たんぽぽ舎です。【TMM:No2669】
2015年12月21日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.生涯かけて伊方原発に反対し、闘いぬいた人、東京新聞連載も
近藤誠さん偲ぶ会に四国4県・広島・大分・関西・東京から160人
原発ゲート前で抗議集会と八幡浜市内で偲ぶ会・盛況
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.季刊・反原発雑誌「NONUKES VOICE」6号の
特集 脱原発と反戦・反安保「菅直人元首相へのインタビュー記事」
“いまこそ、私の話を聞いてほしい なぜ、あの時、
情報が正しく伝わらなかったのか?”に寄せて
鈴木 薫 (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.太陽から降ってくる抗いがたい災害 磁気嵐を起こす「太陽フレア」
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその132
島村英紀(地震学者)
★4.新聞より4つ
◆再稼働に反対 県庁前で抗議 県内外30人 (12月21日福井新聞より)
◆高浜原発「安全確保」と報告 福井県専門委が知事に
(12月19日東京新聞 TOKYO Webより)
◆都民6割「東電以外」検討 電力自由化 より安く/原発の電気いや
脱原発志向 東京・新潟とも7割 本紙・新潟日報合同世論調査
(12月20日東京新聞朝刊1面より抜粋)
◆<脱原発県議の会>宮城有志20人が結成 (12月19日河北新報)
(【報告】第1705日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より転載)
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※12/24(木)緊急抗議!関西電力高浜原発3.4号機再稼働反対!
関西電力東京支社へ私たちの声を届けよう!
関西の仲間に連帯して
日時:12月24日(木)17時30分より18時30分の1時間
場所:関西電力東京支社前(日比谷 富国生命ビル前)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
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※12/24第3回講座「新電力からの購入・自治体でやれること」にご参加を!
電力自由化問題・連続「東京電力さよなら講座」
日 時:12月24日(木)19時より21時
お 話:大沢 豊さん(立川市市議会議員)
(新電力からの電力購入を提案し立川市の電力料金支出=税金を大節約した)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※たんぽぽ舎の冬休みは、12月26日(土)から2016年1月6日(水)までとなります。
1月7日(木)より通常通りです。
従いまして、メールマガジン=地震と原発事故情報もその期間お休みと
させていただきます。
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┗■1.生涯かけて伊方原発に反対し、闘いぬいた人、東京新聞連載も
| 近藤誠さん偲ぶ会に四国4県・広島・大分・関西・東京から160人
| 原発ゲート前で抗議集会と八幡浜市内で偲ぶ会・盛況
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
◎近藤誠さん(68歳)が、ガンで亡くなられた。12月20日(日)愛媛県八幡浜市内で偲ぶ会がひらかれた。四国電力伊方原発に反対して生涯をかけて闘いぬかれた人であり、東京新聞に連載-「別冊南海日日新聞」を執筆されていた人、私たちにとっては「再稼働阻止全国ネットワーク」の共同代表の一人であった人でした。伊方原発の再稼働反対の闘いの最中でもあり、かけがえのない人をうしないました。
◎偲ぶ会は、前半は伊方原発ゲート前での抗議集会、後半は、八幡浜市内での室内集会でした。どちらも多数の参加者で、地元愛媛県をはじめとした四国の4県、海をへだてた反対側の広島県や大分県、関西圏の人々、それに関東からは、福島県大熊町議の木幡ますみさん、たんぽぽ舎と再稼働阻止全国ネットワーク関連6人が参加しました。(全体160人)
◎ゲート前の抗議集会は、闘いぬいて病気で倒れた故人の意思にふさわしい集会でした。ノボリ旗と横断まくが林立し、さらに「原発に怒っている・地元の竜王さま」-4人が棒で支えてもち歩いた-も登場してにぎやかに、きびしく四国電力伊方原発への抗議がおこなわれました。
◎八幡浜市内のホテルの大広間でおこなわれた偲ぶ会は、多くの人の感動的なスピーチがありました。近藤誠さんの遺志をうけつぐぞの声や、第2.第3の近藤誠さんを!のあいさつも続きました。機会を見つけて紹介します。
又、堀内美鈴さんが決意表明された「近藤誠さんの遺志を継いで」の文も感動的です。次号で紹介する予定です。
◎参考新聞記事
「反原発」遺志継ぐ (2015年12月21日愛媛新聞より)
市民団体「伊方原発反対八西連絡協議会(八西協)の中心メンバーとして40年以上にわたって活動してきた近藤誠さん(10月15日死去、68歳)の追悼集会が20日、八幡浜市内で開かれ、県内外から駆けつけた約160人が遺志を受け継ぎ、反原発を訴え続けることを確認した。
