<【要申込】オンライン連続講座「マルクス哲学再入門」>
講師:田上孝一(立正大学非常勤講師・立正大学人文科学研究所研究員、社会主義理論学会事務局長、専門:哲学・倫理学)
講座回数:月1回全5回
講座日時:2020年11月~2021年3月 第2木曜日19時~20時30分
第1回2020年11月12日 第2回2020年12月10日 第3回2021年1月14日 第4回2021年2月11日 第5回2021年3月11日
受講料:一般1万円 学生5000円
動物倫理入門講座と同時受講の場合:一般18000円 学生8000円
講座主旨:好評の内に多くの読者を得た『マルクス哲学入門』(社会評論社、2018年)の主要内容を復習しつつ、新たな知見も交えてマルクス思想の真髄に迫る。
受講対象:既に『マルクス哲学入門』を読んだ方は勿論、まだ読んでない方も予備知識なしで参加できます。基本的にマルクスの原典をまだ読んでいないような初学者の方でも理解できることを心掛けつつ、既に詳しく研究されている方にも対応できるようにします。
受講条件:Zoomによるオンライン講座なので、安定した回線を利用できることが必要です。参加に際しての顔出し声出しは自由です。『マルクス哲学入門』を持っていることが望ましいですが、持ってなくても問題ありません。
各回内容
第1回:マルクス以前のマルクス
マルクスが独自の哲学的立場を確立するまでの青年マルクスの知的歩みを振り返ります。特に学位論文『デモクリトスとエピクロスの哲学体系の差異』に焦点を当てて、その独自の理論的意義を説明します。
第2回:疎外論の確立と展開
『独仏年誌』から『経済学・哲学草稿』にかけて展開された初期マルクスの疎外論哲学がいかなるものなのかを、マルクスのテキストに即しながらその要点を平明に解説します。
第3回:唯物史観の基本観点
『経済学・哲学草稿』後の「フォイエルバッハ・テーゼ」と『ドイツ・イデオロギー』で確立したとされる唯物史観(史的唯物論)が本当はどのような考えなのかを明確にします。
第4回:『資本論』の哲学的核心
マルクスの主著である『資本論』の思想的核心は何なのか。よく言われる「物象
化」や「物神崇拝」の問題と関連させつつ、『資本論』を読むための基本視座を提供
します。
第5回:マルクスから見る現実社会主義とこれからの社会主義
常にマルクスの名と結び付けられる旧ソ連東欧の現実(に存在した)社会主義が、実は社会主義ではなかったことが、他ならぬマルクスその人の哲学によってこそ明らかになるという、一種の歴史的皮肉があることを明らかにします。そしてこれからのあるべき理念としての社会主義はどのようなものであるかを、マルクスの哲学から展望します。
受講方法
受講希望者は一般と学生の別を明記して「マルクス入門講座受講希望」として、田上まで直接メールで申し込んで下さい。動物倫理入門講座と同時に受講する場合はその旨お知らせ下さい。受講申し込み及び参加に当たっては実名と匿名を問いませんが、申込人と受講料振込人の名義を一致させるようにして下さい。学生は大学院生を含みますが、学振PDは一般枠になります。学振DCは学生枠で受け付けます。学生かどうかは基本的に自己申告としますが、学生の場合は必ず本名で大学名と学部学年を明記して申し込んで下さい。場合によっては学生証コピーの添付を求めることがあります。申込及び参加の秘密は厳守します。
申込メールアドレス:tagamimp@kk.iij4u.or.jp折り返し、「受講に当たっての注意点(誓約書)」と振込先口座をお知らせします。
誓約書に同意し、振込みを完了した時点で正式申込となります。
申し込み期限:2020年11月5日