たんぽぽ舎から TMM:No2451

たんぽぽ舎です。【TMM:No2451】
2015年4月3日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                        転送歓迎
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★1.現代科学では解けないナゾ 4月4日に皆既月食
   「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその96
                   島村英紀(地震学者)
★2.テント日誌3月29日(日)
   経産省前テントひろば1297日 商業用原発停止561日
   アルトサックスの音が霞ヶ関に鳴り響く   (I.K)、(K.M)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆4/16第3回原発メーカー訴訟学習会
   「?原発の真実?格納容器設計技術者の目から見た原発の安全性」
   講師:後藤政志氏(工学博士)
★4.新聞より3つ
    ◆電源構成 原発比率 2割念頭に 自民 「震災前」回帰の提言案
                                                 (4月3日東京新聞より抜粋)
  ◆原発事故で基準値超す汚染 未指定の廃棄物3651トン 5道県
                 (4月2日朝日新聞見出しより)
  ◆老朽原発3基 審査開始 高浜・美浜 規制委、新基準で初
                                                 (4月2日東京新聞夕刊より抜粋)
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※4/9(木)学習会にご参加を!
 「ちょぼちょぼ市民のためのちょぼちょぼゼミナール:第4回ちょぼゼミ」
 「福島県の子ども甲状腺検査と放射線被曝:チェルノブイリの悲劇を繰り返さないために」
 日 時:4月9日(木)19時より21時
 お 話:田中一郎さん
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円(学生400円)
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※訂正1つあります。
 昨日発信の【TMM:No2449】山崎久隆氏の文章の最後の見出しは、
 正:耐震偽装を追及しよう
 誤:耐震偽装を追求しよう
 おわびして、訂正致します。
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┗■1.現代科学では解けないナゾ 4月4日に皆既月食
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその96
 └──── 島村英紀(地震学者)

  4月4日、満月の日に皆既月食が見られる。始まりは20時54分、終わりは21時6分だから夜桜と一緒に見る人も多いだろう。
 皆既月食はそれほど珍しいものではない。日本では前回は2014年10月8日にあったし、次回は2018年1月31日にある。部分月食ならもっと多い。しかし今度のように桜の季節に皆既月食が見られるのは17年もあとのことである。
 月食は太陽と地球と月がこの順に一直線に並ぶときに起きる。
  天体の中を太陽が通っていく道を「黄道(こうどう)」というが、これが月の通り道「白道」と一致したところを太陽と月が通るときに月食や日食が起きる。
 いまはこの時期だ。このため、半月前の新月だった3月20日には欧州で日食が見られた。欧州北部と北極海では皆既日食になった。
 皆既日食は地球よりも4分の1くらいも小さな月の影に地球の一部が入るときに起きる現象だから、地球の影に月が入る月食よりは、見られるチャンスがずっと少ない。日本でこの前皆既日食が見られたのは2009年7月22日だったが、次は2035年9月2日、その次は2063年8月24日になってしまう。
 じつは現代科学では解けていないナゾがある。月よりも400倍大きな太陽が、地球と月までの距離のぴったり400倍のところにあることだ。このため、太陽がちょうど全部隠れる皆既日食が起きる。だが、なぜ400という数値がたまたま一致しているのかは、いまだに説明できないことなのである。
  しかし月はしだいに地球から離れていっている。その速さは年に約3センチメートル。いずれは皆既日食はすべて金環食になり、そのうちには太陽を隠すべき月が小さくなって、日食とは言えないくらいまぶしいものになるに違いない。
 ところで日食には近代文明の意外な落とし穴があることが分かった。
 欧州のほとんどでは部分日食だが、それでも日食が始まると太陽光発電の発電量が急減し、終わると急増する。このため電力供給が不安定になる懸念があったのである。
 たとえばドイツでは2014年の電力消費量の18%が太陽光発電でまかなわれた。もし快晴ならば、日食によって全欧州で発電量がほぼ同時に3400万キロワット急減すると算定されていた。これは中規模の従来型発電所80か所分の発電量にも相当する。
  太陽光を発電源とする電力が日食によって一挙に失われるという前例のない試練。このため欧州各国の送電網を運用する電力各社では対応するための危機管理計画が導入されていた。
 現在の太陽光発電量は欧州で最後に日食が観測された1999年当時の発電量の100倍にも達している。だから危険はずっと大きくなっている。
 はるか昔には日食や月食はなぜ起きるのか分からない恐怖の対象だった。その後原理が分かり、ずっと、たんなる天体ショーになっていた。
 だが現代はふたたび恐怖をもたらすものになっているのである。
     (4月3日『夕刊フジ』より)
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┗■2.テント日誌3月29日(日)
 |  経産省前テントひろば1297日 商業用原発停止561日
 |  アルトサックスの音が霞ヶ関に鳴り響く
 └──── (I.K)、(K.M)

