この国の司法は最低だ

二審も巡査長無罪 安永さん事件・付審判

 佐賀市で2007年、知的障害者の安永健太さん=当時(25)=が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、付審判請求により特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(31)の控訴審判決で、福岡高裁は10日、「暴行を認めるには合理的な疑いが残る」として、一審佐賀地裁の無罪判決を支持し、検察官役の指定弁護士の控訴を棄却した。

 佐賀市で2007年、知的障害者の安永健太さん=当時(25)=が警察官に取り押さえられた直後に死亡した事件で、付審判請求により特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警巡査長松雪大地被告(31)の控訴審判決で、福岡高裁は10日、「暴行を認めるには合理的な疑いが残る」として、一審佐賀地裁の無罪判決を支持し、検察官役の指定弁護士の控訴を棄却した。

 争点は、保護の際に殴ったかどうか。目撃証人11人のうち、現場近くにいた2人だけが「殴っているように見えた」と証言した。

 判決理由で川口宰護(しょうご)裁判長は、「殴った」とする証言について、「取り押さえ時の動作を殴打と見間違った可能性が否定できない」とし、安永さんの傷の鑑定結果も「(暴行の存在を)補強するものとはいえない」と指摘。ほかの目撃証言は「暴行を加えていないことを十分にうかがわせる内容」と判断した。

 また、取り押さえが警察官職務執行法に基づく保護として妥当だったかどうかについても初めて判断。指定弁護士側は警察官に保護する意識はなかったと主張したが、川口裁判長は「知的障害者だと知らず、暴れる安永さんを取り押さえて落ち着かせようとしたのは致し方なく、声掛けをしなかったから保護に当たらないとはいえない」と退け、「安永さんの抵抗は激しく、取り押さえが必要最小限度の有形力を逸脱していたとは認められない」と結論付けた。

 松雪被告は、07年9月に自転車で車道を蛇行運転し、ミニバイクに追突した安永さんを取り押さえた際、胸などを殴ってけがをさせたとして審判に付された。安永さんは搬送先の病院で死亡した。

2012年01月11日更新

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2114814.article.html

 控訴棄却はどう見てもおかしい。

 鑑定もおかしい。

 知的障害者と知らなかった、ので強打して死に至らしめたのだ。

 この国の裁判に、裁判官に「強きをくじく」意識は皆無で、仲間内のかばい合いが丸見えだ。