たんぽぽ舎です。【TMM:No2457】
2015年4月10日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.小出裕章さんインタビュー・原発事故から4年を経た総括 (上)
4年経っても「緊急事態宣言」を解除できない現状を自覚すべき
「科学技術立国」「原発先進国」という幻想
戦後70年原発事故の戦後史的意味とは?
小出 裕章(元京都大学原子炉実験所)
★2.4月15日(水)経産省へ抗議
「ベースロード電源6割、原発2割以上」の経産省の企みに
激烈な猛抗議を! 首都圏反原発連合
★3.反原発でガンバル千葉さん、辺野古へ行く
千葉(たんぽぽ舎会員)さんのレポート
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆【福島原発告訴団:4月13日緊急行動の呼びかけ】
4月13日(月)11:15から11:45【東京地裁前】
12:00から12:30【東京地検前】
★5.新聞より
◆有識者 原発リスク記述不十分 教科書検定 「両論併記型」多く
(4月7日茨城新聞より抜粋)
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※4/11第15回「東電は責任をとれ」連続講座
ぜひ多くの方々の参加を、お願いします。
日 時:4月11日(土)14:00から17:00(開場13:30)
講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
テーマ:「東電福島第一原発の放射能汚染水の惨状と今後」
場 所:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)
呼びかけ:「経産省前テントひろば・たんぽぽ舎」,賛同119団体
参加費:800円(学生 400円)
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┗■1.小出裕章さんインタビュー・原発事故から4年を経た総括 (上)
| 4年経っても「緊急事態宣言」を解除できない現状を自覚すべき
| 「科学技術立国」「原発先進国」という幻想
| 戦後70年原発事故の戦後史的意味とは?
└──── 小出 裕章(元京都大学原子炉実験所)
◯ 原発事故から4年を経た総括を小出裕章さんに聞いた。小出さんは、3月末で京大原子炉実験所を退官されるので、在職最後のインタビューとなった。
小出さんには、事故以前からくり返しインタビューを行ってきたが、その応答は言葉が的確で無駄がなく、論理も明快だった。これも、長年原発に向き合い、情報を集め、論理を組み立て続けてきた蓄積の賜なのだろう。
退官後は、「涼しいところに住み、山登りもしてみたい」と語るが、お金や社会的名声などからできるだけ身を遠ざけて生きていこうとする小出さんの生き方に多少なりとも触れさせて頂いたことは、私にとっても幸運なインタビューだった。この場を借りて謝意を表したい。(編集部・山田)
◯編集部:今年は、戦後70年となります。この70年を振り返った際、福島原発事故は、どんな意味を持つのでしょうか?また、どのような教訓を引き出すべきでしょうか?
小出…日本は、「戦後復興」と言いながら遮二無二に突き進み、「高度成長」と言いながらエネルギーをたくさん消費するような社会を作り、挙げ句の果てに原子力にまで手を染めてしまいました。
日本は科学技術立国だなんて思っている人が多いようですが、たいへんな勘違いです。そもそも日本という国は、科学技術の先進国であろうはずがないのです。というのも日本は、200年以上鎖国をして、西洋型の科学技術と無縁なまま生きてきました。西洋と無縁であったことを私は悪いとは思いませんが、ペリーが浦賀に来て大砲を撃たれ、びっくり仰天して開国し、初めて西洋型の科学技術に触れたのです。西洋型科学技術に関して言うなら、猛烈な後進国だったのです。
原子力技術に関しても、同様です。戦争をやって徹底的に叩きのめされた日本は、米軍に占領されたのですが、占領軍が真っ先にやったのが、日本軍による原爆開発のための研究施設を破壊することでした。当時の日本の原子力研究は極めて初歩的で、製造にはほど遠い状態でしたが、その研究施設を完全に破壊しました。無論、占領期間において原爆研究は厳禁でした。
一方米国は、第2次世界大戦の戦場にならず、圧倒的な資源がありましたから、原爆製造のためのマンハッタン計画に多大な金と人を投入し、原爆を製造したわけで、この時点で日本と米国の技術格差は、お話にならないほどでした。
世界で初めて商業用原子力発電所を稼働させたのは、ソ連(1954年)です。米国も1957年に初稼働しています。一方、日本の原子力技術は、ほぼゼロの状態なので、1966年にイギリスからプラント丸ごと買ったのです。それが東海原子力発電所です。次いで1970年に敦賀・美浜に米国から買った原発を建てますが、100%米国の技術で、日本はスイッチを入れただけでした。
事故を起こした福島第一原発も、GE(ジェネラルエレクトリック)社から買ったプラントです。冷却水ポンプが海側にあったのは、米国では原発を河沿いに建設するので津波の心配がないために、河側に冷却水ポンプを設置していたためです。米国の設計そのままで福島に造ったために、地震と津波で簡単に壊れてしまったわけです。
日本は、科学技術全般に関して後進国ですし、原子力に関しては圧倒的な後進国なのです。その後進性が福島の事故で明らかになったということです。急激な戦後復興や科学技術立国というスローガンも幻想として吹き飛んだのだ、と私は思います。
原発=他国の技術の借り物/日本の後進性が引き起こした事故
◯編:日本は、「原子力技術に関して最も進んだ国だ」として原発を輸出しようとしていますが…。
小出…日本では、三菱・日立・東芝が原発を建造していますが、全て米国の技術ですから、自力で輸出なんてできません。
東芝は加圧水型ですが、WH(ウエスティングハウス)社を丸ごと買収したからで、基本技術はWH社です。日立は、GE社と共同で沸騰水型軽水炉を輸出しようとしていますが、GEがいなければ不可能です。三菱は加圧水型でしたが、東芝がWH社を買収したので、どうしようもなくなってフランスのアレバ社と提携しました。アレバ社の技術がなければ輸出できないのです。
◯編:安倍首相は、「日本の原発は事故を経て、安全技術はより高まった」「原発事故の経験を踏まえた安全性の高い技術の提供」などと宣伝していますが…。
小出…皆さんこの言葉をどう思うのか?逆に聞いてみたいくらいですが、あまりにバカげた発言だと思います。日本の原子力技術は他国の技術の借り物でしかないということを、まず自覚しなければなりません。福島原発事故は、日本の原子力技術の後進性ゆえに起こってしまいましたが、事故が起きて4年経った今に至ってすら、「原子力災害緊急事態宣言」を解除できないままなのです。
「緊急事態だから」として、法律化されたさまざまな被曝基準を無視し、住民の被曝基準も労働者の被曝線量も違法状態を続けているのが、事実であり現状です。「世界一安全な技術」なんて、あまりに破廉恥な宣伝ですし、安倍首相らしいインチキだと私は思います。(下)に続く
(「人民新聞」第1543号2015年3月15日より編集部の許可を得て引用)
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┗■2.4月15日(水)経産省へ抗議
| 「ベースロード電源6割、原発2割以上」の経産省の企みに
| 激烈な猛抗議を!