「八幡浜・原発から子どもをまもる女の会」の斉間淳子さん(72)ら長年活動をともにしてきた有志が開催した。広島県出身の近藤さんは瀬戸内海の汚染調査で訪れた伊方町で原発建設計画があることを知り、1971年に移住。地域紙の記者を務めながら、八西協の活動のほか、日本で初めての原発裁判となる伊方1号機設置許可取り消し訴訟(73年提訴)などに関わった。
「再稼働反対」「廃炉で安心」などのメッセージを書いたポールを走馬灯のように立てた会場で、参加者は思いを語り合いながら、反原発を一貫して訴え続けた近藤さんの人柄をしのんだ。集会に先立ち、伊方町九町の伊方原発前で抗議活動を行い、亡くなる4日前にも同地で「原発のない社会づくり」などを求めた近藤さんに思いをはせていた。(加藤太啓)
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┗■2.季刊・反原発雑誌「NONUKES VOICE」6号の
| 特集 脱原発と反戦・反安保「菅直人元首相へのインタビュー記事」
| “いまこそ、私の話を聞いてほしい なぜ、あの時、
| 情報が正しく伝わらなかったのか?”に寄せて
└──── 鈴木 薫 (たんぽぽ舎ボランティア)
3・11直後に福島第一原発で生じた一連の出来事の中で、3月12日の朝の菅元首相の現場訪問は しっかりと記憶に残っている。
この現場訪問は、一部の人達が批判している様に パフォーマンスの意味が大きかったのか。 菅元首相が現場訪問を決めた時、官邸はどんな状況だったのか。
菅元首相は 当時 官邸で知らされた原発事故の情報について語っている。 これらの情報が 菅元首相を現場へと向かわせたのだとしても 十分に納得できる話の内容だ。
安倍首相は、原発事故後の2011年5月20日付のメルマガで「やっと始まった海水注入を止めたのは、なんと菅総理その人だったのです」などと書き、菅元首相は安倍首相を名誉棄損で訴えていた。
この裁判は、この対談の聞き手の槌田敦氏も知らないことでほとんどマスコミは取り上げていない。
2015年12月3日には、この裁判の判決が東京地裁で行われ菅元首相の訴えは認められなかったが、菅元首相はなぜ裁判まで起こす気になったのか。
本稿には、この原発事故を政治に利用していく人達の行動がはっきりと書かれている。
本誌の中で 反原連のミサオ・レッドウルフさんが、菅元首相のことに触れられているところがある。
野田首相と反原連とが官邸で面談した時、菅元首相は同席してもうつむいて無言だったが、最近は野党の感覚が戻ってきているとご自身が話していることを紹介されている。
当時の首相であった菅氏も 変化してきているのだ。
この16頁にも及ぶインタビュー記事は、その変化を反映してかいろいろな当時の出来事をかなり実態に近く話されたのではないだろうか。
事故当時の首相が語る状況は、それらが重大な原発事故時にどの組織が対応するのか、誰が命令を下すのかなどという基本的な問題から生じている部分も多い。
これらの基本的な問題は、菅元首相が変わった様にしっかりと変えられているのだろうか?
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┗■3.太陽から降ってくる抗いがたい災害 磁気嵐を起こす「太陽フレア」
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその132
└──── 島村英紀(地震学者)
地震も火山も台風も地球のなかで起きる災害だ。だが、地球外部から「降ってくる」災害もある。
それは「太陽フレア」というものだ。太陽から出る磁気と電気を帯びたガスの流れであるフレアが、ときどき強くなって地球を襲う。
いままでも地球に被害を及ぼしてきた。たとえば1989年には米国やカナダにある発電所の機器に障害が発生して9時間もの大規模な停電になった。2003年には日本の環境観測衛星が破壊されて数十億円もの損失を出した。
太陽フレアは地球に「磁気嵐」を起こしてこのような災害を起こす。過去には1989年の例よりはずっと大きな太陽フレアが地球を襲ったことが知られている。たとえば1859年には近代以降では史上最大の磁気嵐が発生した。
このとき米国ロッキー山脈で強いオーロラが出て、その明るさのために鉱夫が朝と勘違いして起きて朝食の支度を始めてしまった。緯度がもっと南のカリブ海沿岸でもオーロラが観測された。
当時は現代ほどは社会システムが進んではいなかったので被害は限られていた。それでもヨーロッパや北米全土の電報システムが停止。電信用の鉄塔は火花を発し、電報用紙は自然発火した。
だが、最近の研究では、過去1300年の間に2度、もっとすさまじい磁気嵐が地球を襲ったことが分かった。1859年の磁気嵐の5~20倍も強かった。
これは南極大陸とグリーンランドから採取した氷河のボーリングから証拠が見つかったからだ。これは氷河の中に含まれる硝酸塩濃度を分析して分かった。太陽フレアという高エネルギー線によって大気の上部に窒素酸化が起きる。それが雪に閉じ込められて降り積もった氷河の下部で見つかったのだ。
この2つの事件は774~775年と993~994年だと思われている。774年には日没後の空に「赤い十字架」が現れたと欧州の古文書にある。屋久島の杉に炭素の同位体C14が異常に多かったこともこの年だった。
幸い、この2つの事件とも、あまりに昔のことなので「文明」への悪影響はなかった。しかし、現代ではそうはいかない。
この2件よりはずっと小さかった1859年なみの太陽フレアが地球を襲っても、米国だけでも停電が5カ月以上続き、米国だけで2000~4000万人が影響を受け、総額6000億~2.6兆ドルの経済的犠牲を伴うとする予測がある。また衛星を利用した技術や通信手段も大混乱に陥るはずだ。
