「4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動」など―地震と原発事故情報【TMM:No1412】

2012年4月6日(金) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
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★1.4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動 (原田裕史)
★2.「安全置き去り」鮮明に 再稼働のじゃまになる「班目発言」
    (4月5日 東京新聞)
★3.「魚の大量死-私の伊方原発反対運動のきっかけ」
    八幡浜・原発から子どもを守る女の会        (斉間淳子)
★4.本の紹介
 ◇豊田直巳さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇平和力養成講座2012(全3回)第1回、4月14日午後2時~
 ◇連続講座「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える」
  5月5日 13時半から、京王線・北野
★6.<テント日誌 4/2(月)――経産省前テントひろば>
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あす4月7日(土)18時半開場、スペースたんぽぽ
 反原発なにかしたい人会議・4回目、参加費500円。何かしたいけど何をしたらいいか分からない人、初めての参加もOK、なんとなく参加もOKです。
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┗■1.4/5霞ヶ関で再稼働4閣僚会議に対する沢山の抗議行動
 │   ──免震棟もない大飯原発の再稼働を許すことなどありえない
 └────(原田裕史)

 大飯原発再稼働問題。4閣僚会議が持たれるの報を受けて、総理官邸前では抗議行動が行われました。
 最初は15:00~ツイッターで呼びかけられた有志が10数名で抗議。次が18:00から福島原発事故緊急会議の呼びかけで大勢が集まりました。内閣府に対する申し入れも行われました。
 その抗議が19:30頃終わった後、更に残りの有志により抗議が20:00頃まで続きました。

 免震棟も無い大飯原発の再稼働を許すなどありえない、インスタントな安全基準を盾にした再稼働への抗議。福島事故は収束していない。きちんと事故の責任をとっていない。被害者に対する賠償も進んでいない。
 地元合意が義務ではないとした藤村官房長官への批判。
 更には「4閣僚に対するお願い」する場面も。さまざまな層から異なる価値基準で延々とアピールが続きました。
 更に19:30からは経産省別館前で経産省前テント参加者による再稼働に反対する抗議行動も行われました。

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┗■2.「安全置き去り」鮮明に
 │   再稼働のじゃまになる「班目発言」政府・与党内で。
 └────(4月5日 東京新聞)

 政府は、再稼働前に必ず実施する対策と、再稼働後に実現すればいい中長期的な安全対策に分けて基準を盛り込んだ。再稼働を優先する政府の姿勢が鮮明になっている。(中略)
 格納容器のベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターの設置などは数年かかるため、政府は電力会社などに確実に設置すると確約させることで、再稼働を認める方針だ。(中略)
 大飯原発の再稼働議論が本格化した四月初旬、政府・与党内では「班目問題」という言葉が飛び交った。「安全評価(ストレステスト)の一次評価だけでは安全性は分からない」と発言し続ける班目委員長が、再稼働のじゃまになるという意味だ。
 判断基準には「事業者自らが安全確保のために必要な措置を見出し、不断に実施していく事業姿勢が明確化されていること」という項目が入った。
(中略)
 理解得る姿勢なし(核・エネルギー問題情報センター:舘野淳事務局長)───ストレステストの二次評価も終わっておらず、科学的知見に基づく過酷事故対策はいまだに取られていない。原子力規制庁発足のめどが立たない中、原子力安全委員会や原子力安全・保安院に安全評価を任せ、ただ電力会社に注文を繰り返しているだけでは、再稼働を認める世論は広がらないだろう。

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┗■3.「魚の大量死-私の伊方原発反対運動のきっかけ」
 │   八幡浜・原発から子どもを守る女の会
 └────(斉間 淳子)

 私の夫(斉間満)は、原子力がまだバラ色の時代に伊方原発反対裁判本人訴訟の原告であり、伊方原発反対八西連絡協議会の会員、さらに反原発を表明した南海日日新聞を発行していた。しかし私の長兄は四国電力の上層部社員で原発推進であったため、当初、私は原発反対運動には背を向けていた。そんな私に衝撃を与えたのは1981年に起きた‘魚の大量死’である。伊方原発立地の隣の瀬戸内海側の瀬戸町と三机湾に、まるで真白な布を敷き詰めたように大量に死んだ魚が白い腹を出して浮いていたのである。魚の大量死はこれまで7回も起きているが、私はその光景を生涯忘れることはないだろう。これが私たちの子供だったらどうするのか。私は心底怖くなり、原発に反対していこうと決めた。

 1986年には旧ソ連でチェルノブイリ原発大事故が起き、目に見えない色もにおいもない放射能が8000キロ離れた日本でも確認され、その恐ろしさを実感した。そして1988年には伊方原発で全国初の出力調整実験が行われた。この発表がなされるや否や、九州の女性から反対の声が上がった。実験に失敗すれば九州も大きな被害を受けるという訴えは、チェルノブイリ事故後だけに切実な現実味があった。私たちは「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」を結成し、伊方町にビラを配り反対署名を集めた。運動の主体は子育て中の母親や有機農産物やせっけん運動に目覚めた女たちで、柔軟で積極的なものだった。それまで一部の人たちだけだった原発反対の声は野火のように広がり、様々な原発反対団体が全国に生まれていった。

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┗■4.本の紹介
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◇豊田直巳さんの新刊『フクシマ元年』(毎日新聞社)
 <四六判/240頁、1,680円 >

