たんぽぽ舎です。【TMM:No2310】
2014年10月20日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ
「大地動乱の時代」に突入した
自然災害多発に備えよ 原発再稼働どころではない(その1)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.川内原発再稼働阻止「10・26全国統一行動」
各地の行動(愛媛、広島) 「再稼働阻止全国ネットワーク」
★3.国土交通省がリニア中央新幹線計画を認可
10/23(木)「スペースたんぽぽ」でリニアについて語ろう!
はだしの源八おじさん
★4.メルマガ読者からご案内
◆10/22レイバーネットTV放送 http://www.labornetjp.org/tv
特集:今フクシマを考える~原発の町・双葉町民が思いを語る
★5.新聞より4つ
◆原発事故時の備え 甘過ぎ ヨウ素剤配布 対象者の48%
(10月8日東京新聞「別冊 南海日日新聞」より)
◆経産相「早く判断を」 40年超原発、延長か廃炉か
(10月18日朝日新聞より見出しのみ)
◆再生エネ 国の本気度 送電網整備 新技術導入 10年単位で取り組め
対策後手 原発再稼働念頭? (10月18日東京新聞「こちら特報部より」見出しのみ)
◆高浜原発の審査、最終局面へ 安全対策に大きな課題なしと規制庁
(10月15日福井新聞より抜粋)
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┗■1.戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ
| 「大地動乱の時代」に突入した
| 自然災害多発に備えよ 原発再稼働どころではない(その1)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○戦後長く続いた「平穏」な時代は終わりを告げ、大地動乱の時代(*)に突入した。
その端緒とも言える東日本大震災で、福島第一原発が3基炉心崩壊を起こす過酷事故を起こした。しかし原発に危機をもたらす自然災害は地震や津波だけではない。火山の噴火も、台風も竜巻も高潮も、炉心に水が送れなくなり電力を喪失すれば過酷事故を引き起こす。
川内原発の再稼働が日程に上り、九州電力から9月末にも設置工事認可申請などの必要書類が規制庁に提出され、28日には再稼働反対の全国集会が鹿児島市で行われる直前、岐阜県と長野県の県境にある火山としては日本第二の御嶽山が噴火した。「自然からの警告」だと強く感じる噴火だ。
1979年以来34年ぶりの大きな噴火で、(ただしこれまで2度規模の小さい水蒸気爆発を起こしている)最初の噴火で初めて気象庁により「活火山」と認識された火山だ。
気象庁が公表している観測情報では、9月中旬に火山性地震が増加する様子は見て取れるが、噴火の警告は出されていなかった。「気象庁によると、御岳山は九月中旬に火山性地震が増加していたが、他の観測データに変化はなく、噴火警戒レベルは1(平常)を維持。噴火後にレベルを五段階のうち3(入山規制)に引き上げたが、同庁は「噴火の予測は難しかったとしている。」(中日新聞9月27日)
3000メートルを超える山だが裾野の広がりが大きく、比較的傾斜が緩やかなので7合目付近まで車で上がれる。御嶽信仰もあり、観光登山としても人気が高く、この日も天候にも恵まれ推定300人あまりの人々が登山を楽しんでいた。
○火山噴火は予知できない
気象庁の業務は、法令に基づき火山噴火予知も含まれる。(気象業法第十三条)予知を怠れば「法令に違反した」ことになる。特に罰則はないが、任務を怠ったことには変わりはない。
2013年11月20日の西之島新島(東京都)は遙か遠くの海底火山だったから予知出来なかったのだろうか、2011年1月26日の霧島山系新燃岳(宮崎県)は監視を十分していなかったから出来なかったのだろうか、2014年8月3日の鹿児島県口之永良部島新岳噴火はどうして予知できなかったのだろうか。
主観的には努力を続けていたとしても、結果が伴わなければ批判されて当然だ。
では火山の噴火予知が出来た例は、そもそもあるのだろうか。
北海道の有珠山噴火(2000年)は予知が成功した例としてしばしば語られるが、藤井敏嗣火山噴火予知連会長によれば「ただし、この時の噴火予知は、あくまでも噴火前には地震活動が増えるという経験に基づいて判断したもので、地下のマグマの動きを捉えての噴火予知ではありませんでした。」としており、かなり例外的な成功例とする。そのうえで「これまでわが国で確実に前兆を捉えた例は、「数日前から数時間前」がほとんどで、何週間も前から噴火を予知した例はありません。」と言い切る。
気象庁がマグマの動きを捉えて警報を出したのは2009年2月2日の浅間山噴火だが、それは噴火13時間前だった。
しかし直前予知に成功すれば、御嶽山のように沢山の登山者が無警告に噴火口に「居る」事態を回避することは可能かもしれない。噴火1時間前に退避勧告を出せていれば、今回の噴火でも犠牲社は出なかったとみられる。1時間あれば火口付近から1~2キロは下れるからだ。しかし深夜だったらとか、冬だったら、雨だったらと、無限に問題は出てくるが。
噴火予知を数時間以内に確実に、という一点に絞れば、ある程度の成果は出るかも知れない。しかし藤井会長が念頭に置くのは年単位。それも100年近く前から噴火を予知することなど、到底不可能ということだ。なぜそんなに無理な想定になるのか。それは川内原発を巡って九州電力が、100年から数十年前に火山噴火の予兆を捉えて、原子炉を止め、使用済燃料を移送するなどと言い出したからである。いったい誰がそんな荒唐無稽な予知が出来るというのか。
(「その2」へ続く)
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┗■2.川内原発再稼働阻止「10・26全国統一行動」
| 各地の行動(愛媛、広島)
└──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」
◆川内原発を止めよう!いま、ここから集会in八幡浜
日 時:10月26日(日)13時~16時
場 所:八幡浜市 みちの駅みなっと会議室
呼びかけ団体:伊方原発50km圏内住民有志の会
◆STOP!川内原発の再稼働 広島集会
日 時:10月26日(日)13時30分開始
場 所:広島市青少年センター
呼びかけ団体:さよなら原発ヒロシマの会/
上関原発止めよう!広島ネットワーク
13:30 藤田祐幸さん講演会「再稼働を止めて、原子力の終焉へ」
15:00 報告 川内原発現地報告、福島からの避難者、広島周辺の原発はいま
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┗■3.国土交通省がリニア中央新幹線計画を認可
| 10/23(木)「スペースたんぽぽ」でリニアについて語ろう!
