たんぽぽ舎から TMM:No2372

たんぽぽ舎です。【TMM:No2372】

2014年12月27日(土)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします

                                 転送歓迎
◆2014年の1年間も、たんぽぽ舎「地震と原発事故情報」をご活用いただきありがとうございました。

 今年のメールマガジンは、本日の発信で終了致します。たんぽぽ舎は、2015年1月7日(水)まで冬休みです。

 来年は1月8日(木)より「地震と原発事故情報」を送らせていただきます。

 東電福島第一原発事故から間もなく3年10ヵ月ですが、今だに収束のメドも全く立たず、仮設住宅も4度目の冬です。放射能や汚染水の流出も止まらない状態が続いています。その中で再稼働など論外です。

 来年は再稼働阻止の闘いが正念場を迎えます。新年早々いろいろな行動が計画されています。正月休みにしっかり充電して来年を迎えましょう。

   皆さまの健康を祈念して。  (メールマガジン編集部)

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★1.死亡事故多数、最も危険な火山学者

   私が知っているだけでも何人もの火山学者が火山で命を落としている

    「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその83        
      島村英紀(地震学者)

★2.東電福島第一原発の最新情報         春橋哲史

★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

   ◆映画「日本と原発 私たちは原発で幸せですか」(2時間15分)が

    1月も上映されます。(1/16-1/30)

★4.新聞より3つ

   ◆住民ら抗議「線量高い」南相馬の避難勧奨 解除反対   
  (12月27日東京新聞より抜粋) 

  ◆避難区域外も賠償認定 原発ADRが和解案             
  (12月27日東京新聞より)

  ◆再稼働反対 風化許さず 【金曜日の声 官邸前】        
   (12月27日東京新聞より)

★5.テント日誌12月26日(金)

      経産省前テントひろば1204日商業用原発停止467日

  東京地検の対応はやはり疑問である 前日のことから  (I・K)

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※2015年1/7(水)抗議行動 17:30~18:30

 九州電力川内原発再稼働反対 九電東京支社への抗議行動

      場所:有楽町電気ビル前(JR有楽町日比谷口下車、目の前)

      主催:再稼働阻止全国ネットワーク

     ※終了後、徒歩10分ほどの東京電力本店前に移動して抗議行動をおこないます。

 1/7(水)抗議行動 19:00~20:00

 第16回東電本店合同抗議   場所:東京電力本店前

     呼びかけ団体:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎

     賛同団体:東電株主代表訴訟、他105団体

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┗■1.死亡事故多数、最も危険な火山学者

 |  私が知っているだけでも何人もの火山学者が火山で命を落としている

 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその83

 └──── 島村英紀(地震学者)
 ○ いちばん危険な研究に従事している科学者は火山学者に違いない。私が知っているだけでも何人もの火山学者が火山で命を落としている。

 たとえばフランス人のクラフト夫妻は1991年に雲仙普賢岳で火砕流に巻き込まれて亡くなった。夫妻は火山の写真や映画を撮影するパイオニアで、危険な溶岩流の目の前まで行って火山の映像を記録するので有名な科学者だった。

 米国西岸にあるセントヘレンズ山の1980年の噴火でも、定点観測をしていた米国のジョンストン博士が噴火で死亡した。

 またパプアニューギニアのラバウルにある火山は1997年の私の滞在中に噴火したが、その数日前には私の知人であるスペインの火山学者が噴気ガスを採取するために山頂に登っていた。危ないところだった。このほか火山学者が噴火の被害を間一髪でまぬがれた例は多い。

 

 ○ 研究の相手が火山であり、そのなかでも噴火は最大の研究テーマでもあるわけだから、どうしても噴火口の近くに行かなければならない。予知できない大噴火が目の前で起きたら犠牲になってしまうことが多いのである。

 火山学者が噴火口に近づかなければいけない理由はいくつもある。噴火から出てきた火山灰や火山ガスを採取して、その成分を調べることは火山を研究するイロハのイだ。これによって9月の御嶽噴火が水蒸気爆発だったことも、11月の阿蘇山の噴火がもっと段階が上がったマグマ噴火だったことも分かった。

 火山灰はこのようにたくさんのことを物語ってくれる。火山とその噴火の段階ごとに特徴があり、グリーンランドで氷河のボーリングをしたときに、1783年の浅間山の天明噴火の火山灰が見つかった。地球を半周してここまで達していたのだ。

 

 ○ 火山学者の危険はそれだけではない。知人のオーストラリア人の火山学者は長年の研究生活で火山灰を吸い込んでじん肺になってしまった。じん肺は火山学者の職業病のようなものなのである。

