【3.21(木)】オンライン被ばく学習会/福島原発事故における放射線防護を振り返る ICRP基本勧告改悪に対抗するために/公演:濱岡 豊さん

著者: 温品惇一 ぬくしなじゅんいち : 放射線被ばくを学習する会
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 13年前の福島第1原発核惨事によって、大部分の日本人が「ベクレル」や「シーベルト」という単位を初めて耳にしました。破綻した「原発安全神話」に代わって「放射能の専門家」が「100mSv(ミリシーベルト)以下は安全」などと「放射能安全神話」を流布、決められていた被ばく防護措置は次々と反故にされました。

 「放射能安全神話」に基づく「被ばく防護手抜き」の拠り所となったのが、ICRP(国際放射線防護委員会)の2007年基本勧告でした。チェルノブイリ原発事故での被ばく防護対策を行き過ぎとする立場から、原発事故で汚染された「現存被ばく状況」では年間20mSvまでは避難の必要なしとされました。日本政府はこれを根拠に「20mSv帰還」を強要し、避難指示区域外からの避難を “勝手な避難“ として、補償もほとんど認めていません。

 何万人もの人々が故郷や生活の場を奪われ、地域のコミュニテイが破壊されました。しかし政府は被ばくによる甲状腺がん多発さえも認めず、避難指示を次々に解除して「福島原発事故は終わった」「被害はなかった」かのように宣伝しています。ICRPは日本政府の宣伝を利用して「原発事故が起きても避難させない方が良い」などと原発推進に都合良く総括し、2007年基本勧告に代わる新たな基本勧告を準備しています。

 昨年11月、ICRPの動きに対抗して「市民主体の被ばく防護」を追求する「民主化フォーラム」が開催されました。3月21日のオンライン被ばく学習会では、「民主化フォーラム」を主催した慶應大学商学部濱岡研究室の濱岡 豊教授にICRPの動きの問題点、対抗策などをお話しいただきます。ぜひ、ご参加ください。

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