【北海道新聞より】 「経済的徴兵制」を書いた 布施祐仁(ふせ・ゆうじん)さん が京都にやってくる!+【11・10 布施祐仁さん講演会@京都】 自衛隊と“経済的徴兵制” 戦地に送られるのは誰か

北海道新聞より
「経済的徴兵制」を書いた 布施祐仁(ふせ・ゆうじん)さん
http://dd.hokkaido-np.co.jp/cont/books_visited/2-0035466.html
2015/12/06
布施祐仁 中川明紀撮影
集英社新書 821円

貧しい若者 戦場に立たすな
原発、自衛隊を精力的に取材し、問題点を鋭く突いてきたジャーナリストが新たな著書を世に問うた。「(日本の)企業がグローバルな経済活動を自由に展開していく上で、コマとして自衛隊員が使われる」。安倍晋三首相が進める国家安全保障政策の本質は、カネと引き換えに貧困にあえぐ若者を戦場に立たせることだと見抜く。
「経済的徴兵制」とは、米国で貧困層の若者が経済的事情から軍隊の仕事を選ばざるを得ない状況を指す。布施さんはジャーナリスト堤未果さんの著書「ルポ 貧困大国アメリカ」を読んでその言葉を知った。その状況が日本にも当てはまってきた。
貧しい家庭の若者が自衛官を志願することは、これまでもあった。だが今年9月、憲法9条が禁じる集団的自衛権の行使を可能とする安全保障関連法が成立。専守防衛を任務とした自衛隊の海外派遣への道が開かれた。「過去と全く違うのは、海外の戦場に送られて命を落とす状況になりかねない。そういうことはあるべきではないという懸念から取材した」
経済的徴兵制と表裏一体なのが自衛隊のリクルート(新兵募集)活動。過去には地方連絡部による強引な街頭募集が問題視されたことがあったが、現在は「ハイスクールリクルーター」制度により学校開拓を推進している。その高校出身の隊員がリクルーターに任命され、制服姿で母校に行き、自衛隊の仕事や資格取得などを説明する。
卒業生の訪問とあって、生徒は身近に感じ、教員側は心情的に冷たい対応はできないという。著者が入手した資料では、道内は2014年度に旭川工業高が、陸・海・空の3自衛隊から計4人のリクルーターが任命される「重点校」だった。
1976年東京生まれ。北大経済学部を卒業後、NGO日本平和委員会に入り、現在同NGOが発行する「平和新聞」編集長。原発労働者を取材した記録「ルポ イチエフ~福島第一原発レベル7の現場」で平和・協同ジャーナリスト基金賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞を受けた。今回は「単行本で出すよりも多くの人に読んでもらえるのでは」と初めて新書で出版した。
現状では自衛隊の存在に反対はしない。だが、「金持ちの戦争に貧乏人を動員してはいけない」と安保政策を批判。「安倍首相が徴兵制を敷く可能性は極めて小さいと思うが、ゼロではない」と警戒する。
編集委員 鈴木博志
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戦争法発動=南スーダンへの自衛隊派遣の今 みんなで考えよう!
【11・10 布施祐仁さん講演会@京都】自衛隊と“経済的徴兵制” 戦地に送られるのは誰か
https://www.facebook.com/events/699197630243602/
■日時:11月10日(木)18:30(開場18:15)
■場所:ひと・まち交流館京都 3階 第5会議室
■講師:布施祐仁さん(シ゛ャーナリスト、『平和新聞』編集長)
著書「経済的徴兵制」(集英社新書) で、アメリカやドイツで進む経済的徴兵制の現状や自衛隊の求人に関する資料などを示しながら、現実的な視点で鋭く切り込んだ布施祐仁さん。
自衛隊員が命をかけて守るべき「大義」がいつの間にかすり替えられてしまった今、私たちはどうしたらよいのでしょうか。社会的に選択肢を奪われた若者たちを守るために多くの方と一緒に考えたいと思います。
■参加無料 (会場内でカンハ゜のお願いがあります)
自衛隊員の命と人権を守る京都の会は、
安保関連法の国会審議が進む中で、法律の当事者の声が聞かされずに大儀をすり替えて
自衛隊の任務拡大が推し進められてことに疑問を持ち、学習会や講演会を重ねてきました。
国が再び過った道へ進むことのないよう
自衛隊員の命と人権が軽く扱われることに対し多くの
市民と一緒に考え行動していきたいと考えています。
■ひと・まち交流館 京都
<会場アクセス>
【バス】
市バス4,17,205号系統「河原町正面」下車
【電車】
京阪電車「清水五条」下車 徒歩8 分
地下鉄烏丸線「五条」下車 徒歩10 分
■主催:自衛隊員の命と人権を守る京都の会
お問合せ先:jinkensongen@gmail.com
自衛隊と“経済的徴兵制”
戦地に送られるのは誰か