たんぽぽ舎です。【TMM:No2329】
2014年11月10日(月)その2地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.鹿児島県議会・野次アラカルト-3日間の活動-民主主義って何だ?
福島、富山、伊方など全国から仲間が駆けつけてきている
山田洋子(たんぽぽ舎会員)
★2.気に入らない専門家の意見は無視 安倍政権を支える「第三者委員会」
本当にたちの悪い原発推進組織だ 再稼働の適合性審査結果は全く信用できない
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その26
木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.川内原発と「地元」合意
3.11以前と変わらぬご都合主義 その2
東電姉川常務は「原発の30キロ圏内の自治体の理解がなければ再稼働させるには十分ではない」と答えた
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★4.原子力規制委員会の川内原発再稼働許可は違法だ!
11/7原子力規制委員会あて「異議申し立て書」提出
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
★5.新聞より
◆柏崎刈羽再稼働 知事「議論せず」 (11月8日東京新聞より)
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※「戦争させない・9条壊すな!11.11総がかり国会行動」に集ろう!
たんぽぽ舎は明日(11日)の行動において
『「戦争する国」絶対反対! 原発並べて戦争できない!』という、
2つのアピールを行います。
「集団的自衛権」を容認する安倍政権に対し、それぞれの思いを込めた
プラカード、メッセージを携えて原発NOの立場で抗議の声をあげましょう
国会包囲行動にご参加ください。
日時:11月11日(火)18時30分~20時
場所:国会議事堂周辺(4方向から国会を取り囲み抗議の声を上げます)
主催:戦争をさせない1000人委員会
解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
▲たんぽぽ舎は17時テントひろば前に集合し、17時30分過ぎより
チラシ配布を始めます
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┗■1.鹿児島県議会・野次アラカルト-3日間の活動-民主主義って何だ?
| 福島、富山、伊方など全国から仲間が駆けつけてきている
└──── 山田洋子(たんぽぽ舎会員)
○鹿児島到着は11月5日の午後だった。福島、富山、伊方など全国から仲間が駆けつけてきている。
私には原発の知識も社会科学の知見もあまりない。あるのは大声と、楽器替わりの鐘とステックだ。ギターや太鼓やベルなどの鳴り物を携えてきた仲間もいる。
3時から再開された臨時県議会の傍聴席に夫と共にいた。「世界最高水準の規制に適合した原発、国が責任、安全・・」ちゃんチャラ可笑しい。思わず高笑いをしてしまった。席に着くまでは品よく、知的であろうと思っていたが、日頃控えめな仲間が美しい声で「おかしくありませんか」等と凛と叫ぶのをきいて、私は濁声で「もっと勉強してこい」「責任とれないくせに」・罵声を飛ばし始めた。
今まで何度もフクシマの仮設を訪れているし、事故前から付き合いのある浪江町津島の住人だった老人の近況も知っている。「戻れるか果たして、いつの日か戻れるか。放射能降り積もる我が故郷・・」歌(望郷)より。「推進派の輩には福島の人々の生活をめちゃくちゃにし、その上に被爆までさせてしまったという罪悪感はないのかチクショウ」と怒りが込み上げてきた。
県庁職員が近づいてきて「お静かに」と言ったが・・。議長は誰かを指さして退場を命じたが、待機している職員には議長の指さす人物が特定できず、より騒然となった。
○2日目の11月6日。朝8時から県庁近くのバス停などでチラシを配った。
9時から県庁前抗議集会が始まり、10時からの特別委員会には、県外の傍聴者は4名に限られ、他は音声だけのモニター室での傍聴となった。入口が県庁職員によって封鎖された庁舎の前では県内外から大勢集まってきて抗議行動が続けられた。スピーチ、シュプレヒコール、全国各地から寄せられた原発反対の寄せ書きやイラストや友禅の絵布がロープに繋がれ、桜島の火山灰がうっすらと振り落ちたタイルの上に二筋に並べられた。私たちは委員会が続く間中、音や声を送り続けた。中にいる仲間からは「しっかり声が届いている」との知らせが入った。元気な若者がアップテンポでシュプレヒコールをリードしてくれた。地元の3人の若いアーテストが駆けつけ、ベニヤ板のキャンバスに向かった。彼らなりの方法で「再稼働反対」を訴えたかったのだろう。何度も委員会が延長された。夜も更けた。
体を動かし声や音を出しているうちに、議会棟の入り口で二重、三重に直立で警備している多くの職員と県内外から駆けつけた仲間たちとでライブが行われているような錯覚を覚えた。倒れるまで自分の声を出して終わろうと考えた。道路を隔てて病院があったので拡声器や鳴り物は控えたが。プロの歌、何人かのギター、替え歌、静かなトーク。
抗議行動の最中、国会議員の辻本清美氏、官直人氏からメッセージが入った。衆議院委員会での東電常務の再稼働に関する30キロ圏自治体理解の発言であった。
