たんぽぽ舎です。【TMM:No2581】
2015年9月4日(金)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.プルトニウム抽出の「悪夢」は続くのか?
核兵器開発に繋がる施設(RETF)の意外な「延命策」とは
「もんじゅ」計画は日本の核武装計画の中核部分
これを再処理できる施設の建設は絶対に認めることは出来ない
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.東京電力柏崎刈羽原発の「集中審議」を許すな!
福島第一原発事故収束が先決だ
原子力規制委員会の東電柏崎刈羽原発先行審査に反対
米山 創 (たんぽぽ舎会員)
★3.新聞より
◆福島第一地下水くみ上げ 汚染水混入リスクも
東電 厳重な管理必要 (9月4日東京新聞2面より抜粋)
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※9/9(水)緊急のご案内ですが、是非ご参加願います。
川内原発1号機の審査合格証・修了証発行を糾弾する規制委抗議行動
新たな規制行政体制下の原発再稼働を許さないぞ!
日時:2015年9月9日(水)11時半から13時
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前
港区六本木1丁目9番9号
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅から
「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分、日比谷線「神谷町」駅徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL:070-6650-5549
東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付
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※9/5(土)学習会にご参加を!
戦争とメディア・またぞろ復活の国策番組と視聴者の反抗(全3回)
パート2・60年代の軍国主義映像と原発を結ぶもの
-映像が煽る自衛隊に入ればこの世は天国-
講 師:加藤久晴さん
日 時:9月5日(土)18時より20時(開場17時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
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※9/7(月)学習会にご参加を!
原発ご三家は、同時に兵器産業の大手企業 三菱重工、東芝、日立の原発
ご三家の兵器売り上げをみる
安保(戦争)法制と原発再稼働は密接に関連している
日 時:9月7日(月)19時より21時まで
お 話:渡辺寿子(原発いらない!ちば)、柳田 真(たんぽぽ舎)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(資料を用意します)
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※9/9(水)学習会にご参加を! (予約優先・受付中)
安倍政権こそ[存立危機事態」あきらめたら、あかん!
秘密保護法、原発再稼働、戦争法案…。民意など関係なく次々と押し通す
自民党の攻勢に対して私たちは、なにができるのか?
講 師:辻元清美さん(民主党衆議院議員)
日 時:9月9日(水)19時30分より21時まで(開場19時) 開始時間にご注意
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
※予約優先です。電話かメールで「ご氏名、電話番号」を
お知らせ下さい。予約受付番号をお知らせ致します。
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┗■1.プルトニウム抽出の「悪夢」は続くのか?
| 核兵器開発に繋がる施設(RETF)の意外な「延命策」とは
| 「もんじゅ」計画は日本の核武装計画の中核部分
| これを再処理できる施設の建設は絶対に認めることは出来ない
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ある新聞記事
日本各地の地方紙に容易には理解が出来ない記事が一斉に掲載された。「休眠施設
改造に100億円」という、共同通信の配信記事なのだが、一体何のことか分かる人はい
ただろうか。
「リサイクル機器試験施設(RETF)のことかな」と分かったとしたら大したもの
である。
しかし、それに100億円もつぎ込んで何をするつもりかは、そのまま記事を読ん
でも実は全く分からない。それが日本中の地方紙に「普通に」掲載されている。 ど
の新聞社もなんとも思わないのだとしたら、もはや報道は死んだとしか形容のしよう
がない体たらくだ。
唯一、いきさつがわかったのが茨城新聞。つまり地元の新聞だった。あともう一社、
東京新聞が共同通信の配信記事を「リライトして」記事にした。記事の内容が東京と共
同では違う点があるので、以下は共同通信版を元にする。
茨城新聞も表題は「休眠施設改造に100億円 東海村で原子力機構」と、他と変わ
らないのだが、本文でちゃんと問題点を説明していた。
では、何が分からなくて、どうなったから分かったのか。
記事を引用しながら解説する。
まず、ほとんどの社が載せた記事は次の内容だった。
——————————–
