たんぽぽ舎から TMM:No2419

たんぽぽ舎です。【TMM:No2419】
2015年2月27日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                           転送歓迎
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★1.声 明
   テント撤去命令は不当であり国民世論にそむくもの
   法律的に可能な対応(控訴、執行停止の申立等)で
   あきらめず、しぶとく、しなやかに闘う   経産省前テントひろば
★2.脱原発テント撤去命令 東京地裁判決
   土地使用料に1140万円  (2月27日東京新聞より抜粋)
★3.「残念」「脱原発の象徴」 支援者ら400人抗議
               (2月27日東京新聞より抜粋)
★4.川内原発の審査は非公開・違法のまま続いている、糾弾しよう
   2/19川内原発再稼働審査についての院内交渉集会
                   木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★5.新聞より3つ
  ◆帰還も移住も見えぬ将来 原発事故避難 なお12万人
   3万戸 異質 苦悩 仮設生活4年 異例の長さ   (2月27日東京新聞より抜粋)
  ◆高線量、建屋へ近づけず 7000人が廃炉作業 事故4年 福島第一原発   (2月27日茨城新聞より抜粋)
  ◆東電、遅すぎる汚染水対策 外洋から専用港に 排水溝付け替えへ  (2月27日東京新聞より抜粋)
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※『たんぽぽ舎第27回総会・26周年』にご参加を!
 日 時:3月1日(日)開場13:00 13:30開会
 会 場:「スペースたんぽぽ」(総会と講演) (ダイナミックビル4F)
   第1部:第27回総会
   第2部:記念講演
       講師:木幡ますみさん『福島の現状』
          「今は福島のこと、明日はあなたの町のことかも…」
       講師:山崎久隆さん 『原発再稼働!何が問題か』
   第3部:懇親会(会場:5F)
 参加費:第1部無料 第2部800円 第3部2500円 2・3部通し3000円
 ※総会も含め、どなたでもご参加いただけます。
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┗■1.声 明
 |  テント撤去命令は不当であり国民世論にそむくもの
 |  法律的に可能な対応(控訴、執行停止の申立等)で
 |  あきらめず、しぶとく、しなやかに闘う
 └──── 経産省前テントひろば

○ 2月26日東京地裁では、テントを巡る第1審の判決が出された。その内容は、原告の請求提訴内容を全面的に認めるというものであった。
1.被告はテントを撤去し該土地を(国に)明け渡せ、
2.被告は損害賠償金(約2800万円)を払え、
3.以上の2つについて「仮執行宣言」(ただし、損害金に関する仮執行対象額は約1,100万円)」を付す、というものである。
 これは明らかに不当な判決であって、当然ながら我々は承服できない。この判決は司法の独立性をみずから踏みにじり、今の政府を支配下におく安倍内閣の意向に全面的に沿った、きわめて反動的なものである。
○ この判決を書いた村上裁判長は、2011年の3・11東電福島第一原発の深刻きわまりのない未曽有の大事故とこの事故の責任について、そもそも被害者・国民の立場から真剣に考えたことがあるのか。同様にいまだに続く事故の継続(例えば手の打ちようがない汚染水の問題)について自らの問題として一時でも考えたことがあるのか。
 そして何よりもこの事故で甚大なる被害を受け、今も受けつつある福島の住民の痛みについてわずかにでも心をはせたことがあるのか。
 村上裁判長は一見紳士面をしながら、厚顔にもこのような問題をなかったことにし、かつ第9回まで行われた口頭弁論を、いわば「ガス抜き」程度のこととして冒涜することになった。彼は司法の正義を国ないしは安陪内閣に売り渡し、その見返りとして結局のところ、つまらない自らの出世の道を選択しただけではないのか。
○ だが、いかなる判決であろうが、われわれは法律的に可能な対応(控訴、執行停止の申立等)を含めて、断固として闘いを継続する。
 われわれには恐れるものは何もない。われわれが、例えとるに足らない微小なものであっても、無力ではないし、例え非力であったとしても、全国・全世界には何百万、何千万、何億の人々の「脱原発・反原発」の願いと無数の力があり、連帯したこの力は、巨大な力を発揮し得るという確信のもとで、以下のように闘う。
 もっとも大事なことは、こうした潜在的な力を具体的・政治的な力として、例えわずかずつでも白日のもとに実現していくことである。そのためには、あきらめず、しぶとく、しなやかに闘わねばならない。
○ 第2に、福島の事故を忘れず、福島の人々を忘れず、全国各地、とりわけ原発立地でしぶとく闘い続ける人々との連帯を時間もかけて実現していくことである。少々の意見の相違を誇張するのではなく、互いの違いをむしろ前提にして、互いに尊重し、連帯を最優先すべきである。肝心なことは人と人との連帯であるからだ。
○ 第3に、われわれの重要な特徴でもある「テントの精神」を全国的に理解してもらい、これを大胆に押し広めること。
 テントの精神とは、一言で言えば、脱原発を掲げ、可視化された日常的・持続的・実際的な存在であることである。だからこそ脱原発運動に一定のインパクトをもたらし、一種の拠点となったのである。
 全国各地の可能な所から、可能な人々によって始められ、やがて無数の脱原発テントが、たけのこのように生えてゆく。壊されたらまたどこかに立てればよい。経産省前テントひろばはまさにそのような存在である。
 共に闘おう!                 2015年2月27日

