たんぽぽ舎から  TMM:No2375

 

たんぽぽ舎です。【TMM:No2375】

 

2015年1月10日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

 

                         転送歓迎

 

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★1.高浜原発「審査基準適合」判断は、電力会社の都合に合わせるデタラメ判断-7つの問題点

      木原壯林(若狭の原発を考える会、「若狭の家」運営委員会)

★2.規制委と事業者による「工事計画」審査の隠蔽を糾弾する
  「黒枠白抜き」では第3者に審査の妥当性が判断できない
   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その34
              木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆福島原発告訴団より 2件
  ☆「新たな告訴・告発(第2次)」と記者会見のお知らせ (1月13日)
☆緊急集会「これでも起訴はできないのか!」(1月16日)
 ◆「テントを守れ川柳句会」のお知らせ  (2月1日)
★4.新聞より2つ
 ◆福島避難者「古里帰りたい」経産省前テントで原発反対会見
  (1月6日東京新聞より)
 ◆政治に興味ない若者説得【金曜日の声 官邸前】
 (1月10日東京新聞より)
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┗■1.高浜原発「審査基準適合」判断は、電力会社の都合に合わせるデタラメ判断-7つの問題点
 └──── 木原壯林(若狭の原発を考える会、「若狭の家」運営委員会)
(前略)
5.「審査基準適合」判断は、電力会社の都合に合わせるデタラメ判断
新審査基準による川内、高浜原発の審査結果は、
(1)ほとんどがコンピュータ解析のみの結果であり、実証はしていない、
(2)原発にとって最も深刻な事故原因であり、福島原発事故の真の原因ともいわれる冷却水配管のギロチン破断を全く軽視している、
(3)基準地震動(予想される最大の揺れ)および津波の高さを極めて過小に評価している、
(4)水素ガス対策は荒唐無稽な子供だましである、
(5)汚染水流出防止対策を要求していない、
(6)複数の原発の同時被災(福島では4機の同時被災)への対応策がほとんどない、
(7)事故時の避難計画を審査対象外としている
など、電力会社が譲歩可能な条件=再稼働をさせるための条件への適合審査と言わざるを得ない。国民の安全など頭の片隅にもない。なお、コンピュータ解析は、その前提となる条件とデータの質に強く依存する。
 しかし、現代科学は実証された完全な条件やデータを持合わせていない。したがって、解析者の原発を動かそうとする恣意が大きく結果に反映される。
6.再稼働は再事故の準備である。原発の即時廃炉を要求する
 上記のように、規制委は経済に牛耳られて再稼働を策動するのみで、人間の尊厳や人格権を尊重する態度のかけらも持ち合わせてない。
 「国民の生命、健康および財産の保全に資する」という設置目的は、忘却の彼方である。規制委の審査結果には、科学的裏付けはほとんどない。30年以上を経過した老朽原発が安全なはずがない。
 ◇2014年12月18日付け【〈緊急声明〉高浜原発を「新規制基準」に適合とした原子力規制委員会(規制委)を満腔の怒りを込めて弾劾する】より抜粋 ※1月31日(土)2月1日(日)の両日高浜原発再稼働阻止の応援に東京から20名で行きます。
  参加者募集中、先着20名  申込受付:たんぽぽ舎 柳田・碓井 
     TEL 03-3238-9035   FAX 03-3238-0797  

