「3月10・11日のツアーについてのご心配と意見に対して」などー地震と原発事故情報 その304

      3つの情報をお知らせします(1月21日)

★1 メール読者のご心配と意見に対しての返事です
      (3月10・11日のツアーについて)
★2 <テント日誌  2件1/18、1/19>
★3 読者からのイベントのお知らせ:2件
◇ 第11回 沼田眞賞授賞式・記念講演会(1月22日)
   ◇ 『すべての原発いますぐなくそう!全国会議ヒロシマ
      (NAZENヒロシマ)結成集会』(2月11日)

★1 メール読者のご心配と意見に対しての返事です
       (3月10・11日のツアーについて)
  地震と原発事故情報その302(1月20日配信)で案内した郡山へのツアーについて、ご意見が届きました。それに関して答えました。

○意見内容     (S区Y氏)
たんぽぽ舎 ご担当者様
いつもご苦労様です。
メール情報で勉強させていただいております。
が、本日下記の情報には目を疑いました。
 ☆ さようなら原発1000万人アクション in 福島 現地集会
3月10日(土)・11日(日)福島へ行こうバスツアー 申込み開始
私は皆様と同じく反原発の立場に立つ者で、原発をなくすために 微力を尽くしたいと考えるものの一人です。
しかし上記ツアーについては、会津など比較的線量が低いところで行われるというなら別ですが、もし、そうでないのなら懸念します。
あれから一年という節目のイベントが大事なものであることは一般論としては理解できるとしても、それをあえて福島という高線量地域で行うこと、他地域からわざわざツアーを組んで向かう意味は私には理解できません。決死隊ですか?
もちろん違いますよね。
参加しようとする方は実際は真剣な方ばかりだと思いますが、 私には、何か間違っているように思えます。
浜岡原発ツアーとか、柏崎刈羽ツアーとか、それならばわかりますし 私も参加してみたいと思ったりします。
しかし、福島なら行けません。
そんなに気軽に行ってよいところではないと思うのですけれど、 参加者はそれなりのリスクを理解して行くのでしょうか…。
脱原発派の中には、現実の放射能被爆に対しては意外と 無頓着な人がいるという話も聞いたことがありますので心配です。
短期滞在とはいえ、反原発のこれからを担って行くであろう人材たちに 被爆を積み重ねてほしくないなあ、と思ってしまいます。
まさか子連れで参加しようなんていう方がいたら、私は絶叫するかもしれません。
私には全くもって驚くべきツアーですが、さらには、主催ではなくとも、たんぽぽ舎が 関わっているということに正直、驚いています。
無論、たんぽぽ舎の存在意義は大きいという私の認識には変わりはありませんが…。
以上、読者の一感想としてお伝えしたく思います。
上記の懸念が杞憂であり、イベントが安全な地域で行われるものであることを願ってやみません。

○たんぽぽ舎からの返事
1.メールありがとうございました。
  集会会場は、郡山市です。郡山市の放射線量モニタリングの数値は、市合同
 庁舎で、0.69から0.70マイクロシーベルト(1月14から16日)くらいです。

2.この行動は、さよなら原発1000万人アクションが中心です。
  (福島県内で1万人、県外から1万人、計2万人の予定)
  福島からはぜひ「福島を忘れていない」意味からも来てほしい、と熱烈なよびかけです。私たちと親しい市民グループからもきています。
  これらの人たちとの連帯が原発廃止運動に重要だと考えています。

3.私たちは、放射能はイヤですが、「連帯」を重視します。
  もちろん、「マスクも帽子、手袋なども用意」して、対策には努めます。

  ご心配いただいてありがとうございます。

★2 <テント日誌   2件>
 2-1 <テント日誌 1/18(水)>
 再稼働に向けなりふり構わず狂奔する安全・保安院
   ―― 経産省前テントひろば 130日目 ――