夫を操るだけの箱入り婆である私は、火山学会の発言や東電常務発言に一縷の望みを賭けていた。そして大きな濁声でドンパン節の替え歌まで歌った。0時過ぎに委員会での採決が終わり、奮闘して下さった松崎県議を交え記者会見が行われた。14時間を超える抗議行動をひとまず終え、ホテルにたどり着いたのは夜中の1時をとうに過ぎていた。
○3日目の11月7日、朝7時前の起床は辛かった。70年間もチータラ生きてきたのだから今日位は真剣に生きようと思った。10時に傍聴席に着いた。本会議が始まった。
3人の反対討論がなされたが、答弁は耳ダコである。まるで親が子供を初めてのお使いに出す時のように指図されていると感じた。下手に自分の意見を出してつつかれないようにと同じ文言を繰り返す。まさにアンダーコントロールであった。「自分の頭で考えろ」「何がほしいのか」そのうち疲れてきて頓珍漢なヤジも飛ばした。終わりころ議長が「自民党・・公明党・・」と言ったので腹の底から「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と学会のお題目を唱えた。
そのうちざわついてきた。優しいピンク色の字で書かれた「川内原発再稼働 NO」の紙をほぼ全員が両手で掲げ、「再稼働反対」と叫び続けた。
私は思った「民主主義って何だ?」
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┗■2.気に入らない専門家の意見は無視 安倍政権を支える「第三者委員会」
| 本当にたちの悪い原発推進組織だ 再稼働の適合性審査結果は全く信用できない
| 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その26
└──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
○ 原子力規制委員会設置法にあるように「専門的知見に基づき中立公正な立場で独立して職権を行使する」べき委員会だが、5人のうち4人が「原子力マフィア」出身者で構成されている。信用できないのは当たり前。
先日の記者会見では、破砕帯調査と再稼働審査との関係でも、産経やNHKの記者の質問に対して、またまたおかしな返答をした。
○<10月28日規制庁ブリーフィング>
(産経記者)破砕帯の結果が出るまでは本格審査は入らないというところまでは決まっていたかと思うんですけれども。…。東通に限らず、一般的に敷地内に活断層があるとした場合に、審査はどうなるかというところをお伺いしたいんですけれども。
・米谷総務課長 有識者会合の評価と、それから、審査というものは別物であるというふうに私は理解をしております。
……(NHK記者)これは本当でしょうか。有識者会合で白黒つけた結論を全くゼロベースでもう一回審査で一からやるというのは、余り通常考えられない気がするんですけれども、そういう認識で本当によろしいんでしょうか。
・米谷総務課長 私の認識はそうでございます。
○<10月29日委員長記者会見>
(産経記者)東通に限らず、破砕帯、今、6箇所で調査されていますが、破砕帯で出てきた評価内容と、現状行われている新規制基準の適合性審査というのは別物と考えていいのか。
・田中委員長 要するに、有識者会合による調査というのはあくまでも参考データ、参考なのですね。それで、法的に言うと事業者は申請をし、それに対して我々が審査をして判断をするというのが1つの行政の仕組みですから、そういうことになると思います。
ただ、有識者会合の判断というのは、それなりの重みを持って我々は参考にしなければいけないと思うし、これはごく当然だと思うのですけれども。
○ 要するに、有識者の意見を尊重する(ふりをする)が、判断するのは我々規制委だと第三者委員会を振りかざす。
それゆえに、火山学者の主張を無視して川内原発に合格証を出して「楽観的過ぎる」と酷評されても、基準地震動の扱いで石橋克彦氏から川内原発の審査は違法だと指摘されても、知らぬ顔をする。イチエフ事故原因についても「地震で起きた可能性」を指摘する専門家を除いて「原子力ムラ」専門家のみで討論して地震原因説を排除する中間報告書を決定したのだ。
一方、国会に呼ばれたら田中委員長は安倍政権に寄り添って再稼働を応援する答弁に終始して「第三者」はどこかに吹っ飛んでいる。
本当にたちの悪い原発推進組織だ。再稼働の適合性審査結果は全く信用できない。
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┗■3.川内原発と「地元」合意
| 3.11以前と変わらぬご都合主義 その2
| 東電姉川常務は「原発の30キロ圏内の自治体の理解がなければ再稼働させるには十分ではない」と答えた
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○ 前回、再稼働の同意が必要な地元は3.11以後は30キロまで拡大されたとすべきと書いたところ、意外な人物が同じ意見を表明していることを知った。
その人物とは、東京電力の姉川尚史常務である。
6日の衆院原子力問題調査特別委員会で菅直人元首相の質問に対して東電姉川常務は「原発の30キロ圏内の自治体の理解がなければ、再稼働させるには十分ではない」と答えた。
菅直人氏のブログに、詳しくやりとりが掲載されているが、このことを報じているのは今のところ中日新聞と東京新聞だけ。
国会の委員会でやりとりされているのに報じられない現実に、政権の意向に逆らわないことにした大手新聞などの腰砕けぶりを見る。言うまでもなく朝日新聞バッシングがこういうところで効いてくるわけだ。
「川内原発再稼動に地元同意」などと打っている新聞社が多数で、そんな記者よりも東電の常務のほうがまともな感覚なのだから、いつまでたっても原子力利権構造はなくならない。まったく悪質な世論誘導としか言いようがない。