 学者が近づかなければいけない理由はそのほか、火山性地震を調べるための地震計やマグマの動きにともなう山体膨張を測る傾斜計の設置もある。写真やビデオの記録ももちろんである。

 ところで、このような危険を冒さなくてもデータが取れる装置が最近では試みられている。

 12月にはドローン(無人超小型ヘリコプター)を使った「災害対応ロボット」の実験が鹿児島・桜島で行われた。

 このロボットは火口周辺を撮影するほか、ワイヤーで吊ったカゴから地表に積もった火山灰も採取する。つまり火山学者がいままで危険を冒していた観測を無人ロボットで代行しようという試みだ。

 

 ○ だが観測器の設置が出来るわけではない。積載カメラによる観察も専門家の眼から見れば限界がある。噴火する火口を自分の目で見てみたい、そしてサンプルを自分で見つけて取りたい、と火山学者の血が騒ぐのは、この程度のロボットでは抑えきれない衝動なのである。  (12月26日『夕刊フジ』より)
☆2015年1月10日(土)島村英紀さん学習会にご参加を!

 「東日本大震災の大地震は今後の日本の地震や噴火に影響するのか」

 日 時:2015年1月10日(土)14時より16時

 講 師:島村英紀(地震学者)

 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)     資料代:800円
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┗■2.東電福島第一原発の最新情報

 └──── 春橋哲史

○11月の平日平均作業人数:6600人。10月に比べて380人増加。13年11月は3480人でした。

凍土方式遮水壁造成の為のボーリング:12月24日現在、2034本予定中1030本。全体の約50.6%終了。

12月25日現在の汚染水貯留量:約59万t。内、ALPS処理待ち水 約31.5万t/ALPS処理済み水 約24.1万t

設置済みタンクの貯留容量: 約71.7万t
○8月末に、3号機使用済み燃料プールへ落下させた操作卓は、12月19日午前中に回収が完了しました。

3号機使用済み燃料プールからの瓦礫撤去作業は、3ヶ月半の中断を経て、漸く再開されました。操作卓が養生板に落下した為、燃料棒に損傷は無いと思われますが、養生板が設置されていたのは偶然でした。養生板の重要性が分かったので、今後は養生板で燃料棒を蔽ってから、瓦礫撤去作業を進めるとのことです。

 尚、同号機の燃料プールは高線量で人が立ち入れない為、遠隔操作での作業です。カメラで撮影した画像を3D・CADに起こして、その立体画像を見ながら操作しています。操作卓を落下させたのは、立体画像と実際の動作が異なっていたのが原因で、今後は、立体画像とカメラ画像の照らし合わせを厳しく行うとのことです。

 4号機使用済み燃料プールからの燃料棒の取り出し:12月22日15時2分、最後の4本を6号機使用済み燃料プールへ移送。

 13年11月18日から71回のキャスク輸送を行い、試験取出しした2本を含めて、1535本全ての取り出し・移送が完了しました。

 尚、12月26日に原子力規制委員会で開催された「第30回 特定原子力施設監視・評価検討会合」に東電が提出した資料によると、燃料交換機の操作に当たった作業員の累積被曝線量は約4.3ミリ?、燃料格納容器(キャスク)を取り扱った作業員の累積被曝線量は約13ミリ?とのこと。

 取り出し作業に従事なさった方々全員に、国民の一人として、又、3.11を止められなかった有権者の一人として、お礼申し上げます。

 ※尚、この文章は、12月26日の金曜行動での私のスピーチに加筆・訂正したものです。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)

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 ◆映画「日本と原発 私たちは原発で幸せですか」(2時間15分)が

  1月も上映されます。

 

  上映日程:1月16日(金)13:00、16:00      17日(土)-20日(火)15:30、19:00

             22日(木)-28日(水)19:00  30日(金)13:00

  会  場:シネマート六本木 3F

  チケット:当日券:1500円、シニア・大学生1000円、高校生以下500円

  問い合わせ:Kプロジェクト 井手、廣中 03-5511-4427(平日9:30~17:30)
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┗■4.新聞より3つ

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 ◆住民ら抗議「線量高い」 南相馬の避難勧奨 解除反対
  東京電力福島第一原発事故に伴う福島県南相馬市の「特定避難勧奨地点」の指定が28日に解除されることに、反対する住民約20人が26日、参院議員会館で緊急会見し「放射線量が高い場所はまだ多い」と、解除の撤回を訴えた。

 会館前で抗議活動もした。勧奨地点は避難指示区域外で、局所的に年間被ばく線量が20ミリシーベルト(毎時換算3.8マイクロシーベルト)を超えると推定される場所。市内では142地点(152世帯)が指定され、地元の対策協議会によると全世帯が指定解除に反対している。(中略)

