たんぽぽ舎から TMM:No2223

たんぽぽ舎です。【TMM:No2223】

2014年7月12日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします

                                         転送歓迎

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★1.福島忘れて再稼働ありえない-再稼働反対に役立つ好パンフ

   福島原発事故3年・『科学技術は大失敗だった』―増補版

    槌田敦(元理化学研究所研究員・元名城大学経済学部教授)

★2.火山がない場所でもマグマが上がってくれば地震がおこる

   年に5万回、マグマが起こした群発地震

   長野市の南東にある松代(まつしろ)のできごと

   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその59

                 島村英紀(地震学者)

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆福島原発告訴団から、緊急の呼びかけです。(7月15日東京地裁前)

★4.新聞・雑誌より4つ

 ◆止水難航凍結一部だけ【福島第一原発の現状】

                    (7月12日東京新聞より)

 ◆原発議論、ネット中継せず 経産小委、運用に批判も

                   (7月12日東京新聞より)

 ◆主権者は国民 抗議聞いて     【金曜日の声 官邸前】

                                  (7月12日 東京新聞より抜粋)

 ◆ 日本全土を覆った火山灰      (出典:岩波書店「科学」2014年1月号)

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※川内原発再稼働をやめろ!規制委抗議行動第3波(全国行動)

 日時 7月16日(水)11時~12時半

 場所 原子力規制委員会まえ(六本木ファーストビル)

 呼びかけ 再稼働阻止全国ネットワーク 連絡先 TEL 070-6650-5549 ━━━━━━━

※経産省前テントひろば裁判「第7回口頭弁論」

 7月16日(水)14時から 東京地裁103号法廷

   開始まえアピール 13時 東京地裁まえ集合

   終了後、報告会  16時 衆議院第一議員会館B1大会議室

 問合せ 経産省前テントひろば TEL 070-6473-1947

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┗■1.福島忘れて再稼働・ありえない-再稼働反対に役立つ好パンフ

 │  福島原発事故3年・『科学技術は大失敗だった』―増補版

 │    著者:槌田敦(元理化学研究所研究員・元名城大学経済学部教授)

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《前書きより抜粋》

福島原発事故では3つの原子炉建屋が次々と爆発した(2011年3月12~15日)1号機は横に広がる白雲爆発で、3号機は垂直に昇る黒雲爆発 4号機は爆発が数日続き、6月でも発熱していた。爆発の形はすべて違うだが、東電は、これらをすべて水素爆発として、事故経過を曖昧にした一事が万事、福島原発事故は、3年経っても未だ闇の中にある(中略)

この福島事故では、科学技術はまったく無能だったたんぽぽ舎データを読み解く会および日本物理学会福島原発事故研究グループでの議論を経て、福島原発事故3年の機会に、槌田私案として大失敗だった原子炉科学技術」をまとめ、中間報告する

           (後略)

 

目次

   第1章 福島原発・冷却材喪失事故の詳細           

    1-1 非常事態との認識なくECCSを何度も止めた1号機

   1-2 風向き考えずベントして福島県民を被曝させた2号機

   1-3  データ空白の15時間、事故最終段階だった3号機              

   1-4  まとめ 東電のデタラメ運転が苛酷事故にした    

   第2章 福島原発・臨界爆発事故の詳細

    2-1 使用済み燃料プールが臨界となり、水蒸気爆発した3号機      

     2-2  蓋の開いた原子炉が核暴走し、熱水を吹上げた4号機          

  第3章 科学者・技術者の責任を問う

     3-1  基本データの計測不能が大事故にし
た                       

     3-2  使い物にならなかったECCS                             

   3-3 失敗を教訓としない規制委員会                             

              《たんぽぽ舎パンフNo.932014年5月第2刷り(増補版) 頒価400円32頁》

 

 ※ メールかFAXで注文、代金は先に振り込んで下さい。(送料は3冊まで100円)

   多数ご注文の場合はご相談下さい。

 

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┗■2.火山がない場所でもマグマが上がってくれば地震がおこる

 |  年に5万回、マグマが起こした群発地震

 |  長野市の南東にある松代(まつしろ)のできごと

 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその59

 └──── 島村英紀(地震学者)

 

○ 長野県には年に5万回もの有感地震に揺すぶられた町がある。ここでは2年間に9回も震度5に襲われた。この町は長野市の南東にある山間の町、松代(まつしろ)。いまは長野市の一部になっている。群発地震が始まったのは1965年夏。東京よりずっと地震が少ないところだから1日数回の有感地震でも目立った。地震は日に日に増え続け、1日数十回から、秋には1日に100回を超えた。 人々に不安が拡がった。翌年になると地震は減りはじめた。やっと峠を越えたかという安堵が人々の心に芽生えた。 だが地震は人々を裏切った。3月からは一転、あれよあれよという間に地震の数は増え続け、5月には有感地震は1日約700回にもなった。地震計だけが感じるもっと小さな地震まで数えれば1日に7000回以上。平均5秒に1回というすさまじいものになった。つまり地面はほとんど揺れ続けていたのだ。地震の回数が増えるにつれて大きい地震も混じった。5月には震度4の地震が37回、震度5も8回あった。震度が5だと家が倒れる心配がある。夜も眠れない。群発地震から大地震に至った例もあるから、人々の恐れは頂点に達した。だが幸いそれ以上の大地震は来ないまま、地震の数は再び減りはじめた。6月には有感地震が1日200回、7月には1日150回ほどになった。これでも前年秋に大騒ぎになったときより多かったのだが、ようやく終わりに向かったのではという期待が人々の心にふくらんだ。ところが、まだあったのだ。8月から地震がまた増えはじめ、その月のうちにまた1日500回もの有感地震に揺すぶられることになった。群発地震が始まってから1年以上、人々は終わりの見えない地震に翻弄されて疲れきっていた。しかしこれが最後だった。地震はその後順調に減りつづけ、1年半ぶりにようやく群発地震がはじまった初期の水準にまで戻った。地震のほかに奇妙なことがあった。1966年春から途方もなく大量の水が震源の近くの皆神(みなかみ)山から湧き出してきたのだ。夏には毎分2トン近くにもなった。家庭用の風呂を6秒でいっぱいにしてしまう勢いである。

