たんぽぽ舎から  TMM:No2268

たんぽぽ舎です。【TMM:No2268】
2014年9月3日(水)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
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★1.「火山監視能力ない」 電力会社と規制委を批判 専門家会合  
      (9月3日東京新聞より)
★2.規制委を果敢に攻める雑誌「科学」
   ~田中委員長に「質問通告」岩波に続くメディアはないか?~
   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その17
                木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.蚊(か)騒動-経産省前テントひろばでも=但し普通の蚊
                柳田 真(たんぽぽ舎)
★4.これまで続けてこられたのは、ひとえに集まっていただいた皆様を始めとした、たん
   ぽぽ舎を支え共に運動を担っていただいた方々のおかげ
   「たんぽぽ舎25周年のつどい」での主催者あいさつ
                山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
★5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
   ◆9/12上映会  核戦争と憲法『太陽と月と~私たちの憲法の人々の情熱~』
          会場:大田区消費者生活センター    主催:3わ会
  ◆9/28(日)「福島を忘れない!車座朗読会」
   ”ビキニ被ばく事件60年、福島の今” 場所:本郷文化フォーラム
           主催:NPO法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」
★6.新聞より
   ◆汚染水改善せず 「政府が前面」首相宣言から1年  めど立たぬ遮水壁     (9月3日東京新聞より抜粋)
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┗■1.「火山監視能力ない」 電力会社と規制委を批判
 |  専門家会合
 └──── (9月3日東京新聞より)
 
 原子力規制委員会は2日、火山の巨大噴火リスクを検討する2回目の専門家会合を開いた
 。専門家からは、電力会社や規制委に噴火の兆候をとらえる能力はないとの指摘が相次い
 だ。九州電力川内原発(鹿児島県)が新しい規制基準に適合しているとの規制委の判断は、
 少なくとも今後数十年は巨大噴火がなく、九電が適切に兆候をとらえられることが前提。
 審査の根底が揺らぐ状況になっている。
 「電力会社が監視することは無理だろう。国際原子力機関(IAEA)の火山評価ガイドで
 は、電力会社、規制側、政府、観測所が一緒になって評価すべきだとされている」。東大
 地震研究所の中田節也教授は、火山の監視を電力会社に任せようとする規制委の方針を疑
 問視した。ほかの専門家からも「電力会社が長期間、多くの項目をきちんと調べられるの
 か」「担当者が異常だとみても、社内的にどう扱われるのか」などと問いただす声が相次
 いだ。
 藤井敏嗣・東大名誉教授は、規制委の判断能力を疑問視。「異常を検知したと判断するの
 は規制委事務局か。電力会社に対応を命じるなら、常に監視しないといけない」との指摘
 に、規制委事務局は大きな異変があるときは、国の他の機関が何らかの警報を発するだろ
 うと答えた。
 川内原発についての規制委の判断に対しても、「当面は噴火が起きないとの規制委の判断
 はどうしてなされているのか」と根拠を問う声が出た。
 原発はすぐに運転停止できても、内部の核燃料を緊急搬出するには少なくとも3年は冷や
 す必要がある。専門家からは「九電が噴火の兆候と核燃料搬出の時間的な関係をどう考え
 ているのか分かるなら、提示してもらいたい」との指摘も出たが、事務局は「そこはまだ
 九電がこれから検討すること」とあいまいな答えにとどまった。
 
 
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┗■2.規制委を果敢に攻める雑誌「科学」
 |  ~田中委員長に「質問通告」岩波に続くメディアはないか?~
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その17
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
 
○岩波書店の雑誌「科学」が原子力規制委員会を果敢に攻めている。
まず、川内原発の再稼働審査書案パブコメにおいて、意見の写しを同誌HPに掲載している。
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/index.html
 また、8月29日(金)午後の規制庁ブリーフィング(記者会見)では、雑誌「科学」の記者が
面白い試みをした。田中委員長宛の「質問通告」をして約2週間後の回答を求めたのだ。
以下は、岩波記者の質問の概要を示す。
規制庁ブリーフィングの速記録は http://www.nsr.go.jp/kaiken/ にすぐにアップさ
れる。
 