1月18日(水) 晴れ
 いつもなら午前中に来る経産省の退去通告が今日はなぜか午後になった。交わす会話は至って簡単。警備課長腕時計を見て、「え~、1時30分、お名は?」「○○○○、今日は遅いじゃないか」「おれたちだって忙しいんだよ」要するに午後に予定されている「大飯3、4号機」ストレステストの専門家意見聴取の警備打ち合わせにてんてこ舞いだったというわけだ。
 傍聴者市民を「意見聴取会」から別室に隔離しようとする経産省に対し市民の怒りが爆発した。機動隊が省内に入った。3時間後、安全・保安委は委員たちを別室に誘導。委員二人がこれを拒絶。この段階で経産省の目論見は破産したというべきだ。移動した委員だけが別室で出したストレステスト合格の結論など誰が信用するか。
 寒風の中、経産省前の抗議行動は深夜まで続いた。
 この日、第2テント(前は女性テントと言っていた)では、改憲阻止の会のメンバーを中心に「とつきとうか」の椎名さんも参加して、今後のたたかいについての討議が行われた。
 椎名さんが川田龍平、阿部知子両議員を中心とする議員たちの動きを報告した。
長い名前になるが、「放射性物質から子供及び妊婦をはじめとする国民の健康を保護するための施策の推進に関する法律案」の素案作りを進めているという。
 原発に関する一般国会議員の動きが鈍い中でこれは朗報だ。この動きを全国会議員に広め、行く行くは「放射能から子供を守る超党派議員連盟」といったものに育てたいと、大いに盛り上がった。
国会が始まる1月24日(火)から~31日までの「国会前座り込み」が確認された。
椎名さんたちも、全国から訪れる女性たちと共に出身地選出議員への働きかけを強めるという。
テントと国会前を繋ぐ重層的な運動軸を作ろうという構想だ。20日のテント全体会議にも提案しようということになった。

2-2<テント日誌 1/19(木)>
        福島を知り、フクシマに立つ!
   ―― 経産省前テントひろば 131日目 ――

1月19日(木) 曇り 夜は雨

 今日はテントも、昨日のストレステスト意見聴取会の件でもちきりだった。みんな東京新聞を手にしている。
怒りと道理と信念が直接行動を生み、それが新たな事態を生み出し、闘いの真実をあからさまにしていく、そういうことをひしひしと感じさせられるものであった。
 昨日、実況中継の映像を流し続けたOurPlanetTVの彼は、経産省正門前でマイクアピール。
80代の斉藤さんは今日もテント前でマイクアピール。
 今日、福島大の教員をされてる方がテントを来訪される。福島の現状を、言葉をかみしめるように話される。声は時々涙声に。
 福島では放射能に対して危険を感じた方は次々と避難してしまっている。残っている方の多くは、あえてその危険性を見ようとしないか、避難できないぶん政府の言う除染・復興に望みをつなごうとするか、自縄自縛的な状態にあるという。放射能と言うだけで非難され、学校の校庭の放射線量を計測しょうとすると校長に追い出され、・・・と。
 これから、テント日誌に福島の今を、「福島便り」として寄せていただくことを約束された。
 コンビニに寄ったついでに、週刊朝日を買う。そこには東電が福島第2原発の再稼働を策動していること、保安院がこのフクニの早急な復旧を11日に指示していることが書かれていた。怒りと驚きが頭を突き抜ける。
 福島知事が公式に福島の全原発の廃炉を表明したのは、1月8日のことである。
 こういう中で、3・10-11と郡山市で福島県民集会と前日イベントが予定されている。10日は10月27-29日に経産省前座り込み行動を行い、今とつきとおかのフクシマ村行動を行っている「原発いらない!福島の女たち」も主催者として加わっている。「福島を知って下さい!フクシマに立って下さい!」
と参加を呼びかけている。
 フクシマを脳裏に刻み、フクシマに繋がり、フクシマと連帯する!それは今も尚、私たちの反=脱原発の原点であり、原動力であり続けている。
 3・10-11 福島へ! バスツァ-での参加者を募っています。

★3 読者からのイベントのお知らせ(1月22日、2月11日)

◇ 第11回 沼田眞賞授賞式・記念講演会
 自然保護ですぐれた実績をあげた方を表彰する「沼田眞賞」。今年受賞の「長島の自然を守る会」が上関原子力発電所計画に反対し守ろうとしてきたものについてお話いただきます。
日時:2012年1月22日(日)12時半開場、13時開会、17時終了
場所:清澄庭園大正記念館(東京都江東区清澄)
    清澄白河駅徒歩5分
参加費:無料
内容:受賞記念講演(長島の自然を守る会 代表 高島美登里)

記念講演 加藤真(京都大学教授)、飯田知彦(九州大学農学博士)
・パネルディスカッション 高島、加藤、飯田、山戸孝
        (上関原発を建てさせない祝島島民の会)
申込み窓口:日本自然保護協会 管理部・田村
TEL.03-3553-4101 FAX.03-3553-0139
tamura@nacsj.or.jp
◇ 『すべての原発いますぐなくそう!全国会議ヒロシマ(NAZENヒロシマ)
結成集会』
日時:2月11日(土)午後1時から午後3時
講演:清野和彦さん(元福島県教職員組合委員長・すべての原発いますぐなくそう全国会議呼びかけ人)
会場:広島平和記念資料館(原爆資料館)地下1階 会議室1(広島市中区中島町1-2)
資料代:500円
詳細は http://nonuke.at.webry.info/201201/article_1.html
お問い合わせ hiroshima.nonuke@gmail.com

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[編集部より]
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