 住民は会見場で、政府の原子力対策本部担当者に要請書を渡した。担当者は「年間線量が20ミリシーベルトを下回るので健康影響は考えられない」と強調。28日の解除方針に変更はないとした。(後略) (12月27日東京新聞より抜粋)
◆  避難区域外も賠償認定 原発ADRが和解案
  特定避難勧奨地点に指定された南相馬市の住民らが、土地や建物の賠償を東電に求めていた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、原子力損害賠償紛争解決センターは和解案を提示した。

 住民側弁護団によると、不動産の賠償や精神的慰謝料を認定し賠償総額は約4億3千万円。特定避難勧奨地点の不動産賠償は、原子力損害賠償紛争審査会が定めた賠償指針に含まれておらず、弁護団は記者会見で「避難区域外で認められたのは画期的だ」と評価した。

 和解案は19日付。住民は受諾の意向を示し、東電は来年1月9日までに受諾の可否を回答する。

 ADRを申し立てたのは特定避難勧奨地点の10世帯52人と、近くに住む1世帯9人。約13億9千万円を請求していた。   (12月27日東京新聞より)
◆再稼働反対 風化許さず 【金曜日の声 官邸前】
  米国ニューヨーク市の大学院生ビビアン・ジーさん(31) 日本の反原発運動を研究しており、来日するたびにデモに参加している。福島第一の事故から3年以上が過ぎても盛り下がることなく平和的に続いていることに強く引きつけられた。

 千葉市の無職山口幸夫さん(67)「原発という負の遺産を次世代に残したくない」との思いからデモに参加、100回近くになる。事故が起きれば情報を隠そうとする電力会社は信用できないし、地震のリスクも消えず、核のごみの行き場もない。     (12月27日東京新聞より)
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┗■5.テント日誌12月26日(金)

   |      経産省前テントひろば1204日商業用原発停止467日

 |    東京地検の対応はやはり疑問である 前日のことから

 └──── (I・K)

 

○今日は色々な事があった。

 まず福島原発告訴団「不起訴は許さないぞ! 東京地検前 緊急行動」があり、12時過ぎ留守番を残して地検前に行く。突然の事だったのに200人ぐらいの人が集まって、福島からの熱い訴えを聞いた。その後、記者会見に臨んだ告訴団代表や弁護団からの説明があり、告訴団代表と弁護団が地検に「真実を明らかにして下さい。不起訴の判断を勇気を持って見直し、今度こそ起訴の決断を下し、歴史的刑事法廷の検察官席に、正義の味方として立つ事を決断して下さい」と申し入れを行った。

 テントに戻ると「731部隊関連資料の情報公開裁判」を傍聴した方などが寄って下さり、原発や今の世の中のことなどOさんと意気投合して話して行った。

 3時からは函館市の大間原発差し止め裁判があったので傍聴券の抽選にだけ参加してテントに戻る。抽選に外れた方などがテントに集まって賑やかだった。

 福島の汚染水問題、最近新聞記事になった再稼働する自治体への交付金や廃炉にした後再建する話などで、みんなの怒りが沸騰する。

 裁判報告会も気になったが、テントが手薄になってしまうので残って座っていた。

 4時少し前Kさんが来てくれたので家路に着いた。
以下は先日の冬至祭りの様子。三輪さんが撮って下さったものです。是非ご覧下さい。

   https://www.youtube.com/watch…
○これも師走の一風景
 今日は3時少し前テントに着いた。テント前はほとんど人がいなく寂しい限り!

郵政に行き、特別の払い込み用紙に「柏崎刈羽は再稼働絶対反対!」などを書き込んで電気代を払った後、テントに座りこんだ。

 4時近くに遠く鴨川から福島バッジプロジェクトの人がやって来てチラシを配り始めた。なかなか受け取ってくれないチラシを根気良く笑顔で配る彼女は素晴らしい。

 4時半になってテーブルを出し、お茶の用意などして来訪者に備えた。官邸前に行く前によってカンパをして下さる方達が沢山いて感謝です。

 テントを大事に思ってくださる方達のためにも頑張らなくてはと寒さに耐えた。5時過ぎるとたんぽぽ舎の人たちも集まってだんだん賑やかになった。

 Fさんが大間原発の特集映像を流し始めると立ち止まって見て行く人も現れる。官庁の人たちは御用納め、忘年会に向かうと思われる人たちも通って行った。

今、日本が危機的な状態なのを思わないのだろうか?

7時近く交代してくれる人がやってきたので私はテントを離れた。
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