たんぽぽ舎から  TMM:No2284

たんぽぽ舎です。【TMM:No2284】

2014年9月19日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.ユープラン(U PLAN)映像の現在

 脱原発、脱被曝、秘密保護法、集団的自衛権など

 約1300本の映像をYoutube配信、アクセス数も平均約600回/本 (三輪祐児)

★2.首都直下 静穏期間終わった

 首都圏の地下には3つのプレートが潜り込んでいる

 プレートを3つも抱え、しかもその上に3千万人もの人々

 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」 その69    (島村英紀)

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

 ◇「福島原発被害の実態と川内原発の避難計画

  9月27日(土)13時半~ 市川市市民会館(本八幡)

 ◇落合栄一郎さん来日講演「放射能は地球上の生命を徐々に蝕んでいる」

  9月27日(土)午後2時~ 東京・茗荷谷

 ◇「起訴へ!9.30院内集会&東京地検アクション

  9月30日(火)12時~院内集会

★4.新聞より

 ◇「付着線量 著しく低い」 来年配備の原子力空母[ロナルド・レーガン]

 (9月19日 東京新聞<神奈川版>より)

 ◇規制委・島崎氏が退任 「自然の声聞いた」「審査、厳し過ぎではない」

 (9月19日 東京新聞より)

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┗■1.ユープラン(U PLAN)映像の現在

 │ 脱原発、脱被曝、秘密保護法、集団的自衛権など

 │ 約1300本の映像をYoutube配信、アクセス数も平均約600回/本に!

 └────(ユープラン 三輪祐児)

 

 日頃からのご支援にお礼申し上げます。

 現在まで脱原発、脱被曝、秘密保護法、集団的自衛権、TPP、瓦礫拡散、

ふくしまの女たちなどの活動を中心に約1300本の映像をYoutube配信、アクセ

ス数も平均約600回/本に達しました。これらの映像は歴史的検証のための情報

資料として次世代に遺[のこ]そうと考えています。

 だから、デモや街宣、官邸前行動などはできるだけ全体像を俯瞰し、さらに

広告看板や街路樹、犬の散歩までも取り込んで町の表情や社会の雰囲気を伝え

たいと思っています。警察官、公安の姿も意識的に撮影しています。数10年後

になってその映像を見た子どもから、「お父さんは若い頃、赤ちゃんを助けて

と叫ぶ母親や、外国で殺人するのはいやだと訴える人々に何をしていたの?」

と聞かれた時、恥じることなく胸を張り、誇らしく堂々と答えることが果たし

てできるでしょうか。いったいどんなことを語るか想像するのも楽しみの一つ

です。

 

 記者会見や院内集会、たんぽぽ舎の講座をはじめとする各種講演会も、現代

の私たちがどういう知識や問題意識に基づいて議論をしていたかを後世に伝え

るため、基本的に編集をせずに配信しています。また、政府交渉の場では、

官僚1人ひとりの表情を念入りに撮影しています。真摯に市民と向き合う時、

はたまた嘘をついたりしらばっくれたりする時の表情や身ぶりから、彼らの思

いや感情を少しでも読みとりたいからです。

 

 最近、中央区月島に小さなスタジオを開設し、子ども脱被ばく裁判情報など

の放映もはじめました。実家の老朽マンションの六畳間を改装しただけですが、

必要であれば無償で提供していますので気楽にご利用ください。配信映像の引

用や加工、編集にあたって、撮影者の権利は放棄していますので私への確認は

不要です。最近はカンパや謝礼金を戴くことも多く、撮影旅費や高性能パソコ

ンの購入費に使わせていただいています。皆様のご厚情に心から感謝しており

ます。

 

 

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┗■2.首都直下 静穏期間終わった

 │ 首都圏の地下には3つのプレートが潜り込んでいる。

 │ プレートを3つも抱え、しかもその上に3千万人もの人々が

 │ 住んでいるところは、世界じゅうで日本だけ

 │   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」その69

 └────(島村英紀 地震学者)

 

 さる16日午後、茨城県の地下50キロほどのところでマグニチュード(M)5.6

の地震が起きた。この地震で近隣3県のかなり広い範囲で震度5弱を記録した。

怪我人が11人出たほか、崖が崩れて自動車が埋まった。

 江戸時代から現在までの首都圏の地震活動を見ると、不思議なことに関東地

震以来の90年間は異常に静かだったことが分かる。たとえば東京の気象庁(千

代田区大手町)ではこの90年間に震度5を記録したのは東北地方太平洋沖地震

(2011年、東日本大震災)と2014年5月の伊豆大島近海の地震を入れても4回

しかなかった。

 じつは関東地震とよく似た海溝型地震である元禄関東地震(1703年)のあと

も約70年間、静かな期間が続いたのだ。

 その後、関東地震までは地震ははるかに多かった。江戸時代中期の18世紀か

ら24回ものM6クラス以上の地震が襲ってきていたのだ。被害地震も多かった。

平均すれば、なんと6年に一度にもなる。

 つまり首都圏で起きた海溝型の地震である関東地震と元禄関東地震以後、大

きい地震がほとんどない状態が続いていたのである。

 

