11月21日夕方、新宿アルタ前で「渋谷区女性殺害事件から1年 追悼と連帯のス
タンディング~暴力と排除に抗し、ともに生き延びよう」
( https://ajwrc.org/6400 )が行われました。よびかけ団体は、ノラ、アジ
ア女性資料センター、ふぇみん、ねる会議、ラブホで死にたくない。冷たい霧雨が降る中、70人超が参加。メディアの取材も。思いのこもったスピ
ーチが続きました。以下、その中からご紹介します。
◆女性野宿者グループ「ノラ」のいちむらみさこさん
「殺害されたのは彼女のせいではない。助けた人も、一緒に生きていこうとし
た人もいた。工夫して生き延びていたのは彼女の力。それをジャマしないで。
いないことにしないで」
◆アジア女性資料センターの本山央子さん
「忘れられているかもしれないが、オリパラが強行された。”分配”が語られる
が社会は変わったのか。入管での拷問も続いている。国が何も言わないことで
ヘイトクライムを奨励している」
◆ねる会議の小川てつオさん
「多様性とかインクルージョン(包摂)とか盛んに言われているが、信用でき
ない。はっきりと言うべきだ。「街に住む権利、公園にテントを張る権利が必
要だ」と」
◆エトセトラブックスの松尾亜紀子さん
「東京オリパラに反対して”女性たちの抗議リレー”をした。オリパラはコロナ
禍の苦しみを忘れさせようとするものだったが、それすら忘れられようとして
いる。路上で、ホテルで、電車で起こったフェミサイドを忘れないようにしたい」
◆フェミニスト手芸グループ「山姥(やまんば)」の方
「追悼デモのキャンドルを本棚で見るたび、忘れちゃいけないと思ってきた。
女性ホームレスの人たちに声かけをしている。南米のフェミニズムの言葉「も
うひとりも欠けてはならない」を紹介したい」
◆栗田隆子さん
「 #殺すな のバナーを持ってこれた。7月から8月、殺されても仕方ないとい
う事件が多くあった。オリパラもその一つ。国家の威信の為にやると」
「殺されてたまるか、殺してたまるか、殺させてたまるか、と思ってきた。う
っかりすると殺す側に回ってしまう」
◆シングルマザーの方
「娘を殺して死のうと何度も思ったが、力になってくれる人がいた。ぶち込ま
れた精神病院では女性の権利は踏みにじられ、人権侵害は誰もとりあってくれ
ない。路上や刑務所や精神病院に行きつくのは運が悪かっただけ。こぼれ落ち
る人に手の届く社会を」
<関連記事>
https://www.asahi.com/articles/ASPCK2VXKPCJUTIL05G.html
https://www.tokyo-np.co.jp/article/72648
https://www.nhk.or.jp/heart-net/topics/20/
<昨年のデモの動画>
【動画】「排除と暴力は許さない」渋谷でデモ~ホームレス女性殺害(OurOlanetTV)
〔opinion11509:211123〕