2012年5月7日(月) 地震と原発事故情報
転送歓迎
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★1.『さようなら原発5・5宣言』
さようなら原発、さようなら利権社会
(内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、
瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔)
★2.デモだけでは東電はビクともしないみたい、ということで。
東電不払いプロジェクト<上> (大畑 豊)
★3.5月3日、今年も憲法集会に参加しました。
「原発は憲法を破壊する」アピールビラを配布 (柳田 真)
★4.福島・東日本の子どもたちを守ろう~子どもたちに何が起きているか
黒部信一医師のお話を聞いて (冨塚 元夫)
★5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
◇5月12日(土)15時から、東電前アクション!
柏崎刈羽の再稼働なんてありえない!
東電「事業計画」を撤回させよう5.12アクション
★6.<テント日誌 5/4(金)―経産省前テントひろば237日目―>
集団ハンスト行動最終日程=18日目に
外国からの取材、激励訪問が相次ぐ
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┗■1.『さようなら原発5・5宣言』
│ さようなら原発、さようなら利権社会
└────(内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、
澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔)
『さようなら原発5・5宣言』
本日、北海道電力泊原発が運転停止、これで日本の原発54基のすべてが停止します。
福島第一原発の爆発事故以来、一年二ケ月たって、ようやく、日本は原発の恐怖から解放されます。
といっても、この必然的な大事故は人類にとって取り返しのつかないもので、いまなお、続いています。
さらに、各地の原発のプールには膨大な数量の使用済み核燃料が貯蔵され、地震の恐怖に曝されていることにも、変わりがありません。
この事故とその後の政府、東電の対応によって、原発社会の腐敗と非民主的な体質が明らかになりました。
しかし原発全停止が切り拓いたのは、原発がなくとも、わたしたちの生活にはなんら不自由がない、という現実です。
原発は「電力不足」という危機感を煽るだけの存在であり、虚構の存在だったことが明らかになったのです。
わたしたちは、巨大なムダと放射能汚染の恐怖に支配されてきました。原発はこの社会のもっとも根本的なムダでもっとも危険な存在でした。
いま原発全停止のもとで、ようやく得ることのできた、このさわやかな解放感こそ、政府と電力会社と原発メーカーが恐れていたものでした。
わたしたちは、この日を記念して、脱原発への不退転の意思を固め、原発から一歩一歩遠ざかり、原発のない平和な社会にむかって歩いていきます。
もうカネが支配する原発社会へはもどりません。
さようなら原発、
さようなら利権社会
二〇一二年五月五日
内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔
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┗■2.デモだけでは東電はビクともしないみたい、ということで。
│ 東電不払いプロジェクト<上>
└────(大畑 豊)
(編集部より:たんぽぽ舎の講座に参加された大畑さんから、東電の電気料値上げ反対について提起がありました。その文章を3回に分けて掲載します。)
昨年9月ごろ、福島から東京に避難してきた女性が経産省前で訴えているのを聞きました。「私は東電が起こした事故のために、東京に避難してきてます。きちんとした賠償もされていない。それなのに東電から電気代の請求書が届きます。なんで東電に払わないといけないのか・・・」
そうだ、これまでのように素直に払っていてはいけない、と不払いをすることにしました。原発に反対しつつもその維持のための費用を払うのは理に合わない。いらないと言っている原発の電気を買わされて代金を自動的に口座振替で取っていくなんて現代版押し売りです。
不払い宣言を友人に告げるとなんと「ぼくもやってるよ~」ということで二人で「東電不払いプロジェクト」を始めました。東電は現在すべての原発を止めてますがそれを維持する姿勢は変えてないので不払いも続行です。
不払いするに当たり改めて電気料金について調べてみると、総括原価方式の「原価」に含まれる経費として、広告費は243億円(2009年度)、社員の高金利財形貯蓄の利子、サークル活動費、飲食施設費、福利厚生費等々。利益の中から出してるならまだしも、これが「発電に必要な経費」なんですから。原発立地自治体等に毎年20億円の寄付をし料金に転嫁していたこともわかりました。税金の二重取りです。燃料費調整制度により燃料費は電気代に自動的に転嫁できるから欧米の2~3倍の値段でLNGにもなっている。原発電気代以外にも払いたくないものがたくさんあるのです。
◇不払いの詳細「東電不払いプロジェクト ホームページ」
http://d.hatena.ne.jp/toudenfubarai/20120217/1329440394
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/files/tainou_bira_02.pdf
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┗■3.5月3日、今年も憲法集会に参加しました。
│ 「原発は憲法を破壊する」アピールビラを配布
└────(柳田 真)
たんぽぽ舎は5月1日メーデー参加と東電前行動に続いて、5月3日、日比谷公会堂の憲法集会に今年も20人弱で参加しました。ここ10年毎年「原発は憲法に違反する」と題してビラを配ってきていて、今年も山崎久隆さん執筆の「原発と憲法の議論を始めよう ─ 憲法がありながら福島原発事故2年目の残念な実状」のビラを配布しました。
集会は2600人参加(主催者発表)中心テーマは、
―輝け9条、生かそう憲法、平和と暮らしに、被災地に― でした。
