たんぽぽ舎です。【TMM:No1934】
2013年8月21日(水)その2 地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-
放射能汚染濃度もとても高いし…
地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えい-打つ手なし
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.南海トラフがより切迫 小笠原地震で首都水没
東北沖の南が危ない
琉球大名誉教授・木村政昭(地震学者)
★3.9/11鎌仲ひとみ監督が語る-現在撮影中の最新作-
『小さき声のカノンー選択する人々〔仮題〕』
いろりばた会議
★4.新聞・雑誌より4つ
◆汚染水 打つ手なし 東電、説明一変「120リットル」→「300トン」
「的確に監視していれば…」 (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増
(8月21日東京新聞より抜粋)
◆関電、匿名寄付45億円 70年代以降 高浜原発地元に
(8月21日朝日新聞より抜粋)
◆原発事故まっすぐ伝えた タブー恐れず 高校生の心表現
福島・相馬高校放送局にJCJ特別賞 被災地の不条理 映像や演劇
全国で反響 (8月9日東京新聞より抜粋)
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┗■1.福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)-
| 放射能汚染濃度もとても高いし…
| 地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えい-打つ手なし
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えいが見つかりました。
漏えいしたタンクは、ボルトで組み立てた簡易式のもので、以前からジョイン
ト部分のシールが十分ではない場合、簡単に漏えいすることが問題となっており、
耐用年数は5年しかないものです(すでに2年以上経過している)。このタンクが
全部で350基も敷地内に建っています。
そのタンクの一基から推定300トンも漏れており、現状は「打つ手なし」です。
この汚染水は、高濃度汚染水からセシウムを除去した残りで、ストロンチウム
やトリチウムなどは残っており、表面線量は毎時100ミリシーベルトにもなるよ
うです。汚染濃度は全ベータ線で一リットルあたり8000万ベクレル、合計で24
兆ベクレルになるようです。
さらに、周辺の放射線量が高すぎることもあり調査が十分出来ず、どこから漏
れているかも不明な状態です。タンクは合わせて1000基も作り続けることにして
いるようですが、そこから漏れたら手の打ちようはありません。
○ 汚染水漏洩事故は、INES国際評価尺度レベル3に相当する事故になるよ
うです。規制庁がレベル1から3へと引き上げる検討に入ったそうです。
もともと福島第一原発事故はレベル7なので、あまりぴんとこないかも知れま
せんが、レベル3とは1997年3月11日に発生した東海再処理工場附属の放射性廃
棄物アスファルト固化施設で起きた火災爆発事故です。JCO臨界事故は4です。
○ 具体的には次の通りです。
レベル3の評価基準
基準1:事業所外への影響
法定限度(1mSv/year)の1/10を超える程度の公衆被曝
基準2:事業所内への影響
重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員被曝
基準3:深層防護の劣化
深層防護の喪失
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┗■2.南海トラフがより切迫 小笠原地震で首都水没
| 東北沖の南が危ない
| 琉球大名誉教授・木村政昭(地震学者)
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○ このところ東北地方を中心に、不気味な地震が相次いでいる。宮城県沖では、
4日にM6を記録。M4前後の小さな揺れが続いている。青森や岩手、茨城など
の沖合でも地震が頻発している。一連の地震で気になるのは、震源の深さだ。
「東北沖は、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込むエリアで、震源が
浅ければ、プレート境界面の“摩擦”と考えられます。ところが、今月のM6は
深さ50キロで、3・11の24キロより深かった。ほかの震源もかなり深く、
プレートの内部で蓄えられたエネルギー解放が、地震を引き起こしていると考え
られるのです」(琉球大名誉教授・木村政昭氏=地震学)
○ 太平洋プレートは何百キロも幅があり、北は北海道、南は伊豆辺りまで延び
る。その一部の東北沖でエネルギーが解放されても、ほかの部分では蓄えられた
エネルギーが残っている。これが次の地震を引き起こす。発生の1年前に3・1
1を予言していた木村氏は、「東北沖の南側が危ない」とこう言った。
「ある部分のエネルギーが解放された場合、その北側と南側を危険視するのは
プレート理論のセオリーです。特に要注意なのは東北沖の南側、つまり伊豆小笠
原諸島のエリアです。昨年には、硫黄島で火山活動が確認されたのに続き、今年
1月には三宅島が噴火した。伊豆小笠原諸島の地殻活動が活発化しているのです。
このエリアで怖いのは、ズバリ、地震による津波被害です」
○ 伊豆小笠原諸島は、西側でフィリピン海プレートと接していて、そちら側で
も地震が頻発している。伊豆小笠原諸島周辺ではプレートのそこかしこで地震が
続発しているのだ。
「53年前のチリ津波でも、東北地方は被災しました。小笠原諸島周辺で地震
が起きれば、かなりの津波被害が出ます。私は、2年以内にM8.5クラスの地
震を想定していますが、そうなると、首都圏は3メートル超の津波に襲われる恐
れがあります」(木村氏)
危ないのは、南海トラフ地震だけではない。(8月6日 日刊ゲンダイ掲載)
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┗■3.9/11鎌仲ひとみ監督が語る-現在撮影中の最新作-
| 『小さき声のカノンー選択する人々〔仮題〕』
└──── いろりばた会議
「ミツバチの羽音と地球の回転」「六ヶ所村ラプソディー」など、核の問題を
取り扱った数々のドキュメンタリー映画を世に送り出してきた鎌仲ひとみ監督。
現在、2014年秋公開予定の新作映画「小さき声のカノン-選択する人々(仮題)
」を製作中です。
この作品は、東電の原発事故をただ嘆くばかりではなく、果敢に動き出したお
母さんたちの姿を追い、ベラルーシと日本との国境を越えた子供たちを守る女性
たちの活動を記録したものです。
今回は、この映画の舞台裏や動画メルマガ・カマレポについてなど、製作過程
を語っていただきます。
監督の新作が待ち遠しいみなさん、ぜひご参加下さい!