└──── はだしの源八おじさん
10月17日、国土交通省は、JR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。これでリニア中央新幹線の着工が事実上決定しました。
この10月17日は、国交省、環境省を交え、リニア問題について議論する院内集会の日でもあったのですが、その当日に認可というのは、単なる偶然でしょうか。それとも悪意でもあるのでしょうか。もしくは、小渕大臣へのバッシングの影で、こっそりと認可してしまえという思惑なのでしょうか。
いずれにしても、リニアに反対する意見との話し合いは全く不十分なまま、一方的に認可したことになります。数々の問題点を、もっと考慮して欲しい、と望んだ市民の意見が全く無視された結果となりました。
私も10月17日の院内集会に参加しましたが、国交省は認可の正当性を述べるだけで、話し合いをする余地は全くありませんでした。というよりも、話し合いを拒否をしているように感じました。ずさん、詭弁(きべん)に満ちたJR東海の計画が、なぜ認可されてしまったのか?その根拠は、違法性がない、という点に集約されると思います。
つまり、違法性がなければ、なにをやってもいい、という思想です。実際には、法に抵触する要素は多数あり、あげればキリがないのですが、それらの追求は、今後の運動に繋げたいと思っております。
いずれにしても、問題は山積しています。10月23日、スペースたんぽぽで、リニア中央新幹線の問題提起をしたいと思っています。
アニメーション映画の上映に加え、アニメに盛り込めなかった情報なども盛り込み、多角的な視点で、この問題を考えたいと思います。
リニアについて、あまり詳しくない、という方にも、わかりやすい内容にしたいと思いますので、是非、ご参加ください。
リニア中央新幹線がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
『リニア反対アニメ』上映とお話
日 時:10月23日(木)19時から21時
講 師:はだしの源八おじさん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(学生400円)
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┗■4.メルマガ読者からご案内
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◆10/22レイバーネットTV放送
特集:今フクシマを考える~原発の町・双葉町民が思いを語る
・日時:2014年10月22日(水)20:00~21:30
・視聴アドレス:http://www.labornetjp.org/tv
・ゲスト=鵜沼友恵さん(双葉町民)・大沼勇治さん(双葉町民)・堀切さとみさん(『原発の町を追われて』制作者)
福島原発の大惨事から目をそらそうと、国や福島県は被災者の帰還政策をすすめています。原発立地の町の中で、福島県の「安全キャンペーン」に唯一反旗を翻してきた双葉町。
県知事選や中間貯蔵施設の建設を前にして、飼牛を置き去りにして避難せざるをえなかった鵜沼さんと、3.11以後、町の標語を「原子力破滅未来のエネルギー」と書き換えることで訴えた大沼さんに本音を語ってもらいます。
http://www.labornetjp.org/ レイバーネット
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┗■5.新聞より4つ
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◆原発事故時の備え 甘過ぎ ヨウ素剤配布 対象者の48%
四国電力伊方原発の放射能漏洩事故時に甲状腺被ばくを抑制する安定ヨウ素剤の2回目の事前配布が5日に愛媛県伊方町であった。
9月28日の1回目と合わせて計2653人が受け取ったが、これは対象者の48.3%にすぎない。町民はヨウ素剤の効果よりも事故そのものを強く恐れているようだ。
(後略)(近藤誠・元南海日日新聞記者) (10月8日東京新聞「別冊 南海日日新聞」より)
◆経産相「早く判断を」 40年超原発、延長か廃炉か (10月18日朝日新聞より見出しのみ)
◆再生エネ 国の本気度 送電網整備 新技術導入 10年単位で取り組め
対策後手 原発再稼働念頭? (10月18日東京新聞「こちら特報部より」見出しのみ)
◆高浜原発の審査、最終局面へ 安全対策に大きな課題なしと規制庁
原子力規制委員会は14日、関西電力が再稼働を目指している高浜原発3、4号機(福井県)の審査会合を開き、積み残しとなっていた課題を確認した。
終了後、事務局の原子力規制庁幹部は「大きな課題は残っていない」と述べ、“合格証”となる審査書の作成など、最終局面に入る見通しとなった。
規制委が審査書の作成に入れば、九州電力川内1、2号機(鹿児島県)に続いて2例目となる。ただ再稼働には審査に合格した上で、地元同意などの手続きも必要でまだ時間がかかりそうだ。(中略)
関電は昨年7月、大飯3、4号機(福井県)と高浜3、4号機の審査を申請。
大飯3、4号機は規制委の指摘を受けて想定する地震を厳しくしたため審査は長期化している。高浜3、4号機は地震と津波の想定について9月までに規制委の了承を得ていた。
関電は今後、これまでの審査で指摘を受けた内容を反映させた補正書を提出する必要がある。規制委はこの内容を基に審査書を作成する。
(10月15日福井新聞より抜粋)
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