たんぽぽ舎から  TMM:No2271

たんぽぽ舎です。【TMM:No2271】
2014年9月5日(金)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
━━━━━━━
★1.9/10川内原発再稼働をやめろ! 規制委抗議行動 第5波
   川内原発再稼働審査書合格確定を許すな!
                                  「再稼働阻止全国ネットワーク」
★2.皆様
   『東洋経済オンライン』2014年9月3日配信がよみごたえあり
                          環境経済研究所(技術士事務所) 上岡直見
★3.ジャンボ機のエンジン停止させる噴煙
   100キロ以上離れた澄んだ空にも潜む危険な存在
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその66
                                           島村英紀(地震学者)
★4.「福島第一原発の今」報道が少なくなる中で何をしてもうまくいかない現場を聞いて
   8月23日(土)スペースたんぽぽ 講師:山崎久隆さん
                 ぐみ坂キッド(たんぽぽ舎ボランティア)
★5.新聞より2つ
  ◆地震保険契約率が最高 13年度58.1% 南海トラフで加入増  
   (8月26日茨城新聞より抜粋)
  ◆美浜2基の廃炉検討 関電 稼働40年超 老朽化      
   (9月5日東京新聞より抜粋)
━━━━━━━
※「脱原発テントひろば3周年 再稼働阻止大行動
  ~経産省包囲怒りのヒューマンチェーン~」
  2014年9月11日(木)
 16時―17時   本館前及び別館前アピール行動
        首相官邸及び経産省に対する申し入れ行動
 17時―18時   記者会見(テントひろば前)
 18時―19時半 経産省前集会
 19時半―20時 経産省包囲怒りのヒューマンチェーン
 主催:経産省前テントひろば
      〒100-0013 東京都千代田区霞が関1ー3ー1 
            TEL 070-6473-1947  メール tentohiroba@gmail.com
 ━━━━━━━
 
┏┓
┗■1.9/10川内原発再稼働をやめろ! 規制委抗議行動 第5波
 |  川内原発再稼働審査書合格確定を許すな!
 └──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」
 
 日時:9月10日(水)9:30より13:00
       (但し、9:30より12:00は、阻止ネットは協力)
 場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
      港区六本木1丁目9番9号(http://www.nsr.go.jp/nra/map.html
     東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅から
     「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分
 9:30より12:00 抗議申し入れ行動
 (パブコメ無視、火山学者無視の川内原発の審査書に反対!規制庁前アクション)   
   主催:「原子力規制を監視する市民の会」
    協力:「再稼働阻止全国ネットワーク」
 12:00より13:00 川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第5波
    主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」
    協力:「原子力規制を監視する市民の会」
 
 東電福島第一原発(イチエフ)の放射能汚染水対策も廃炉への道も見えず、コントロール
 もブロックもできていない中で、原子力規制委員会の再稼働容認は許せません。まして、
 イチエフ事故を踏まえていない既存原発再稼働のための新規制基準で、地震対策も火山噴
 火対策もプラント評価も全く不十分なままで、また避難対策も住民理解も得られないまま
 で、再稼働などあり得ません。
 私たちは、再稼働ありきの「新規制基準」施行(昨年7月8日)から2年目に入る7月9
 日(水)から「規制委抗議行動」を4波にわたって実施してきました。
 残念ながら、6月24日に九電から8600頁もの再補正申請書が出たあと、島崎委員、更田委
 員のそれぞれの検討チームの会合を一度も開かずに、7月16日にいきなり審査書案を決定し
 た規制委はその日にパブコメ意見募集を開始しました。1万7千もの意見が寄せられたに
 も拘わらず、規制委は、9月10日(水)の定例会議でパブコメ回答を規制庁に報告させ、
 充分な審査書案の修正も検討もせずに「案」をとり審査書を決定するつもりの様です。
 そこで、私たちはこの日に規制委に抗議することを計画しました。首都圏及び原発現地・
 周辺の方々とともに規制委の横暴に抗議したいと思います。なお、多くの方々にこの定例
 会議の傍聴も合わせて呼びかけます。
 なお、今回は原子力規制を監視する市民の会と共催で、時間帯別に主催・協力を交代しま
 す。
 
「再稼働阻止全国ネットワーク」
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry  
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549  FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付)
 
