【簡単報告】原発政策の大転換を許すな!院内ヒアリング集会(12月8日、衆議院多目的ホール、再稼働阻止全国ネットワーク)

著者: 木村雅英 きむらまさひで : 再稼働阻止全国ネットワーク
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12月8日の院内ヒアリング集会の速報です。
重要で有意義なヒアリングができたと考えています。
既に動画もアップされました。
また、6筆の申入書を、内閣府・経産省・原子力規制委員会・文科省に提出しました。配布資料(質問書)、申入れ書、簡単報告 を次にアップロードしました。
https://55.gigafile.nu/0109-80d56a90146c2c4c694bb4000888ee08
よろしければダウンロードしてご覧願います。

ヒアリングなどの動画は次でご覧になれます。
20221208 UPLAN【院内ヒアリング集会】原発政策の大転換を許すな!
https://www.youtube.com/watch?v=wKjhiMd-ITg

どうぞご参考に。

原発政策の大転換を許すな!東京集中行動
院内ヒアリング集会 報告
再稼働阻止全国ネットワーク 木村雅英

12月8日に「原発政策大転換と老朽原発運転期間延長」についての院内ヒアリング集会を開催し、内閣府・経産省・文科省・原子力規制委員会に質問しました。 詳しくは次の動画をご覧願います。
20221208 UPLAN【院内ヒアリング集会】原発政策の大転換を許すな!
https://www.youtube.com/watch?v=wKjhiMd-ITg
なお、事前質問に対して事前回答はいただけず、後日電子メールでご回答をいただくことを確認。

院内ヒアリング集会概要
日時:2022年12月8日(木) 13時45分~16時45分)
場所:衆議院第一議員会館多目的ホール
紹介議員 衆議院大河原雅子議員
ヒアリング 木原壯林、山崎久隆、木村雅英ほか
【事前確認】   13時45分~14時
【ヒアリングⅠ】 大転換とその後の検討状況について 14時~15時
【申入書提出】 全国各地から申入書提出 15時~15時5分
【ヒアリングⅡ】 老朽原発運転延長について 15時5分~16時15分
主催      再稼働阻止全国ネットワーク
対応:内閣府3人、文科省2人、経産省(資源エネルギー庁)9人、原子力規制庁9人
出席:国会議員(秘書)5人ほか合計50名
質問項目
【ヒアリングⅠ】 大転換とその後の検討状況について
A 第6次エネルギー基本計画
A-1 「可能な限り原発依存度を低減する」
A-2 事故後10年の歩み
A-3 政策対応のポイント
B 本年の新たな状況の変化
B-1 ウクライナ戦争が原子力発電所について明らかにしたこと
B-2 GX実行会議における原子力の記載 「危機克服」と「GX推進」
C 経産省の検討状況
C-1 4つの施策の概要ほか
【ヒアリングⅡ】老朽原発運転期間延長について
D 老朽原発運転期間延長
Dー1 炉規法の規定と現状
Dー2 資源エネルギー庁と原子力規制委員会の役割
Dー3 トラブル続きの若狭の老朽原発
Dー4 運転期間延長を認めようとする根拠
Dー5 老朽化評価の今までと今後
Dー6 海外の老朽原発の稼働と認可の実績
Dー7 企業倫理と責任感が欠如した電力会社
Dー8 総ての原発を廃炉に
ヒアリング結果概要
【ヒアリングⅠ】 大転換とその後の検討状況
A 第六次エネルギー基本計画
同計画に記載された「可能な限り原発依存度を低減する」とその背景を示す「事故後10年の歩み」を確認、2021年10月の閣議決定後のこの一年間に大きな変化が無かったことを確認。
また、「新規制基準」が「世界で最も厳しい水準」との回答に、本当は全くそうでは無いことを指摘。
B 本年の新たな状況の変化
ウクライナ戦争により、原子力発電所が原発になりうる危険があることと、使用済み核燃料管理の問題がより明らかになったことを確認。
GX実行会議の議論「エネルギー政策の遅滞」、「足元の危機」、「国富の流出」「エネルギー政策の遅滞」を確認し、私たちから「エネルギー政策の遅滞」は経産省の3.11事故後の原発推進政策ゆえの再生可能エネルギーや蓄電技術などへの取組遅れに原因があり、東電福島第一原発事故でより莫大な「国富の流出」をし、今後の再稼動促進で再び「国富の流出」が起こることを危惧。
C 経産省の検討状況
基本政策分科会や原子力小委員会などでの検討状況を確認。この日午前に開催された原子力小委員会(「原発運転上限撤廃に道」と報道されている)についての言及は無かった。

