『「スペース たんぽぽ」(60畳)の開設準備すすむ』など―地震と原発事故情報 その86

          4つの情報をお知らせします(6月2日)

   1.『「スペース たんぽぽ」(60畳)の開設準備すすむ』
   2.『今年の夏も原子力なくても電力は大丈夫!』
   3.『たんぽぽ舎の近況―その1』
   4.『6/4市民文化フォーラム6月研究シンポジウム』

★1.『スペース たんぽぽ』(60畳)の開設準備すすむ
   机・イスを発注しました(注文生産)。
   6/21(火)「今年の電気は足りている」 山崎久隆講師
   6/22(水)「高円寺 素人の乱、原発反対デモ」松本はじめ講師

 ・『スペース たんぽぽ』(60畳)開設準備が、すすんでいます  (6月20日から開設)。
 ・机と椅子については、何人かの意見を聞いて、値段表もとりよせて、比較・検討して発注をしました。今月の22日午後に到着します。
 ・『スペース たんぽぽ』で開設する講座、勉強会の準備も進んでいます。
 すでに「反原発自治体議員・市民連盟」の第1期全7回の講座内容が発表されました。
 6月23日(木)から毎週1回、夕方に開催。
 水曜と木曜交互の開催:第1回 6月23日(木)、2回 6月29日(水)、
 3回 7月7日(木)、4回 7月13日(水)、5回 7月21日(木)、
 6回 7月27日(水)、7回 8月3日(水)
 参加費1回は1,000円、前売券 800円、7回まとめ券は4500円でお得です。 
・プレイベント講座は6月21日(火)夕方開催。
 テーマは、「今年の電気は足りている」という中味で、山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)の話。東電のデータを使って、「電気は足りている」話をします。
ちまたにあふれている東京電力の夏の電気が足りないPR(実は、原発を推進したいPR)のカラクリ、ゴマ化しをはっきりさせます。話は、「原発なしで電気は大丈夫」。液化天然ガス火力の優秀さやクリーンさにも及びます。
 原発があるから停電するんだ、と…資料を用意。乞うご期待。資料代1,000円。
 ・22日(木)は、『スペース たんぽぽ』開設記念集会として、高円寺1.5万人デモを実現した『素人の乱・5号店主』松本哉(はじめ)さんのお話を予定しています。(18:30開場19:00開会~21:00 参加費1.000円) なお、『たんぽぽ舎』柳田 真の「開設経過と今後」や、登録団体、各代表のあいさつ、参加者の皆さんのメッセージも考えています。
 ・今後、『スペース たんぽぽ』では、続々と魅力ある講座のテーマと講師を企画・実行していきます。乞ご期待。
 なお、みなさんからの講座テーマや講師への要望・注文を歓迎。
 声をおよせ下さい。(や)

★2.「今年の夏も原子力なくても電力は大丈夫!」

 たんぽぽ舎に今朝、「原子力なくても電力いらない」はわかるけど、さすがに今年の夏は、福島原発が止まっているからだめなんじゃないの?よっぽど節電しないと?というお問い合わせの電話がありました。
大事な点なので、もう一度復習しておきましょう。
 現在日本では、電力の約30%が原子力で供給されているので、ほとんどの日本人は、原子力を廃止すれば電力不足になると「思い込まされて」います。
 しかし、実際には、
・原子力発電の発電能力は、日本全体の発電所能力の18%にすぎない。
・原子力が発電量で約30%になっているのは、原子力発電所の稼働率だけを上げ、火力発電所の多くを停止させているから。
・現在原子力が生み出す電力を、すべて火力発電でまかなっても、なお火力発電所の設備利用率は7割にしかならない。
・電気は貯めておけないので、水力の渇水、定期検査の休止中の発電所分も考慮すべきと推進派は言うが、過去の実績からも、最大電力需要が火力と水力発電の合計以上になったことすらほとんどない。
・真夏の数日、そのまた数時間の電力使用のピーク時には、工場の操業時間の調整、自家発電からの融通、労働者の年次休暇の消化(統計ではクーラーの温度設定の調節などで充分に乗り切ることができる。
            (たんぽぽ舎「地震と原発事故情報38より要約」
さらに、震災後の火力発電の復旧はとても早く、何万人の人々から家を奪い、被ばくさせ、今もって放射能を垂れ流している福島原子力発電所とは比べるべくもないものです。
・被災した東京電力広野火力発電所(5基、計380万Kw)(福島県広野町)は、今年7月中旬にも全面復旧し、それに伴い揚水発電も稼働する。
・また、浜岡原子力発電停止後の、中部電力からの電力融通分が心配されましたが、中国電力からの融通をとりつけ、西日本からの100万Kwの融通を受ける点は変更がない。この結果、東電は供給不足が深刻な東北電力に最大140万Kwを融通さえする。
そうなれば、真夏のピーク時にも電力は不足しない。(たんぽぽ舎地震と原発事故情報その66・東京新聞5/12朝刊、地震と原発事故情報その70、5/13デイリーニュース )
 さらに、東電発表では今夏の需要も供給力もおおよそ5500万kW程度です。5500万Kwというのはおおよそ一昨年の夏のピークの数字です。一昨年はリーマンショックにより需要が落ちましたが、一般の人の感覚では「よっぽど節電しないと」というレベルではないでしょう。これに現在、経団連等で、企業の持っている自家発電の稼働が要請されています。通常自家発電装置は発電単価が高いので止まっていますが、今夏はコストが多少かかっても稼働する見込みです。その分東電の需要が減りますし、一部の自家発電は東電に供給できます。
 もちろん、電力を無尽蔵に使ってよいということではありません。電力を過剰に使い、過度に快適な生活に依存してきた市民一人一人のライフスタイルに思いをはせ、これからのエネルギー供給体系について、市民ひとりひとりが知恵を出していくことが必要なのではないでしょうか。(Tさん、Hさん)

