【速報】 女川は「審査中を口実に」回答せず
女川2号炉の再稼働審査などを問う!院内ヒアリング集会
~被災原発を動かす必要はない、特重・バックフィット・新検査制度はどうなる?~
2020年1月25日 再稼働阻止全国ネットワーク木村雅英
1月24日午後に原子力規制庁に対して標記院内ヒアリング集会を開催した。
取り急ぎその概要を速報する。
Ⅰ 女川原発2号炉の適合性審査について個々の質問に回答できず
事前に下記16項目の質問書を一週間前に送付していた。ところが、原子力規制庁から女川については「審査中なので回答できない」と前々日に言ってきた。
やむなく、笹氣詳子さんと山崎久隆さんが質問概要を短く説明した後に、規制庁が回答できない理由を説明。私たちは納得できずいくつか理由を尋ねたが、原子力規制庁は苦しい答弁を繰り返した。
原子力規制委員会は、昨年11月27日に女川2号炉の設置変更許可審査書(案)を確認して年末までパブリックコメントを募集し、現在パブコメ回答と審査書最終案をまとめている最中である。そうであるからこそ、この時期には私たちの質問に明確に回答できるはずだ。それなのに回答しなかった。原子力規制庁が質問文の指摘に自信を持って回答することが出来ないからであろう。
適合性審査合格はありえない!?
私たちが納得できないことを伝え、質問書には後日議員事務所を通じて文書回答するように依頼した(持ち帰って検討)。
I-1 複数号機立地問題・他号機の審査もしなければならない
I-2 東北電力の経理的基礎を問うべき
I-3 事故に対処する人員の確保が不十分
I-4 東北電力の「経験」とは何を意味するのか
I-5 地震想定の誤り
I-6 津波想定の誤り
I-7 竜巻想定の誤り
I-8 火山対策の誤り
I-9 外部火災の評価の誤り
I-10 システムへの侵入防止対策の問題点
I-11 安全保護系の安全対策の問題点
I-12 火災損傷防止対策の問題点
I-13 原子炉停止系と後備停止系の成立性の問題点
I-14 発電所敷地外への放射性物質拡散対策の誤り
I-15 防潮堤に関して
I-16 格納容器破損防止対策と水蒸気爆発について
Ⅱ 原発の稼働状況と特重・バックフィット・新検査制度について駆け足で回答
原子力規制庁が、現在の稼働状況及び審査状況と各原発の特定重大事故対処施設の予算や審査状況などを回答。
私たちは、特重について、審査と資料の非公開が問題、特重の実体が分かりにくい、特重無しで現在6基の原発が稼働していることが危険、本体と特重との稼働確認が困難ではないか、などを指摘した。
バックフィット(関電火山灰対策など)と新検査制度については、約束の時間を超えた為、原子力規制庁から駆け足で回答を得たのみで質疑はできなかった。
詳しくは、三輪さんが動画をアップされているのでご覧いただきたい。
UPLAN:https://www.youtube.com/watch?v=3cJStRrY29s
(集会次第)
日時:1月24日(金)13時45分~16時00分
場所:衆議院第1議員会館1会議室
出席:原子力規制庁(原子力規制部、長官官房)9名
紹介:衆議院 大河原まさこ議員
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
質問:山崎久隆さん、笹氣詳子さん他計26名
質問項目
Ⅰ 女川原発2号炉の適合性審査について
Ⅱ 原発の稼働状況と今後
1 稼働状況、審査状況
2 特定重大事故対処施設の審査と設置予定
3 バックフィットの検討状況
4 新検査制度の導入
以上
木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail : kimura-m@ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter : @kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion9393:200127〕