たんぽぽ舎から TMM:No2248

たんぽぽ舎です。【TMM:No2248】

2014年8月11日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                           転送歓迎

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★1.パブコメを書こう その1   川内原発を襲う火山の恐怖

   「科学的に安全だから動かす、という説明は明らかに間違いだ」

   「新たな安全神話を作り出すことになる」と藤井会長は言い切った

                         山崎久隆(たんぽぽ舎)

★2.広島の無残な惨状を若い世代に

   -放射能の怖さを少なく見せ、被害をわかりにくくしている-

   2014.8.4~6広島ツアーに参加して   吉田照勝(たんぽぽ舎会員)

★3.8/6「川内原発再稼働をやめろ!

   九州電力東京支社抗議行動」報告  木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

  ◆8月20日(水)【核ゴミ深地層処分に関する政府院内交渉2】

  ◆8月29日(金)【参加呼びかけ】二次裁判提訴応援バスツアー

★5.新聞より

  ◆津波の仕組み早わかり

   港湾空港技術研究所(横須賀市)  (7月25日東京新聞より抜粋)

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※たんぽぽ舎の夏期休業のお知らせ

   8月12日(火)から16日(土)までお休みします。

 メールマガジンは、この間原則休刊します。

 ☆15日(金)の金曜官邸前抗議行動(114回目)は通常通り参加します。

   (但しこの日は国会前ステージはありません)

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┗■1.パブコメを書こう その1 川内原発を襲う火山の恐怖

 |  「科学的に安全だから動かす、という説明は明らかに間違いだ」

 |  「新たな安全神話を作り出すことになる」と藤井会長は言い切った

 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

 

 川内原発の規制基準適合に伴う審査書がパブリックコメントにかけられている。

締め切りは8月15日と、迫っているので参考になるとても良い資料を紹介する。

 記者はいつも良い記事を書いてくれる、東洋経済の岡田、中村両記者。

 

東洋経済「規制委の火山リスク認識には誤りがある」

        http://toyokeizai.net/articles/print/44828

川内原発審査の問題4.藤井敏嗣・東京大学名誉教授

      (中村 稔、岡田 広行:東洋経済 編集局記者)

 

○ 東洋経済オンラインで公表されている、藤井敏嗣火山噴火予知連絡会会長のインタビュー記事である。規制委員会の火山リスクに対する認識と川内原発の危険性について厳しく指摘をしている。

 多くの火山学者が川内原発のリスクを過小評価する規制委員会と九電に批判をしている。

 「科学的に安全だから動かす、という説明は明らかに間違いだ」「新たな安全神話を作り出すことになる」と藤井会長は言い切った。

○ ところが田中俊一規制委員長は5月28日の参議院原子力問題特別委員会で「数年前に(噴火が)分かるのが望ましい。きちんとモニタリングして判断していく努力は是非とも必要。火山噴火予知連絡会の方とも協力しながら、規制委として(予知を)リードしていく」などと、再稼働への条件にはなり得ない「未来の予知技術開発」というSFで基準を満たす根拠とした。

 有り体に言えば「科学を無視した暴走」である。

○ 原発の安全性は「工学的に」示されなければならない。炉心損傷を起こせば、いずれ建屋は崩壊し、大量の放射能放出になるから、格納容器は確実に防護しなければならない。

 それを踏まえて火山に対しての工学的安全性とは、迫り来る数百度の火砕流にも耐えられる建屋構造と、人が全部逃げた後も自律的に、少なくても一週間は炉心と使用済燃料プールをの冷却を電源無しで行うほどの能力が備えられていることだと考えられる。

 およそ地球上でこの条件を満たすと思われる原発は存在しない。敢えて捜せば原子力潜水艦は、いざというときに潜ることで回避可能であろう。海底火山噴火に巻き込まれなければだが。

 結局、そんな能力を持たない川内原発については「運転期間中には火山噴火に襲われない」ことにするしかない。これは科学とは無縁な「希望的観測」に過ぎない。

○ 相手が科学を放棄している以上、再稼働を認めるか否かは「政治や社会が決めること」(藤井会長)である。そうなれば、中心テーマは「人格権」「環境権」対「経済的利益」に他ならない。福井地裁の判決どおりだ。

 ところが規制委員会は「科学的・技術的意見に限定」と、ふざけたことを言い出した。自らの審査が科学的にもデタラメ、技術的に荒唐無稽なのを棚に上げて。

 そこで、まず火山、この点を最初に提起しておく。

 私たちは、なにがしかの金と引き替えに、命と命をはぐくむ土地を売り渡して良いのかと、問われているのである。

◎パブリックコメントの場所は下記の通り

 http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu140716.html

 

