「8/31(金)18時から20時 恒例の首相官邸前抗議行動に参加しよう!」などー地震と原発事故情報

2012年8月29日(水) 【TMM:No1558】-3つの情報をお知らせします

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★1.8/31(金)18時から20時 恒例の首相官邸前抗議行動に参加しよう!
   規制委員会人事案可決阻止の為、民主党本部への抗議あり!
   原子力規制委員会人事を撤回せよ!
   大飯原発をただちに停止し再稼働を中止せよ!
                                 (首都圏反原発連合有志)
★2.読売新聞の検証8月23日分-記事の誤り
      火力を大量に止めていることに一言も触れない記事
   「大飯原発2基が動かないと停電だ」という演出に乗って記事を書いた
   読売新聞の「原発推進になれば良い」の中味とは
                                                   山崎久隆(たんぽぽ舎)
★3.8/30(木)「原発についてみんなで観ようワンコイン上映会」
  ◇「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)
     4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由
       フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 約53分
  ◇映画「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~」
                          2008年ドイツ製作 上映時間;60分
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┗■1.8/31(金)18時から20時 恒例の首相官邸前抗議行動に参加しよう!
 │  規制委員会人事案可決阻止の為、民主党本部への抗議あり!
 │  原子力規制委員会人事を撤回せよ!
 │  大飯原発をただちに停止し再稼働を中止せよ!
 └────(首都圏反原発連合有志 首相官邸前行動)

【日 時】8月31日(金)18:00から20:00 予定
【場 所】首相官邸前および永田町・霞が関一帯
            (霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください)
   ※千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志

 ※原子力規制委員会人事案の否決を求め、民主党本部への抗議エリアを国会図書館付近に設置します。

 ○たんぽぽ舎のボランティアにご協力ください。
  当日、13:00~15:30にたんぽぽ舎へ集まり、ビラ折りをして、マイク、横断幕を持ち、たんぽぽ舎を16:00頃出発、経産省前テントひろばに寄り合流(17時前後)して、首相官邸・国会議事堂正門へ向かいます。

  ボランティア可能な方はご連絡いただけると助かります。
  電話 たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035

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┗■2.読売新聞の検証8月23日分-記事の誤り
 │   火力を大量に止めていることに一言も触れない記事
 │  「大飯原発2基が動かないと停電だ」という演出に乗って記事を書いた
 │   読売新聞の「原発推進になれば良い」の中味とは
   └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

○8月23日に関西電力が「2010年から11%減の310万kw節電により目標達成」というプレスリリースを行ったことに関連して、読売新聞は24日の「関西面」で「計画停電、大飯原発再稼働で回避・・関電管内」という記事を掲載しました。
 もちろん内容は間違っているのですが、そのままでは大飯が止まったままだと停電していたかも、と信じる人がいないとも限りません。ウソも百編言えばの類です。
 もともとは「大飯原発2基を止めたら困る」ように下手な演出をする関電の手にまんまと引っかかったのかも知れませんが、引っかかった振りして「原発を止めると大変だあ」と世間に信じ込ませるために「相乗りした」のかもしれません。まあどちらにしろ、よく読めばカラクリはさほど高度なわけでもないので、誰にでも分かる程度のごまかしです。
 なお、大飯原発3、4号機はそれぞれ7月5日と21日に発電を開始していますが、定格出力に達したのはそれぞれ9日と25日とされています。
 出力は118万kwで、二基分ならば236万kwです。

○最初に記事の内容を紹介いたします。

『大飯原発3、4号機の再稼働がなければ、関西電力管内で今夏(7月2日から8月23日)、最大電力需要が、原発なしの状態での想定供給力を上回る日が15日間あったことがわかった。関電が23日発表した今夏の節電効果(中間報告)は、猛暑だった2010年夏に比べてピーク時(午後2時台)の需要は平均11%減少していたが、再稼働できなければ、計画停電に陥る恐れもあった。
<中略>
 関電は5月時点で、原発が稼働しない場合、7月の供給力は2517万キロ・ワット、8月は2542万キロ・ワットと想定していた』

 そして、グラフが掲載されているのですが、それでは原発なしの供給力は7月が2517万kwに線が引かれ、8月が2542万kwに線が引かれ、7月は17,18,19、26,27、30,31日にこのラインを超え、8月は1,2,3、7,8、21,22,23日にラインを超えているように読み取れます。
 これら15日間の最大電力及び供給量は、関電のデータでは、それぞれ次のようになります。率も合わせて掲示します。

