●【11.2発「地元同意問題ー川内原発編」最新情報まとめ】
&【鹿児島から状況報告 】 緊急行動
以上
添付します。
但し、メーリングリストの方には、
「まとめ」の文字だけで、
容量の関係で、レイアウトされた写真はありません。
必要な方は、お知らせ下さい。
寺島より
E-mail: terashige@gmail.com
記
目次
・「地元同意問題ー川内原発編」最新情報まとめ11.2発
・川内再稼働!鹿児島から状況報告
・ちょっと待った!鹿児島県
問題だらけの川内原発再稼働に「同意」しないで!
・東京行動 11月4日
・緊急要請行動(ファックスリスト付)
原発再稼働地元同意問題ー川内原発編・最新情報まとめ11.2発
規制委での審査書が決定されて、川内原発再稼働をめぐる闘いは「地元同意」をめぐる攻防を焦点化させてきています。
5月の世論調査の結果は次のとおり。(鹿児島県民6割が再稼働反対)
避難計画の緊急署名で住民の過半数を超え継続中
6月、いちき串木野市の避難計画を考える緊急署名は、住民の過半数を超え現在も継続中で、この住民の過半数を超える署名運動から勢いを得て、薩摩川内市での住民投票運動につながりました。また、これに支援連帯し呼応して、「250km圏が地元、全国が地元」という再稼働反対・同意拒否を表明する運動もありました。
地元同意の範囲拡大
9月、原発の半径30キロ圏のいちき串木野市と日置市で、再稼働に必要な地元同意の対象に同市を加えるよう求める意見書を可決し、地元同意の拡大に向け議会多数が動き始めました。いちき串木野市議会の意見書では、市民団体が呼びかけた再稼働に反対する署名に多くの住民が賛同したなどとして「市を地元に含め、意見を十分に尊重し、同意を得るよう強く求める」とした。
地元説明会
10月9日に薩摩川内市で開催された川内原発審査書の説明会において、発言した市民のうち、10人中9人が、審査書の内容に対する疑問や、避難計画についての批判、再稼働への反対を訴えた。
多くの市民が、審査書の「説明会」ではなく、市民の意見をきくための公聴会を要望した。また再稼働に対して、強い疑問と反対意見を述べた。
翌10日の日置市での説明会では、9人の発言者がすべて再稼働に反対。まだまだたくさんの手が上がる中、質疑は打ち切り。
10月9日の地元説明会から地元では初めてのことですが町内会や自治会の立ち上がりなど、全住民と向き合った再稼働反対・同意拒否へと突き動かしていく運動が始まる。
地元新聞の論調も変化。(以下にタイトルを示す)
・川内原発住民説明会で地元の不満が噴出
「福島の事故が収束もしていないのになぜ再稼働を急ぐ」
・「鹿児島県庁の主要なポストはすべて中央省庁から来た人で占められている」
官僚支配下に置かれた鹿児島県の被差別構造を元南日本新聞記者が暴露
・国は「言葉が軽い」
川内原発再稼働をめぐり、鹿児島県原子力特別委で議会から批判が噴出
・川内原発再稼働、秒読み開始!?
川内市の特別委が再稼働要請を採択、アリバイ作りに利用された住民説明会
この間、
・薩摩川内市や周辺地域の運動は、自治会や町内会など統治の基層を揺るがし始める
ような草の根的運動として広がっていく。
・推進側も、経産省の再稼働文書表明・地元抑え込みに職員5人の派遣、内閣府に原子力防災専従職員チームの設置などする。
原発特別委員会
10月20日の原発特別委員会は、九電2名を含め約60名が傍聴を希望しているのに、控室で抽選により30名のみが傍聴できると市職員が通告。「全員入れろ」と怒号とびかう騒ぎとなりました。
委員会では再稼働反対の陳情を不採択。原発推進期成会の原発推進陳情を強行採決しました。10月9日の住民説明会のヤラセに続く2度目の暴挙です。
少なくとも、30km圏内の自治体を地元同意に含めるべきであり、県民の意見をきくための公聴会や公開討論会の開催を行うべきです。
薩摩川内市議会
10月28日、薩摩川内市議会は臨時議会を開き、川内原発再稼働をめぐり市民から出されていた再稼働反対陳情10件を否決、再稼働賛成陳情1件を可決しました。薩摩川内市長もこれを受け、再稼働同意の意見表明した。
再稼働反対の市議会議員の訴えは、
・原発事故がひとたび生じた時の取り返しのつかない惨事となる、
・原子力規制委員会による審査は数々の問題を抱えている、
・原発の地域経済への寄与は、短期的であり限定的なものである
等を切々と訴えましたが、数の論理で押し切られた。
30日〜11月4日にかけて九州電力は社長が、川内原発1,2号機の再稼働に向け、鹿児島県内8市町の首長と個別に面会し説明する。
10月31日.伊藤知事が上京し宮沢経産大臣と面談し要請。
11月1日、宮沢経産相は初の福島入り、3日昼過ぎには岩切秀雄薩摩川内市長と共に川内原発を視察し、夕方には伊藤祐一郎知事や池畑憲一県議会議長らと会談する。「原子力ムラのドン」細田博之自民党幹事長代行も同行。これを受ける形で5日から7日に臨時県議会が招集される。
県庁前テントの状況。
10月30日.午後7時20分 鹿児島県庁前にテントが立ちました。
再稼働をやめさせたいという、有志が集まりました。
拙速な議論のままに、来週の県議会を経て危険な川内原発再稼働を容認しよ うという、伊藤祐一郎知事、および鹿児島県議会推進派議員に対する抗議の意 思表示です。
10月31日.
午前8時 テント前集会に於いて、24時間座りこみを宣言しました。
午後11時 深夜にもかかわらず、県当局は職員50人、施工業者50人を動
員して、テント周辺および、車道と歩道の境にフェンスを設置しました。
(11.3の宮沢大臣来庁警備の一環と思われますが、なぜ昼間にしないのでし
ょう。夜中、こっそり。変ですね)
11月1日.午後8時現在、テントには来客多数。和やかな談笑が行われています。
(11月1日20時発。こちらは写真入りが美しい
→http://www.labornetjp.org/news/2014/1026sendai)
議会日程
既に鹿児島県議会は11月の日程を決め、29日に会派代表者会議を開き、九州電力川内原発(薩摩川内市)の再稼働関連陳情と請願を採決する。
5日に本会議で臨時議会を開会し伊藤知事が招集理由を説明し各会派からの質疑。
6日に原子力安全対策等特別委員会で再稼働関連の陳情の審査と採決。
7日に本会議で委員長報告と陳情に対する討論・採決。
と、それぞれ採決する会期日程を確認した。
議会で多数を占める推進派に対して、大多数の県民が、再稼働に反対しています。
はっきりと日程が示された以上、最大限の抗議が必要です。
環境団体が掲げる
川内原発が再稼働をしてはいけない5つの理由
1.民意を無視した再稼働
1)鹿児島県民の6割が再稼働反対
2)民意をくみ取る場がない
3)「地元同意」「薩摩川内市と県」だけ、事故が影響する範囲まで拡大すべき
2.在宅要援護者や避難が難しい人がおり、被ばくを前提とした避難計画が必要
3.審査書は穴だらけ
1)火山噴火リスクを考慮していない
2)「方針」のみで具体的な対策は先送り
4.電気は足りていて再稼働の必要はない
5.福島原発事故は継続中、事故原因も究明されてない
こうした中、
「審査」「住民説明」「地元合意」の形式だけで、
川内原発再稼働の強行は許されません。