再稼働阻止全国ネットワーク事務局からの呼びかけです。
(重複をお許し願います。)
高浜原発3、4号機の設計変更についての審査書案(合格証案)に対する
パブリックコメント募集の締切が本日1月16日(金)です。
以下のテキストまたは添付ファイルを参考にご意見を提出願います。
特に意見提出フォーム(規制委サイト)を使えば、十分ほどのコピペで提出できます。
高浜原発再稼働にNO!
原子力規制委員会も新規制基準も適合性審査も
総てまやかしだ!
―高浜原発再稼働審査書「パブコメ」に反対意見を書いて
規制委を糾弾しよう―
2015年1月7日 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局
Ⅰ 原子力規制委員会に対する私たちの主張
私たちは、原子力規制委員会の発足後、次のことを主張してきました。
1 原子力規制委員会は、委員長をはじめ3人(今は4人)が「原子力ムラ」の人間であり信用できない、原子力規制委員会は再稼働推進委員会である。
2 「新規制基準」は既存の原発を再稼動させる為に作成された再稼働ありきの基準であり、「世界最高レベル」にはほど遠く、田中委員長が再三話しているように「適合性審査に合格しても絶対に安全とはいえない」
3 高浜原発の適合性審査は、「国民」の懸念や多くの専門家の指摘を無視して、規制委員会と規制庁とが再稼働推進のために実施したもので、信用できない
4 規制委が策定した「原子力防災指針」に基づく防災計画・防災訓練を審査対象とせず、特に避難計画・避難訓練が全く非現実的なまま再稼働を認めようとしており、国際原子力推進機関IAEAでさえ要求する深層防護第5層を満たしていない
5 関係自治体の長や議会の同意を得るのみで、地元や周辺自治体の住民の理解を得ずに再稼働を認めようとしている
6 福島第一原発(以下イチエフ)の放射能汚染水対策も廃炉化への道も全く先が見えず、原子力規制委員会は再稼働適合性審査よりもイチエフの汚染水対策と廃炉に専念するべきである
Ⅱ パブコメ提出の提案
以上の観点から、田中委員長をはじめとする委員の辞任と規制委の解散をこそ私たちは要求したいです。またパブコメ募集は、重要な意見をないがしろにし、多くの「国民」の意見を聞いたアリバイ作りに活用して審査書(合格証)を確定する儀式に過ぎないと考えられます。それでも、先発の川内原発について1万8千通の意見が出され、多数が「地震や火山の対策をもっと厳しくするべき」などの反対意見であることが報道され、規制委への一定の圧力になっていると考えられます。それゆえ、高浜原発他の再稼働を止めるために沢山の反対意見を提出することに意味があると考えます。
それで、短い<意見1>~<意見7>を用意しました。これら下線部分を参考に記入してパブコメ意見として提出願います。なお、補足的に付記した文については、無視しても引用記入していただいても結構です。もちろん、他にも指摘があれば自由に記入してください。
なお、規制委は、審査書に対する科学的・技術的意見に限定し、御意見の対象を該当箇所がわかるように、ページ番号を明記することを要求しているので、意見の後ろにページ番号を添えています。
<意見1>
東電福島第一原発事故の検証が終わっていない。検証をやり直し新規制基準を作り直すべきである
(1ページ)
<意見2>
東電福島第一原発事故の発生に対して規制当局である原子力安全・保安院の不作為の罪が指摘されている。規制当局(現規制委)の規制行政について総括してから規制の在り方を抜本的に見直すべきである
(1ページ)
<意見3>
高浜原発の審査書案(合格証案)には外部有識者の意見が反映されていない。現「新規制基準」に対する適合性審査を外部有識者を入れて公開でやり直すべきである
(1ページ)
<意見4>
舞鶴市等周辺地域から再稼働への不安・疑問の声が高まっている。京都府・滋賀県を含む原発立地・周辺の自治体において公聴会を実施し納得が得られるまで再稼働させるべきではない
(1ページ)
<意見5>
日本学術会議が、提言「高レベル放射性廃棄物の処分について」(2012年9月)で指摘しているように、高レベル放射性廃棄物の保管・管理の方法と場所を確定してから再稼働審査をするべきである
(1ページ)
<意見6>
関電の申請書の中に非公開の情報がある。例えば2014年12月1日に提出された「発電用原子炉設置変更許可申請書の一部補正(1)」に「本資料のうち、枠囲みの範囲は機密に係る事項ですので、公開することはできません」とある。これでは一連の資料から審査の妥当性を第3者が判断できない。ひとたび事故を起こせば周辺地域の人や命を奪い環境破壊する可能性が高い原発を再稼動しようという事業者に機密を認める必要は無い。それとも規制委と事業者と共犯で審査内容を隠蔽しているのではないか。すべての情報を公開してパブコメをやり直すべきだ。
(1ページ)
<意見7>
基準地震動(震源特定700ガル、震源特定せず620ガル)は小さすぎる。例えば、2004年新潟県中越地震2516ガル、2007年中越沖地震・柏崎刈羽1500ガル、2008年岩手・宮城内陸地震4022ガルが記録されている。基準地震動は、過去に日本で観測された最高値を適用するべきである。
(20ページ)
<その他>
なお、もっともっと言いたいことがある方は意見を追記してください。
参考意見の例を以下に示します。
○国会事故調ほか各福島第一原発の事故調査に基づき、各報告者や関係する専門家の英知を集めて、事故の検証をやり直し、その結果を「新規制基準」に反映するべき
○従来あった立地指針を全原発に適用するべき
○複数基同時稼働を許してはいけない(福島第一原発事故後の危機を考えれば当然)
○若狭湾周辺に多くの原発(高浜、大飯、美浜、もんじゅ、敦賀)が密集しており、核燃料がプ ールに保存されている。ひとたび高浜原発で事故が起これば他の原発のプールの制御も出来な くなるので、稼働を許してはいけない。
○コアキャッチャーを義務付けるなど、既存原発の再稼働よりも安全性を優先させるべき
○実効的な避難計画と避難生活計画を事業者に義務付けるべき
○基準津波の妥当性を多くの地震・津波学者を集めて再検討するべき
○火山学者を集めてモニタリングと予知と対応策を再検討するべき
(以上のパブコメ意見に関する問い合わせ先)
再稼働阻止全国ネットワーク 事務局
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(たんぽぽ舎気付)
info@saikadososhinet.sakura.ne.jp http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/
規制委の【パブコメ募集案内】
関西電力株式会社高浜発電所3号炉及び4号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書
に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu141218_01.html
以上