雑誌「科学」記者の質問と田中委員長への「質問通告」
 今次の審査では、過酷事故シナリオの選定、分析が不十分です。例えば、より頻度も相対的
に高いと考えられ深刻な被害になると予想されるTI-SGTRと呼ばれる格納容器をバイパ
スして放射性物質が放出されるシナリオは見過ごされている。詳しくは雑誌「科学」9月号に
論文掲載。
第1の質問
なぜシナリオの選定に失敗したのか審査プロセス自体の検討が必要ではないのか?
また、既存の情報収集体制の失敗が今回のことによって明らかになったので、規制委員会・
規制庁自体が情報を随時受け付けて検討する体制が必要ではないのか?
第2の質問
 「科学」編集部では川内原発審査書案へのパブコメの写しを募り、公開を始めている。そ
 れらのパブコメから、編集部は、事故が起こり得ているとされている以上、被害を受ける
 立場を考えて欲しいという痛切な訴えを読み取った。避難計画の問題について、規制委員
 会として政府に勧告する考えは現在無いようだ。再稼働の判断主体がどこにあると考えて
 いるのか、改めて談話を発表するつもりはないかどうか?
 また、現在の混乱は、誠実に法を執行する行政の間において生じているから、立法府に対
して、再稼働の判断に係る議論と新たな立法を促すと言う談話を発表するつもりはないのか
?
以上のどれも当然の重要な質問で、「質問通告」に対して田中委員長がどう答えるか注目し
よう。
 
○なお、先の8月27日の田中委員長記者会見では、別の記者の質問「火山のモニタリング会
合で予知が難しいとの専門家意見が多々あった。今回の川内原発の審査への影響を与えるこ
とになるのか?」に対して、田中委員長は「直接審査に影響を与えるようなことはないと思
います」と答えた。審査をやり直すつもりは全くない、非科学的政治的対応だ。
 私たちもこれらのことをしっかり追及せねばならない。また、岩波書店以外のメディアの
記者達の鋭くしつこい質問を期待して見守りたい。
 
 
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┗■3.蚊(か)騒動-経産省前テントひろばでも=但し普通の蚊
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
 
○デング熱の発症で代々木公園(東京都渋谷区)の蚊が注目されている。
 9月23日(火・休日)は、代々木公園で「原発再稼働反対」の大集会が開かれるので、私た
ちも長袖の服を着るなど、蚊に刺されないよう注意をして、集会とデモに参加しよう。
○実は、毎週金曜の官邸前抗議行動で、集合場所となっている「経産省前テントひろば」で
もしばしば蚊に刺される。かなり蚊が多い。口の悪い人は、『経産省の蚊はタチが悪い』と
皮肉る。原発推進の経産省は、うまい汁を吸っているだろうから、そこの蚊もうまい血をた
っぷり吸ってタチが悪いだろうというわけだ。
 みなさん、金曜の官邸前抗議行動のとき、「経産省前テントひろば」へぜひ寄って下さい
。でも付近の植え込みには近寄らないようご注意下さい。蚊がいっぱいいるから。
 
 
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┗■4.これまで続けてこられたのは、ひとえに集まっていただいた
 |  皆様を始めとした、たんぽぽ舎を支え共に運動を担っていただいた方々のおかげ
 |  「たんぽぽ舎25周年のつどい」での主催者あいさつ
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
 
 たんぽぽ舎が発足してから25年、これまで何度か「もう限界かもしれない」と思ったこと
 が正直ありました。
 3.11直前までの世論調査は、原発に反対する人たちの比率は2割にも満たないなんて
 ことがあったり、せっかく政権を交代したにもかかわらず、首相が率先して原発を売り込
 みに行ったりと、やりきれない思いで運動を続けてきたことを思い出さないわけにはいき
 ません。
 これまで続けてこられたのは、ひとえに集まっていただいた皆様を始めとした、たんぽぽ
 舎を支え、共に運動を担っていただいた方々のおかげと感謝申し上げます。
 
