22日(木)の院内ヒアリング集会の速報です。
東海第二原発の再稼働審査を問う!
原子力規制委員会院内ヒアリング集会
~首都圏に最も近い老朽・被災原発を動かすな~
速報
標記院内ヒアリング集会を実施したので簡単に結果を速報します。
山崎久隆さんと東海現地から3人の方とともに約1時間の事前学習会をしたのちに、規制庁の担当11人を迎えて質問の回答を得るとともに総計40人で東海第二原発の審査について尋ね再稼働することの危険性を伝え、審査を不合格とするように強く訴えた。なお、事前学習会にもヒアリングにも衆議院北関東ブロック大河原まさこ議員にご参加いただいた。
すでにこの動画が次にアップされているので詳細はこちらをご覧いただきたい。
20180222 UPLAN:東海第二原発の再稼働審査を問う!
https://www.youtube.com/watch?v=7u2YMWONO3M
日時:2018年2月22日(木)13時半~16時半
場所:衆議院第二議員会館多目的会議室(1階)
東京メトロ 国会議事堂駅、永田町駅、溜池山王駅から徒歩
出席依頼:原子力規制庁 基盤グループ、審査グループ、検査グループから計11名
紹介:衆議院 大河原まさこ議員
質問項目:
1 東海第二原子力発電所の原子炉設置許可について
2 経理的基礎の欠如した日本原子力発電
3 東海第二の津波対策
4 東海第二原発の老朽化対策
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
質問者:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)
相沢一正さん、大石光伸さん、川澄敏雄さん(茨城から)
計40名
以下はヒアリングの概要。
1 東海第二原子力発電所の原子炉設置許可について
30km圏内に96万人が住み東海原発と東海再処理工場が近接する東海第二の立地の問題を問うたところ、新規制基準では「立地審査基準は取り入れていない」と回答し、新規制基準とそれによる審査の問題点を再確認させた。一方、本年11月27日までに認可できない場合には廃炉になることを認めた。
さらに、原子力災害対策が全く不十分で避難ができないと地元から指摘したが、国の担当は内閣府の原子力防災会議であると回答。原子力防災会議で規制委が参加して災害対策を認めているとの回答に対して、地元は納得できず、原子力防災会議で規制委がどの様な発言をしているのか後日回答いただくこととした。
また、災害時のアクセスルートの検討で、東海原発からの放射能汚染を考慮しているにも拘らず東海再処理工場からの放射能汚染を考慮していないことも判明。これについても後日回答いただくこととなった。
2 経理的基礎の欠如した日本原子力発電
日本原子力発電の経理的問題を指摘したが、設置変更許可の認可前で他からの借り入れを含めて結論が出ていないと回答。こちらからは、東電から融資の矛盾、電気事業法の観点からの問題などを指摘。日本原子力発電の経理的基礎が無いと報道されていることについて、規制委がどこまで確認しているかについて後日回答いただくことを依頼した。さらに、地元から安全対策費が不足であることを厳しく問うた。
3 東海第二の津波対策
基準津波と津波対策及び基準地震動について回答を得た。防潮堤を超える津波や東海第二専用港の問題を指摘した。津波襲来時に侵入する海水の絶対量をについては担当者不在ゆえ後日回答いただくことととした。
4 東海第二原発の老朽化対策
難燃ケーブル問題の回答を得た。気になったのは、2000kmと言われるケーブルについて「ケーブル全長は審査対象としていない」との説明。地元から、アスベスト問題、ケーブル難燃化割合(52%)はケーブル全体から見れば15%、茨城県東海第二原発安全性ワーキンググループ会合で原電のケーブル機能喪失発言、日立電線研究者がケーブルの寿命は40年レベルとの指摘、などを指摘した。
時間をオーバーしたので、最後に以上の議論を踏まえても「審査不合格」とするべきことを強く訴えて終了した。
2016年12月に高浜1、2号機の運転延長の審査担当であった関西電力課長が自殺した(月200時間越え残業で労災認定)。あらゆる命を奪う(老朽)原発を稼働させる為に人を死なせてはならない。
以上