   7/17      18       19      26      27       30       31
 2,537  2,552  2,547  2,632  2,673  2,636  2,631 最大電力(万kw) (1)
 2,831  2,902  2,864  3,029  3,008  3,022  2,984 設備(万kw)     (2)
 86.54  88.22  90.08  84.52  88.10  88.68  89.81 使用率(%)     (3)
 2,713  2,784  2,746  2,793  2,772  2,876  2,748 大飯停止(万kw) (4)
 93.51  91.67  92.75  94.24  96.43  94.52  95.09 使用率(%)     (5)

    8/1        2         3        6        7       21      22       23
 2,573  2,650  2,682  2,634  2,590  2,549  2,589  2,637 最大電力(万kw) (1)
 2,990  2,959  2,999  3,023  3,026  2,943  2,986  2,945 設備(万kw)     (2)
 87.63  88.54  88.70  85.01  87.57  87.67  87,07  87.95 使用率(%)     (3)
 2,754  2,723  2,763  2,787  2,790  2,707  2,750  2,709 大飯停止(万kw) (4)
 93.43  97.32  97.07  94.51  92.83  94.16  94,15  97.34 使用率(%)     (5)

 これによれば、100%を超える日はないはずです。(3)の行の数値です。
 大飯を止めてみたのが(4)の行です。その率を出すと、(5)のように、最も厳しくて23日の97.34%です。
 では、どうして15日も100%を超えるという話になっているのかというと、分母に使っている「設備量」が、5月19日に関電が公表したデータに基づくからです。当時、このデータが正しいかどうかが議論になりました。それが7月中は2517万kw、8月中は2542万kwというデータです。
http://www.kepco.co.jp/pressre/2012/pdf/0519_1j_01.pdf

○分母が小さければ率が高くなるのは当然です。だから「【TMM:No1553】8/24地震と原発事故情報」に掲載をした電力データに基づく検証でした。その中で「こんな程度のトリックに引っかかるマスコミも居ます。それを真に受ける市民は責めることは出来ませんから、そのようなマスコミが出ないように、速報でからくりを示しておきます。」と書きましたが、読売のような確信犯は、このようなデータが集まったところで「原発を止めると停電する」と言わんばかりの記事を書くわけです。火力を大量に止めていることなど一言も触れません。

 関電の5月19日データは、大飯原発が再稼働できなければ停電するという主張を補強するために作られています。既にそれから3ヶ月以上も経っているのです。もしこのデータが大飯再稼働なしの電力需給実態を表すのだとしたら、関電は停電の危機にあるのに3ヶ月間も追加の対策を何ら取らず、漫然と電力不足になることが分かっていながら「大飯を再稼働させないと停電する」と叫び続けていたことになります。そんなことが許されるはずがありません。電力供給義務にも反します。もちろん実際には、そんなことにはならず関電管内でも節電が進み、最大使用電力が下がると共に、他社融通は最大172万kw行われています。

 しかし、関電分析が唯一「具体化する」場合がありえます。それは、大飯原発を稼働させたことで需給バランスに問題は無いと考えて火力を次々に停止し、予備力が原発の出力分を下回った状態で大きな地震に遭遇した時です。原発はスクラムがかかり瞬時に発電量はゼロになります。電力供給が不足し、送電網の中で大きな発電所から遠い地域から停電が始まり、広域停電になるでしょう。
 巨大な停電を引き起こす要因は、電力需給バランスが瞬時に大きく崩れたときです。供給力が足りないので調整を行うような場合は、停電になることは少ないと思われます。現状で関電管内において、広域停電になる可能性が一番高いのは、若狭湾や北陸から関西方面に電力を送る送電線が集まる変電施設に落雷があって設備に損傷が発生した場合とか、大きな地震が若狭湾地域で発生して原発が全部止まるかです。
 そのようなケースが起きても原発が元々動いていない状況では、広域連係や他の発電会社から電気を買うことで十分乗り切れる可能性は高いのです。