 

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┗■2.広島の無残な惨状を若い世代に

 |  -放射能の怖さを少なく見せ、被害をわかりにくくしている-

 |  2014.8.4~6広島ツアーに参加して

 └──── 吉田照勝(たんぽぽ舎会員)

 

○ 原爆投下の午前8時15分に合わせて「平和の鐘」が鳴り響き原爆ドーム前で黙とう。太田川だけが静かに流れ動いていた。平和記念公園には、小、中、高校生と若い人が多く参列していた。実際に原爆ドームの前に立つと、この真上の核爆発は、瞬時に悲惨な閃光と悲鳴となり、峠三吉が表現した無残な惨状を思い出させた。原爆と原子力は、人間にはとても扱いきれない魔物であることを知らされ、現地に来ることの意味を深く感じた。

○ 広島被爆69年、広島の無残な惨状を忘れさせてはいけない、「核の非人道性」を若い世代に引継ぎ後生に伝承してほしい。核兵器の絶対悪、凄惨な被害の実態を学び「核と生物は共存できない」ことを知らなければならない。

 前日、広島平和記念資料館に行った、青少年や外国の人も多く見学していた。殺戮兵器がもたらす悲惨な状況を年齢、国籍を問わずに誰にでも理解するには文字説明が多すぎる。視覚に原爆の怖さと戦争の愚かさを焼きつけ、心に訴える展示があってもよいのではと感じた。被爆者自身の体験に基づいて描いた絵画は多数ある、丸木位里氏、丸木美術館「原爆の図」ひとつの作品だけでもよい、8月に資料館内に展示できないものか。

 最近「はだしのゲン」「美味しんぼ」の漫画への問題化は、原子力・放射能から怖さを減らす風潮をつくり出している。資料館内の展示で人だかりができ、 原爆の怖さリアルさを感じさせる「被爆再現人形」の撤去が取り立たされている。 気になった写真もあった、原爆焼け野原に植物がすぐにでも生えたような写真・説明である。放射能汚染、被害を分かりにくくしているようでもある。

○ 原爆投下40日後の9月17-18日に、枕崎台風という巨大な台風が、長崎市を通り広島市を襲っている。太田川が氾濫し大洪水となり、放射性物質を含んだ土砂・瓦礫は瀬戸内海に流れたのである。アメリカは原爆の正等性を主張、GHQは急性被爆だけを重視し、低線量被曝を無視する政策をした。それは、福島の原発事故対応でも同じである、当時のGHQの対策を習ったように似通っている。福島第一原子力発電所の高濃度放射性物質の土壌、瓦礫、汚染水が、台風によって海洋に流れないことを願うばかりである。

○ その瀬戸内海に中国電力は、上関原発を建設しようとしている。祝島の島民・上関反原発運動に、中国電力は邪悪な嫌がらせ(スラップ)訴訟を起こし押さえつけている。「原発も核兵器もない世界を!」中国電力本社前までデモ、本社前で上関原発反対、スラップ訴訟取り下げ、現地抗議集会に参加した。

○ 核兵器「軍事利用」と原子力発電所「平和利用」が表裏一体となって進められてきた核燃料リサイクルの破綻は、福島第一発電所爆発事故が現実となり、3年以上経過がしてもいまだに放射性物質が大気に排出され、海洋にも垂れ流しされている。

 収束のめども立たないにもかかわらず、原発の再稼働、海外への原発輸出、使用済核燃料再処理によるプルトニウムの備蓄など核燃料サイクル政策を推進している。原子力発電の燃料の製造過程の廃棄物である「劣化」ウランは、イラク戦争では、非人道的、大量殺戮兵器の劣化ウラン砲弾として使われた。

 

 

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┗■3.8/6「川内原発再稼働をやめろ!

 |  九州電力東京支社抗議行動」報告

 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 

○ 再稼働阻止全国ネットワークは、去る8月6日(水)夕刻17時から有楽町ビルヂング北館7階にある九州電力東京支社に対して、 川内原発再稼働をやめろと訴える抗議行動をした。

 まず、16時半に7階の九電東京支社の応接室に入り、二見業務推進グループ長と副長の2人に対してこちら側3人が申入れを行った。

 まずは、阻止ネットの申入書を逐一読んで手渡した。申入書はスキャンしてトップを含め社内関係者で共有化するそうだ。その後の雑談で、電力の安定供給のために川内原発の再稼動をする、玄海も準備している、前日の規制委適合性審査の後のぶら下がり取材で工事計画認可申請が9月末になると話したのは二見氏、九電支社には30名の社員のみで、規制委再稼働申請の技術部隊170人は九州でなく東京にいる(場所は言えない)とのこと。