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┗■2.規制委と事業者による「工事計画」審査の隠蔽を糾弾する
 │  「黒枠白抜き」では第3者に審査の妥当性が判断できない
 │  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その34
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
 川内、高浜、伊方、…と次々と審査が進んでいるが、それでもまだまだ規制委の審査は続いている。
 川内に関して言えば、設計変更について9月10日に合格証が出たが、その後工事計画変更・保安規定の審査が続いており、例えば昨年12月にも25回以上「事業者との審査ヒアリング」と称する秘密会合が開かれている。そこで種々問題点が発覚したのであろうか、12月中旬に九電が提出すると言っていた工事計画の再再補正書が未だに出ていない、瓜生社長が「1月中にはしっかりお出しできれば」と苦しい答弁をしている。
 さて、九電が提出し規制委サイトにアップされているこの工事計画認可申請だが、何と「黒枠白抜き」が一杯だ。
例えば「九州電力株式会社から川内原子力発電所1号機の工事計画認可申請の補正書を受理しました」のページ
( http://www.nsr.go.jp/activity/regulation/law/PWR/26/10/1008_01.html )
の1番目のファイル「川内原子力発電所1号機 工事計画認可申請書の一部補正(1)【PDF:29.4MB】」の2ページ目に「本資料のうち、枠囲みの内容は、商業機密あるいは防護上の観点から公開できません。」
と書かれ、現実にその次の「一部補正(2)」の沢山のページが「黒枠白抜き」になっている。
 例を次に示す。1つ目は「一部補正(2)」2ページ目の表示、2つ目は「一部補正(3)」の原子炉建屋の地震応答モデル説明、3つ目は別ファイルの据付部材の固有振動数の計算結果説明。これで誰が何を判断できるだろう。
 要するに、審査をやってますよとポーズをとるだけで、実際に「国民」に厳密な審査結果を伝える気がないのだ。これではどんな専門家でも一連の資料から審査の妥当性を判断できない。
 このことは、山崎久隆さん(たんぽぽ舎)が阻止ネットの規制庁院内交渉で指摘した。その後九電に問うたところ、規制委には生データ入りを提供しているが、「黒枠白抜き」を付けたサイト公開用のPDFファイルを九電が提供しているそうだ。
 ひとたび事故を起こせば周辺地域の人や命を奪い環境破壊する可能性が高い原発を再稼動しようという事業者に機密を認める必要は全く無い。それとも、審査内容を明らかにできない事情(例えば、地震応答解析結果が思わしくないなど)があって、規制委と事業者と共犯で隠蔽しているのではないか?
 すべての情報を公開して、審査とパブコメをやり直すべきだ。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆福島原発告訴団より 2件-1月13日(火)、1月16日(金)
☆「新たな告訴・告発(第2次)」と記者会見のお知らせ
 政府は昨年12月25日、政府事故調査委員会の東電関係者や政府関係者、自治体職員など127人分の聴取結果書(調書)を公開しました。11月には国会事故調の協力調査員であった添田孝史氏による『原発と大津波 警告を葬った人々』(岩波書店)が出版されました。
 この間、次々に明らかになる重要証拠によって、想定を超える津波が来る可能性があることは、東電と保安院の共通認識となっていたことがますます明白となってきました。
 これらの情報を精査する中で、東電の元役員らの責任はますます明確になってきましたが、さらに原発事故発生の重大な責任を負うべき人を追加して特定することができましたので、新たな告訴・告発(第2次)を、1月13日、東京地検に行います。詳細は、記者会見で発表いたします。
<1月13日(火)「新たな告訴・告発状(第2次)」提出・記者会見のスケジュール>
  9:30 東京地検に「告訴・告発状」を提出します
 10:00 記者会見1(場所)東京地裁内 司法記者クラブ
 11:00 記者会見2(場所)参議院議員会館 101号室
 16:30 記者会見3(場所)福島県庁内 県政記者室
(リリース)http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2015/01/blog-post_10.html
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 福島原発告訴団 本部事務局
 〒963-4316 福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
 電話 080-5739-7279  メール 1fkokuso@gmail.com
 ブログ http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
 カンパ 郵便振替口座 02260-9-118751 福島原発告訴団
☆緊急集会「これでも起訴はできないのか!」
 1月16日 金曜日 参議院議員会館講堂、東京地検前
 ■11:00~12:00 院内集会
 ■12:30~13:00 地検前行動
       参加無料
詳細・チラシのダウンロードはブログから
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2015/01/blog-post_8.html
*参考図書 添田孝史著『原発と大津波 警告を葬った人々』岩波書店(岩波新書)
*今回は急な開催のため、福島送迎バスがご用意できませんでした。
 下記の通り、2月には同じく添田孝史さんを講師として集会を開催します。
 東京まで来られない県内・近隣の方はどうぞこちらの集会にお出でください。
◆「テントを守れ川柳句会」のお知らせ
 「テントを守れ川柳句会」を開催します。参加自由です。是非おいで下さい。
 日時:2月1日(日) 午後2時より
場所:第2テントにて  参加自由
席題 2題(各2句吐) 入選者に呈賞、 乱 鬼龍選
問い合わせ: 乱 鬼龍  070-6472-1947
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┗■4.新聞より2つ
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◆福島避難者「古里帰りたい」経産省前テントで原発反対会見
 東京・霞ヶ関の経済産業省の敷地内に設けられた市民団体のテントで5日、福島第一原発事故の避難者らが会見し、国民の反対をよそに原発を推進する政権を批判した。「この場所を守り抜き、全国に原発ゼロを発信していこう」と声を上げた。
 テントは2011年9月に設置され、この日で1213日目、年末年始も含め、24時間体制で市民らが詰めている。東京都港区で避難生活を送る福島県双葉町の亀屋幸子さん(70)は「古里に帰りたい。政治家なんて口先だけ。放射能汚染の影響は今も残り、良くなっていない」と憤った。「避難は惨めで悲しい。同じような思いを誰にも味わわせたくない」と再稼働にも反対した。
 国がテントの撤去を求めた訴訟が東京地裁で係争中だが、弁護団は昨年12月、「一方的に結審した」として、東京高裁に裁判官の交代を求める忌避の即時抗告をした。
 被告の一人、渕上太郎さん(72)は、「この裁判は単なる土地の明け渡しではなく、国の原発政策や原発事故の責任を争っている。脱原発を支持する世論は大きい。簡単にへこたれない」と宣言した。
(1月6日東京新聞より)
◆ 政治に興味ない若者説得【金曜日の声 官邸前】
 東京都国分寺市の無職 山崎展(のぼる)さん(70) 原発事故を風化させようとする雰囲気が漂っているが、それに慣れてしまわないよう毎週来ている。昨年末の総選挙の結果から、今年は政府がさらに原発を推進してくるだろう。抗議活動は長く続けないと、大きな波も起こせない。
 千葉県松戸市の無職 佐藤周之(ちかゆき)さん(67) 安倍晋三首相は、経済政策の一環で外国に日本の原発を売ろうとしているが、もし福島のような事故が海外で起こればどうするのか。お金のために危険性を押しつけるのは倫理的に正しくない。
 東京都世田谷区の体操指導員 広瀬美恵子さん(67) 年末の選挙では応援していた反原発候補が落選、残念だった。原発を止めるためにどうしたらいいのか分からず、ここに足を運ぶ。今年は政治に興味がない若者を一対一で説得していきたい。
(1月10日東京新聞より)
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