 首都圏の地下には、プレートが3つ(太平洋プレート、北米プレート、フィ

リピン海プレート)も同時に潜り込んでいて、それぞれのプレートが地震を起

こすだけではなくて、お互いのプレートの相互作用で地震を起こす。つまり、

いろいろな場所のいろいろの深さで何種類もの地震断層が地震を起こしている

のだ。今回の地震は茨城県の太平洋沖にある日本海溝から潜り込んだ太平洋プ

レートが茨城県の地下で起こした。

 世界では2つのプレートが衝突しているために地震が多発するところはある。

しかし3つのプレートが地下で衝突しているところは少なく、なかでもその上

に3000万人もの人々が住んでいるところは、世界でもここにしかない。

 つまり首都圏は「地震が多くて当たり前」のところなのである。

 

 このほかに東北地方太平洋沖地震の影響がある。M9という巨大な地震は東

日本全体を載せたまま北米プレートを東南方向に大きく動かしてしまった。首

都圏でも30-40センチもずれた。このために、日本列島の地下がリセットされ

てしまったことになる。各所に生まれたひずみが地震リスクを高めているので

ある。

 不幸中の幸いだったが今回の地震は震源がやや深かった。このためマグニ

チュードのわりに地表での揺れが小さく、被害も限られていた。しかしもっと

浅い地震は過去にも起きたし、これからも起きる可能性が高い。

 

 先月も栃木県北部で局地的には震度5弱の地震が起きた、そして今回の震度

5弱。首都圏は一時の静穏期間が終わって、いわば「いままでよりは多い」そ

して「プレートが三つも入り組んでいる場所では普通の」状態に戻りつつある

のだろう。 (9月19日『夕刊フジ』より)

 

 

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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◆「福島原発被害の実態と川内原発の避難計画

   -おきざりにされる災害弱者-」

 お話:満田夏花さん(国際環境NGO FoE Japan理事)

 

 日時 9月27日(土)13:30~

 会場 市川市市民会館 第1会議室

    (JR本八幡駅北口下車 徒歩約5分 TEL 047-335-1542)

 資料代 500円

 主催 「戦争はいやだ!市川市民の会」

 問合せ 菊池 090-6948-8998

 

 

◆落合栄一郎さん来日歓迎講演会

「放射能は地球上の生命を徐々に蝕んでいる」

 詳細 http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/169.html

 

 日時 9月27日(土)午後2時~

 会場 アカデミー茗台(めいだい)・学習室B (丸の内線 茗荷谷駅徒歩8分)

 参加費 500円 【要予約】anti-hibaku@ab.auone-net.jp

 主催 放射線被ばくを学習する会

 

 「原爆と原発」(鹿砦社 2012年5月発刊)、「放射能と人体」(講談社ブ

 ルーバックス 2014年3月発刊」などの著者で、カナダ・バンクーバー在住の

 落合栄一郎さんがこの度来日されますので、歓迎講演会を開きます。

  落合さんは化学者ですが、福島原発事故後、メディアやネットで議論され

 ているものを見聞きするにつれ、放射能の本質が正確に理解されていないの

 ではないか、という懸念をもち、最新の生物学も踏まえて「放射能は生命と

 相容れない」という考えに至り、冒頭にあげた2冊の本を書かれました。

 講演会終了後、近くで懇親会も予定しています。

 

 

◆福島原発告訴団からのお知らせ

 「起訴へ!9.30院内集会&東京地検アクション」にご参加ください!

 

 日時 9月30日(火)

  12:00~ 院内集会 <参議院議員会館 講堂>

    (11:30からロビーで通行証配布)

  14:00~ 東京地検包囲行動(14:40終了予定)

 呼びかけ 福島原発告訴団  問合せ(告訴団事務局)電話080-5739-7279

 

 東京第五検察審査会が出した「起訴すべき(起訴相当)」の議決を受け、

 東京地検は再捜査を行っています。東京地検は厳正な捜査を行い、今度こそ

 起訴の処分を行うよう、9月30日に院内集会と東京地検包囲アクションで、

 私たちの願いをアピールします。

 告訴人のみなさま、支援者のみなさま、参議院議員会館にお集まり下さい!