独立行政法人の日本原子力研究開発機構が、800億円以上をかけて建設しながら、
15年前に工事を中止したままになっている高速増殖炉研究の関連施設(茨城県東海村)
について、本来とは別目的の施設に改造するためさらに100億円を投じる計画であるこ
とが1日、分かった。
高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)など巨費を投じながら目立った効果を生まな
い原子力機構の研究には厳しい目が向けられているが、今回の改造計画も休眠施設の
存続が目的とみられ、有識者からは「施設延命が目的で本末転倒だ」との指摘が出て
いる。
———————————
これだけである。施設の名前さえ出てこない。「関連施設って一体何だ」と思うだ
けだ。これをRETFと見抜けるのは核燃サイクル施設に取り組む人か、地元の人か、
あるいは「800億円以上をかけて建設しながら、15年前に工事を中止したまま」とい
う点で類推できる人くらいだ。
共同通信のホームページでもここまでしか記事がない。本当にこれだけしか配信し
ていないというわけではないのにどうしたことか。全く分からない。何を報じたいの
だろう。「巨額の無駄金が又しても原子力に投じられようとしている」といったテー
マのつもりだったのだろうか。もちろん、もっと遙かに大きな問題を内蔵しているの
だ。「休眠施設の存続」なのに「100億円もつぎ込んで」などと批判していて済むレベ
ルの話ではない。日本の原子力政策、ひいては核兵器開発までも視野に入れた中核施
設の温存策となれば、金額の多寡ではなく現在進められている戦争法案(安保法制
)議論とも密接に関わってくる施設なのである。
○東京・茨城新聞「その後」の記事
共同通信の配信記事にあったのであろう「その後」の記事も紙面に載せたのは、地
元の茨城新聞と東京新聞(9月2日朝刊)だった。次に引用する。
———————————
原子力機構によると、この施設は「リサイクル機器試験施設(RETF)」で、もん
じゅなどの使用済み核燃料の再処理を研究するのが本来の目的だった。改造後は、東海
村に保管中の高レベル放射性廃棄物を最終処分場に運ぶための容器に入れる施設となる。
RETFは1995年に着工したが、もんじゅのナトリウム漏れ事故などの影響で、20
00年に建設が中断。建物はほぼ完成したものの、主要機器は未設置のままで、年間約2
700万円の維持費がかかっている。
11年には会計検査院が「多額の費用が投じられたのに施設を使わないのは不適切だ」
と改善を求めていた。原子力機構は改造費用の根拠を「これまでの他施設などでの経験
から算出した」としている。
ただし現在の国の計画では、高レベル廃棄物最終処分場の操業開始は早くても30年
代以降になる見込みで、現状では候補地すら決まっていない。RETFを改造しても
搬出先の最終処分場がなければ再び休眠施設となる可能性がある。
(東京新聞の記事はここあたりまで)
原子力機構は「いずれは必要になる施設で、最近は最終処分場選定が加速度的に進む
かもしれない状況が出てきた。国や地元からも施設の活用を求められていた」と説明し
ている。(共同)
———————————
最後の「(共同)」により、記事全体が共同通信の配信記事だとわかる。
これで「何に転用しようとしているか」が見えてきた。東海再処理工場で使用済燃料
から分離された高レベル放射性廃棄物の「安定貯蔵」施設の一部として使おうというの
だ。
1998年まで行われた再処理により発生した高レベル放射性廃液は、まだ東海再処理工
場内に414トン(他にプルトニウム溶液2.8トン)も溜まっている。冷却を続けなけれ
ば爆発する危険性がある。高レベルなので爆発しようものならば福島以上の大惨事にな
りかねない。
当然、地元からは「なんとかしろ」と批判されてきたが、ガラス固化施設が使用不能
となっている以上、どうにもならないとされてきた。
一方、RETFは高速増殖炉の再処理施設として建設されていたので、工程には放
射性廃棄物を処理する部分が存在する。ただしRETFそのものではプルトニウムの分
離抽出しかしないはずなので、高レベル放射性廃棄物のガラス固化施設は別にある。東
海再処理工場に接続してガラス固化施設に送る予定だった。
プルトニウムを抽出しようにも「もんじゅ」が稼働しないためプルトニウム燃料は存
在しない。「もんじゅ」計画が消滅すれば自動的に不要な施設になる。しかし依然として
計画が「生き残っている」ために、このRETFも中途半端に存在し続けてきた。毎年
巨額の費用が投じられているため「何かに活用する」必要が生じ、高レベル放射性廃棄
物の処理の一部を行うことになったようだが、100億円で具体的に何をするかは、結局
良く分からない。
○何をするつもりか監視が必要
RETFの本来の目的は「高速炉のブランケット燃料体からのプルトニウム抽出」
である。それ以外に使用方法はない。ただし、建物の転用ならば別の装置を作ることも
出来るかも知れない。しかし「いずれは必要になる施設」という言い方には「いずれは
「もんじゅ」も稼働して、再処理を実行する時が来る」と言っているに等しい。
「もんじゅ」計画は日本の核武装計画の中核部分なので、これを再処理できる施設の
建設は絶対に認めることは出来ない。
恒久的に「もんじゅ」の再処理施設に「戻せない」ような設備になるならばまだしも、
これからも厳しく監視をしなければならない施設であることは間違いない。
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┗■2.東京電力柏崎刈羽原発の「集中審議」を許すな!