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┗■2.脱原発テント撤去命令 東京地裁判決
 |  土地使用料に1140万円
 └──── (2月27日東京新聞より抜粋)

 東京・霞が関の経済産業省敷地内にテントを張り、脱原発を訴える市民グループの2人に、国がテントの撤去などを求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。村上正敏裁判長は「表現の自由の行使という側面はあるが、国有地の占有は認められず、国が明け渡しを求めることは権利の乱用ではない」として、テントの撤去や土地使用料として約1140万円の支払いを命じた。実際に立ち退くまで1日当たり約21000円の支払いも命じた。市民グループ側は控訴する方針。
  (中略)
 判決が、判決確定前に国が強制執行できる仮執行宣言を付けたため、国は強制執行に向けた手続きが可能になった。だが、市民グループ側は、裁判所に強制執行停止を求めることもできる。
 市民グループは東京電力福島第一原発事故の半年後の2011年9月11日から、経産省前にテントを張り、交代で寝泊まりしながら国の原発政策に対する批判を続けていた。

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┗■3.「残念」「脱原発の象徴」 支援者ら400人抗議
 └──── (2月27日東京新聞より抜粋)

市民グループは判決後、東京地裁正門前で「不当判決」と書かれた垂れ幕を掲げ、怒りの声を上げた。その後、東京・永田町の参院議員会館で開いた集会には、支援者を含め約400人が集まった。
 被告の一人で神奈川県藤沢市の淵上太郎さん(72)は「予測された判決だが、誠に残念だ。テントは反原発運動の一つの拠点。明日からも脱原発を訴え続けたい」と話した。
 弁護団の河合弘之弁護士は「全国で脱原発を目指す人たちは、テントを象徴のように考えている。日本から全ての原発をなくすことが最終目標だ」と強調。
 支援者の一人で神奈川県厚木市の佐野究(きわむ)さん(28)は「判決は国側の主張を受け入れただけで、怒りを覚える。裁判所には、テントから原発再稼働に抗議の声を上げ続ける意味を酌んでほしかった」と話した。

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┗■4.川内原発の審査は非公開・違法のまま続いている、糾弾しよう
 |  【速報】川内原発再稼働審査についての院内交渉集会
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

