11月15日(日)千駄ヶ谷区民会館 2階
13:15 開場、13:30 開始 資料代:500円
満田夏花(Foe Japan)「帰還問題と甲状腺がん」
なすび(被ばく労働を考えるネットワーク)「被ばく労働問題の現状」
山崎久隆(たんぽぽ舎)「汚染水と再稼働」
3.11福島原発震災は、日本の原子力規制体制が、住民の命と安全を無視したまったく「規制」の名に価しないシロモノであることを白日の下に晒しました。「原子力安全・保安委」は、国費を貪る巨大な原発利権にむらがった<原子力ムラ>が原発を推進するための機関として存在しているーー。
多くの人々は、あの悲惨な事故を通じて、こうした事実に気づいたのです。
その機関が原発を推進する経済産業省の中に存在している。このことが象徴的に問題となり、マスコミでも「アクセルとブレーキが一体」「ありえない」との批判の声がやっと大きくなりました。その結果、「安全・保安委」を解体し、環境省の外局に「独立性」の高いものと宣伝しつつ「原子力規制庁(規制委員会)」が新たにつくられたのです。2012年6月20日に「原子力規制委員会設置法」が成立します。
それから3年以上の時間が流れました。しかし「規制委」は福島原発事故を終わらせることなどもちろんできない。大気中にも川底にも放射能が堆積し、海には放射能汚染水がたれ流し状態のまま。この中で、活性期ゆえ地震と火山噴火が繰り返されている地域の川内原発に対して「再稼働OK」を、規制委は平然とやってのけました。専門家集団「規制委」の検査ズミだから、とりあえず「安全」という行政の論理がまたしても横行しています。
再稼働問題だけではありません。放射能をあびる現場にいる原発労働者の被曝量の安全基準も、「規制委」の判断を根拠にして正当化されています。さらに安倍政治が進めている避難地域への住民の帰還政策。これも、その地域の安全状態を測る基準は「規制委」がうちだしているのです。
事故などなかったように、原子力産業は「原発大国」再生へ向かって平然と再スタートしました。彼らのいいなりの安倍政権を「科学・技術的知見」なるもので支え続けているのは「規制委」です。本当は「アクセルとブレーキが一体」の状態は変っていないのではないか。「規制委」の3年を批判的に検証します。
主催:福島原発事故緊急会議
〒112-0014東京都文京区関口1-44-3信生堂ビル2F(ピープルズ・プラン研究所気付)
Tel:03-6424-5748 Fax:03-6424-5749