『台湾で1万3000人超の原発廃止デモ』など―地震と原発事故情報 その60

            5つの情報をお知らせします(5月4日)

  1.『台湾で1万3000人超の原発廃止デモ』
  2.『インド政府、4基の原発建設計画の承認を見送り』
  3.『25年後も住めぬほど放射能汚染』
  4.『「結婚して子供を産みたい」と高校生』
  5.『1日5500万円を浪費する「もんじゅ」の西村裁判DVD』

★1.台湾で1万3000人超の原発廃止デモ

  台湾の4都市で4月30日、福島第一原発事故を受け、原発廃止を訴える大規模なデモや集会が行われ、合計1万3000人以上が参加した。台北には環境保護団体など100以上の市民団体の1万人以上が集まり、東日本大震災の福島県の被災者2人も参加、発言した。「福島の子どもたちには、故郷がこんなことになり大人として申し訳ない。皆さんは今の美しい台湾を子どもに残せるよう行動して下さい。私たちの犠牲を無駄にしないで」と訴えた。
  デモには、交流サイト「フェイスブック」などで集まった若者や親子連れの姿も目立ち、社会全体に原発への不安が高まってきていることをうかがわせた。
  台湾では北部と南部の3カ所に計6基の原発が稼働中。北東部に2基が建設中。福島の事故を受けて来年の総統選でも争点となりそうで、野党民主進歩党は党員にデモへの参加を呼びかけた。

★2.インド政府、4基の原発建設計画の承認を見送り―フクシマ事故の国民の不安が広がって。
  ・4月29日朝6:00のNHKニュースで報道された。

★3.25年後も住めぬほど放射能汚染
 旧ソ連・チェルノブイリ原発事故25年目のウクライナ

 ・4月26日は、チェルノブイリ原発事故25年目でした。(1986年4月26日事故発生)
  この日、東京では若者たちを中心に、たんぽぽ舎も加わって、“チェルノブイリとフクシマをくり返すな”行動が経済産業省原子力安全保安院前と、中部電力東京支店前(浜岡原発とめよ)、東京電力前の3カ所で300人以上の参加で開かれました。昼は、福島の農民と牛2頭が東京電力に対して誠意ある謝罪と補償を求めて座り込んだ日でもありました。(後者はテレビ、新聞で大きく報道されました)
 ・原発事故=チェルノブイリ原発事故は、旧ソ連ウクライナ共和国(現在のウクライナ)のチェルノブイリで運転していた1~4号機のうち、4号機が爆発。有害な放射性物質が世界に広がってヨーロッパを中心にひどく汚染し、8000km離れた日本にも放射能が飛んできました。原子力事故として最悪のレベル7とされた。(福島原発事故も同じレベル7の最悪事故)
 25年後の現在も、原発から半径30kmまでは住むことは禁止。(福島も30km圏内は同じとなるか)
 事故直後に死亡した作業員や、汚染がひどい地域では、後に、のどのガンになる子どもたちが増えました。死亡者数については、約20万人(環境団体)、9000人(WHO)の諸説があります。
 ・「福島はチェルノブイリよりひどくない」と言われるが、しかし、福島第一原発事故であぶない状況にある1~4号機(計4機)の放射性物質を合わせるとチェルノブイリの4号機(1機のみ)より多量です。東京電力ですら「放出が続くとチェルノブイリ以上になる」(見通し)と発表しています。今後が心配です。
 ・原発事故の本質は、大量の死の灰(放射性物質)が放出されて土地に、空に、海に1年365日、まきちらされ、住めない土地になることです。
 もう原発をやめよう。今こそ、大きく立ち上がろう。  柳田 真

★4.「結婚して子供を産みたい」と高校生、福島県飯舘村と川俣町より

 4月30日に飯館村と川俣町で開かれた東京電力の住民説明会の様子がでていました:高校生の女の子が「子供が産めない体になるのではないかと不安」と訴え、東電側が「いろんな対策を取り、そうならないように努めています」と答えると、「だったら、もっと早く避難を呼び掛けてほしかった」ときっぱり。参加者からは大きな拍手が起きた。
 高校生の女の子がここまでの思いを抱えることになったのは、私たち大人の責任です。
 私は関東在住ですが、それでも放射性物質の被害を感じています。しかし、被害者であると同時に、今の原子力政策に対して責任を持つ者でもあります。
 多くの人がこの事故に興味を持ち、関わっていくように望みながら、自分のできることをやっていきます。(Sさん)
記事全文はこちら
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110430/dst11043023570031-n1.htm

★5.1日5500万円を浪費する・特殊原子炉「もんじゅ」の
   西村裁判DVD

 大震災に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。原発震災がついに起こってしまいました。フクシマは今も放射能を出し続け、東電の工程表でも収束まで最速で6ヶ月、年内は放射能排出は止まらないだろうという見方もあります。大変な事態です。
 私たち、もんじゅ・西村裁判を応援する会は2004年12月の第1回公判以降、原告の西村トシ子さんを応援して参りました。
西村裁判については下記の原告ホームページをご覧下さい。

http://www.geocities.jp/shoso105/index7.html

 裁判は1、2審敗訴、現在最高裁上告中です。JCO、長尾裁判同様1年以内、遅くとも4月には決定通知が来るものと思っていました。しかし、今日まで何の音沙汰もありません。フクシマ大事故の最中に新たな問題を起こしたくないという政治的判断か、ただ単に審理が長引いているのか私たちには分かりません。
 私たちは原発が危険だと実証された今こそ、活断層にも近く地震の危険性の高い地域に立地する「もんじゅ」、既存の軽水炉以上に技術的にも不安定な高速炉「もんじゅ」、人を殺してまで運転をめざす「もんじゅ」に「NO」と言うべきと考えます。
 会の最後の仕事として、「もんじゅ・西村裁判」DVDを作成いたしました。
ご覧いただければ幸いです。皆様のご支援をお願いいたします。

【もんじゅ・西村裁判DVD申込】
   1枚1,000円(約21分32秒)(送料込)
           (振替用紙余白に「DVD購入」とご記入下さい)
   郵便振替口座:00160-7-315121 もんじゅ・西村裁判を応援する会

  ・たんぽぽ舎も依頼を受けて、取り扱っています。
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  たんぽぽ舎      たんぽぽ舎は、月曜~土曜-
             13:00~20:00のオープンです。
             日曜・休日は、お休みです。
   〒101-0061
   東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
    TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
    HP http://www.tanpoposya.net/

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