たんぽぽ舎から  TMM:No2245

たんぽぽ舎です。【TMM:No2245】

2014年8月7日(木)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.東電は「福島」に責任を取れ! 柏崎刈羽原発再稼働するな!

   102の賛同団体と共に180人の参加

   8/6-第11回東電解体!東電本店合同抗議の報告-

   次回(第12回東電本店合同抗議)は9月3日(水)18:30~20:00

                    渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

★2.「経産省前テントひろば」が九州電力へ出した「3つの質問と

   1つの要望」の文章             「経産省前テントひろば」

★3.気象庁は日本のどこかで震度5弱以上の地震が起きると昼夜を問わず記者会見

   北海道南部にある白老(しらおい)町で震度5弱を記録した地震

   「火山性地震か構造性地震(注)なのか見極めるのは難しい」

   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその62

                             島村英紀(地震学者)

★4.新聞より2つ

  ◆川内再稼働、冬以降か 九電 工事計画補正申請遅れ

                 (8月6日茨城新聞より)

  ◆審査申請の内容学ぶ 東海第2 反対議連が学習会 水戸

                 (8月6日茨城新聞より)

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┗■1.東電は「福島」に責任を取れ! 柏崎刈羽原発再稼働するな!

 |  102の賛同団体と共に180人の参加

 |  8/6-第11回東電解体!東電本店合同抗議の報告-

 |  次回(第12回東電本店合同抗議)は9月3日(水)18:30~20:00

 └──── 渡辺秀之(たんぽぽ舎ボランティア)

 

○ 連日猛暑が続く中、8月6日(水)、午後5時から6時まで、再稼働阻止全国ネット主催の「川内原発再稼働やめろ!」九州電力東京支社抗議行動(JR有楽町駅:有楽町電気ビル前)が行われた。

 初めての行動だが94名が参加し、あつい発言がつづいた。

○引き続き、午後6時30分から、東京電力本店前で「東電は「福島」に責任を取れ!放射能汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!」のコールが鳴り響いた。呼びかけは、「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」であり、102の賛同団体と共に、第11回東電本店合同抗議行動が行われた。参加者は約180人。

○ 色鮮やかなのぼり旗15本が林立(初めての参加のノボリ旗=「被ばく労働を考えるネットワーク」)する中、オープニングコールの後、「脱原発川崎市民」の喜多村さんが、抗議主旨説明を行った。

 次に、「再稼働阻止全国ネット」の木村さんから、川内原発再稼働に関連する種々の情勢報告がなされた。

 そして、被ばく労働を考えるネットワーク、ふくしま集団疎開裁判の会など、計6名の抗議アピールがあった。

続いて、日本音楽協議会(日音協)によるミニコンサート(3曲)が行われ、全参加者の歌声が夜空に響いた。

 更に、東京電力への申し入れが、2団体(反原発自治体議員・市民連盟、たんぽぽ舎)から行われた。

 情勢報告その2として、たんぽぽ舎・山崎久隆さんが発言。東電福島原発事故の収束作業における凍土壁やトレンチ内汚染水の凍結作業のお粗末さ(一例、氷を投げ入れているがあれは溶けて水となり、結局、放射能汚染水を増やしている)、勝俣恒久元会長を含む東電元幹部3名に係る検察審査会の「起訴相当」議決等が報告された。

 その後、福島原発告訴団から「8月8日の東京行動(下記注)」、たんぽぽ舎から「8/31・たんぽぽ舎25周年のつどい」等、関連イベント告知があった。

 最後に、ドンパン節(柏崎刈羽バージョン)を全員で歌って、抗議行動を締めくくり、午後8時に終了。

  なお、カンパが43,760円寄せられました。ご支援、ありがとうございます。

(注)福島原発告訴団の武藤類子団長より、連帯のメッセージが届きました。

◆8月8日(金) 都内2カ所で抗議行動 参加歓迎!

