たんぽぽ舎から TMM:No2447

たんぽぽ舎です。【TMM:No2447】
2015年3月31日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
                      転送歓迎
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★1.4月(5月の1部)の行動・学習会のご案内 参加歓迎
★2.原子力規制委員会は原子力マフィアの為に「独走」する3条委員会
   工事計画の非公開認可、使用前検査開始、有識者意見の軽視、
   汚染水の海洋垂れ流し推進、メディアに知らせないで地元説明
   原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その43
             木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.乳頭温泉死亡事故 迫る危険に気づかなかった?
   マグマには恩恵(鉱物資源や温泉)とマイナス(有毒ガスや噴火災害)の両方あり
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその95
                        島村英紀(地震学者)
★4.放射能ゴミを燃やして良いのか?
   巨額の費用をかけて建設される仮設焼却炉
   「4.12国の放射能ゴミの処理を問う緊急シンポジウム」のご案内
            冨塚元夫(「スペースたんぽぽ」講座運営委員)
★5.新聞より2つ
  ◆汚染水の公表遅れ 「公開姿勢に問題」 東電、有識者の検証公表
             (3月31日朝日新聞見出しより)
  ◆いま一度、再稼働に経済的根拠なし 政府試算は現実離れ
   高コスト 世界の常識 安全対策費など上乗せすると…
   電力自由化に逆行する動き 電力足りている 核のごみ限界 福島事故原因は?
   立命館・大島堅一教授に聞く   (3月31日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
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┗■1.4月(5月の1部)の行動・学習会のご案内 参加歓迎
 └──── 学習会の会場は「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)