 読売新聞が「大飯再稼働なければ計画停電」などと報道した後の28日のテレビ朝日などは、「関電管内の3日の最大需要は2682万キロワットで、この夏の最大需要でした。この日のピーク時の供給力から大飯3、4号機の供給力を除くと予備率は2.7%と極めて低かったことが分かりました。」などと報道しています。これは枝野経産大臣が記者会見をしたので記事になったのですが、「本当に、その数字だけで評価するものではない。例えば、融通の問題もあります」「(大飯3、4号機が)再稼働がもしできていなかったら、大変、厳しい状況だっただろうなとは思っています」との枝野大臣の発言を挟み、 『枝野大臣は、関電管内の電力不足は西日本の電力各社で融通するものだとする一方で、大飯原発の再稼働は必要だったとの認識を改めて示しました。』などと報じているのは、読売よりはマシとは言え、データも確認しない、報道には値しない「政府広報」になっています。

 ちなみに3日のデータなど、とっくに関西電力のHPなどでわかっていることで、データを取っていれば分かることです。この日の「使用率」は89.43%であり、十分余力があった上、設備は2,999万kw、さらに西日本広域連係は北陸、中部、中国からの供給が160万kw、それをやめて大飯原発も止めると、103.03%と、供給不足になりますが、連携をしていれば大飯を止めても97.07%でした。これが「3%を切る」などということになるのですが、もっと連携を増やせばいいのです。特に東京電力から103万kwを供給すれば93.58%になります。
 同日の東電は供給力5,503万kwで、最大使用電力は4,887万kw、率は88.81%、東西連系をすれば供給力が5,400万kwになりますが、それで率は90.50%です。何の問題もありません。

○さて、関電の需給については、もう一つ大きな問題があります。
 関電の設備は日々ころころ変わります。それ相応の理由はあるのでしょうが、最大使用の日が設備の最大にはなっていません。また、読売が「需給が100%を超えた15日間」は、「最大供給力3,029万kw」の日が7月26日に相当しますが、それ以外は3,029万kwに達していません。供給力が減れば当然使用率が上がります。どうして投入する設備を減らしているのか、説明が必要でしょう。とはいえ、供給力が十分あるので、最大供給力を投入する必要がなかったということでしょう。つまり大飯を止めると100%を超えるという話しも、予備力が3%を切ったという話しも、実態とは何ら関係がない机上の空論であると言うこと。実際は大飯をずっと止めていても、東西連系103万kwを行っていれば、使用率は95%を超えて逼迫することはなかったことがわかります。

 なお、西日本で連携して足りなくなるならば、東日本から103万kwの連携が「いつでも」できます。東電の電力設備は余っています。最も高かった電力使用率は5日ほどあった90%の日で、それでも495~518万キロワットの供給予備力があります。今年の電力需給では103万kwを西に送っても何の問題も起きません。昨年の支援に応えるためにも、東電は需給逼迫があるのならば連携をする義務があるのです。ちなみに103万kwというのは関西電力の最大電力に対しては大体3.8%程度になります。東電ならば2%相当です。

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┗■3.8/30(木)「原発についてみんなで観ようワンコイン上映会」
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日 時:8月30日(木)19:00より(開場18:30から ☆お楽しみ特典上映あり)
会 場:「スペースたんぽぽ」千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
参加費:500円(上映用DVD手配のためのカンパ歓迎)

1.「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)
    4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由
      フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 約53分
 <説明>
 20万人を超す人が見たという「フクシマの嘘」に続き、あの事故を分かりやすくまとめたARTE(フランスとドイツ合同で作っているテレビ放送局)の1時間弱のドキュメンタリーです。原発事故の前後関係と経過がよくわかります。事故の過小評価や隠蔽が行われたのが、日本だけではない、アメリカやフランスにも原子力ムラにつながるものがあり、やはりマスコミを巻き込んで圧力をかけている、ということがはっきり伝えられています。知らされてない衝撃的な分析もあります。ガンダーセン氏、バスビー教授、上杉隆氏、佐藤栄佐久氏、鈴木智彦氏などがインタビューされています。

2.映画「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~」
                        2008年ドイツ製作 上映時間;60分
 <説明>
 『住民が電力供給会社を作ってしまった!』というドイツのドキュメンタリー映画です。チェルノブイリの原発事故をきっかけにしておこった、ドイツ南西部の小さなまち シェーナウ(人口2500人)の住民運動。始まりは「子どもたちを放射能汚染から守りたい」という一心からでした。その後色々な問題を乗り越えて住民グループは電力会社を作ってしまいます。10年もの歳月を共通の目的を持った仲間と共に一歩一歩前進し、環境にそして次世代にやさしい電力を供給していく、という感動のストーリーです。自主上映のみでしか見ることの出来ない作品です。

3.最新デモ映像あり

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