 今朝は泊まり明けの人たちがたくさん残っていてくれてテント前は賑やかだった。1時からヨーカンさん企画のミニ々コンサート、Sさんのアルトサックス伴奏も加わって春にちなんだ歌などを歌う。
 ヨーカンさんはウクレレ持参で手書の歌詞カードを作ってきてくれた。
A子さんと私それにコンサートのことを聞いていて座間の方から来てくれた人とたった4人でマイクもなしのささやかなものだったが楽しかった。
 終わりごろ歌詞カードに無かった「菜の花」を歌おうとしたが、正確な歌詞が出てこない。昔よく歌ったのにと皆で思い出しながらやっと完成した。
 歌の後にもSさんにリクエストして吹いて頂いたアルトサックスの音が霞ヶ関に鳴り響く。
 2時ごろM子さんが腰が痛いと言いながら今日も来てくれた。
たんぽぽ舎のHさんも久しぶりに来て2人交代でマイクを持ち通りがかりの人に脱原発を呼びかける。
 3時過ぎ学習院と北大に進学が決まっていると言う男女が寄ってくれた。
K・Tさん、Sさんなどと話が弾んでいた様子。
最近黙ってチラシを持って行ってくれる人もいて嬉しい。
夕方天気予報どおり雨が落ちてきたので椅子を片付けて帰途に着いた。
    (I.K)

外務省の夜桜を眺めながら、話は世界を駆け巡る

  日曜午後に古くから市民運動を続け「北限のジュゴンを見守る会」、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」他で活躍し昨年暮れに亡くなったISさんを偲ぶ会があった。お余りのビールを片手にテント筋向いにある外務省の夜桜を眺めながら、テントの夜は話が弾み世界中を駆け巡った。
 地下鉄サリン事件では駅で沢山の人が倒れているのを尻目に道を急ぐ人々、校門の扉で遅刻しかけた生徒を鉄の扉でひき殺した神戸の高校でも遅刻を恐れて犠牲者をすり抜けて教室に向った生徒たち。電車内でも幼子を抱えた妊婦が立っていても無関心な乗客。政治にも周りの現象にも無関心な「国民」。
 韓国では全く違って地図片手に尋ねると沢山の人が説明し着いてきて案内してくれる。江戸時代にもずっと行き来があり世界の物品を日本にもたらした朝鮮。共通の単語はその為かそれとも植民地時代の影響か。表音文字ハングルよりも表意漢字付カナ交じりの日本語は斜め読みしやすい。
 孫が海外にいるのでさほど被爆の心配をしなくていいじじばば。キリマンジャロやヒマラヤを登ったNさんが、ネパールでは人びとが牛・馬・羊などといっしょに生活し動物と共存していたと話す。人間が自然を支配する西洋の考えと全く違う。そう言えば、デカルトの「我思う、ゆえに我あり」以降に人間が自然に横暴になったのではないか。人間が制御もできない核を使うのはその典型。一人一人の人間が、周りや地球をさほど汚さないで死んでいくのがいい。
 辺見庸が礼賛する魯迅は中国でも尊敬されている。Nさんが上海にある魯迅記念公園をついこの間見てきた。また、40年前に訪れた上海の当時女学生が20年前に日本で会いに来てくれ、つい先日(出会い後40年)上海に旅してその一家と再会してきた話には皆が驚愕。当時の女学生も40年前のNさんの訪問をきっかけに日本語を学び、今は邦銀に勤める優秀な中国人と子どもと上海に住んでいる。その一家とNさんのショットは楽しそう。何だか国際ドラマになりそうなお話だ。
 昼にサックス演奏したSさんがTシャツ販売の企画を検討し夜中に企画案を作成。Kさんが電話してきてくれ、経産省前テントひろばがカラー写真入りで大きく報道されていることを知る。比較的客観的に事実を淡々と説明。
 産経新聞報道のことを述べながらチラシまきするとなかなか反応が良い。
  「安全、安い、電力足りないは嘘、既に560日原発稼働無し」「核と命は共存できない」「使用済み核燃料は十万年以上も放射能を持つ」「トイレなきマンションで放射性糞尿をこれ以上増やすな」「福島では、今でも10万人以上が避難。イチエフはコントロールもブロックも出来ていない。あなたは柏崎刈羽原発の電気を使いたいか?」「今朝の産経新聞が報道した経産省前テントひろばです」などと叫びながら地下鉄から階段を上がってくる虎の門・霞ヶ関族たちにチラシを配布した。
  広島・長崎・福島を経験した日本には世界の脱原発運動が注目している。
  再稼働ゼロで560日を過ごした日本、経産省や原子力規制委員会や安倍政権の横暴を何としても止めたい。(K.M)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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 ◆第3回原発メーカー訴訟学習会
  「?原発の真実?格納容器設計技術者の目から見た原発の安全性」