 12:00-13:45  東京地検前&東京電力本店前「汚染水」打ち水抗議行動

 12:00 東京地検前集合

     (注;東京地裁前ではなく東京地検前に変更になりました)

 13:00 東京電力本店前行動(打ち水します)

  ・この日は、福島から、告訴団の皆さんがバスで上京されます。

 ・あなたもバケツ・ペットボトル・ひしゃく等、持ち寄って下さい。

  「汚染水」のラベルを貼って、打ち水しましょう。

 

☆8月6日当日の東電本店合同抗議の賛同団体102番目として「福島バッヂプロジェクト」から、賛同のうれしい知らせがありました。

 

 

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┗■2.「経産省前テントひろば」が九州電力へ出した「3つの質問と

 |  1つの要望」の文章

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九州電力株式会社株式会社代表取締役社長 殿

九州電力株式会社株式会社川内原発所長 殿

質問及び要望書

                       経産省前テントひろば

                    東京都千代田区霞が関1-3-1

                          070-6473-1947

 

 7月16日、原子力規制委員会は、九州電力川内原発1、2号機が、言うところの「新規制基準」に適合しているとの「審査書案」を提示し、以後1か月のパブリックコメントに付されることになりました。

 以下、質問と要望を申し上げます。

質問1

 規制委員会が、今進めている各原発の審査に対して、去る3月川内原発1、2号機の審査を、他の原発に先駆けて優先的に審査を進めることに至ったのは、基準津波において3・7mから5・2mに、基準地震動において540Gから620Gにそれぞれ引き上げた事によるとされています。

 なぜ九州電力が、引き上げを行ったのでしょうか。平成25年の7月における審査請求時においては、それぞれの数字は3・7m、540Gでした。それを半年も経たないうちに数字を引き上げたその理由を明確にしてください、ということです。

質問2

 上記のような基準津波並びに基準地震動を引き上げたことに際して、原子炉圧力容器、格納容器、各種配管、配線等を始めとする重要施設について、どの様な補強、対策が施されたのか、具体的に教えて下さい。特に原子炉圧力容器、格納容器、各種配管等については、格別のことは行っていないとすれば、その理由を教えてください。

質問3

 8月3日、口永良部島の新岳で噴火がありました。34年ぶりとのことです。川内原発は、火山の爆発について「重要な影響はない」とし、モニタリングをすれば(比較的早期に)大爆発を予知できるとの立場のようですが、この口永良部島新岳の爆発を予知できたのですか。対象外とは言えないはずです。この爆発について、予知できたか、予知しなかったかを質問いたします。

以上、ご回答は8月末日までに、表記住所当て文書でお願い申しあげます。

要望

 当面する状況の中では、少なくとも公式には、原子力委員会、国または政府、地方自治体(鹿児島県及び薩摩川内市の首長)のいずれもが、原発の安全性という問題について、責任を負ってはいないことになっており、それでは貴九州電力そのものが安全性について担保する覚悟があるのかと言えば、そうではありますまい。したがってかような状態での川内原発1、2号機の再稼働は到底許さるべきことではありません。

 貴九州電力としても原発の安全性を担保できないのですから、かような川内原発1、2号機の再稼働を絶対に止めて下さい。仮に貴社が「安全である」とヤケクソで言ったとしても、「ヤラセ」の前科のある貴社を信用することなど到底できることではありません。

 以上質問すると共に、強く要望するものであります。  以上

                         2014年8月6日   経産省前テントひろば

 

 

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┗■3.気象庁は日本のどこかで震度5弱以上の地震が起きると昼夜を問わず記者会見

 |  北海道南部にある白老(しらおい)町で震度5弱を記録した地震

 |  「火山性地震か構造性地震(注)なのか見極めるのは難しい」

 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその62

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

○ 気象庁は日本のどこかで震度5弱以上の地震が起きると、昼夜を問わず記者会見を開いて起きた地震について説明することになっている。このため東京千代田区にある気象庁では課長か課長補佐以上がネクタイやスーツを用意して交代で泊まり込んでいる。

 7月8日には北海道南部にある白老(しらおい)町で震度5弱を記録した地震があって記者会見が開かれた。

 気象庁は火山との関係はないという。東日本大震災の3日後に富士山の直下で大きな地震が起きて地元で震度6強を記録したときも震源は富士山直下とは言わず「静岡県東部」と発表した。

 今回のマグニチュード(M)は5.8、震源の深さは気象庁の発表で「ごく浅い」。つまり深さが決められないくらい浅かったということだ。

○ 不思議なのは震源の位置だった。白老町は太平洋岸にあり、震源から20キロも南に離れている。震源は支笏(しこつ)湖のすぐ南、つまり樽前(たるまえ)山(1041メートル)の直下にあったのだ。白老の震度が最大震度として記録されたのは震度の観測点が近くにはなかったからだ。