4/1(水)17:30~18:30 九州電力川内原発再稼働反対 九電東京支社への抗議行動
       場所:有楽町電気ビル前(JR有楽町日比谷口下車)
       主催:再稼働阻止全国ネットワーク
4/1(水)19:00~20:00 第19回東電本店合同抗議 東京電力本店前(第20回は5/13)
    呼びかけ団体:たんぽぽ舎、テントひろば
           賛同団体:東電株主代表訴訟他119団体
4/3(金)18:30~20:00 川内・高浜原発再稼働やめろ!
                    永遠に原発0に!再稼働反対!首相官邸前抗議
       主催:首都圏反原発連合(4月はこの時間で、10、17、24日も)
4/9(木)19:00~21:00「ちょぼちょぼ市民のためのちょぼゼミ その4」
    「福島県の子ども甲状腺検査と放射線被曝:
      チェルノブイリの悲劇を繰り返さないために」
       講師:田中一郎さん 参加費800円
4/11(土)14:00~17:00「東電福島第一原発の放射能汚染水の惨状と今後」
    講師:山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)  参加費800円
4/15(水)19:00~21:00 沖縄と原発講座
       「今、沖縄・辺野古で何がおこっているのか」 
       講師:水沢澄江さん(03年から反戦スタンディング、
                         04年から辺野古座り込み参加)
        現地DVD上映(9月~12月分予定・藤本監督)  参加費800円
4/16(木)「浜岡裁判」傍聴・応援 12:30東京高裁門前で集会
       13:30裁判(大法廷) 15:00位から報告集会(参議院会館101号室)
       たんぽぽ舎ものぼり旗を持って参加します。
       ※高裁は地裁と同じ建物です。
4/17(金)17:30~18:00 関西電力東京支社抗議行動
       場所:富国生命ビル9F 集合はビル前
        主催:再稼働阻止全国ネットワーク
4/22(水)19:00~21:00「今の情勢にどう立ち向かうか」(その1)
    「上野千鶴子の選憲論-自民党改憲草案批判を通して憲法を学びなおす」
    講師:上野千鶴子さん(NPO法人ウィーメンズアクションネットワーク理事長)
    参加費800円
4/23(木)19:00~21:00 槌田ゼミ「福島原発事故基本講座第13回」
           「民間規制委 かごしま(川内)・高浜~東京へ」
        講師:槌田 敦さん  参加費800円
4/27(月)19:00~21:30「原発再稼働の誤り 原子力規制委の誤り」
    1.「九州電力川内原発の耐震偽装と白抜き偽装」
                         講師:山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)
    2.「原子力規制委の工事認可はおかしなことだらけ」
      -原子力規制法はいつの間にか抜け穴だらけのセレモニー
    建築基準法も驚く法律違反と規制委の違法性-
                         講師:山田純一(再稼働阻止全国ネットワーク)
        参加費:800円
5月
5/3(日)12:30プレステージ 13:30~15:30
      「5・3憲法集会」~戦争・原発・貧困・差別を許さない」
       会場:横浜・臨海パーク(横浜みなとみらい地区)
       主催:平和といのちと人権を!5・3憲法集会実行委員会
5/20(水)19:00~21:00「川内原発と海洋汚染リスク」
       講師:湯浅一郎(海洋物理学専攻、環瀬戸内海会議顧問)
        ※岩波書店「世界」4月号に論文掲載
       参加費:800円
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┗■2.原子力規制委員会は原子力マフィアの為に「独走」する3条委員会
 |  工事計画の非公開認可、使用前検査開始、有識者意見の軽視、
 |  汚染水の海洋垂れ流し推進、メディアに知らせないで地元説明
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その43
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 前回に書いたように、原子力規制委員会は3月18日(水)に川内原子力発電所第1号機の工事計画認可を決定した。「黒枠白抜き」マスキング(※)だらけの資料公開で基準地震動620ガルを本当に達成できたかどうか第3者には全く判断できない状態で。今後は規制庁の専決処理ゆえ委員会には報告のみと今後一層非公開と宣した。
 原子力規制委員会は、独立3条委員会であることを悪用して、更に原子力マフィアの為の「独走」を速めた。
〇川内1号機の使用前検査開始
 3月30日に川内1号機の使用前検査を開始する。2号機と共用部分の工事認可もまだで、検査内容は不透明のままで、何としても年後内に開始の実績を作りたかったようだ。
〇有識者会合を軽視して規制委・規制庁が独自判断
 大飯、敦賀、東通破砕帯の調査について、規制委は「最終的には規制委員会で判断」すると田中委員長が言った。有識者は「国の方に知見がないから有識者に依頼をして調査をしてきたはずなのに、規制委員会が結論をひっくり返すような立て付けにするというのは非常に残念である。使命感があったからこそ重い負担にも耐えられたのに、一体何のためにこれまでやってきたのだ、もう規制委員会に協力するのはごめんだ」という声が何人かからあがっている。
〇東電福島第一原発放射能汚染水の海洋垂れ流しを放任・推進
 2013年には安倍嘘発言コントロール・ブロックを支援容認しておいて、早く(2014年春)から海洋への垂れ流しを推奨する田中委員長。
 最近は、放射能汚染水問題について漁業者に説明する意志があるか?トリチウム水を海に流す合意形成の仕方がどうか?と問われると、「それは私の立場でやるべき仕事ではないので、廃止措置を薦める責任は東京電力にあるわけだから、東京電力がそういう覚悟を持ってやる以外は方法がない」と逃げる。
 IAEAの指導を受けて海洋モニタリングしているが、外洋に影響が出ていないと隠す方法を教わったのであろう。
 総量規制について問われても田中委員長は「総量規制は、多分、現段階では無理だし、そういうことをする必要もない」と否定した。
〇高浜審査の地元への説明はメディアにも秘密
 27日の規制庁ブリーフィングでテレ朝が尋ねて次のことが明らかになった。
・26日に京都府に説明をした
・27日に関西広域連合に説明している
・30日に小浜市環境安全対策協議会に説明に行く
・高浜町のビデオ配信に対する質問・回答は高浜町・規制委HPにこそっとアップ
 これらのことを記者会見で事前に発表せず、尋ねられて初めて答えた。
 原子力規制委員会の隠して「独走」する姿勢を如実に現している。

(※)マスキング(masking):覆い隠すこと。包み込むこと。
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┗■3.乳頭温泉死亡事故 迫る危険に気づかなかった?
 |  マグマには恩恵(鉱物資源や温泉)とマイナス(有毒ガスや噴火災害)の両方あり
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその95
 └──── 島村英紀(地震学者)