 福島からは、貸切バスも出しますので、ご利用の方はお申し込みください。

 

 詳細はブログで

 http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2014/08/blog-post_31.html

 

 

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┗■4.新聞から

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◆「付着線量 著しく低い」 来年配備の原子力空母[ロナルド・レーガン]

(9月19日 東京新聞<神奈川版>より)

 

 横須賀市の米海軍横須賀基地に来年配備される原子力空母「ロナルド・レー

ガン」(RR)が東日本大震災で米軍の救援活動「トモダチ作戦」に参加した

際、原発事故の影響で乗組員が被ばくしたと米メディアが報じているのをめぐ

り、吉田雄人市長は十八日の市議会一般質問で「RRに付着した放射性物質の

放射能レベルは著しく低いと米側が説明した」と述べ、被ばく線量を確認する

必要はないとの考えを示した。 (中沢佳子)

 山城保男市議(無会派)がただした。山城市議はRRの除染が済んでいるこ

とに触れ、「人的被害が及ぶ線量ではないというが、具体的な線量を明らかに

するよう米側に求めるべきだ」と指摘した。

 吉田市長は「米側が日本政府に『RRの放射性物質は適切に除去した。付着

した放射性物質の放射能レベルは著しく低く、乗組員や市民の健康、環境に懸

念を生じさせるものではない』と説明した」と答弁。米側の説明そのままの政

府見解を、市が受け入れていることを明らかにした。

 山城市議は国を通じて具体的な数字を確認するよう求めたが、吉田市長は

「自衛隊の艦船や飛行機、警察や消防の車両も福島での活動に使われた。RR

だけ線量を知りたいというのは、考え方として相いれない」と拒否。放射線監

視装置(モニタリングポスト)で監視体制をとっているとした。

 また、山城市議は原子力艦災害の対応で国の基準が複数あることをめぐり、

市独自の基準がつくれないか質問。吉田市長は「避難には自衛隊や交通機関な

どの協力と連携が不可欠。市独自の基準を設けても国の考えと合わなければ、

協力は得られない」と答え、国に考えをまとめるよう要請を重ねる意思を示し

た。

 

◆規制委・島崎氏が退任 「自然の声聞いた」「審査、厳し過ぎではない」

(9月19日 東京新聞より)

 

 原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理が十八日、二年間の任期を終え、記

者会見した。原発の活断層を調べたほか、地震・津波対策の新しい規制基準を

つくり、原発が基準に適合しているかどうかの審査を担当。任期を振り返り、

「どんな精密な理論を作ろうと、自然がそうではないという事実を示せば、そ

れに従わなければならない」と語り、これまで強調してきた「自然に耳を傾け

る」大切さをあらためて強調した。(中略)

 

–島崎委員発言要旨–

【審査の在り方】

 東日本大震災で広がった科学や科学者への不信を少しでも取り除きたいと

 思ってきた。残念ながら道半ばで、その点は力不足だった。(審査が厳しい

 と批判されるが)私から見て厳しいところは一つもない。当たり前のことを

 してきただけ。なぜそう言われるのか分からない。

 (後任の)石渡明氏は地質学の専門家で、地震学の私とは違う。私にはでき

 なかったことがスムーズに進んでいくのではないか。

 

【断層調査】

 やり残したことはたくさんある。最初に思ったようにスムーズには進まな

 かった。楽観的すぎたと思う。

 (敷地内断層の活動性を認定した)敦賀原発など、かなり重要な決定になっ

 た。社会的な理解を得られるよう丁寧に手順を踏まなければならない。原発

 敷地内の断層調査も半数に達せず非常に残念だった。

 

【委員になった理由】

 かつては原子力に関心を持たず不勉強だった。どこに原発があるかも知らず

 「日本海溝沿いに津波地震が起きる」と、地震調査研究推進本部の部会長と

 して長期評価をまとめていた。評価の発表には圧力がかかり(原子力規制に

 深く関与していた)高名な地震学者二人から批判も受けた。二人と原子力の

 関係も知らなかった。もう少し社会の仕組みに注意を払っていたら、津波で

 2万人近い犠牲者を出す前に、声を上げていたに違いないと思う。(長期評

 価が反映されなかった)中央防災会議で、席を立ってやめると、声を大にす

 べき時だったのに、負け犬になってしっぽを巻いてそのまま黙ってしまった。

 (震災後、政府から委員就任を打診され)二年やって自分が死んでも後悔し

 ない。やってやろう。これが結論だった。

 

 

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