グローバル化の時代といわれて久しい中、私たちは世界の人たちの暮らしや生業、その地で起こっているさまざまな問題について、まだまだ多くを知らずに過ごしています。
この講座では、PARCが制作した映像作品を見た後、制作に深く関わった方のお話を聞き、参加者とともにディスカッションを行います。
お互いの感想や意見を出し合い、のびのぴと語り合いましょう。
※特別オープンクラスにつき、どなたでも参加可能です。
PARC特別オープン講座 ワンコイン・シネマ・トーク「命を救う薬は誰の手に?」
日時:10/26(木)19:00~21:30
上映作品:『薬は誰のものか-エイズ治療薬と大企業の特許権』
解説:稲葉雅紀
(特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会 国際保健部門ディレクター)
『薬は誰のものか-エイズ治療薬と大企業の特許権』
(2013年・84分/監督:ディラン・モハン・グレイ)
アフリカ諸国はじめ世界でHIV/エイズに苦しむ数千万の人々-。
1996年に抗レトロウィルス治療薬が開発されると、欧米の先進国では一気にエイズ治療への希望が開けました。
しかし貧困国では高級な薬は手に入りません。
安価なジェネリック医薬品は製薬企業の特許権によって独占され、製造も輸入も禁止されていました。
「命を守るのになぜ特権が必要なのか?」「薬の本当のコストは?」「欧米社会はなぜアフリカを見殺しにするのか?」。
映画では特許の壁を破り、途上国に安価なジェネリック医薬品を届けようと医師や活動家、製薬会社などが奔走します。
根本的な問題は、欧米諸国の政府と企業が一体となって進めてきた自由貿易推進の流れです。
WTOやTPP、TiSA、RCEPなどの貿易協定の中で、医薬品の特許権はどんどん強化されようとしていることに、国際市民社会は懸念の声をあげています。
薬は誰のものか――。
貧富の格差が、医薬品アクセスの格差につながることを、私たちは見過ごしていいのでしょうか?
大企業の薬の特許や現在の貿易や経済のあり方は、本当に私たちを幸せにするのでしょうか?
映画は多くのことを私たちに問いかけています。
申込み:お名前と日中ご連絡のつく連絡先をメールにて連絡ください(アドレスは下記)。
お申し込みの際に「10月26日開催ワンコイン・シネマ・トーク申し込み」
インターネット上の申込フォームもご利用いただけます。
http://www.parc-jp.org/guidance/form06.html
参加費:500円
主催・会場:特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター PARC自由学校
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL:03-5209-3455
MAIL:office@parc-jp.org
アクセス:地下鉄都営新宿線「小川町」、丸ノ内線「淡路町」、千代田線「新御茶ノ水」A5出口から徒歩2分
※いずれの駅も地下でつながっています。
JR「お茶の水」聖橋口から徒歩6分
http://www.parc-jp.org/guidance/guidance_04.html