たんぽぽ舎から No.1966

たんぽぽ舎です。【TMM:No1966】
2013年9月18日(水)その2 地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.経産省が嫌がったこと-あるエピソードから
抗議集会の想定外の効果について
9・30行動の想い出     柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.日伯原子力協定締結反対運動
ブラジル国内6ヵ所で署名提出
盆子原國彦(ブラジル被爆者平和協会)
★3.「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識-18」
首都圏のごく浅いところに「地震の巣」
~安政江戸地震の新事実~    島村英紀(地震学者)
★4.新聞・雑誌より1つ
◆原発ゼロ 猛暑の今夏電力余裕 (9月16日東京新聞より抜粋)
★5.テント日誌9月15日(日)経産省前テントひろば736日目
台風接近の中で-名古屋からの人、アフリカの迷い人、
小学生を連れた方、3年目に入ったテント   (I.K)
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※9/26学習会にご参加を
「反核運動と女性-ビキニ・チェルノブイリ・フクシマ」

日 時:9月26日(木)19時より
お 話:加納実紀代さん(女性史研究者・著書多数)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.経産省が嫌がったこと-あるエピソードから
|  抗議集会の想定外の効果について
|  9・30行動の想い出
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)

○ 「スペースたんぽぽ」の講座で時折り出る質問がある。それはデモや集会の効果についてどう考えていますか(思っていますか)というもの。
それについて、9・30JCO臨界ヒバク事故(茨城県東海村で1999年9月30日に起きた日本最大の原子力事故―3・11後はこちらが最大になったが―)が近づくにつれて想いだす一つのエピソードがある。
○ 8~10年前、故・望月彰さんと共に私は国会議員の部屋で、経産省の役人1人と打ち合わせをしていた。その打ち合わせが終わり、ホッとした雑談的時間帯に、その役人が言った。「毎年の経産省別館前での9・30集会、あれをやめてもらえませんか。臨界ヒバク事故の担当役所は内閣府なので(当時の役所の分担)、やるとしたら、内閣府の前でやるほうが合っているんではないですか」と真面目な顔でそう言われて、正直びっくりした想い出である。
○ 経産省役人と別れた後、望月さんと2人で話した会話。
・あの発言は当時の経産省の空気を代弁してるね。
・ウン、そうだね。彼一人の思いつき発言ではなさそうだね、あんなに効果があったんだね。
○ それにしても私たちの抗議集会(最盛時400人、以後毎年減少しつつも毎年9月30日実施)が「天下の経産省に対して、こういう風に響いているんだと、改めて抗議集会の「想定外の効果」について感じさせられた、小さな出来事(エピソード)でした。

○ 今年の9・30行動(14周年)のお知らせ(参加歓迎)

日 時:9月30日(月)
第1部 10:00~11:00 経済産業省別館前で追悼と抗議行動
参加者の経産省への申し入れ、歓迎します。(地下鉄霞が関C2出口)
第2部 19:00~21:00 講演と集会
講 演:『核の事故、負の連鎖、そして将来への危機』
講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表) 参加費:800円
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
主 催:9・30臨界被曝事故14周年東京圏行動実行委員会
連絡先:たんぽぽ舎内 TEL 03-3238-9035

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┗■2.日伯原子力協定締結反対運動
|  ブラジル国内6ヵ所で署名提出
└──── 盆子原國彦(ブラジル被爆者平和協会)

日本とブラジルの原子力協定締結への反対運動の一環として9月13日、ブラジリアにある日本国大使館、それにブラジル各地にある日本国総領事館、また東京都のブラジル大使館に反対署名文を届ける運動が、「原発のないブラジル連合と」日本の市民団体が連携し、1987年にブラジル、ゴヤス州ゴイアニア市で発生したセシューム137汚染事故の日に合わせて行われた。
署名は日本115団体、ブラジル107団体、世界20か国のノーベル受賞者など30人の合計252に上がっている。
サンパウロでは、12:30分からパウリスタ通の、ガゼッタ新聞社の前で、署名文を配り、一般の方々の署名を集め、その後2時頃サンパウロ日本国総領事館に3人の代表が署名を届けた。

