政策決定の中枢である東京でこそ、大きな「NO!」の声を可視化させるべきで
しょう。ぜひご参加ください!
——————————————-
与那国島をどうするつもりだ!?
ー琉球弧の島じまを危険にさらす大軍拡が「安全保障」なのですか? 6.9官邸前行動
https://shimajimastanding.blogspot.com/2023/06/blog-post_3.html
6月9日(金)18時~19時/首相官邸前
呼びかけ:STOP大軍拡アクション、島じまスタンディング
「いつか私が死んだ後、この島は基地しかない島になるかもしれない」
(与那国島在住「Aさん」 ※1)
「昔(硫黄島で起こったこと※2)と同じではないか。島民の命を守るためにと
避難させ基地の島にしようというのではないか」
(与那国島在住・山田和幸さん ※3)
「庇を貸して母屋を取られる…ということわざがありますよねぇー。軍がやる
ことはそういう事。どんどん拡張していく」「島を乗っ取られないようにー頑
張らなきゃ!!」
(宮古島在住「薫さん」 ※4)
「こんなことが起こるとは想定していなかった」「こんな小さな島にミサイルを
配備するのは理不尽なことで、誰が見ても反対する」
(自衛隊配備の旗振り役だった外間守吉前与那国町長 ※5)
◆
「国境の島」なのに、「与那国島を守っているのは、島の駐在所のおまわりさ
ん2名と拳銃2丁、計10発の銃弾だけ」(「言論テレビ」2013.3.25)というふう
に揶揄する人もいました。
人口増や経済活性化を期待して自衛隊誘致に動いた島民にとっては、配備され
るのは「沿岸監視部隊」など攻撃的兵器とは無縁の「技術系」の部隊だというこ
とで、軍備に対する抵抗感も少なかったようです。
2014年4月、与那国町が主体的に進める「自立へのビジョン」を打ち砕くよう
に自衛隊基地建設工事が始まり、2016年3月、「与那国駐屯地」開設。インビ岳
に対艦レーダー5基と久部良岳に対空レーダー1基新設。沿岸監視部隊160人の
ほか、住民監視の情報保全隊も配備。そしてなぜか、「技術系の部隊」には似つ
かわしくない大きな弾薬庫が、何の説明もなく造られていました。
沖縄で、軍事施設のない地域に新たに土地を取得して自衛隊の基地を造る、と
いう非常に高いハードルをひとつ越えた防衛省は、その後、奄美大島、宮古島、
石垣島、馬毛島で次々と新基地建設を進めていきます。そして一旦基地が造られ
た与那国島は、いま大変なことになっています…※6→【この1年間に起こったこと】
◆
2015年の戦争法(「平和安全法制」)制定への過程と、大きな反対運動のうね
り。それはちょうど、与那国島で基地建設工事が行われていた期間と重なります。
「イソバの会」をはじめ、与那国島で基地建設に反対する人びとの多くは「安保
法制」と「自衛隊配備」を同じひとつの問題として捉え、訴えました。その声を、
全国でしっかりと受け止め、政府の琉球弧を最前線とする戦争態勢づくりに対峙
することが出来ていたら、現在の大軍拡はなかったかもしれません。
琉球弧の軍事化(南西シフトの第一段階)を、これまでやりたい放題にやらせ
てしまった。その「成果」を受けて、アメリカのインド太平洋戦略の更新があり、
日本政府の「安保3文書」策定とそれに伴う「抜本的」な大軍拡計画があります。
そしてちょうどこの大転換の時期に、この与那国島で、島の性質を根本から変え
てしまうような恐ろしい軍備拡大の企てが明らかになっているのです。
それはこれから琉球弧の他の島じまでも起こることが予想される、「安保3文
書」下の「南西シフトの第二段階」への動き…琉球弧の連なる島じま全体を「海
洋(島嶼)限定戦争/ミサイル戦争」に最適化し持久戦にも耐え得るようにつく
り変え、更には敵基地攻撃の拠点にもしていく、それを一方で戦争を構えながら
進めていく…を先取りするものです。
「(与那国島では)今では自衛隊員は地域に溶け込み、反対運動は収まってい
る」(読売新聞2021.3.28)…この種の報道が目につくようになりました。国策
に歪められた地域社会で、分断につぐ分断の果ての沈黙を強いる圧力のなかで、
一方で自衛隊員とその家族という新たな隣人との暮らしがあり、そこへもってき
て近年の台湾有事キャンペーンで「台湾有事最前線の島」と言われ、多くの島民
が不安と葛藤を抱えていると思います。しかしそれでもなお、国の暴力に対し声
をあげる人びとがいます。
東京周辺に住む私たちが、それでもなお、今後も政府の島じまに対するやりた
い放題を許してしまったら、未来に何が残るでしょうか。島の軍事化の進行に反
比例して反対の声があげづらくなるのだとしたら、これから一層問われるのは、
「本土」と呼ばれる側の行動です。
いま「島々を戦場にするな!」と、その島々で暮らす人びとが訴えています。
それは「本州」などの「少し大きな島」で暮らす私たちに突き付けられた叫びで
す。私たちはどう応えるのか。「島々を戦場にしない/させない」のは当然とし
ても、ほんとうに必要なのは、そのもっと手前で「島々の住民が島々を戦場にす
るな!なんて叫ばざるを得ない異常な状況」を解消することに全力をあげること
ではないでしょうか。
そのためには軍事緊張をなくすための様々な工夫・取り組みが必要となるでし
ょう。しかしその基本は、島じまから奪ったものを返す、ということにあるべき
だと考えます。
「自治と自律の島」「交流の島」「自立経済の島」「環境共生の島」「IT活用
の島」「安心の島」「癒しの島」「長寿と子宝の島」…『与那国・自立へのビジ
ョン』(2005年3月)が掲げる島の「将来像」です。
国策によって奪われたものは、島で暮らす人びとを主体とする、軍事緊張など
とは無縁の、人の交流を通じたアジアの国々の平和的な共存・共栄を描いていま
した。
◆
琉球弧の島じまを利用した覇権争いを、
琉球弧の島じまを壊し軍事緊張と危険にさらすことを前提とする戦争態勢づくりを、
やめさせましょう。
6.9官邸前行動にぜひご参加ください。
<連絡先>
STOP大軍拡アクション
TEL 090-6185-4407(杉原) メール anti.arms.export@gmail.com
島じまスタンディング
メール ishiisugito@gmail.com(石井)
★関連資料を含む案内全文はこちらから。ぜひご一読ください!
https://shimajimastanding.blogspot.com/2023/06/blog-post_3.html