 2011.3.11
 
 しかし「やりきれない思い」というのは残念ながらいまも強く感じています。その意味は
 3年半前とは全く違いますが、やはり皆様も同じ思いになることが多いかも知れません。
 福島原発震災を「止められなかった」ことと、再び原発災害を繰り返さないとの思いは、
 これからも続く気持ちです。
 
 1986年チェルノブイリ原発事故の衝撃
 
 原発が最悪の事故を起こしたらどうなってしまうかを人間が初めて経験したのはチェルノ
ブイリ原発事故でした。それからも28年が経ったわけですが、残念ながら人間はそれに学ん
だとは言えません。
 
 今、原発は止まっている
 
 日本は、今原発が全部止まっています。つまり脱原発状態です。これから一基も動かな
ければ脱原発が実現します。原発の新規建設も止められます。
 これからが正念場です。本日は、ありがとうございます。広瀬さんとアーサー・ビードさ
んの貴重な講演を楽しんでお帰り下さい。
 
 
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
 └──── 
 
 ◆9/12核戦争と憲法『太陽と月と~私たちの憲法の人々の情熱~』上映会
              https://www.youtube.com/watch?v=gN8ExmwXg9I
 
  気がついたら核戦争。だったら…。今こそ憲法について考えよう!
  日本国憲法の成立過程を追ったドキュメンタリー映画。
 
【日時】9月12日(金)、13日(土)10時:14時:19時 開場30分前
【会場】大田区消費者生活センター2F講座室
    JR蒲田駅東口から川崎方面へ3分 区役所・労金の隣
【料金】1,000円 学生・障害者500円 定員70名
【申込】不要直接会場へ 子連れok
    (10時の回は保育あり千円、1歳半以上、要予約)
【トーク予定】各回上映後にシェアタイムあり
「明日の自由を守る若手弁護士の会」武井由起子弁護士
 12日(金)12時(昼食会)・16時予定
福原進監督トーク 13日(土)14時の会終了後 16時と18時50分予定
【問い合わせ】向達(コウダツ)090-7256-3412 soukichi520@docomo.ne.jp 
【主催】3わ会  http://3wa.jimdo.com/
           2010年/日本/118分
◎監督・脚本:福原進 ◎出演:立川志らく◎語り:中田浩二(劇団櫂)
 
 
 ◆9/28(日)「福島を忘れない!車座朗読会」
  ”ビキニ被ばく事件60年、福島の今”
 
 この会は、様々な表現行為を通じて、福島の現状と私たちの生活の在り様を共に考え、語
り合う場です。気楽にご参加を!
 
日 時:9月28日(日)14:00(13:30開場)~16:30
場 所:本郷文化フォーラム (地下鉄「本郷三丁目」下車。本郷三丁目交差点から春日通
   り・御徒町方面に歩いて3分。コンビニ「ファミリーマ―ト」・和菓子屋「三原堂」
   →本郷教会→「さかえビル」2階(1階コンビニ「サンクス」、道路斜向かいに「本
   郷消防署」あり)
内 容
<第1部> 詩の朗読・歌・語りによる構成舞台
               「ビキニ被ばく事件60年、福島の今」
<第2部> 観客飛び入り自由参加<朗読、うた、語り>ほか
主 催:NPO法人「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」
定 員:45名(予約優先)
参加費:1,000円(福島避難者500円)
予約・問合せ:FAX 03(3909)4123  090(4385)7973(高橋)
 
 
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┗■6.新聞より
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 ◆汚染水 改善せず 「政府が前面」首相宣言から1年 めど立たぬ遮水壁
 
 東京電力福島第一原発の高濃度汚染水問題で、安倍晋三首相が「東電任せにせず、政府が
 前面に立ち解決に当たる」と表明してから、3日でちょうど1年となる。政府は470億円
 を投じる対策に着手したが、いまだに状況は改善しないままだ。(後略) 
 (9月3日東京新聞より抜粋)
 
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