『世田谷区長選「脱原発」保坂氏当選』など―地震と原発事故情報 その52

        5つの情報をお知らせします。

   1.『世田谷区長選「脱原発」保坂氏当選』
   2.『稼働中の原発を今すぐ止めよう―地震が心配』
   3.『4/23-24アースデイに参加して』
   4.『4/24集会(芝公園)の決議文-4500人参加』
   5.『参考-週刊金曜日、週刊フラッシュ』
     ★編集部より

★1.東京新聞1面トップ記事
   世田谷「脱原発」保坂氏当選
 ・4月25日(月)の東京新聞は1面トップ記事に6段ブチ抜きの大きな活字で東京世田谷区の区長選挙に「脱原発」を掲げる保坂のぶと氏(元衆議院議員、55歳)
(社民、国民新、新党日本支援)が自民党候補や民主党候補らを破って当選したと報じた。
 ・解説記事=「首都の矛盾問い直す」を紹介します
 「…首都の矛盾問い直す
  東京23区最多の83万人が暮らす世田谷区の区長選で、「脱原発」を掲げた元社民党国会議員の保坂展人氏が当選したのは、原発危機であらわになった首都の矛盾を、区民自らが問い直した結果といえる。
  一極集中による利益を享受してきた東京は、東京電力の管内全体の三割の電力を消費する。首都の繁栄は地方が支えてきた。東京から遠く離れた自治体の苦境に無関心ではいられない。そんな都民の思いが世田谷の地で、変革へのうねりにつながったのではないか。
  世田谷区長選では民主、自民の二大政党は内輪もめに終始し、埋没した。原発事故で古里を追われた人々と東京のつながりが問われる時にも政争を繰り広げる姿に、区民の目は厳しかった。
  大震災は原発依存のエネルギー政策を含め国のあり方自体を問い直す。首都での脱原発区長の誕生は国政も揺さぶるだろう。政権は世田谷からの発信を重く受け止めるべきだ。(社会部・浅田晃弘)」

★2.稼働中の原発を今すぐ止めよう―地震が心配
   4月26日(火)の毎日新聞に「意見広告が掲載」

・たんぽぽ舎内に事務局を置くストップ原発&再処理・意見広告の会(代表:鈴木則子・岩田深雪)が4月26日(火)毎日新聞朝刊に「5段の意見広告」を載せることが内定した。9回目の意見広告実績です。
・今回の意見広告の内容は、福島第一原発の大震災(原発震災)は、食品も水も大地も放射能で汚染して、救援・復興を妨げている。惨事をくり返さないために、稼働中の原発を今すぐ止めようというもの。
・この意見広告には数十万円かかっていますが、全国各地の皆さんからの温かい賛同金・カンパで実現しました。今後(第10回)は東海地震の震源域の真上にある浜岡原発3基を止めよう―原発3基止めても電気は大丈夫(中部電力発表数字から)―を掲載する予定。皆さまにご協力をお願いします。

★3.アースデイ参加(4月23日~24日)

 これまでのささやかな地域への広報活動などのために集積したパネル等を利用して、さらに多くの人に知ってもらう機会にしたいという思いで、今年はたんぽぽ舎・劣化ウラン禁止・市民ネットワーク・廃原発ネットワークと4団体の共催として申し込みました。23日は雨・風の影響もあり、来訪者は少なめでしたが、24日は、芝公園での恒例の集会とかち合う中、用意したパンフは1冊を残し完売。
署名用紙は用意した枚数すべて完結(「浜岡原発すぐとめて」たんぽぽ舎に271筆、24日だけしか集めなかった「脱原発への転換を速やかに決定し、自然エネルギーへ政策転換を求める」205筆、「上関原発建設反対」185筆)。長いアンケートに答えてくれた人も29人。何人かは連絡先を書いてくれたので、報告を出しながら「意見広告の会」メンバーにお誘いもできるかもしれない。呼び物としてのシール投票は好評でした。毎日新聞の世論調査の1問”原子力に頼る日本のエネルギー政策は?”を取り出し、回答を「やむを得ない(青)」、「原発は減らすべきだ(緑)」、「すべて廃止すべきだ(赤)」のシールを貼って答えてもらいました。
(終了後、たんぽぽ舎に持ち帰り、一緒に数えてくれた皆さん、ありがとう)。
 結果は、この順に41(4%)、145(14%)、838(82%)でした。
ちなみに、4.18毎日新聞世論調査では、それぞれ40%、41%、13%であり、世論一般の意識との差に考えさせられます。スイスでは、3.11前と後では世論が大きく逆転して、減らす・全廃が80%を占めていたのと合わせ、日本の世論を脱原発へ向かわせるための道のりを考えずにはいらせません。自治体レベルをもう1歩進め、自治会・町内会レベル、趣味の会レベルの運動の浸透が真に必要と考えます(少なくとも私は今後その方向で動きたいと思っています。)
※渋谷アースデーのパレードは5000人参加。4/25朝日新聞朝刊に掲載されました。

