7月22日の院内ヒアリング集会の報告です、送信が遅くなってしまいました。
また、明日7月27日(月)17時からの首相官邸前抗議行動の案内を添えました。)
院内ヒアリング集会 「放射能汚染水を海に流すな」報告
2020年7月23日 再稼働阻止全国ネットワーク 木村雅英
<「放射能汚染水を海に流すな」7.22緊急行動~トリチウムなどの海洋投棄反対、六ヶ所再処理施設の稼働反対~の>の中で実施した院内ヒアリング集会の結果を報告します。
なお、既に当日の動画が次にアップされています。
20200722 UPLAN (前半)https://www.youtube.com/watch?v=F2qsQ-9GH3E
20200722 UPLAN (後半)https://www.youtube.com/watch?v=KW7eQSWgV6Y
また、IWJからもツイキャスで配信されました。また後日編集された動画がアップされます。
(https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478505)
また、当日資料は次にアップしています。ご参考に。
FILE: N01ープログラム全10頁.pdfURL:
https://17.gigafile.nu/0729-b97d8a35685970210ec50e297a8458d29
FILE:N02ー院内ヒアリング集会質問書・補足資料NEW.pdfURL:
https://17.gigafile.nu/0729-dfcf17fdf992dd97691ea6539dfe01495
FILE: N03-山崎六ヶ所再処理工場.pdfURL:
https://17.gigafile.nu/0729-d08780a2234b6c933e9405fcd35dd4177
FILE: N04-山田スキャン2ページ.pdfURL:
https://17.gigafile.nu/0729-d6e514f87500021b0c68c95bb80afc039
(進行概要)
衆議院第一議員会館 国際会議室
12時45分~ 事前説明
Ⅰ トリチウム等放射能汚染水(13時~14時40分)
対応:経産省(資源エネルギー庁)、原子力規制委員会、外務省
13時00分~ 主催者挨拶
13時05分~ 地元から(黒田節子さん)
「これ以上海を汚すな!市民会議」(大河原さきさん)メッセージ読上げ提出
(1)トリチウム等放射能汚染水の量と質
(2)トリチウムの危険性
(3)ロンドン条約と海洋投棄について
(4)私たちの意見を尊重
(地元、漁協、全国、国連人権委など)
再稼働阻止全国ネットワーク経産省への申入書読上げ提出
Ⅱ 六ヶ所再処理施設(14時45分~16時15分)
対応:経産省(資源エネルギー庁)、原子力規制委員会
14時45分~ 地元からの声(山田清彦さん)
(1)建設経緯と計画
(2)放射性物質の収支
(3)六ヶ所再処理施設についての疑問
(4)事故の危険性
(5)使用済み燃料とプルトニウムの収支
16時15分 終了
以上
【ヒアリング内容】
Ⅰ トリチウム等放射能汚染水
福島の声を届けメッセージを読み上げて提出した後に、あらかじめ提出してあった質問に対応官庁が順次回答、トリチウム等放射能汚染水の「海洋放出」という名の海洋投棄が許されないことを経産省に伝えた。また、再稼働阻止全国ネットワークからの申入書を読上げて経産省に提出した。
(1)トリチウム等放射能汚染水の量と質
東電HPのポータルサイト(https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/)の回答。71%の汚染水が多核種で基準超え(1万倍以上超得も)。今も汚染水が毎日180㎥増加している。
(2)トリチウムの危険性
ピッカリング原子力発電所におけるトリチウム放出量と新生児死亡率の比例関係についてはカナダの原子力管理委員会が比例関係を否定する報告を出しているとの回答。西尾正道さんの意見については、小委員会で田内委員が否定する報告をしたとの回答。
どちらもまともな議論が出来ていない。特に西尾さんが公聴会で意見を述べた折に、田内委員が何ら反論できなかった。きちんとした討論をするべきと訴えた。
(3)ロンドン条約と海洋投棄について
