【賛同募集】ISDEF Japan 2018に反対する研究者・ジャーナリストの緊急声明

東京の杉原浩司(武器輸出反対ネットワーク:NAJAT)です。こちらにも 投稿させてください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

お知らせが遅くなってしまいましたが、中東地域に関わる研究者・ジャー ナリストの方々による「ISDEF JAPAN」反対緊急声明への賛同募集が8月10 日まで行われています。中東地域の研究や報道に関わっている方は、ぜひ 賛同をご検討ください。呼びかけ文を転送します。ご一読ください。

<関連情報>
◆石橋学記者によるさすがの報告記事です。拡散してください! 軍事産業に手貸すな 川崎、対テロ見本市問題でシンポ
(8月7日、神奈川新聞)
http://www.kanaloco.jp/article/351583

8月3日のシンポのフル動画(UPLANさん撮影)はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=DLC1dzPrPN0

◆研究者・ジャーナリストではない一般の方はこちらの署名を!
<緊急ネット署名>
川崎市は「イスラエル軍事エキスポ」へのとどろきアリーナの利用許可を 取り消してください【締め切りは 8月13日(月)】
https://goo.gl/ZmDJcg

※8月8日0時30分現在、3120人ほど。追い込みをかけたいところです。
まだの方はぜひ、既に署名された方は繰り返しの拡散を!

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ISDEF Japan 2018に反対する研究者・ジャーナリストの緊急声明 の賛同者を募集します(8月10日締め切り)

8月29-30日に神奈川県川崎市で開催される「ISDEF Japan 2018」(イス ラエル防衛&国土安全保障エキスポ)は、イスラエルの軍事技術の見本市 であり、わたしたち中東地域に関わる研究者・ジャーナリストとしてはそ の開催を看過しえず、反対する緊急声明を発表することにしました。
この声明については、広く賛同を集めて、関係機関に提出するとともに、 マスコミなどで公表し問題提起をしていきたいと思います。
声明文はメールの本文末尾にあります。

なんらかのかたちで中東地域の研究や報道に関わっている方(厳密なも のではありません)で、この緊急声明にご賛同いただける方は、下記のメ ールアドレスに賛同署名をお送りください(8月10日で締め切ります)。

賛同署名の送り先メールアドレス: noisdefjapan@yahoo.co.jp

記載事項:
・お名前
・肩書き
・公表の可否  (不可のかたについては、「他○名」と記載します。)

呼びかけ人(五十音順)
臼杵陽(日本女子大学・教員)
大富亮(チェチェンニュース発行人)
岡真理(京都大学・教員)
栗田禎子(千葉大学・教員)
志葉玲(ジャーナリスト)
高橋美香(写真家)
田浪亜央江(広島市立大学・教員)
長沢栄治(東京大学・教員)
奈良本英佑(法政大学・名誉教授)
早尾貴紀(東京経済大学・教員)
役重善洋(大阪経済法科大学・客員研究員) (世話人:田浪、早尾)

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ISDEF Japan 2018に反対する研究者・ジャーナリストの緊急声明

私たちは、2018年8月29日、30日に神奈川県川崎市の公共施設「とどろ きアリーナ」で開催予定の「ISDEF Japan 2018」(イスラエル防衛&国土 安全保障エキスポ)に強く反対し、主催者に中止を求めます。また、不用 意にも施設の貸し出しを許可した川崎市および同施設の指定管理者となっ ている諸団体に抗議し、許可取り消しを求めます。

ISDEFは、兵器および軍事・防衛に関する機器の国際見本市を開催して きたイスラエルの組織であり、兵器の展示や実演もしてきました。今回の 初めての日本での見本市の開催は、2020年の東京オリンピックを商機とと らえ、「テロ対策」を煽って日本市場参入を狙うものであり、ISDEFは 「国土安全保障およびサイバーセキュリティー分野における最新の技術と 機器の紹介」が目的であって「兵器の展示・実演は行なわない」としてい ます。

しかし、 「兵器の展示がない」という弁明は、この見本市の開催をなん ら正当化しません。
第一に、参加企業と展示品は未確定とされており、川崎市など施設の責 任者も展示内容を把握していません。これまでの見本市の実績から見ても、 現時点で兵器の展示可能性が排除されているとは言えません。
第二に、「安全保障・セキュリティ」の装備や機器は、技術的にも兵器 と深く関わっており、また、軍事システムの一角をなすものです。兵器と 兵器でないものとのあいだの線引きは曖昧かつ恣意的なものにすぎません。

さらに私たち、中東地域の研究や報道に関わる者としては、イスラエル の兵器はもちろんのこと、警備システムやハッキング/ウイルス対策製品 のような「セキュリ ティ」技術が、パレスチナの軍事占領や市民の差別的 監視などと深く関わる形で開発されてきたものであることを看過できません。

イスラエルによるパレスチナ人に対する軍事攻撃と監視は、1948年の建 国後から絶え間なく日常的に続いていますが、2000年以降の状況だけを見 ても、一方的にパレスチナ人側だけで数千人の死者と数万人の負傷者を出 しています。ISDEF Japanで展示されるのは、そうした軍事行動を背景と して開発され、使用されてきた技術なのです。

こうした技術の見本市のための施設の貸し出しは、「生涯スポーツの振 興及び市民文化の向上を図る」ことを目的とした川崎市とどろきアリーナ 条例第1条に反するものです。さらに展示される軍事関連の装備品は、同 条例施行規則(16条)で持ち込みを禁止されている「危険物」に該当します。

以上の理由から、私たちはISDEFに対し、「ISDEF Japan 2018」の開催 中止を求めるとともに、施設の所有者である川崎市および同施設の指定管 理者(コナミスポーツクラブ、東急コミュニティー、川崎フロンターレ、 川崎市スポーツ協会)に対し、施設利用許可の取り消しを求めます。

※ISDEFは、2007年からほぼ毎年、主にイスラエルのテルアビブで開催さ れています。参加企業はイスラエルのほか、米国、英国、インド、フラン ス、オーストリア、チェコ、ドイツ、アイルランド、イタリア、タイ、日 本、中国、台湾、トルコなど。

ISDEF JAPANのウェブサイト:

https://japan.isdefexpo.com/