東京の杉原浩司です。これは一人でも多くの人たちに伝えざるを得ないと思い発信します。福島県民を被ばくから守るのではなく、被ばくを強いている山下俊一教授(福島県放射線リスクアドバイザー)が遂に「闘争宣言」を発しました。地元紙において、県民に対して。
子どもを被ばくから守ろうとする親を「利己的」とののしり、「子どもには、海図のない放射能の海に出て、ストレスの中で自己判断する苦労をさせよ」と県民に説教する姿に戦慄を覚えます。
山下教授が地元紙で県民に向かってここまで語るのは、県民の分断を先鋭化させることで自己防衛を図る戦略なのでしょうか。一刻も早くこの恐るべき人物を福島県から永久追放し、加害責任を取らせなければならないと決意を固めました。「我慢比べ」するゆとりはありません。
以下は、地元紙『福島民友』6月20日付のインタビュー記事の後半の抜粋です。「 」内が山下教授の発言部分です。ぜひご一読ください。
◆県放射線健康リスク管理アドバイザー 山下俊一氏に聞く~収まらない放射線への不安~
自己判断の「覚悟」必要 「われわれは福島の応援団」
山下俊一氏(やました・しゅんいち)
長崎大卒。長崎大大学院医歯薬学総合研究科長、元原子力損害賠償紛争審議会委員(6月初めに辞任)。内分泌学、環境影響評価・環境政策、分子生物学。世界保健機関(WHO)緊急被ばく医療協力研究センター長、日本甲状腺学会理事長など歴任。4月から福島医大理事長付特命教授。58歳。
(略)
――20ミリシーベルトの基準について、どう考えているのか。
「100ミリシーベルトを受けた遺伝子(DNA)の傷に比べ、20ミリシーベルト、1ミリシーベルトを受けた時の遺伝子の傷は圧倒的に少ない。一方、遺伝子は修復する力があり、傷が少なければ直してしまう。国際的な政策論で被ばくは100ミリシーベルトを超えてはならない―とされているが、これ以下で住民の安全をいかに確保するかというとき、20ミリシーベルトは厳しいレベル。事故が収束していない段階では理にかなっている。
『平時は1ミリシーベルトだから』と言われるが、現実的に(放射性物質が降下し)それは不可能で、文科省は段階的にしか下げられないし、今後も根拠になる」
山下氏は講演で「福島県民の覚悟が問われている」と発言しているが、意図が県民に伝わっていない。アドバイザー選任に関しては県議会でも質問があり、福島大の若手研究者有志は県に要望書を出すなどした。
――覚悟とは、何か。
「福島の人は原発事故と放射能汚染で、一人では背負いきれない大きな重荷を負った。我慢の時に誰かが重荷を背負う取り組みが必要。将来がんになる恐怖に対し、リスクをどう判断するか、自分自身の覚悟が問われている。去るのも、とどまるのも、覚悟が必要」
――専門家でない母子は判断できないのでは。
「自分の子だけがかわいいでいいのか、利己的では解決できない。心をオープンにしないと共に重荷は背負えない。チェルノブイリでは政府が情報公開せず、政府にだまされた。国が崩壊して突然情報があふれ、住民は不安の中で逃げろと言われた。われわれは福島の応援団で『チェルノブイリにするな』『人心を荒廃させない』と考えている。福島で頑張ろうという人がボランティアで、日本全体で支援するということを、県民も理解してもらわないといけない」
――自己判断では、原発災害の補償対象にならないのではと不安になる。
「過保護を否定はしないが、子どもには苦労をさせるべきだ。ストレスの中できちんと自己判断する苦労。○×の答えがないグレーゾーンでリスクと便益を判断する。海図のない海に出るのが、覚悟の意味です」
山下氏は「政府の御用学者」の批判に強く反発し、原子力政策や政府の現状を批判する。ただ、放射能汚染下での教育、復興を担う人材育成を強調する山下氏の理念は、自分の家族を今必死に守りたい県民の間に浸透できるのか。山下氏は放射線の単位などが一応知られた被災3カ月以降、医師らに協力を求め、放射線の理解を広めたい考えだ。
「僕と県民の我慢比べだね」
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<ぜひご協力ください! 広めてください!>
◆福島の子どもたちを守るための緊急署名~避難・疎開の促進と法定1ミリシーベルトの順守を~
(山下俊一教授のリスクアドバイザーなどからの解任も要求)
http://www.foejapan.org/infomation/news/110610.html
オンライン署名
http://goo.gl/Hbq3Z
紙版(以下からダウンロード)
http://dl.dropbox.com/u/23151586/kami_kodomosyomei.pdf
◆「山下俊一氏を福島県の放射線リスク・アドバイザーなどから解任する
ことを求める県民署名」(避難者を含む福島県民が対象)
オンライン署名
http://goo.gl/vh37x
紙版(以下からダウンロード)
http://fk-m.com/re-yama
◆福島大学准教授有志による要望書
http://dl.dropbox.com/u/23151586/fukudai_yushi_yobo.pdf
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
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