| 福島第一原発事故収束が先決だ
| 原子力規制委員会の東電柏崎刈羽原発先行審査に反対
└──── 米山 創 (たんぽぽ舎会員)
◯[東京8月6日ロイター]より 原子力規制委員会は6日、新規制基準適合性審査が比
較的進んでいる沸騰水型原子炉(BWR)のうち、東京電力<9501.T>柏崎刈羽6、7
号(新潟県)に当面集中して審査する方針を示した。規制委の更田豊志委員は同日の審
査会合で、「柏崎刈羽6、7号機に当面集中してプラント関係の議論を進める」と述べた。
◯規制委はBWRの中で申請が先行した、柏崎刈羽6、7号、中国電力<9504.T>島根
2号(島根県)、東北電力<9506.T>女川2号(宮城県)、中部電力<9502.T>浜岡4号
(静岡県)の5基について、安全評価の手法など共通部分について合同で審査してきた。
2年前に始まった新規制基準の適合性審査は、九州電力<9508.T>川内1、2号(鹿
児島県、加圧水型=PWR)が「優先審査」の対象となり、最初に審査合格(設置変更
許可)を得た。
更田委員は、「川内1、2号は地震、津波が早く結論を得られたので優先的に進めたが
、柏崎刈羽6、7号は地震、津波とは無関係に判断した」と説明。柏崎刈羽6、7号の
今後の審査での扱いは「先行、優先ではなく集中」(更田委員)で、審査合格の順番とは
無関係という。[東京8月6日ロイター]引用終わり
◯要は加圧水型=PWRが「間もなく片が付く」ので今度は沸騰水型=BWRを審査す
ると言っているのだ。
地震、津波とは無関係にプラント関係の議論を進める(いままでもソーダッタ)、とり
わけ東電資本の生命線たる「柏崎刈羽原発6・7号機」に集中すると、許しがたい、ふ
ざけたコメントである。
◯規制委員会はこのコメントで明らかな様に、沸騰水型原発はまとめて安全評価の手法
など共通部分について合同で審査してきた。
しかし、沸騰水型と云う原発の型は共通であっても、各原発はそれぞれ原発の置かれ
ている地盤や地下水流入量や新基準地震動が違っている。この様なことは福島の過酷事
故を顧みないままの「原発技術論」でしかない。
安倍政権が誇らしげに国民に告げる「世界で一番クリアーで安全な基準」=「安心
」の中身なのです。
規制委員会は世論から逃げます。私たち(規制委員会)は「設備と運用」に限り審査し
、合否を判定していると。誰に脅され、沸騰水型は共通だからと合理化し、時間を切り
縮めているのか、言わずもがなであろう。
そして規制委員会は更に逃げる。「これは集中審議であり、合否の優先順位ではない」
と。批判をかわそうとすれば増々原発推進派の姿が露わになってくる。 川内原発再稼働
過程の中で、規制委員会が満天下に明らかにしてしまった「無責任体制」。これを踏まえ
れば誰もこのコメントを納得しない。
◯ネット検索が出来る方は以下の様に検索をお願いします。
1.新潟県公式ホームページ→2.産業・労働・まちづくり→
3.エネルギー・情報化→
2015年8月25日最近のお知らせ(報道資料)
【泉田知事が全国知事会危機管理・防災特別委員会として原子力規制委員長と面談
しました】 以下、省略
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┗■3.新聞より
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◆福島第一地下水くみ上げ 汚染水混入リスクも
東電 厳重な管理必要
東京電力福島第一原発の建屋周囲にある井戸(サブドレン)の地下水を浄化後に海に
放出するためのくみ上げ作業が3日始まった。建屋地下に流れ込む地下水を大幅に減ら
す効果が期待される半面、井戸は大量の高濃度汚染水がたまる建屋地下に近いため、汚
染水の混入がないか、きちんと浄化されているか東電には厳重な監視が求められる。
(後略) (9月4日東京新聞2面より抜粋)
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