日 時:9月11日(水)18:30開場 19時開演 21時まで
会 場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
お 話:鎌仲ひとみさん
参加費:1000円
主 催:いろりばた会議
連絡先:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎内
TEL:03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
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┗■4.新聞・雑誌より
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◆汚染水 打つ手なし 東電、説明一変「120リットル」→「300トン」
「的確に監視していれば…」
東京電力福島第一原発敷地内のタンクから高濃度汚染水が推定300トン(ドラ
ム缶1500本分)漏れたことが明らかになった。タンクから漏れた汚染水の量は過
去最大。タンクのどこから漏れているかさえ特定できておらず、漏れは止まって
いない。毎日400トン増え続ける汚染水をどう安全に保管するのか。打つ手がな
く、見通しを立てられないのが実情だ。
タンク継ぎ目に欠陥か 地下もだめ、地上もだめ
(前略) 地上タンク約1000基のうち、約350基がフランジ型だ。1日400トンず
つ増えていく汚染水に加え、地下貯水槽にあった約2万4000トン分の汚染水をタ
ンクで保管せざるを得なくなった。そのため、すぐに造れるフランジ型のタンク
を急きょ増やして対応した。それが今回、裏目に出た。(中略)
さらに、6月には溶接型のタンクでも腐食で微量の汚染水が漏れた。(中略)
汚染水問題の解決なしに福島第一原発の廃炉作業は進まない。(後略)
タンクからの放射能汚染水漏れの事態を受け、福島県は20日、佐藤雄平知事や
関係部長が緊急に集まった。村田文雄副知事は会議で「300トンとはかなりの漏
れ。東電が的確に監視していれば漏れを少なくできたはずだ」と、東電の対応に
疑問を呈した。(中略)
県漁連の野崎哲会長は説明会のあと、報道陣に「タンクの維持管理も東電に任
せず国が主体となった方がいいのではないか」と指摘した。(中略)
韓国のアシアナ航空は、一連の汚染水の問題を受け、7月に再開したばかりの
ソウルー福島間のチャーター便の運航を10月以降中止することを最近決めた。
(後略) (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増
東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健
康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」
した子どもは、前回6月の12人から6人増え、18人になったと報告された。「が
んの疑い」は25人(前回は15人)。
会合で、調査主体の福島県立医大の鈴木真一教授は、甲状腺がんはゆっくり大
きくなるのが特徴と説明。確定者のがんの大きさなどから「2、3年以内にでき
たものではないと考えられる」と述べ、原発事故の影響に否定的な見解を示した。
(後略) (8月21日東京新聞より抜粋)
◆関電、匿名寄付45億円 70年代以降 高浜原発地元に
関西電力高浜原発がある福井県高浜町に対し、原発建設が始まった1970年以降、
関電が計約45億4000万円を匿名で寄付していたことが朝日新聞の調べで分かった。
このうち8割は関電が高浜3、4号機の増設を受け入れるよう町に求めた77年度
からの9年間に集中していた。(後略) (8月21日朝日新聞より抜粋)
◆原発事故まっすぐ伝えた タブー恐れず 高校生の心表現
福島・相馬高校放送局にJCJ特別賞 被災地の不条理 映像や演劇
全国で反響
日本ジャーナリスト会議(JCJ)が優れたジャーナリズム活動などに贈る「J
CJ賞」。本年度は福島県立相馬高校の「放送局」に特別賞が贈られた。生徒た
ちは福島原発事故下に生きる現実を演劇やラジオドキュメント作品で表現、事故
の本質を深く伝えてきた。授賞式は10日に都内で行われる。
福島原発事故発生からまだ間もない2011年6月。相馬高校の生徒の一人が放送
用の音声ドキュメントを手がけた。
「緊急時避難準備不要区域より」と題した7分間の作品。原発から32キロの同
県南相馬市に住む同校放送局の鈴木ひかるさんが、30キロ圏からわずかに外れた
ことで行政から「安全」と線引きされた不条理を風刺を込めてまとめていた。
この作品について、放送局顧問の渡部義弘教諭は「高校生の視点で、被災地の
苦しみを切り取っていた。大人として、教師として非常に衝撃を受けた」(後略)
(8月9日東京新聞より抜粋)
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