 
┏┓
┗■2.皆様
 |  『東洋経済オンライン』2014年9月3日配信がよみごたえあり
 └──── 環境経済研究所(技術士事務所) 上岡直見
 
 ○川内原発の火山審査に専門家から疑義噴出 審査「合格」の根拠崩れた形に
    http://toyokeizai.net/articles/-/47016
 
 川内の火山の話は専門に調べている人でないとわかりにくいので、一般向けに要約された
 良い記事だと思います。
 
 ○川内原発の火山審査に専門家から疑義噴出
  審査「合格」の根拠崩れた形に
                 中村 稔 :東洋経済 編集局記者
 
  主な中見出しは3つ
 ・海外の一論文を無理やり一般化し適用
 ・真に兆候が出たら「異常あり」といえるか
 ・モニタリングによる検知は限界
 
 
┏┓
┗■3.ジャンボ機のエンジン停止させる噴煙
 |  100キロ以上離れた澄んだ空にも潜む危険な存在
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその66
 └──── 島村英紀(地震学者)
 
○ 地球物理学者が一般の人が知らない危険を知っていたことがある。大型ジェット旅客機
 B747ジャンボの4基全部のエンジンが飛行中に停止してしまったことだ。
 起きたのは1983年から1989年。インドシナ半島の上空で2回、米国アラスカ州の上空で
 1回、合計3回も全エンジンが停止した。これは学会誌に報告されているが、3件とも幸
 い大惨事にはならず、地表に激突する前にエンジンが再始動したので新聞やテレビでは報
 道されなかった。
 原因は遠くの火山の噴煙だった。もちろん、パイロットは目の前にある火山の噴煙を突っ
 切ろうとはしない。また噴煙は機首にある気象レーダーでもよく見える。だがこの事件は
 、こういった「見える」噴煙から数十キロメートル、ときには100キロメートル以上も離
 れた澄んだ高々度の青空で起きた。インドシナ半島上空でジェットエンジンを止めたのは
 、はるか遠くのインドネシアの火山からの薄い噴煙だった。
 噴煙には大量の石英(せきえい)の粉が含まれている。細かいものだから火山からはるか
 離れた上空まで漂っている。
 尖って硬い石英の粉がエンジンに吸い込まれると、高速で回転しているタービンブレード
 などエンジンの主要部分の金属をヤスリをかけたように削ってしまう。自動車とちがって
 飛行機にはエンジンに飛び込む異物を取り除くエアクリーナーはないのだ。
 そのうえ石英の粉はエンジンの高温で溶け、エンジン内部に焼き付いてしまう。削られ
 たうえに重い異物を付けられたらエンジンはたまらない。
○ 2010年にアイスランドで火山が噴火して、欧州で10万便以上が欠航して何百万人もの乗
  客が足止めされた。
 地球では上空どこでも偏西風という強い西風が吹いているから、アイスランドからの噴煙
 は東の欧州全域を薄く覆った。1980年代の苦い経験から、航空会社は噴煙が目には見えな
 い薄いものでも危険なことを知って運航を止めたのである。
 先日からアイスランドにあるバルダルブンガ火山が噴火する兆候がある。火山は幅25キロ、
 標高約1900メートルで最後に噴火したのは1996年。欧州最大級のバトナ氷河の下にある。
 火山周辺で地震活動が活発化していて小噴火も始まった。8月16日朝から3000回もの火山
 性地震が続いている。18日にはマグニチュード(M)4.6、26日には前回の噴火以来最大の
 M5.7の地震が発生した。
○ アイスランドでは19日に火山北側の住民避難を開始したほか、火山周辺では道路が閉鎖
 された。噴火したら氷河が融けることによって大洪水が発生するから、もっと広い範囲の
 道路が閉鎖されるだろう。
 アイスランドに火山が多い理由は、ここでユーラシアプレートと北米プレートの二つが生
 まれているからだ。この二つのプレートは地球をそれぞれ半周して日本で再び出会う。つ
 まり日本の地震の「源流」はここにある。私が研究のために13回も同国を訪れた理由はこ
 こにあるのだ。 (8月29日『夕刊フジ』より)
 
 
┏┓
┗■4.「福島第一原発の今」報道が少なくなる中で何をしても
 |  うまくいかない現場を聞いて
 |  8月23日(土)スペースたんぽぽ 講師:山崎久隆さん
 └──── ぐみ坂キッド(たんぽぽ舎ボランティア)
 
