業者)からの電力購入表明が増えています。電力会社は大口需要家は個別契約となりますのでおそらく大口契約者は安くすることで経済界からの批判をかわそうとするでしょう。自由化部門に続いて一般家庭の電力料金値上げも狙ってくるでしょう。東電の失策の為のコストは、まず東電経営者、出資者が責任を取らなければなりません。火力発電所を別会社に売却すればその会社は低価格の電力を提供できるでしょう。東電を清算すれば、株主・出資者が損をする分、国民負担を減らすことができます。

 電力会社は勝手な投資をし、電力料金を値上げし「原発を動かさないと今までの投資がムダになる」と脅しているのです。「居直り強盗」みたいですね。

★3.<テント日誌 1/31(火)>
     テントの主張が特定の政治的主張であり、
       場所の占拠が公共性を損ねているか?
       ― 経産省前テントひろば 143日目 ―

 今日は国会前の座り込みの最後の日なので朝、まず国会前の方に顔を出した。裸の銀杏の木に残っていた雪はもう消えたとはいえどこか寒々しさは残っている。何人かのメンバーが参院議員会館でのポスティグ作業(各議員へのビラ入れ)を行っている。この後に衆院第一議員会館、衆院第二議員会館へと続く。今回の国会前行動は経産省前の緊迫状態が続いたから影が薄くなったが、子供たちを放射能汚染から守るための「子供・妊婦法案(仮称)」の今国会での成立や事故調査委の機能発揮による再稼働の動きへの歯止めなどを具体的な訴えとしている。国会はこれからであるから、今後も時期を見て国会前行動を展開する積りである。経産省から国会に出掛けてくる行動を考えている。

 経産省前のテント態勢の維持が手薄になるのでは危惧されたこともあるが、緊迫の中で無事貫撤された。国会と霞ヶ関、日本の政治権力の中枢をなすこの二つの関係を理解するのは難しいことかもしれない。人々の目や意識には国会が政治権力の中心的場と映っているのかもしれないからだ。両者の関係を見直す動きが最近は続いてきた。民主党の官僚主導政治の見直しの提起があったからだ。でも、これもまた曖昧化してきている。こういう事情にあるとはいえ、原子力行政を見ると原子力ムラの動きなどやはり日本の政治決定には官僚の問題は外せないと思う。経産省前にテントが存在することの重要性は変わらないのである。国会では政局(政争)によって動きが取れない中で、官僚側は着々と原発推進を進めている。特に原発再稼働の戦略に於いてはである。僕らは霞ヶ関(官僚側)と国会(政府や政党)の関係を睨みながら脱原発の主張を展開する必要があると思う。官僚主導の原発再稼働→原発保存の動きを注視しながらである。見えないところでの官僚の動きを監視しながら。

 テントに帰ると経産省から弁明書なるものを手渡すという。何のことかと思ったら1月24日(火)に出された撤去命令の副本にあたるもので追加分というところである。1月24日の撤去命令書は6項目からなっていたがそのうちの5項目は防火問題だった。最後の1項目が以前に出した要望書の却下理由であった。今回の弁明書はその6項目を補足するものであった。今回の命令書が防火管理の問題に偏り過ぎたのを是正する意味があったのだろうか(?)これは2点からなるもので1点は「9条改憲阻止の会」が特定の政治団体であり、その主催する活動は「行政の中立」なる観点から認められないというものだった。2点は歩行者の便宜などの公共性を損ねているというものだった。つまり、テントの主張が特定の政治的主張であり、場所の占拠が公共性を損ねているということである。

 「9条改憲阻止の会」が経産省との交渉の窓口をなしてきたことは事実であるが、テントはテント広場運営委員会が実質的に運営しているし、これが国民的な意志の表現の場になっていることから見れば「行政の中立論」は有効な論理でないのは明瞭である。経産省側が右翼団体を背後でそそのかしていると噂されてきたことが本当のことかも知れないと推測されもする。そう受け取れるのである。経産省側の「行政の中立」を裏図けるのが右翼の行動や要求の他にないからである。もっともその右翼も脱原発や反原発の主張は批判していないのだから、行政の中立論は根拠が薄弱である。場師の占拠が公共性を損ねているというが、通行上の不便をもたらしたにしても市民や国民は原発論議の公共性の方が重要であることを認めていると思う。ご都合主義的な公共論は権力のお得意の論法だがそんなことは誰も認めない。彼らの言う公共性が何を指しているのか明瞭ではないし、テントの実際において通じない論理である。

 寒さの増してきた夕暮れのテントの中では大阪から駆けつけたという女性が話していた。暮れの関西電力前の座り込みに参加したそうだが、24日の撤去命令はとても心配していたという。27日は用事があって動けなかったがテントがまだあって嬉しかったと。ここ一両日は初めてテントに来た人、激励に駆け付けたという人が多い。やはり、こっちも元気づけられる。僕らの予想超えてテントは浸透し支えている力も広がっているのを感じる。24日からの1週間は緊迫の日々であったが貴重な日々でもあったのだと思う。

                              (M/O)

★4.「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」83号=1月号発刊   のお知せ

 たんぽぽ舎に事務所を置く「劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク」からのお知らせです。劣化ウラン兵器は、核兵器や原発の核燃料をつくる過程で大量出る劣化ウランでつくられます。そのためにも、私たちは反原発、今特に再稼働に反対し、全ての核に反対です。毎月発行している月刊ニュース83号=1月号が出ましたのでお知らせします。

 今号の主な内容は

 1 除染にどこまでの意味があるのか? ―拡散を止める方が重要―
                    劣化ウラン研究会代表 山崎久隆
   (たんぽぽ舎発信の地震と原発事故情報 №307号から転載)
 2 収束宣言・40年で廃炉法制化・ストレステストは原発の再稼働と輸出
   のための布石でしかない!
   経産省前テント撤去命令に緊急抗議行動に750人
                           事務局 山本勇祐
 3 1月の反原発デモの報告 
   1・10東電前アクション 
   1・14反原発世界大行進in横浜に4500人
 4 本紙の名物連載 イラクからの便り「ムハンマドの新年」
               アラブの子どもとなかよくする会 西村陽子
 5 「もんじゅ」を廃炉に!2011現地で集会とデモ
 6 資料「東京新聞 こちら特報部」より2件
   (1) セシウム降下急増なぜ?―福島市 新年早々不安広がる―
   (2) 原発塀府試算のカラクリ 「コスト安」は数字操作
 7 原発なしで電気は足りる ―市民エネルギー研究所作製図表から―
 
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[編集部より]
 ◇正誤表
「地震と原発事故情報 その314」で以下の誤りがありましたので、ここに訂正させていただきます。
 ★4.メルマガ読者からの投稿、2つ
    ●         
  ◇昨日のデモ、高齢者が多いが大いにけっこうなことと思う

    ●
  ◇昨今のデモ、高齢者が多いが大いにけっこうなことと思う
に訂正します。

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[編集部より]
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