★4.4/24集会の決議文(東京芝公園23号地、4500人参加)

 3月11日に発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震は、いまだに余震が続いています。被災地の皆様には心からお見舞いを申し上げます。そして一日も早く救援がより広く、確実に展開されることを願っています。
 この未曾有の事態に加え、人間によって引き起こされた恐ろしい原発震災が発生しました。1979年のスリーマイル、そして1986年のチェルノブイリ原発事故以来、多くの人々が2度とこのような事故をひきおおこしてはならいないと思い、原発に頼らないエネルギー政策をへの転換を求め、様々な活動を続けてきました。
 本年はチェルノブイリ事故から25年目になります。この事故を忘れず、さらに強く脱原発の思いをあらたにすべく、各地で集会が準備されていました。その矢先の福島原発震災でした。
 3月11日から50日近く経過した今もなお福島第一原子力発電所では放射性物質の流出が続き、解決の目途はたっていません。福島県のみならず放射能の汚染は、海に、陸に、広汎に広がりつつあります。
 農業者や漁業者からは悔しさと怒りの声があがっています。そして消費者からは食べ物や飲み物の安全性について不安の声が出ています。また原子力発電所現場で働く人たちの被曝問題など計り知れない問題が山積しています。
 そして4月19日、文部科学省は福島県の教育委員会などに対して、子どもも大人と同様の年間で20ミリシーベルトまで被曝しても良いとする通知を出しました。
全国の一般人の被曝の年間基準量でさえ1ミリシーベルトなのです。子どもは大人とくらべると放射線の影響を受けやすいという観点を無視しています。絶対に許されることではありません。即時に撤回し、子どもたちに安全な環境を用意することを強く、強く、強く、要求します。
 今後も全国で地震が心配です。気象庁もマグニチュード7以上の地震発生を警告しています。活断層が直下にあり、且つ老朽化が進んでいる原発もあります。
そこで地震が起きれば、たとえマグニチュード7以下の地震であっても、福島原発震災を超える第二の原発震災が有り得ると思います。これを防ぐ唯一の方法は、現在稼働中のすべての原発を今すぐ止めることです。
 今、立場の違いはあっても多くの人たちは原子力発電所に対して疑問を持っています。今日私たちは、チェルノブイリ原発事故の汚染地域からパーベルさんを迎え、また福島現地からの報告も聞きました。今後絶対に原発震災を起こしてはならないことを深く心に刻みました。この思いをより多くの人に伝えるために力を合わせ、声を大きくし、世論を動かし、今度こそ脱原発社会を実現しましょう。
                        2011年4月24日
  チェルノブイリ原発事故から25年 
  くり返すな!原発震災 作ろう!脱原発社会 集会とデモ 参加者一同

※夜のNHKニュースで報道されました。

★5.参考・週刊誌の紹介2つ

イ.週刊金曜日臨時増刊4月26日発行 中味は4つから成り立っています。
                  全82頁600円
  1章 追及 原発震災
  2章 放射能を正しく恐れる
  3章 警告されていた原発震災
  4章 全国の原発と反・脱原発運動 団体名、住所、電話などの一覧
       (たんぽぽ舎:柳田もインタビューを受けています)

ロ.週刊フラッシュ5月3日号
 『重大事故がおきていた!福井の高速増殖炉「もんじゅ」はもっと危ない』の記事が写真つきで3頁載っています。主な内容―もんじゅ「爆発」寸前、維持費1日5500万円、夢の原子炉のはずが事故多発。自殺者も出ているもんじゅ闇の歴史、調査だけで10億円。報道されない重大事態。核開発に反対する会の原田裕史さんと元名城大教授の槌田敦さんの談話も載っています。

★編集部より

・たんぽぽ舎の日刊メールは、現在アドレス登録者4000人強へ発信されています。又、受け取った人のうち、何人もの人が知人へ転送していただいているので、実数は5000を超えると推定されます。更に、日刊ベリタ(3万人余)に転載されていますので、数万人の人に読まれています。それだけに「原稿内容の正確さ」「数字の誤りのなさ」により細心の注意を払っていきます。「掲載の方針」として、みんなを元気づける記事、小さくても明るい記事、私たちの実践にかかわる記事、今後の方向性を示す記事、読者からの声を中心に編集していきたいと考えています。みなさんの声をお寄せ下さい。(柳田)

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