 こちらからは改めて再稼働が人の道に反すると強く訴えた。その後、経産省前テントひろばからの質問要望書と反原発自治体議員・市民連盟からの申入書も手渡した。

○ たんぽぽ舎、月曜定例会、経産省前テントひろば、原子力規制を監視する市民の会、ほかから100名が参加、仕事を終わって帰途につく人やビル内に帰社する人など沢山の通行人の前で、アピールとシュプレヒコールを繰り返し抗議の声を九電に届けた。

 通行人のビラの受け取りも良く、この行動は九電に少しは圧力になったであろう。

○次回の九州電力東京支社抗議行動は9月3日(水)17時から18時。

 その後、18:30より20:00、東電本店合同抗議へ。

 

 

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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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 ◆【核ゴミ深地層処分に関する政府院内交渉2】

 

 核ゴミに関する二度目の政府院内交渉のスケジュールが決まりましたのでお知らせいたします。この度は皆様をお誘いします。

 再稼働は使用済み核燃料問題を解決する動きの後に一斉に動き出します。日本中の原発敷地内にほぼ満杯状態の核ゴミを、推進側は先に厄介払いしようとしていると感じます。再稼働はもちろん、とんでもありません。しかし、日本が30年以上もかけて54基もの原発によって作り続けてきた難儀なものを、またしても乱暴に「どこかに埋めれば良い」として指名方式を打ち出した政府の強引な因り進め方に、とりあえずは待ったをかけなければ、再稼働も許してしまうことになるのです。皆さん、原発再稼働を止めるためにも、交渉につめかけて応援してください!!

 

日時:8月20日(水)集会11:30-前回の質問と政府側からの回答、

               追質問内容の確認

      政府との会合 13:00-

場所:参議院議員会館B109号室(今回も福島みずほ議員のお世話で会議室を取りました)

参加希望者は福島みずほ事務所、またはベクレルフリー北海道 マシオンへ

お申し込み窓口 Tel:03-6550-1111 携帯:090-9436-8632

 

 

 ◆8/29【参加の呼びかけ】二次裁判提訴応援 バスツアー(最新版)

 

 8月29日(金)福島地方裁判所に提訴します(子ども人権裁判・親子裁判とも)。

 提訴に向けて決起集会を行い、提訴後に記者会見を福島市内で開催します。

 東京からも、原告支援の日帰りバスツアーを準備しました。

 皆さん、ひとりひとりの声と行動がこの裁判の行方を決めます。

 福島の子どもたちの命は私たちひとりひとりの声と行動にかかっています。

          ☆8月29日(金)のスケジュール

 集合場所 7:45 新宿駅(西口)スバルビル前

 出発時間 8:00 福島市到着 13:00

       福島市内で集会・記者会見等

 帰路出発:17:00 到着予定:21:30-22:00新宿駅(西口)着

 参加費:3,000円(保険代を含みます)

 申込先:以下にお電話ください。090-2933-7993(〆8月27日(木)16:00)

 (残席があれば〆切以降でも申込可能ですが保険がつきませんのでご了承ください。)

 

 

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┗■5.新聞より

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 ◆津波の仕組み早わかり 港湾空港技術研究所(横須賀市)

 

 東京湾フェリーの発着が望める久里浜港に面した地に、港湾空港技術研究所はある。ここは東日本大震災以来、関心が高まった研究所の一つ。世界最大の人口波を起こせる実験施設を所有している。津波・高潮などに対する沿岸域の防災も、この研究所の大きなテーマ。羽田空港の再拡張など大型プロジェクトにも技術支援を行う。(中略)

 目玉はやはり「巨大津波を体感しよう」。長さ184メートル、幅3.5メートル、深さ11メートルの「大規模波動地盤総合水路」は実験施設としての規模も世界最大。一般公開当日には、水路の端に約1メートル四方のコンクリートブロックを置き、そこに目がけて人工波をぶつける。まるで水が生き物のように膨らみ、巨大な壁となって向かってくる様は大迫力。ドバッシャーン!と水柱が跳ね上がる。

  (中略)

 他所にはない「干潟実験施設」で行う「タッチプールで干潟にいる生き物にさわってみよう!」や地震体験車に乗る「地震の揺れを体感してみよう!」も人気。

  (中略)

 海水に重油を流して実験できる国内唯一の施設「油回収実海域再現水槽」も見どころだが、床や手すりにも油が付着しているので、触らないようご注意を。油まみれで挑む研究者たちの苦労も実感できそうだ。(7月25日東京新聞より抜粋)

 

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