お知らせ:現在準備中の『スペースたんぽぽ』で、
6月21日(火)「今年の電気は足りている」(山崎久隆氏)の講演があります。
詳細はまた、お知らせします。是非お出かけ下さい。

★3.「たんぽぽ舎の近況―その1」 (柳田 真)
    ボランティアの協力でやれています

 ・今週もたくさんのボランティアに来ていただいて心から感謝しています。
 今週は小冊子(13頁)『ホントに環境にやさしい電気とは』の注文が全国から殺到(さっとう)し、それへの対応で大変でした。訂正シールを増刷し、1つずつ貼る作業と宛名を正確に書いて送る作業です。短時日に数千冊、三けたを超える人々へ送付できたのは、ひとえにボランティアの皆さんの力です。青森に住むIさんもバスでわざわざ上京されて、半日ボランティアをして、夜の会議(『地震がよくわかる会』)へ出席されて帰られました。ただ感謝あるのみです。都庁退職者のYさんは、毎週2回も来て、丁寧な仕事をしていただいています。オールマイティの友人です。千葉のMさんは、二人の娘の子=孫の世話と自分が属する女性団体の会合や行事など忙しい合間をぬって、”毎週1回はくるからね”とおっしゃって、モクモクと、パンフ用のコピー紙の帳合などをやっていただいています。3人のお子さん(小学生、幼稚園、1歳児)のお母さんのS子さんも車でみえています。小学生のAちゃんは「私も手伝う」、といって封筒へシールを貼ったりして、一人前の様子。まわりの人からホメられて、おもばゆそう。それでも弟へ自慢したそうな、かわいい様子でした。Aちゃんの作業姿は、まわりのボランティア・スタッフをなごませています。Sさんは、新聞のよせあつめの「切り抜きを貼る」のを手伝っています。原発・地震関連の切り抜きを地方紙や毎日の新聞から切り抜く仕事です。これらがまとまって半月刊の『原発いっしょになくそう よせあつめ新聞』になります。『たんぽぽ舎』はこういう多くの人の力で今日も支えられています。
・今後の課題として、イ.ボランティアの皆さんが、『たんぽぽ舎』ボランティアに来て、いくつか得るものがあったと思ってもらえるように運営したいこと、
ロ.ボランティアの皆さんに気持ちよく協力してもらうために、『たんぽぽ舎』側の仕事体制の改善(キチンとした、先取りした仕事体制の確立)と柔軟な運用、
ハ.ボランティアの人々へせめて、交通費実費ぐらいは出したいこと(現在は出来上った資料やパンフレットを1部お渡しすることしかできていない)等があります。
・今後、随時、『たんぽぽ舎』の近況、エピソードなど紹介していきます。
 
★4.2011年 市民文化フォーラム6月研究シンポジウム
   原発震災と市民―福島第一原発事故から何を学ぶか

○講  師 菅井益郎(国学院大学・市民エネルギー研究所)
       「福島原発報告―過去の公害の歴史から学ぶ」
      新藤宗幸(東京市政調査会)
       「復興と情報公開問題」・・他、現地報告を予定
○日  時 2011年6月4日(土)14:00~16:30(13時30分開場)
○場  所 日本教育会館702号室(千代田区一ツ橋2-6-2 TEL 03-3230-2831)
○参加費 一般1000円/大学生500円/高校生以下無料
  連絡先:市民文化フォーラム 千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル
     TEL:042-422-2547/045-317-3325  info@cc-forum.org

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送ってください。登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net 
●携帯のアドレスへは、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
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