署名文は次の通り

「日本とブラジルの原子力締結に反対します。日本政府はブラジル政府と共にブラジルでの原子炉新設などの為の、原子力協定を結ぼうとしていると報道されています。
しかし、未だに福島、東電原発事故の事故原因すら満足な究明が行われておらず、これまでの原発事故の総体を問い返さなければならない段階にあります。日本の世論は原発の新設は勿論、既存の原発再稼働に反対しています。
日本は福島、東電原発事故による放射能汚染により、世界の環境に深刻な被害を与えました。今なお、福島原発からは大量の放射能が世界に放たれており、日本政府は放射能汚染を制御できていません。
このような中でなぜ日本の原発技術で国外に原発を作ろうとすることができるのでしょうか?
世界はこの原発輸出を国内で原発を作れなくなった原発メーカーのための、日本政府による救済策としてみることでしょう。
ブラジルでは最大の人口集中州であるサンパウロ州とリオデジャネイロ州の真ん中に位置する、アングラドスヘイスにおける原発での事故にたいする懸念が高まっています。そのような中で、人々は原発ではなく、より危険の少ないエネルギーの発展を求める声が高まっています。
日本がブラジルや世界に貢献できる技術は再生可能エネルギーの協力など他にあるはずです。この運動に賛同した日本とブラジルの市民組織は日本政府とブラジル政府による原子力協定の締結に反対します」(原文のまま)

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┗■3.「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識-18」
|  首都圏のごく浅いところに「地震の巣」~安政江戸地震の新事実~
└──── 島村英紀(地震学者)

○関東大震災を起こした大正関東地震(1923年)とその「先代」について話してきた。これらは日本を襲う二種類の地震のうちのひとつ、「海溝型地震」である。
しかし、首都圏を襲う地震はこれだけではない。もうひとつの種類「直下型地震」も、甚大な被害をたびたび生んできた。
たとえば直下型地震としては日本最大の死者数、約1万人を生んだのは1855年(安政2年)の安政江戸地震だった。直下型ゆえ、被害は直径20キロあまりの狭い範囲に集中していたが、そこにちょうど江戸の下町があったのが不幸だった。
なかでも被害が大きかったのが江戸城の外濠に囲まれた区域で、老中や大名の屋敷が立ち並んでいたところだった。小川町、小石川、下谷、浅草や日比谷の入江埋立地、本所、深川といった埋立地でも被害が目立った。
しかしこれでも死者数は過小だという説がある。町の住民についてだけは町役人の公式報告がある。だが諸国からの出稼ぎ者、流入窮民などの実態は分かっておらず、それゆえ公式報告から漏れた可能性が大きいからである。
そもそも江戸にあった各藩の屋敷にいた武家人口そのものが秘密であったうえ、各藩にとって、いわば弱みをさらけ出すことになる死傷者数は極秘事項だったこともある。
水戸藩では小石川、駒込、本所の三ヶ所にあった藩邸がすべて壊滅的な被害をこうむって、藤田東湖と戸田蓬軒という藩主・水戸斉昭の両腕の名士が圧死した。西郷隆盛は師と仰いだ藤田東湖の死を知って興奮のあまり自ら髷(まげ)を切ろうとしたが、同僚に止められたという話が残っている。

○ところで、当時は地震計はもちろんなかったから、正確な震源の位置や深さは分からない。
だが被害の分布から見れば震源は明らかに荒川の河口近くにあった。
一方、震源の深さは比較的深いのではないかという学説が強かった。震源が深いほど、遠くまで強い震度が伝わる。震度4相当の揺れだった地域が500キロ以上も離れた宮城県石巻、新潟県、岐阜県、愛知県豊川といった広い範囲に広がっていたことが根拠だった。
ところが最近の研究で、この地震は浅い地震だったことが明らかになった。震源が浅くても遠くまで伝わる「地殻内トラップS波」の存在が証明されて、遠くまで強い揺れが伝わったナゾが解けたからだ。この地震が北米プレートの浅い地殻内で起きたのが分かったことになる。
つまり首都圏には、ごく浅いところにも「地震の巣」があって、安政江戸地震を引きおこしたのだ。(2013年9月6日『夕刊フジ』より)

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┗■4.新聞・雑誌より1つ
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◆原発ゼロ 猛暑の今夏電力余裕 東電 使用95%超す日なし

