【報告】「敵基地攻撃能力」保有反対の署名を提出しました!

著者: 杉原浩司 すぎはらこうじ : 武器取引反対ネットワーク:NAJAT
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https://kosugihara.exblog.jp/240842270/
2月16日、「STOP敵基地攻撃能力アクション」が呼びかけた菅首相あての
ネット署名<米軍と一体化した先制攻撃に道を開く「敵基地攻撃能力」保
有に反対します>の第一次集約分、計2359筆を、内閣府総務課に提出しま
した。

署名は、国内各地はもちろん、アメリカ、カナダ、フランス、スイス、
シンガポール、イギリス、メキシコ、フィリピン、スウェーデン、イスラエ
ル、インド、イタリア、オランダ、ニュージーランド、オーストラリア、
グアテマラ、マレーシア、ドイツ、ベルギー、韓国からも届きました。
日本が「敵基地攻撃能力」を持つことはグローバルな脅威となり得ます。

16日午後、まずは首相官邸前に集まり、横断幕を掲げてアピールし、記念
撮影。その後、久しぶりに内閣府へ。

会議室で、内閣府大臣官房総務課の職員に署名簿を手渡した後、趣旨を説
明。その後、届いたコメントのいくつかを読み上げて紹介しました。さら
に、「軍事にかけるお金を学校に回してほしい」「ミサイル攻撃は広範囲
を破壊し、殺傷能力も大きい。人の命を奪う戦争は許されない」「あなた
方公務員には憲法遵守義務がある。敵基地攻撃能力の保有は専守防衛に反
し、憲法9条に違反している」など、参加した4人がそれぞれの思いを伝え、
「しっかり届けてください」と念を押して、提出行動を終えました。

日本の安全保障政策の歴史的な大転換という事の重大さに比して、署名数
は残念ながら圧倒的に少ないのですが、これも憲法9条と日本社会の危機
の表れかもしれません。もちろん、私たちの努力不足もあるのですが。

政府としての「敵基地攻撃能力」保有のお墨付きこそ先送りされましたが、
巨額の「敵基地攻撃兵器」予算の計上や、国産ミサイルの射程の大幅延伸、
新型長距離ミサイルの開発など、タガの外れた状況です。こうした困難な
時期ではありますが、工夫して粘り強い取り組みを続けたいと思います。

署名へのご協力、本当にありがとうございました。当面は継続していきま
す。まだの方は以下から、署名済みの方は改めての拡散をよろしくお願い
します。

http://chng.it/gpSQfbWD

【賛同者のコメントから】
・敵基地攻撃能力を考えるときに思い起こすのは、米国がイラク攻撃を正
当化する為に、事実ではない核兵器保有を理由とした事です。攻撃能力を
持つためには常に仮想敵が必要なのです。戦争は常に自衛の名目で始まり
ます。そして守るべきものを破壊し尽くしてしか終わらないのです。

・原発や再処理工場にミサイルが命中したなら、福島原発事故、それ以上
の大災害をもたらします。敵を作らず、世界の国々と良好な関係を作り出
すことが政治家の責任です。

・誰にも殺されたくないけど、それ以上に誰も殺したくない、だから敵基
地を攻撃するなど絶対反対です。

・沖縄から愛を込めて賛同します。「島嶼防衛」なる「琉球諸島」を先端
・戦場とする侵略を許さない。ところで、こうなると日本列島全体が戦場
と化すことを肝に銘じて頂きたい。これは単なる兵器の問題ではない。侵
略的な軍事戦力そのものであり、実際の改憲である。

・安倍前首相は「日本を守り抜く」と頑張っていらっしゃいますが、力で
国を守って幸せになるのは、軍需産業だけです。軍縮による安全保障を目
指しましょう。

・「敵」を想定し、戦争の準備をする。── この発想は、果てしない軍拡競
争への蟻地獄だ。懲りないんだなあ。食い止めたい。