 樽前山は活火山で、噴火するのでは、と近年、緊張が高まっている。山頂は立入禁止になっている。頂上に熔岩ドームがシルクハットのような形でそびえていて、噴火でこのドームが崩れると大規模な火砕流が起きて山麓の苫小牧市などを襲う可能性が高い。

 もし樽前山が噴火をしたら函館から札幌へ行くJRのほか近くの新千歳空港も使えなくなる。つまり本州と札幌を結ぶ北海道の大動脈が切られてしまうことになる。過去の大噴火のときには火山灰は日高山脈を越えて道東にまで降った。

○ じつは地震学的には、起きた地震が「火山性地震」なのか、普通の地震(学問的には「構造性地震」という)かを見分けることは難しい。

 この8日の地震も、起きた場所といい、起きた深さといい活火山と関係があるのではないかという嫌疑は強いが、それを見分ける根拠はない。このへんで浅い構造性地震が起きることは珍しいだけに、火山との関連が疑われるのだ。

 もちろん樽前山を監視するために、さまざまの火山現象をとらえるための監視も行われている。それらに変化があれば「火山情報」が出されることになっている。いまのところは「情報」は出ていない。

○ 震源の近くに観光地「苔の洞門」がある。岩が両側に切り立った昼なお暗い通路にびっしり苔が生えている奇観だ。これは1739年に樽前山が大噴火して大量の火砕流が積もってできた溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)が、その後の土石流で侵食されて作られた深い枯れ沢である。

 8日の地震で洞門の観覧台近くで1メートルを超える岩が崩れ落ちたほか、洞門内部でも4-5カ所で崩落が確認された。

 幸い地震が起きたのが午後6時すぎで現場の営業は終わっていた。観光客はおらず、けが人はなかった。もし数時間早かったら悲劇が起きていたかもしれない。

      (8月1日『夕刊フジ』より)

※注:事故情報編集部より

 構造性地震(普通の地震)

 

 

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┗■4.新聞より2つ

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 ◆川内再稼働、冬以降か 九電 工事計画補正申請遅れ

 

  九州電力は5日、再稼働を目指して原子力規制委員会の審査を受けている川内原発1、2号機(鹿児島県)について、合格に必要な工事計画の補正申請が、予定より大幅に遅れて9月末になると明らかにした。工事計画の審査は作業量が膨大で、地元同意や運転前の検査などにかかる時間を考えると、再稼働は今冬以降にずれこむ可能性が出てきた。

 九電は当初、5月末に補正申請するとしていた。中村明上席執行役員は「10月にずれ込む可能性もある」と述べた。規制委は、5日の審査会合で九電に対し補正申請の準備状況について質問。九電は想定する地震や津波を見直したことなどで、確認する事項が大幅に増え時間がかかっていると説明した。

 川内1、2号機をめぐっては、規制委が7月に新規制基準に適合しているとする初の審査書案をまとめ、事実上審査に合格している。しかし最終的な審査合格には建物や機器の詳細設計をまとめた工事計画のほか、運転管理体制をまとめた保安規定の認可が必要となる。九電は保安規定の補正申請も工事計画と同時期を目指すとしている。  (8月6日茨城新聞より)

 

 

 ◆審査申請の内容学ぶ 東海第2 反対議連が学習会 水戸

 

  東海第2原発(東海村白方)の再稼働に反対する茨城県自治体議員連盟(相沢一正代表)は5日、水戸市千波町の県民文化センターで東海第2の安全性に関わる学習会を開いた。元原子力プラント設計技術者の後藤政志さんが、日本原子力発電(原電)が国に提出した安全審査の申請内容と問題点について解説した。

 学習会には議員や市民ら約50人が参加した。後藤さんは、耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)について「活断層やプレートなどのメカニズムから仮定して推測した値。それ以上の地震や津波が来ないとは言っていない」と不確実性を指摘。

 津波対策として原電が原子炉建屋に設置した水密扉については「人間が閉めに行くのは安全工学的に間違っている。自動的に閉められるようにするべきだ」と強調した。

 新規制基準が電気ケーブルに不燃・難燃性材料の使用を義務付けている中、原電が燃えやすいケーブルに防火塗料を塗るなどの火災対策を計画していることについては「塗料の劣化や剥がれた箇所に火が入ると中が燃え広がる。ケーブルが古いプラントは絶対運転してはいけない」と訴えた。(8月6日茨城新聞より)

 

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