パレード行進では、原発NO、再稼働NO、電気料金値上げNOの横断幕を先頭に元気よくシュプレヒコール、、パレード解散後は、有楽町のお店で初参加の人も含めて14人でゆっくり歓談・飲食しました。5月5日以降原発をどうやって止めていくか(廃炉へ)も話し合われました。
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┗■4.福島・東日本の子どもたちを守ろう~子どもたちに何が起きているか
│ スぺースたんぽぽ4月29日保育付き講座
│ 黒部信一医師のお話を聞いて
└────(たんぽぽ舎ボランティア 冨塚元夫)
講演の題は「福島・東日本の子供たちを守ろう!~子供たちに何がおきているか」でしたが、まだ何が起きているかわからない、問題はこれからだ、まだまだやるべきことがあるというのがお話の内容だと思います。
低線量被ばくの初期症状はわかりません。鼻血が出る、下痢が止まらない、異常に疲れる等の症状が出ています。鼻血・下痢は子供には放射線の障害以外にも細菌性感染も考えられます。普段鼻血の出ない大人に出れば、要注意です。鼻血、下痢とも止まれば問題ありません。疲れやすいのは要注意です。今後何年か経てばいろいろな症状が出てくるでしょう。甲状腺のしこりはあまり神経質になる必要はありません。
自分で触って確かめることが出来ます。しこりがあれば定期的に検診を受けましょう。
ベラルーシで甲状腺がんにかかった子供の25%が死亡したのは、発見が遅れたためです。病院が近くにない、病院に行く交通手段が悪い等日本とは事情が違いました。
しかし放射性ヨウ素だけでなく、放射性セシウムも甲状腺に蓄積し、癌を発生させる可能性があります。べラルーシの元ゴメリ医科大学長バンダジェフスキー氏の研究によって、セシウムは甲状腺、骨格筋、小腸、心筋、脾臓、脳、腎臓、肝臓に蓄積し、癌のみならず種々の病気を発生させることが解明されました。
福島県の3分の2はチェルノブイリ事故の基準では避難の権利のある地域です。本当は避難ではなく移住であるべきです。しかし、それが現実にできない状態の中で、一番気を付けるべきは内部被曝、つまり食品です。
黒部医師が代表をしている「未来の福島こども基金」は福島県の各地に食品放射能測定器を9台送りました。牛乳は放射能に汚染されやすいので要注意です。人間は牛乳を飲まなくても問題ありません。川・海がセシウム・ストロンチウムに汚染され、海産物は広く汚染されました。
心配しすぎはストレスになり、逆効果です、というとミスター100ミリシーベルトと同じように聞こえますが、その内容は全く違います。移住が必要ですが、それができなければ、できることをやりましょう。除染効果は限られており、田畑・森林の除染は不可能ですが、子供の行動範囲は除染すべきです。移住できなければ保養があります。「チェルノブイリこども基金」やDAYSJAPANを中心にして多くの人々の協力で、沖縄の久米島に保養センターをつくる準備がすすんでいます。
皆さまもご協力お願いいたします。
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┗■5.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
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◇東電前アクション!柏崎刈羽の再稼働なんてありえない!
東電「事業計画」を撤回させよう5.12アクション
日時:5月12日(土)15時~16時頃
場所:東京電力本店前
呼びかけ:東電前アクション!
Eメール toudenmae.action@gmail.com
東電の「総合特別事業計画」では、なんと新潟の柏崎刈羽原発を2013年度中の再稼働を明記しています。「来年度中の再稼働」、東電は今年度の夏・冬を原発無しで乗り切る計画なのです。
「原発無くても電気は足りる」と東電も認めた…ならば尚更、来年度中に再稼働する必然性などない。
「止める闘いからなくす闘い」の最初の一歩として5.12アクションにぜひご参加を!
詳細(東電前アクションホームページ) http://bit.ly/K7ZWsW
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┗■6.<テント日誌 5/4(金)―経産省前テントひろば237日目―>
│ 集団ハンスト行動最終日程=18日目に
│ 外国からの取材、激励訪問が相次ぐ
└────( Y・T )
5月4日(金) 曇り時々晴れ 午後一時雨
今日の正午をもって、集団ハンスト行動もいよいよ最終日程の18日目に入った。7日間のハンストを継続していた淵上代表は無事終了した。石橋上人は7日目に入る。81才の長老、佐久間さんは5日目に。
最終日程とあって、ハンスト実行者は15人となり、テント前に鈴なりに並んでいる。大阪や福島から駆けつけてきている。ハンスト登録者は119人となったそうである。
午後、沖縄から伊波洋一さんが激励に来訪される。第1テントで懇談のあと、ハンスト中の人々の間に入って一緒に記念撮影。
第1テントの奥では、フランスのジャーナリストが熱心に取材。今日急遽大飯から戻ってきていたQさんが流暢な英語で説明。
今日は午後5時から朴保(パクポー)さんのライブが予定されているが、2時頃から降り出した雨は上がりそうでなかなか上がらない。ライブができるのか気をもむ。
それでも4時半頃には雨も上がり、無事開演へ。セットの準備時間に明日のカンショ踊りによる経産省包囲に向けてそのワークショップをおこなう。
パクポーさんのライブは、「Monju」「今こそ流れを変える時」「それでおしまいかい」「雨に咲く花」「HIROSIMA」等、全12曲を演奏。パワフルな歌声から強いメッセージが伝わってくる。
いよいよ明日は、集団ハンスト行動の終了日であり、泊3号機が止まり、42年振りの全原発停止・稼働原発ゼロの日を迎える。そのセレモニーに向けて準備も着々と進み、全国の原発現地で闘い続けている人々からのメッセージもたくさん届いている。明日は晴れるだろうか・・・。 ( Y・T )
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【編集部より】
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