じつは2014年と2012年には1859年なみの太陽フレアが地球をかすめていたことが最近分かった。太陽フレアは太陽からまんべんなく出るのではなく、方向性を持っている。地球は太陽のまわりを公転しているから、もし発生が1週間前にずれていたらフレアは地球を直撃する恐れがあった。
この種の巨大な太陽フレアは、いままで考えられていた以上に高い頻度で起きることが分かった。1859年なみの磁気嵐が今後10年間に発生する確率は12%という研究もある。
地球に外から降ってくる災害も、警戒すべきもののひとつなのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より12月18日の記事)
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┗■4.新聞より4つ
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◆再稼働に反対 県庁前で抗議 県内外30人
関西電力高浜原発3.4号機の再稼働に反対する県内外の市民約30人が20日、林幹雄経済産業相と西川知事の面談に合わせ、県庁前で抗議活動を行った。
昼すぎから10数人が集まり始めた。夕方にはさらに増え「高浜原発再稼働反対」「命を守れ」「知事は再稼働に同意するな」とシュプレヒコールを上げた。
関係者を乗せたとみられる車が県庁に入る際には「知事は県民の声を聴け」などと書かれたプラカードを掲げた男性が駆け寄ろうとして警備員ともみ合う場面があった。 反対市民らに抗議し街宣活動を行う団体もあり、現場は一時騒然となった。 (12月21日福井新聞より)
◆高浜原発「安全確保」と報告 福井県専門委が知事に
福井県原子力安全専門委員会は19日、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)について「ハード、ソフト両面で工学的な安全性が向上しており、必要な対策は確保できている」との報告書を西川一誠知事に手渡した。知事は専門委の中川英之委員長(福井大名誉教授)との会談で、高浜原発を視察する意向を示した。
知事は2基の再稼働に必要な地元同意について、報告内容を踏まえ、近く最終的な決断をするとみられる。
報告書は、関電の安全対策や原子力規制委員会の審査は適切だったとした。中川委員長は会談後、記者団に「原発が異常な状態になったときに、正常に戻す対策ができている」と述べた。(共同) (12月19日東京新聞 TOKYO Webより)
◆都民6割「東電以外」検討 電力自由化 より安く/原発の電気いや
脱原発志向 東京・新潟とも7割 本紙・新潟日報合同世論調査
来年4月に始まる電力の小売り自由化で、電気の購入先を東京電力から新しい電力販売業者に代えようと考えている東京都民が6割に上ることが、本紙と新潟日報の合同世論調査で分かった。料金がより安いところがあれば代えたいという理由が最も多いが、「原発でつくられた電気を使いたくない」を理由に挙げた人は2番目に多かった。また東京、新潟とも7割が将来的には原発をゼロにし、再生可能エネルギーを軸に取り組むべきだとの意思を示した。
調査は、東電福島第一原発事故から5年を前に、原発に関する意識を調べるために実施。今月12日から16日までの5日間、18歳以上を対象に、東京と新潟でそれぞれ1000人、計2000人から有効回答を得た。
電力の小売りが自由化されると、これまでは地域の大手電力会社に限られていた電気の購入先が、一般家庭でも自由に選べるようになる。
購入先を切り替えるかどうか尋ねたところ、東京では6%が「切り替える」、56%が「すぐではないが検討する」と答えた。合わせて6割超の人が、東電から別の事業者に購入先を切り替えようと考えているとの結果が出た。(後略)
(12月20日東京新聞朝刊1面より抜粋)
◆<脱原発県議の会>宮城有志20人が結成
宮城県議会(定数59)の有志20人が18日、「脱原発をめざす県議の会」を設立した。国の原発政策に異議を唱える県議が党派を超えて結集し、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の再稼働反対を訴える。めざす会によると、原発立地14道県議会で「脱原発」をうたった組織の設立は初めて。(14面に関連記事)
県庁議会棟であった設立総会で、会長に就いた呼び掛け人の佐々木功悦氏(みやぎ県民の声)は「女川原発の再稼働問題は県政の最重要課題。県民の命を守るために原発は廃止するべきだ。代替エネルギーについても検討し、全国に発信したい」とあいさつした。
めざす会は(1)原発依存からの脱却を目指す (2)女川原発再稼働に反対か慎重な対応を求める市民に同調する-を行動の柱とする。原発の学習会や、脱原発を訴える団体などと意見交換会を重ねる。
メンバーは民主党系のみやぎ県民の声(10人)と共産党県議団(8人)、社民党県議団(2人)、無所属の会(同)の4会派から集まった。過半数を占める自民党・県民会議(32人)からの参加者はいない。
東北電は2017年4月以降の女川原発再稼働を目指す。県議会は意見書や請願の審査を通じ、再稼働の是非に関し判断を迫られる可能性が大きい。
(12月19日河北新報)
(【報告】第1705日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より転載)
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