【ヒアリングⅡ】老朽原発運転期間延長
後半部分は時間切れで十分な質疑はできず。
質問Dー1 炉規法の規定と現状
原子炉等規制法(炉規法)が原子力規制委員会の所管法令であることを認め。にも拘らず、原子力規制委員会が同法の改訂を推進側に任せる矛盾を確認。
質問Dー2 資源エネルギー庁と原子力規制委員会の役割
震災前の旧体制で原子力推進(利用)体制に規制機関(原子力安全:保安院)が取り込まれていた反省から分離された原子力規制委員会が今も「規制の虜」となっていることを指摘。
核物質防護違反の東電、データ改竄をした日本原電など、事業者の「安全文化」の欠如に原子力規制委員会が甘すぎることを指摘。
質問Dー3 トラブル続きの若狭の原発
初代の原子力規制委員長田中俊一氏の頃から原子力発電の研究をしてきた木原壯林さんが若狭の原発のトラブル頻発状況を説明し質問、原子力規制庁担当が納得できる回答をできなかった。原子力規制庁の若い担当者の奮起を期待する。
質問Dー4 運転期間延長を認めようとする根拠
3.11後の与野党合意による炉規法改正の主旨から運転期間延長への法令改訂は許されない、事業者の利益のために国民のリスクを高めるとの指摘に、パブリックコメントをすると回答。
質問Dー5 老朽化評価の今までと今後
老朽炉の設計の古さ(図面は正しい?)、美浜3号の2004年死傷事故、運転経験者の不足、脆性遷移温度の上昇、蒸気発生器の配管損傷多発と大量細管損傷への危惧を指摘。
質問Dー6 海外の老朽原発の稼働と認可の実績
世界の原発稼働最長は53年で、運転開始後45年を超える高浜1・2、美浜3、東海第二の稼働が非常に危険であることを指摘。
質問Dー7 企業倫理と責任感が欠如した電力会社
東電旧経営陣や関電経営陣の企業倫理と責任感欠如を指摘。
質問Dー8 総ての原発を廃炉に
プルサーマル発電が非常に危険であることを指摘。

【ヒアリング時の申入れ】
「原発政策の大転換を許すな!」東京集中行動 申入
2022年12月8日 院内ヒアリング集会
再稼働阻止全国ネットワーク
〇岸田政権の原発回帰にもの申す
「はんかく・女塾」 黒田節子
〇疑問が残る限り、再稼働の認可を出さないでください
反原発自治体議員・市民連盟 武笠紀子
〇<可能な限り原発依存度を低減>し、総ての原発を廃炉に!
再稼働阻止全国ネットワーク
〇「原発政策の大転換を許すな!全国統一行動」
原子力行政を問い直す宗教者の会
〇原発を止めトリチウムや他の放射性の流出を止め、落下物破壊防止対策を
原発と放射能を考える唐津の会代表 吉田恵子
〇原発立地若狭からのメッセージを受け、消費地の宗教者として申入れます
宗教者核燃裁判原告団
東京事務所 大河内秀人
以上


木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail : kimura-m@ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter :@kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/
団体参加:経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク、原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動、原発いらない金曜行動
会議参加:さようなら原発1000万人アクション、eシフト