 ご本人からのメッセージ:大震災と原発事故から1年がたちましたが原発事故は収束の兆しすら見えません。その中で生きる「フクシマ」の人々を一年間取材した記録と、私の記憶について記し、写真を約100点収めた本を毎日新聞社より出版しました。
  http://books.mainichi.co.jp/2012/03/post-4350.html
  お手にとって下さることをお願いいたします。

 震災関連最新刊
  単著『福島 原発震災のまち』(岩波書店)
  豊田直巳編『TSUNAMI 3・11』(第三書館)
  JVJA編『3・11 メルトダウン』(凱風社)
 豊田直巳公式HP『境界線の記憶』http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/
 豊田直巳戦火の子どもたち写真展を広げる会
  http://senka-kodomotachi.cocolog-nifty.com/blog/1/index.html

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┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◇平和力養成講座2012(全3回)
 市民の平和力を鍛えるために、いま、何を学び、考えるべきか。
 戦争とテロと原発事故の時代に、私たちは、どこへ向かって歩けばよいのか。
 「3人の朗が語る平和」へ、ようこそ。

 第1回 4月14日(土)午後2時~5時
 会場:スペースたんぽぽ
 講師:加藤 朗(桜美林大学教授)「憲法9条部隊とは何か」
 参加費(資料台含む)500円

 *加藤 朗さん:桜美林大学教授。国際政治学、安全保障論。著書に『現代戦争論――ポストモダンの紛争ILC』(中公新書)『テロ――現代暴力論』(中公新書)『戦争の読み方――グローバル・テロと帝国の時代に』(春風社)『入門・リアリズム平和学』(勁草書房)など。

 第2回 5月19日(土)午後2時~5時
  講師 木村 朗(鹿児島大学教授)
 第3回 6月9日(土)午後2時~5時
  講師 前田 朗(東京造形大学教授)
 主催:平和力フォーラム(前田)TEL 042-637-8872(直通)
    E-mail:maeda@zokei.ac.jp

◇連続企画・第6回━━「子どもたちの未来と自然エネルギーを考える
 八王子市民講座」原発なしでいこう!~地域から考えるエネルギーシフト~

 日時:5月5日(土・祝)13時半~16時半(13時受付開始)
 会場:北野市民センター・8Fホール(京王線・北野駅)
 地図 http://p.tl/DQ-j
 講師:飯田哲也さん (環境エネルギー政策研究所ISEP所長)
 資料代:500円(予約不要)中学生以下、障がいをお持ちの方とその介助者は無料、託児:無料・予約制(下記まで)
 ◎主催・問合先
 子どもたちの未来と自然エネルギーを考える八王子市民講座
 ・電話 080-3386-5962 FAX 020-4624-2381
 ・hachikou802@yahoo.co.jp http://843koza.info/ twitter @843tweet
 ◎協賛:週刊金曜日

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┗■6.<テント日誌 4/2(月)――経産省前テントひろば>
 │   新年度スタートの霞ヶ関でマイクアピール
 │   4閣僚会議による再稼動政治判断阻止へ
 └────(Y・T)

4月2日(月) 晴れ。外務省の桜は満開の1本以外にもどんどん咲き始めている。もう5分咲きか。たんぽぽ舎では今年も恒例のさくら調査への参加を呼びかけているが、今年は桜の異変が気がかりなところである。

 霞ヶ関は今日、新年度のスタートを迎えた。新入職員や異動など、気分も新たにというところだろうが、彼らはどのような抱負・希望・責任感を持ってこの新年度をスタートしようとするのだろうか。それは大多数の人々の希望に沿い、そのまなざしに応じるものなのだろうか。歓迎でもあるのだろう、寿司や料理の包みを抱えた職員が往来する。
 その中で、夕刻から10人ほどが経産省正門前立ち並びマイクアピール。今日は若い人達も多く、フランス人のFさん夫妻もいて、多彩な顔ぶれ。新年度のスタートにふさわしい、人々の希望に沿った責任意識を求めるアピール、切迫する大飯原発再稼動断念を迫るアピール、福島の現実を訴えるアピールが次々と果てしなく続く。昨日のリレーハンスト宣言集会につぐ、新年度第2弾の行動となった。

 夜、テントの中では4閣僚会議はいつやるのだろうか、とか、今日の枝野経産相の国会答弁などが話題になった。再稼動反対へと高まる世論、なかでも滋賀県・京都府などの自治体がまさに「地元」として大飯原発再稼動強行の待ったをかけていることが、野田政権を揺さぶっていることは確かだ。
 そうこうしていると、タッチーさんから電話が。福島原発事故緊急会議の全体会議で、明日4閣僚会議が開催されるので昼前と夕刻の2度首相官邸前緊急行動をやることが決まった、ということである。

 朝、フリージャーナリストのTさんがやってきて「今、細野原発相の記者会見が終わった。4閣僚会議は19時からだが、1回の会議では決まらない、何回か積み重ねることになる、と言っていたから今日の政治決断はない。これから枝野経産相の記者会見に行く。」と伝えて慌ただしく出て行った。
 夕方大嵐が来る、という報を受けつつ11時からの相官邸前行動へ、テントの幟旗を持って参加。25人程が集まり、次々とアピール。先送りへと追い込んだことを1歩の前進ととらえつつ、気持ちを弛めず、さらに全国的運動を盛り上げようと確認。終わり頃テントから電話があり、慌ただしくテントに戻り、大嵐に備える作業を開始。

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