外務省は、同条約で禁止していることは、船舶や航空機による海洋投棄であると回答。同条約と国連海洋条約と原子力委員会決定(1993年11月)を確認。これらを考えれば海洋投棄するべきでないことを訴えた。
(4)タンク保管の継続について
小委員会でのまとめ案を回答。それに対して、小委員会議論で突如タンク保管が否定されたこと、その口実が「復興と廃炉」としていることを追及。廃炉がまったくうまく行っていない、アンダーコントロール・ブロックできているの嘘でオリンピックを招致しておいて、廃炉を口実に汚染水を海に流すのはおかしい。別タンク製造、福島第二原発など別敷地への保管を提案。山崎久隆さんから今も増え続ける放射能汚染水を止める為には、雨水対策・凍土壁の穴への対応が重要と指摘。
(5)私たちの意見の尊重
地元ほか多くの意見を尊重すると回答。関係省庁だけの意見で勝手に決めないよう要請。
Ⅱ 六ヶ所再処理施設
青森現地の声を届け真実を隠さず回答することを要望し、あらかじめ提出してあった質問にエネ庁・規制庁が順次回答。全く納得できないことを訴えた。但し、後半は時間切れで回答も駆け足、追加質問もできなかった。最後に再稼働阻止全国ネットワークからの申入書を経産省に提出。
(1)建設経緯と計画
30年前からの経緯を簡単に確認。一般の民間企業では許されない長期頻回の延長であることを指摘。
(2)放射性物質の収支
年間800トンの処理で、ウラン約732トン、ウラン・プルトニウム混合14トン(うちプルトニウム約7トン)、他に気体・液体・固体で膨大な放射性廃棄物を排出することを回答。
山田清彦さんがエネ庁の回答の曖昧さを指摘。当初の4年冷却でなく15年冷却を前提に規制庁が評価したことの分かりにくさ、再処理施設のインプット・アウトプットの分かりにくさを指摘。
(3)六ヶ所再処理施設についての疑問
山田さんの9項目の質問に回答。あらゆる観点から再処理をするべきでないことを訴えた。
(4)事故の危険性
山崎さんの指摘6項目(日本原燃の経験とは事故の経験のことではありませんか、火災対策に欠陥があります、地震想定は過小評価ではありませんか、断層の切り捨ては許されません最重要断層「六ヶ所断層」を無視しています、想定しない根拠だけ述べる「航空機落下」、特重的施設・設備の欠落)に駆け足で回答を得た。時間超過で山崎さんからの指摘はできなかった。
(5)使用済み燃料とプルトニウムの収支
こちらも、保障措置、利用目的の無いプルトニウム、覚書(地元)問題、直接処分、日本学術界の提言について駆け足で回答。宮川伸議員が衆議院原子力問題調査特別委員会で指摘したようにフランス・イギリスにあるプルトニウムさえなかなかゼロにならないことを確認。
時間切れで十分な追及が出来なかった。
以上
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~◎安倍政治を許さない!首相官邸前抗議行動
「桜を見る会」その他もろもろ糾弾しよう! 今こそ安倍政権を倒す時!
日時 2020年7月27日(月)17時~18時(第17回)
場所 首相官邸前
「桜を見る会」の国政、税金の私物化、公選法違反を許さない
弁護士・学者662人が安倍の桜を見る会前夜祭を告発しました。
赤木俊夫さんの奥さんが35万筆もの署名を集めて財務省に最調査を求めましたが政府は拒否しています。
そして安倍政権はもう終わりとか言われながらしぶとく続いているのは何故でしょう。
まだまだみんなの怒りの声が届いていないのではないでしょうか?
昨年12月から始まった桜を見る会糾弾行動は次回で17回目となります。
以下の通り行いますので是非ご参加ください。
私たちも声を上げましょう!
呼びかけ 「安倍政治に物申す会」(乾喜美子、片岡洋子、木村雅英)
連絡先 乾 (drykimiko@pslabos.com)
木村(kimura-m@ba2.so-net.ne.jp)
(注:大雨の時は中止します)
木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail : kimura-m@ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter : @kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion9970:200727〕