 今回はレジュメが2つ。福島第一原発の今の他、川内原発のパブコメが加わり、密度の濃
 い講座でした。
○川内原発のパブコメ
 今回のパブコメは「川内原発設置変更許可申請書に対する審査案」への意見募集だった。
 新規制基準とか合格といったものは何処にもない。各社の報道をみると概ねこんなところ
 だ。
審査の合格証にあたる「審査書」の案を了承し、事実上合格とした。秋には再稼働。
 パブコメのパの字もなく、再稼働は間近という調子。田中俊一委員長は7月16日の記者会
 見冒頭で「九州電力川内原子力発電所の審査書案を了承いたしました。明日から30日間こ
 の審査書案に対する技術的意見募集、所謂パブリックコメントを行うことになります」。
 合格とか再稼働とか一言も言っていない。
そして8月5日のNHKの報道では次のようになる。
九州電力は、原子力規制委員会に提出する資料の作成が大幅に遅れていることを明らかにし
た。
 川内原発の再稼働は12月以降になる見通し。再稼働に必要な許認可には他に新しい設備の
 詳細設計についての認可が必要だがそれが遅れている。
     http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/194614.html
注)「設置工事認可申請」と工事の後の「使用前検査」に合格しなければならない。
 提出資料の作成が大幅に遅れているのは何故か?
耐震性の欠陥・制御棒が抱える深刻さ、前途多難な九州電力だが、それについては山崎久隆
さんの講座
 川内原発再稼働問題・「こんな原発 安全なんてとんでもない」をお楽しみに。9月27日
 (土)スペースたんぽぽ 14:00~16:00です。
 
○福島第一原発の今
・がれき撤去で放射性セシウムを飛散
昨年8月に3号機のがれき撤去で飛散した放射性セシウムが南相馬市のコメを汚染した問題
で、東電はこう言った。「敷地外の影響は調べておらず、(コメ汚染との)因果関係を発表
する立場にない」と。
まさにその立場にいるではないか。
・置き去りの津波対策
東電のHPに掲載されている仮設防潮堤の写真だが、2011年6月30日に撮影されたものだ。
もしかして最新の写真を掲載する立場にないのか?
  http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/review/review2_4-j.html
それにしても、この仮設防潮堤。私には整理整頓された粗大ゴミにしか見えないのだが。
 
 
┏┓
┗■5.新聞より2つ
 └──── 
 
 ◆地震保険契約率が最高 13年度58.1%
  南海トラフで加入増
 
 損害保険料率算出機構は25日、2013年度に火災保険を新たに契約した人のうち、地震保
 険にも加入した割合(付帯率)が前年度比1.6ポイント増の58.1%となり、01年度の調査
 開始以来、最高だったと発表した。
 東日本大震災後の関心の高まりに加え、南海トラフ巨大地震など大規模地震が想定される
 地域を中心に加入が増えた。(中略)
 地震保険は単独では加入できず、火災保険と合わせての加入が法律で定められている。契
 約者に支払われる保険金の額は火災保険の30~50%に設定されている。
      (8月26日茨城新聞より抜粋)
 
 
 ◆美浜2基の廃炉検討 関電 稼働40年超 老朽化
 
 関西電力が稼働から40年以上が経過している美浜原発1、2号機(福井県美浜町)の廃炉
 を検討していることが5日、関係者への取材で分かった。原子炉等規制法で原則40年と定
 められた運転期間を延長する場合、原子炉圧力容器などの劣化を詳細に調べる「特別点検
 」や大規模改修が必要で、再稼働への壁が非常に高くなっているためだ。
 老朽化した原発を廃炉にすることで、比較的新しい原発を早期に再稼働する地ならしをし
 たい政府と電力会社の思惑も背景にある。
 東京電力福島第一原発事故後、廃炉が決まったのは同原発1~6号機の6基。美浜の動き
 は、他の古い原発に影響しそうだ。(後略)
 (9月5日東京新聞より抜粋)
 
──────────
☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」へのカンパを受
 け付けていますので、よろしくお願い致します。
   郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
 
【編集部より】
 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
 1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため日時、会場、
   タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字以内でお送り下さい。件
   名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
 2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)及び本文を   
  お送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。
 送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
 なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の都合上すべてを
 掲載できない場合があります。
 たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあります。
 予めご了承ください。
──────────
 ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページをご参照下さい。
 ◆メールマガジンを送ります
  たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を発信しています。
   ご希望の方は、件名を「メルマガ希望」としてご自身のEメールアドレスからご氏名
   とともにたんぽぽ舎あてにメールを送ってください。
  違うアドレスから「このアドレスに送って」ということは間違いの元となりますのでや
  めて下さい。登録できしだい発信致します。
  たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net
 ◆携帯への送信は、1回の容量が多いためか全文配信されない例があります。
──────────
たんぽぽ舎は、月曜~土曜13:00~20:00オープン、日曜・休日はお休みです。
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
HP http://www.tanpoposya.net/ Eメール nonukes@tanpoposya.net