【報告】幕張メッセでの武器見本市に230人がヒューマンチェーンやダイ・インで抗議!

著者: 杉原浩司 すぎはらこうじ : 武器取引反対ネットワーク(NAJAT)
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少し遅れましたが、武器見本市への大抗議アピールの報告をまとめました。
画期的なアクションになりました。ぜひご一読ください! そして、多くの方に広めてください!
【報告】
幕張メッセでの武器見本市に230人がヒューマンチェーンやダイ・インで抗議!
https://kosugihara.exblog.jp/239321807/
6月17~19日に千葉県の県有施設である幕張メッセで、武器見本市「MASTAsia 2019」の開催が強行されました。これに対して、初日17日午後の幕張メッセ前での「死の商人おことわり 武器見本市NO!大抗議アピール」に千葉県内外から約230人が参加。ヒューマンチェーンやダイ・インでしっかりと抗議の意志を表しました。1年に及ぶ「安保関連法に反対するママの会@ちば」「幕張メッセでの武器見本市に反対する会」を中心とする粘り強い活動が実を結びました。開催こそ阻止できなかったものの、11月18~20日に同じ幕張メッセで予定されている、より大規模な総合武器見本市「DSEI JAPAN」( https://www.dsei-japan.com/jp )の開催を食い止めるための大きなステップとなったことは確実です。
報道に加えて、両団体からの報告を転載しましたので、ぜひご一読ください。また後半に、簡単ですが、私が参加した17日のシンポや展示を見ての感想を書きましたのでご参照ください。
<報道>
【labornetTV】市民の武器見本市への入場拒絶に230人が抗議(幕張メッセ)
(撮影・編集:湯本雅典さん、7分17秒)
https://www.youtube.com/watch?v=49IP7pOsXqc
【動画】
「武器はいらない。戦争反対!」“幕張メッセでの武器見本市に反対する会“が抗議活動
(6月18日、チバテレビ)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00010004-chibatelev-soci
【動画】MAST Asia 2019 防衛・安全保障の設備集まる 幕張メッセで19日まで
(6月18日、チバテレビ)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00010005-chibatelev-soci
【写真】ムキンポさんブログ
http://mkimpo.blog.shinobi.jp/Entry/3621
レイバーネットに様々な報告が掲載されています。
http://www.labornetjp.org/
※6月18日の東京新聞社会面としんぶん赤旗にカラー写真付きで報じられました。
記事は以下のブログの写真の下をご覧ください。
https://kosugihara.exblog.jp/239321807/
【「ママの会@ちば」「反対する会」からの報告】———–
昨日6月17日から武器見本市「MAST Asia」が始まりました。
それに合わせて私たちの抗議も午前10時からスタートし、午前中いっぱい行なっていた海浜幕張駅前でのスタンディングには約70名の参加者がありました。
2年前の「MAST Asia 2017」の抗議スタンディングは3日間で延べ60人でしたから、この抗議の声の高まりがよく表れています。
そして午後の幕張メッセ前での《大抗議アピール》には230名!!もの皆さんが参加してくださいました。
平日、かつ都内でもない場所でのこの人数はスゴイと思います。
この日の宣伝にご尽力くださった皆さんに心からお礼を申し上げます。
1枚目の写真は230名が一斉に寝転んだダイインです。
武器の売買の先にあるのは戦場・紛争地での「人の死」。
「死体」の上に広がる空を見ることのできない「死体とさせられてしまった人」。
しかし私たちは幕張の海風の中、真っ青な空と白い雲を見上げ、横たわりました。
命ある今であることを実感できたダイインの1分間だったのではないでしょうか。
沈黙に覆われた1分間。
私たちの行動を監視していた主催者側にはどう見えたのでしょうか?
そこから「死体」のリアルを想起するのが「人としての心あるもの」だと思います。
2枚目の写真は警備スタッフと「揉めて」いるところです。
「メッセの敷地内だから横断幕を広げての行為はやめてほしい。公道まで出て行ってほしい」と言われました。
が、「暴力行為をするものではない。30分ですむものである。ここは千葉県所有の地。千葉県民が使うことに問題はないはず」との私たちの主張と弁護団の後押しもあり、そのまま抗議を行うことができました。
230人が手を繋いだヒューマンチェーン(人間の鎖)は動画をFacebookのコメント欄につけてありますので、ご覧ください。一人ひとりの皆さんの思いの伝わるものです。
( https://bit.ly/2WrZX2a の6月17日20:29の記事参照)
17日午前中のことです。
「千葉市議と一緒に会場内を見学しよう」ツアーを企画した私たちは、入場申し込みの事前登録も済ませていたにもかかわらず、入場を拒まれました。一旦は出されたパスを直前で取り消されたメンバーもいました。
「ビジネス関係者に限るから」とその理由を答えていましたが、全く同じ条件での入場申請で入れたメンバーもいました。
抗議行動を行う集団の一員であると認識された場合に拒否をされたようです。
会場内で何が展示され、どのような商行為が行われているのか?