◯ 先日、十和田八幡平国立公園内にある乳頭(にゅうとう)温泉で3人がなくなった。これは火山ガスによる事故だ。
 太平洋プレートが東から本州の下に潜り込んでいるために、プレートが深さ90から130キロメートルに達したところでマグマが出来る。
 そのマグマが上がってくるところが「火山前線」で、本州の東部を南北に串刺しにしている。乳頭温泉も、5キロメートルほど南にある活火山、秋田駒ヶ岳も、このマグマが作っているものだ。本州中部ではこの火山前線は那須岳、浅間山、富士山、箱根、伊豆大島といった火山を通っている。
 マグマが地下から運んでくる有毒な火山ガスでいちばん一般的なものは硫化水素だ。今回もこの硫化水素が原因だった。硫化水素は青酸カリと同じように細胞が酸素を取り込めなくしてしまう。
 硫化水素は無色だが卵が腐ったような臭いがある。温泉でよく「硫黄の臭い」がするのは、じつはこの硫化水素の臭いだ。硫黄には臭いはない。
 問題は硫化水素の濃度が高くなると人間の嗅覚をまひさせてしまうことだ。このため危険に気づかない場合も多い。今回もそうだった可能性が高い。
 そのうえ硫化水素は空気よりも1.2倍ほど重いガスだ。このため窪地に溜まる。3人も仕事を終えて帰るときに深い雪を掘った窪地に置いてあった荷物を取ろうとして犠牲になってしまった。
 乳頭温泉は「カラ吹源泉」と言われるもので、硫化水素を含む熱い水蒸気が噴き出し、水蒸気に水を加えて温泉水として供給している。もともと硫化水素が大量に出ているところなのである。
◯ 火山とその周辺で有毒な火山ガスの犠牲になった事故は多い。
 青森県八甲田山では1997年に窪地から噴出して滞留していた火山ガスで訓練中の自衛隊員3名が窒息死した。2004年には長野県安曇(あずみ)村(現松本市)の温泉でマンホールに溜まっていた硫化水素を吸った4人が病院に搬送された。
 2005年にも秋田県湯沢市の泥湯温泉で、雪の窪地に溜まった硫化水素を吸って家族4人が死亡する事故もあった。また2010年には青森県酸ヶ湯(すかゆ)温泉の近くの沢で、山菜採りに訪れていた女子中学生1名が現場に滞留していた火山ガスで中毒死した。
 有毒な火山ガスは硫化水素だけではない。亜硫酸ガス、二酸化炭素、メタン、ヒ素や水銀の蒸気といったものが火山とその近くでは大量に出てきている。
◯ 米国ハワイにある火山観測所に勤務する研究者には厳しい雇用契約が待っている。それは、2年を越えて研究を続けようと思ったら「健康を損ねても雇用者である米国政府は責任を負わない」という契約にサインしなければならないことだ。これは火山から出てきている水銀の蒸気のせいだ。
◯ マグマが地球深くから持ってくる「恩恵」はある。金銀銅などの鉱物資源や地熱や温泉といったものだ。他方、有毒な火山ガスや噴火災害もあることは忘れてはいけない。 (3月27日『夕刊フジ』より)
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┗■4.放射能ゴミを燃やして良いのか?
 |  巨額の費用をかけて建設される仮設焼却炉
 |  「4.12国の放射能ゴミの処理を問う緊急シンポジウム」のご案内
 └──── 冨塚元夫(「スペースたんぽぽ」講座運営委員)

放射能ゴミを燃やして良いのか?
この根本的な問題が議論されることのないまま、巨額の費用をかけて建設される仮設焼却炉。
 さらに1兆円以上かけて建設される中間貯蔵施設、10万ベクレル/kg以下の焼却灰を処分する富岡町の最終処分場。
 国は猛スピードでこれらを整備し、放射能ゴミを片付け、原発事故を封印し、再稼働につなげたいと考えています。
 原発事故がまた起きたとしても、除染して、そのゴミを汚染地帯に埋めてしまえばよい?再稼働を目論む人たちはそのように安易に考えているのではないでしょうか。
 放射能ゴミの処理のあり方は、今後の原子力政策を左右する重要な問題であり、目の前からなくなればよい、あるいは地元だけの問題などではないはずです。
 またどこかに埋めたとしても何十年間も安全に保管・管理し続けられる保証もなく、結局は子孫にその代償を払わせることになります。
 原発事故の責任すら問われないまま国の暴走を許してよいのでしょうか。

《4.12国の放射能ゴミの処理を問う緊急シンポジウム》
 STOP焼却・埋め立て-国は地元住民の声を聞け!
日時:4月12日(日)13時~16時30分
場所:文化の館ときわ(福島県船引町常葉町常葉町裏1 旧田村市役所隣)
アクセス;連絡会HPのチラシをご覧ください
主催;放射性廃棄物を考えるシンポジウム実行委員会
問い合わせ:080-6010-3750((担当 和田) stopshokyakuf@yahoo.co.jp
        放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会  http://gomif.blog.fc2.com/
参加費;500円
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┗■5.新聞より2つ
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 ◆汚染水の公表遅れ 「公開姿勢に問題」 東電、有識者の検証公表
                    (3月31日朝日新聞見出しより)
 ◆いま一度、再稼働に経済的根拠なし 政府試算は現実離れ
  高コスト 世界の常識 安全対策費など上乗せすると…
  電力自由化に逆行する動き 電力足りている 核のごみ限界 福島事故原因は?
  立命館・大島堅一教授に聞く

  原子力規制委員会は30日、九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に向け、使用前検査を始めた。九電はすでに7月からの発電開始、8月には営業運転に入ることを発表している。政府はこの間、「再稼働抜きには日本経済は立ち行かない」と宣伝してきた。しかし、立命館大の大島堅一教授(環境経済学)は「まったくの虚構」と反論する。危機のあおりは、かつての「安全神話」に通じる。(後略)
    (3月31日東京新聞「こちら特報部」より抜粋)

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