○ 松代の地下で何が起きたのか分かったのは、その後、研究が進んでからだった。それによればこの群発地震は、火山地帯でもない場所に地下からマグマが上がって来て起こしたものだった。そしてマグマは途中で冷えて固まってくれた。大量の水も、マグマが地下深くから運んできたものだった。

○ 北海道函館の沖の津軽海峡でも1978年から1982年にかけて群発地震が起きて観光客も減った。震源は沖なのに函館でも38回の有感地震を感じた。これも上がってきたマグマが起こしたもので、マグマは途中で止まったと考えられている。火山がないところだと安心してはいけない。どこにマグマが上がってくるかわからないのだ。

               (7月11日『夕刊フジ』より)

 

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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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◆福島原発告訴団から、緊急の呼びかけです。(7月15日東京地裁前)

 福島原発事故の責任を問う、告訴・告発が不起訴となり、2013年10月に東京検察審査会に申し立てをしました。市民の感覚で、判断をしてほしいと資料や「直接、被害者の声を聞いてください」と上申書を提出し、様々な行動を行ってきました。7月7日に東京第5検察審査会の事務局から、「告訴団の上申書は7月15日までしか、受け付けない」との連絡が入りました。

<これで最後の上申書提出「被害者の声を聞いてください!」みなさま、結集ください>

☆7月15日(火)14:30東京地裁前に集合 地裁前にて、アピール行動(14:30~15:00まで)

   15:00上申書を提出 15:30記者会見(東京の司法記者クラブ)

 

<福島原発告訴団>

  電  話*080-5739-7279  メール*1fkokuso@gmail.com

  ブログ*http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

 

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┗■4.新聞・雑誌より4つ

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◆止水難航凍結一部だけ【福島第一原発の現状】

 東京電力福島第一原発では5~11日、2号機海側の地下トンネルにたまっている高濃度汚染水を抜くため、建屋との水の行き来を防ぐ止水作業が難航している。原子力規制委員会の検討会は、工法自体が適切かどうかの再検討と、代替策の提出を指示した。

 東電はトンネル内に粘土を詰めた袋を入れ、マイナス40度の液体が流れる凍結管を差し込んで袋全体を凍らせ止水する作業を、2カ月以上続けている。止水した上で汚染水を抜きコンクリートで埋める計画だが、凍結部分は一部だった。

 5号機の原子炉建屋一階では、使用済み核燃料プールの冷却用海水を送る配管から、推定1.3トンの海水とみられる水漏れがあった。水の流量を調整する弁に直径約3ミリの穴が見つかった。

                                           (7月12日 東京新聞より)

 

◆原発議論、ネット中継せず 経産小委、運用に批判も

 原発の活用を前提に原子力政策の在り方を議論する経済産業省の総合資源エネルギー調査会原子力小委員会が11日開かれ、会合のインターネットによる中継や動画の公開をしない方針を確認した。一部の委員が中継を求めたが、「意見を言いにくい方がいる」(安井至委員長)と拒否した。 同調査会では、エネルギー基本計画策定に関わった基本政策分科会などの審議は中継しており、委員からは不透明な運用との批判も出ている。

 この日の会合で、原子力資料情報室の伴英幸共同代表が「(議論の)プロセスの透明性を確保することが原子力の信頼確保につながる」と中継を要求した。

 参考人として出席した国会事故調査委員会の黒川清元委員長も動画の公開を求めたが、経産省側は「インターネットでなくても透明性は担保できる」と応じなかった。

                                       (7月12日 東京新聞より)

 

◆主権者は国民 抗議聞いて     【金曜日の声 官邸前】

 東京都世田谷区の会社員 椎根はるかさん(33) (九州電力の)川内原発を再稼働させようとしているけど、電力は足りているし、事故処理の方が先のはず。抗議行動は好きじゃないけど、他に意思を示す方法が見つからないから声を上げます。

 東京都東大和市の嘱託職員 山中広伸さん(64) 事故が起きれば生活が成り立たなくなることが分かったのに、川内原発の再稼働なんてばかげている。主権は国民にあるのだから、首相は官邸前の抗議に耳を傾けて政治に生かしてほしい。

                                   (7月12日 東京新聞より抜粋)

 

◆ 日本全土を覆った火山灰

 カルデラ噴火では、コ・イグニンブライド・アッシュ(火山灰)の広がりが非常に大きく、阿蘇カルデラ噴火の時は北海道まで到達して10cm以上積もった跡が残っています。阿蘇カルデラをつくるクラスの噴火が九州でおこると、日本中が灰に埋め尽くされたことになります。

 日本のカルデラ噴火の頻度は、最近15万年間に14回あります。場所は九州、北海道、東北北部に集中しています。15万年に14回なので、およそ1万年に1回おこっていることになります。最新のカルデラ噴火は器械カルデラの7300年前なので、この感覚を信じるとそろそろ警戒すべき時期に着ています。

 もしも大きなカルデラ噴火がおこってしまうと、日本人全部が移住しなければならなくなるな話で、国家的にも国際的にも大問題となります。

          (出典:岩波書店「科学」2014年1月号)

 

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