国内で唯一稼働中だった関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町、118万kW)が15日、発電停止に向けた作業に入った。その後、定期検査入りし、2012年7月以来1年2カ月ぶりに国内の商業用原発50基すべてが止まった。
本紙が原発のない沖縄を除く電力9社の電力需給を調べたところ、東日本はかなり余力があり、西日本では一部で厳しい日もあったが、大半は問題なかった。この間、動いていたのは関西電力大飯原発3,4号機(福井県)の2基のみ。ほかの電力会社は原発なしで猛暑を乗り切った。(中略)
西日本各地で気温が上がった8月22日には関電の火力発電所がトラブルで停止。余力のあった中部電力と北陸電力から計50万キロワットを送ってもらい、乗り切った。関電の担当者は「大飯原発3,4号機が動いていなければ電力は足りなかった」と、原発の必要性を強調する。
だが、この日、日本全体でみれば、東日本の3社で少なくとも計440万キロワット近い余力があった。東西では電気の周波数が違い、変換して融通できる電力には限りがあるものの、それでも80万キロワットを関電に送ることが可能だった。(中略)
広域で支えあう仕組みが整えば、原発に依存しなくても電力不足の心配は減る。
電力需給に詳しい植田和弘京大大学院教授は「需給だけをみれば、原発は必要ないことがはっきりした。広域の融通体制の強化や、節電で利用者が得をする料金体系の拡充など、対策の余地はまだある」と指摘した。
(9月16日東京新聞より抜粋)

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┗■5.テント日誌9月15日(日)経産省前テントひろば736日目
|  台風接近の中で-名古屋からの人、アフリカの迷い人、
|  小学生を連れた方、3年目に入ったテント
└──── (I.K)

○台風の影響で午前中は激しい雨、テントをしっかり閉めて中で雑談をしていました。10時半ごろタンポポ舎「大飯原発停止、原発ゼロの日を祝う集会」に参加するため名古屋からいらした方が寄って下さった。テントには何度も来て下さっているそうですが、テントの設立の由来をご存じないとのこと、はじめからテントに関わっているSさんTさんが詳しく説明して、設立以来のテントの様子をおさめたDVDを差し上げて、「福島の怒りと脱原発テント」の本を買って頂いた。

○12時半ごろに雨は小ぶりになり青空がのぞいたので椅子を出して座り込みを始めました。暫くして珍客,大きな迷子さんが現れた。アフリカのボツアナから来た方だという。何も持たずにホテルを飛び出して、自分の帰るホテルが判らなり数時間歩き回っていたらしい。ホテルの名前を聞くと、“ホテルイン”とのこと、でも誰も知っている人がいない。東急インとか東横インなら判るけど、住所を聞いたら…町というがみんな聞き取れない。何しろ聞きづらいアフリカ英語でほんのわずかな単語が聞き取れるのみ。宮崎から来てくださっていたUさんがノートパソコンを使っているのを見て、グーグルで検索してくれと言うが「ホテルイン」では出てこない。交番に行くようにすすめたが、ポリスは役に立たないと言う。外務省につれて行こうという人もいたが、大使館は嫌だと言う。何しろ手がかりになるようなものは何も持って無く、お手上げだ。所持金わずか197円、ホテルに行けばお金はあると言っていたけれど… 最後の手段でTさんが警察に通報し状況を説明して英語の話せる警官をお願いした。数分でパトカーがやって来て彼を連れて行ってくれたのでみんなw)€「曚辰箸垢襦7抓韻呂舛磴鵑犯爐鬟曠謄襪墨△譴胴圓韻燭・福・・w)w)○夕方になってEさん、Fさんが台風対策に来てくださった。幟をすべて降ろして、バナーの縛りを緩めて風の通りを良くするなどの作業を手際よくしてくださった。
その後いわきから小学生くらいの息子さん連れて来てくださった方、テントは日比谷公園の中にあると思っていたとか、カンパをして下さり写真を撮って帰られた。
雨上がりで湿気の多いせいか蚊の襲来がありみんな刺されて大変でした。私は5時20分ごろ羽田から最終便で帰るというUさんを見送ってから台風がひどくないように願いつつ帰宅しました。今日は男性スタッフがたくさん居ていつもの日曜日と雰囲気が変わっていました。

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【編集部より】
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