○ 電源立地地域対策交付金が振り込まれる鹿児島県や薩摩川内市は、今後も莫大な経済的利益が約束されている。例えば薩摩川内市の場合、一人一人の市民が血が出るような苦労をして納める個人住民税(47億円)よりも、原発一つからくる収入(核燃料税39億円+交付金13億円+固定資産税α*)のほうが大きくなってしまう。原発の固定資産税や核燃料税を積み上げれば、そうなる。こんな金に物を言わせる手法で、地方議会や住民の多くを黙らせてきた。その「見返り」が何であるのか、福島第一原発事故が起きた今でさえ、全く理解されていない。
「事故があるだろうが再稼働は賛成」が世論調査で56%を占める(*参照)という、倒錯した主張の台頭が見て取れる。福島第一と同じことが起きても、被害は遙かに小さくて済むという理解のようだ。そんな根拠はどこにもないが。
○ 原発からくる利益は言うなれば電気代や税金のキックバックだ。市民の電気代と税金から支払われている。反対も賛成も関係なく全国民が「収入に応じて」徴収されている。一方、事故が起きれば反対も賛成もなく放射能は襲いかかる。量の違いは距離が近ければ多分、気象条件など偶然の要素だけだろう。ただし、原発からの利益は、等しくもたらされるわけではない。原発からの利益は原子力ムラなどに厚く、つまり「階級的に」もたらされる。
特に「階級社会」と一番無縁な人々、自然と共に暮らす人々には、放射能は最も過酷な災厄をもたらす。もとより市境も県境も関係ない。
日々を身の丈に合った、自然と共生する暮らしを続け、誰をも搾取せず、誰からも搾取されず、化学肥料や農薬を出来るだけ使わず、自然の土壌や自然の恵みを大切にする暮らしをしている人々が、最も過酷な目に遭わされる。それは福島第一原発事故の大きな教訓ではなかったのか。
*鹿児島県や薩摩川内市の原発マネーについては広島の西塔フミコさんの紹介された7日の「広島2人デモ」のチラシを参考にしました。チラシは原発の「立地自治体」の範囲をテーマとするものですので、ご一読をお勧めします。
http://www.inaco.co.jp/hiroshima_2_demo/pdf/20141107.pdf
*NHKニュース川内原発再稼働 世論調査の賛否は(11月7日19時21分)より
NHKが行った世論調査で、鹿児島県にある川内原子力発電所の再稼働について尋ねたところ、地元・薩摩川内市では、「賛成」「どちらかといえば賛成」が49%で、「反対」「どちらかといえば反対」が44%でした。
事故のおそれについては、再稼働に「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えた人でも、半数以上の56%が「大いにあると思う」「ある程度あると思う」と答えています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141107/k10013034601000.html
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┗■4.原子力規制委員会の川内原発再稼働許可は違法だ!
| 11/7原子力規制委員会あて「異議申し立て書」提出
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア)
1.11月7日(金)午後3時半すぎ市民10数人が原子力規制庁で規制委員会あてに川内原発設置許可処分に対する「異議申し立て書」を提出しました。
2.3時前から市民十数人(原子力規制を監視する市民の会、原発を考える品川の女たち、たんぽぽ舎など)が規制委員会あてに抗議をしました。
熊本から駆け付けた、原発避難計画を考える水俣の会の永野さんも発言されました。
3.3時半頃に九州から駆け付けた代表の方が到着し、持参したものと東京でこの日集めた「異議申立書」合計1437人分を提出しました。
九州から異議申し立ての総代でもある、鹿児島の鳥原良子さんと福岡の北岡逸人さんが来られました。
規制庁の中桐さんに対し、北岡さんは、「行政不服審査法に基づき川内原発設置基準許可処分に異議申し立てするものであり、総務省に正式な手続き方法を確かめており、速やかに審査・返答するよう」に要求しました。これに対し規制庁の中桐さんはまず確認が必要(手続等に関する形式的確認と内容の確認)だということを繰り返すだけでした。
審査の先延ばしを許さないために監視が必要です。
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┗■5.新聞より
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◆柏崎刈羽再稼働 知事「議論せず」
新潟県の泉田裕彦知事は7日、柏崎刈羽原発の再稼働を目指している東京電力との協議について「福島第一原発事故の検証と総括が終わらない限り、再稼働の議論はしない」と述べた。訪問先の経済産業省で記者団の質問に答えた。
泉田知事は、福島第一原発事故後、東電が炉心融解(メルトダウン)を「隠蔽していた」と指摘。「情報を正しく出せない組織と議論はできない。(東電は)本当に原発を運転する資格があるのか」と東電の経営体質を批判し、「(再稼働に向けた)手続きを含め、まったく(議論)できる段階ではない」と話した。
鹿児島県の伊藤祐一郎知事が同日、九州電力川内原発の再稼働に同意したことに関してはコメントを避けた。
泉田知事はこの日、経産省資源エネルギー庁の上田隆之長官に再生可能エネルギーの導入拡大を要望した。(11月8日東京新聞より)
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