日 時:4月16日(木)18:00(開場)18:30より20:30
講 師:後藤政志氏(工学博士)
会 場:渋谷勤労福祉会館 第1洋室
住 所:渋谷区神南1-19-8 渋谷駅ハチ公口から徒歩6分。パルコの斜め向い。
主 催:原発メーカー訴訟原告団・弁護団
会場費:500円
連絡先:< bengodan@nonukesrights.holy.jp >
 事故原因を作った原発製造メーカーの責任はこれまでいっさい問われていません。原発メーカー訴訟の学習会は、訴訟の原点『原発の真実』を、原発製造メーカーで原子炉の多重防護の設計などに携わってこられた工学博士・後藤政志氏からお話を伺います。
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┗■4.新聞より3つ
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 ◆電源構成 原発比率 2割念頭に
  自民 「震災前」回帰の提言案

  自民党の原子力政策・需給問題等調査会(会長・額賀福志郎元財務相)は2日、政府が2030年に目指す電源種類別の発電比率について提言案を示した。原発で2割程度まかなうことも念頭に、出力の安定した「ベースロード電源」を現在の4割から、震災前の6割に引き上げる方針を掲げた。出席者からは異論が相次いだが、額賀氏は一任を取り付けたとして来週にも安倍晋三首相に申し入れる構えだ。
 政府は原子力、石炭火力、水力、地熱による発電を「ベースロード電源」と位置付けているが、原発の停止で総発電量に占める割合は現在、4割に下がっている。石油火力は発電コストが高いとしてベースロード電源に位置付けていない。
 経済産業省は震災前の6割程度に戻す方向で検討中。石炭火力は二酸化炭素(CO2)の排出が増え、水力、地熱は建設に時間がかかるため、原発で2割程度まかなう計算になる。自民党案は原発回帰を目指す経産省の方針を後押しする形となった。 (後略)
            (4月3日東京新聞より抜粋)
 ◆原発事故で基準値超す汚染 未指定の廃棄物3651トン 5道県
             (4月2日朝日新聞見出しより)
 ◆老朽原発3基 審査開始
  高浜・美浜 規制委、新基準で初

   原子力規制委員会は2日、関西電力の高浜原発1、2号機、美浜原発3号機(いずれも福井県)が、新規制基準に適合しているかどうか確認する第1回の審査会合を開いた。
  3基は運転開始から38~40年となる「老朽原発」で、新基準による老朽原発の審査は初めて。(後略)
            (4月2日東京新聞夕刊より抜粋)

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