県や後援を出している防衛省・外務省が言うように、問題のないものであるのならばなおのこと、この抗議が的外れであると私たちに示すために入場を認めるべきです。さらに、千葉市議にまで入場を拒んだことは問題です。
また、入場できた市議のパスを力づくで奪い取り、破り捨てたという「暴挙」もありました。
19日には県議との視察を予定しています。
県民、そして県民の代表である県議の見学を拒むようなことが今度は無いように。
抗議2日目の今日は海浜幕張駅南口のみでのスタンディングでした。
昨日には都合がつかず来れなかったという方が多く参加してくださり、30名ほどでした。
18日の「東京新聞」社会面、「しんぶん赤旗」にも抗議アクションの記事が掲載されています。また昨夜のチバテレビのニュースでも報じられました。
その中で抗議行動を行なった団体として私たちの会に加えて「共産党会派の県議団」との説明がありましたが、これは事実に基づかないものであることをチバテレビに申し入れました。私たちはどの政党会派とも抗議アクションを共催していません。
※19日は1日目、2日目と入場を拒否されたメンバーが、千葉県議と一緒に入ることができたそうです。また海浜幕張駅前でのスタンディングには45人が参加。
「音楽、時々ほんわかスピーチ」な和やかなスタンディングになったとのこと。
【シンポと展示についての感想(杉原)】———
17日午前のシンポでは、森本敏実行委員長が冒頭のあいさつで、中国の軍備増強やホルムズ海峡近くでのタンカー攻撃などにふれつつ、「(武器の)調達や事業機会を探るものに」と強調。防衛省や外務省が「営利目的でない」として後援したのがデタラメであることが改めて浮き彫りになりました。森本氏は討論でもしきりにタンカー攻撃について問題にしていましたが、ファクト(事実)が解明されていない段階での議論に危うさを覚えました。
山村浩海上幕僚長は、貿易データやインターネットの大部分が通るという水中ケーブルの図を示し、インド太平洋が貿易の中心であり「国際航路の喉元」だと強調。米国と一体化した自衛隊の「インド太平洋戦略」を正当化しました。もはや「専守防衛」などどこ吹く風でした。
展示は、昨年11月の「国際航空宇宙展」や2015年の第1回「MAST Asia」に比べて「しょぼい」印象を受けました。要因は不明ですが、これ自体は良いことだと思います。
海外軍需企業の中では、ベル社が木更津への暫定配備が強行されつつあるオスプレイなどを臆面もなく展示していたのが目立ちました。国内企業では、三菱重工が、沿岸監視用の小型ドローン(今年度から防衛省に提案)や水陸両用車、機雷探知用の水中ドローンなどを展示。水陸両用車は将来的には東南アジアなどへの輸出もにらんでいます。川崎重工は、自らのブースに対潜哨戒機「P1」(英国とニュージーランドに輸出失敗)を、防衛装備庁ブースにはP1に加えて軍用輸送機「C2」も展示。C2はニュージーランドやアラブ首長国連邦(UAE)への輸出を目論むも、展望は見い出せていない模様です。ちなみに、ちょうど同時期に開催されているパリ航空ショーに日本からP1とC2の実機が出展されています。輸出についてはこちらが本命のプロモーションのようです。
防衛装備庁のブースには、インドへの輸出が難航している新明和工業製の軍用救難飛行艇「US2」の模型もありました。また、恒例ですが、同庁が出展を後押しする形で、中小企業5社(インパクトワールド、オオハシ、杉江製陶、テック大洋工業、ハイテクインター)の展示もありました。民生技術の軍事転用の促進を図るものです。
なお、参加者については、各国の軍や軍需企業、政府関係者が目立ち、いわゆる軍事マニアの人々は少なかったです。おそらく全体の入場者数も伸びていないのではないでしょうか。
ただ、11月18~20日に開催予定の「DSEI JAPAN」はこんなレベルのものでは済まないはずです。あと5カ月、取り組みの裾野を広げながら、開催自体を断念させる力をつけていきたいと思います。
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【署名は継続しています!】
幕張メッセで武器見本市を開催しないでください
<ネット署名>
http://chng.it/7KpNry2t
<紙署名>
https://drive.google.com/open?id=10z1jM_njHhLc8ZsvHs48KUt6MPrLDPdz

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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