表題:規制委の工事計画審査を問う(院内ヒアリング)
   ~「黒枠白抜き」隠しと「認可前事前工事」を止めろ~
日時:2月19日(木)13時~17時
場所:参議院議員会館講堂(1F)
内容:1 規制委公開資料の黒枠白抜き問題と工事計画・保安規定の審査
 2 認可前の工事先行実施
 3 不作為の罪など、規制行政について
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
対応:
原子力規制庁 原子力規制部安全規制管理官(PWR担当)
付管理官補佐 中桐裕子
原子力規制庁 長官官房総務課総括係長 小林祐紀 ともう一人
結果:次のことが明らかになった。
〇川内原発は今もまだまだ審査中、難航
 規制庁が審査中なので答えられないと10回以上述べた。だったら、設置変更審査書で「合格」なんて言うべきではない。それにしても、「国民」の側に立って正当に審査しているなら、審査中でも指摘している点を説明していいはず。事前送付の質問に対しても全く答えようとしないのは、「国民」に見せられない恥ずかしい審査をしているからか。
〇規制委の情報公開は黒枠白抜きマスキングだらけ(設置法違反)
 規制委は情報開示しない理由(言い訳)を1.企業秘密、2.個人情報保護、
3.テロ対策の3点に分類している。が、規制庁は個々のマスキングの理由が説明できない。なぜなら、九電が提供したマスキング付資料(PDFファイル)をチェックしないでサイトにアップしているから。
 原子力規制委員会設置法の「第十七情報公開 原子力規制委員会は、国民の知る権利の保証に資するため、その保有する情報の公開を徹底することにより、その運営の透明性を確保しなければならない」を全く守っていないのだ。
〇審査内容には疑わしいリスクが一杯
 山崎久隆さんが図を提示しながら、設置許可と工事計画との整合性、敷地のすべり安全率、ほう酸注入設備用ポンプ評価、加圧器の安全性、冷却系統施設の耐震強度、緊急炉心冷却装置配管の強度、制御棒クラスタの耐震性、ずさんなマスキング、蒸気発生器の交換、など12項目に渡って指摘した。が、規制庁は事実を教示されるのみで、疑問には審査中として何も答えない。また、広瀬隆さんが設計でOKであっても、そのとおりに施工できる訳ではないのでそのことをも考慮して判断するべきことを指摘した。
〇工事計画認可前の事前工事を容認
 認可前工事の容認については明確に答えた。工事容認は、1.3.11後に原子力安全・保安院が事業者に重大事故対策を指示、2.「新規制基準」施工時(2013年7月)に既に着手している工事の施行を容認、3.設置変更の審査書確定時に事業者の責任で工事実施、の3通り。特に、2.については、原子力規制委員会の定例会合(2013年5月頃)で議論して着手工事を容認したが、これは衆議院の付帯決議の第一項「…、原子力規制行政に当たっては、推進側の論理に影響されることなく、国民の安全の確保を第一として行うこと」に違反している。
 時間切れで個々の先行工事についての確認はできず、提出した表をもとに後日確認することとした。
〇規制行政に改善無し
 規制行政についての質問に、3.11以後に事故を踏まえて改善した、独立性・透明性を改善、重大事故対策を加えて規制基準を作った、などの形式的回答。保安院の津波問題を反省点として認めたことは少々の改善か。
 いずれにしても、原子力規制委員会は、規制行政の問題点の洗い出し、総括、改善策、などの総括議論を全く実施してきていない。元原子力安全・保安院の不作為の罪などを含めて、原子力規制委員会の規制行政が原子力安全・保安院と全く変わらないばかりか、悪化している部分が多々あることを指摘して、時間切れで終わった。
〇使用済み核燃料をどうする?
 広瀬隆さんが使用済み核燃料の問題を放置している事実を指摘し、まずこの問題を解決するように迫った。時間なく今後の課題とした。

これらのことを多くの人に知ってもらいたい。詳細は次の動画をご覧願います。
20150219 UPLAN
【酷い政府交渉】規制委の工事計画審査を問う(院内ヒアリング)~「黒枠白抜き」隠しと「認可前事前工事」を止めろ~
前半:https://www.youtube.com/watch?v=C2ranme0co0
後半:https://www.youtube.com/watch?v=X7JeNEsgbd0  

IWJ(IndependentWebJournal)2015/02/19 規制委の工事計画審査を問う院内ヒアリング~「黒枠白抜き」隠しと「認可前事前工事」を止めろ~(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/233746

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┗■5.新聞より3つ
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 ◆帰還も移住も見えぬ将来 原発事故避難 なお12万人
  3万戸 異質 苦悩 仮設生活4年 異例の長さ

 東京電力福島第一原発事故からまもなく4年。今も12万人近くの人たちが避難を強いられている。阪神大震災など、これまでの大災害に比べ、仮設住宅を出た人は少なく、避難は広い範囲で長く続いている。そこには、将来の見通しが立たず、自宅の再建も避難先での再起もままならないという、原発事故特有の苦悩が横たわる。(後略) (2月27日東京新聞より抜粋)

 ◆高線量、建屋へ近づけず 7000人が廃炉作業
  事故4年 福島第一原発

 東京電力福島第一原発では、汚染水問題や依然高い放射線量で困難な廃炉作業が続いている。事故発生から間もなく4年となる現場を共同通信記者が25日、取材した。構内では1日に6千~7千人が作業に当たり、除染は進んでいるが、燃料が溶融した1~3号機周辺は特に放射線量が高く、近づくことも困難だった。
(後略) (2月27日茨城新聞より抜粋)

 ◆東電、遅すぎる汚染水対策 外洋から専用港に 排水溝付け替えへ

 東京電力福島第一原発の排水溝から、汚染水が外洋に漏出している問題で、東京電力は26日、各方面からの批判を受け、汚染水の流出先を外洋から専用港に変えるなどの対策を打ち出した。だが、福島第一廃炉の最高責任者である増田尚宏氏は、漏れ続ける汚染水の濃度は高くないとの認識は変えなかった。
  (後略) (2月27日東京新聞より抜粋)

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