└──── 首都圏反原発連合
2030年時点の電源構成において「ベースロード電源」を全体のうち6割、原発の比率を2割以上にしようと企み時計の針を福島第一原発事故以前に戻そうとする、世論を無視し「霞ケ関政治」から一歩も足を踏み出そうとしない愚かな経済産業省に再び激烈な猛抗議を!
日時:2015年4月15日(水)18:30から20:00
場所:経済産業省本館前 東京都千代田区霞が関1?2?1
東京メトロ霞ケ関駅(丸の内線・日比谷線・千代田線)A12出口からすぐ
主催:首都圏反原発連合 http://coalitionagainstnukes.jp/
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┗■3.反原発でガンバル千葉さん、辺野古へ行く
└──── 千葉(たんぽぽ舎会員)さんのレポート
第1信-基地正門前は緊張感
今、沖縄の辺野古にいます。こちらは暖かく心地よいです
しかし、基地正門前は緊張感があります。今朝も警察と小競り合いがありました。
といっても翁長知事は82%の支持と新聞に出ていました。
現場では絶対勝つという気持ちが伝わってきます(^-^)/
第2信-沖縄の「金秀グループ」(沖縄では大きな企業)が「新入社員研修」と
いうことで新入社員70名、社長以下70名が応援
おはようございます・千葉です。まだまだここにとどまるつもりです。
辺野古にきてから4日目です。こちらは毎日暖かくぬくぬく過ごしています。
今日も太陽が私達を歓迎しています。
CAMP SCHWABゲートまえ抗議行動は午前7時からはじまります。
今日は沖縄の「金秀グループ」(沖縄では大きな企業)が「新入社員研修」ということで新入社員70名、社長以下70名が応援しています。
感激(;_;)です。大きな企業が国と対決する判断は大変勇気がいると思います。
私も微力ながら原発をからめながら毎日発言しています。(^-^)/
第3信-カヌーチームに入隊です。隊の名称は「辺野古ブルー」
辺野古から千葉です。今日は朝から青空が広がり穏やかな良い天気です。
今日は朝6時25分早くもバスで出勤です(^-^)
早朝から防衛局職員が基地に入るのを阻止するための小競り合いが2度ありました( ̄▽ ̄)。
明日はいよいよカヌーチームに入隊です。隊の名称は「辺野古ブルー」です。
隊員は25名ぐらいです。私が最年長かも?非暴力、不服従で頑張ります。( ̄0 ̄)
昨日(4月9日)「辺野古基金」が発足しました。沖縄の政治家、県内企業、市民運動の人々によって構成されています。まさしくオール沖縄です(地方区で当選した国会議員4名全員、稲嶺名護市長、県民の83%支持の翁長知事、130名を超す市町村の議員)。
辺野古が勝つ事は原発阻止が勝つ事です(^-^)。
抗議行動では多くの事が語られています。特定秘密保護法、集団的自衛権、原発、武器輸出、何れも皆「根」は同じだと思います。
全員で合意していることは「安倍政権を倒せ!!」です。
今日の金曜行動頑張ってください。
今日、茨城県の海岸でイルカが大量に打ち上げられました。3.11の時もクジラが大量に打ち上げられ、その1週間後地震のありました。
妻が心配しているので日曜日に帰る事にしました。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆【福島原発告訴団:4月13日緊急行動の呼びかけ】
今年の1月13日に福島原発告訴団が旧保安院や東電の津波対策担当者らを告訴・告発した件(2015年告訴)について、4月3日、東京地検より全員を不起訴処分としたことが通知されました。
告訴してからわずか2か月半の決定であり、まともな捜査が行われたとは到底考えられません。
大津波を予測しながら対策を怠ってきた東電幹部、それを手助けすらする規制当局の官僚、その責任を問わず野放しにする検察庁、被害者が救われないあまりの惨状。
私たちは、真実を追い求め、この原発事故の責任を追及し続けます。
告訴団から、緊急行動を呼びかけます。
4月13日(月)11:15から11:45【東京地裁 前】
東京検察審査会への「激励行動」
12:00から12:30【東京地検 前】
東京地検への「抗議行動」
主催:福島原発告訴団 本部事務局
〒963-4316 福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279 メール 1fkokuso@gmail.com
ブログ? http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
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┗■5.新聞より
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◆有識者 原発リスク記述不十分 教科書検定 「両論併記型」多く
東京電力福島第一原発事故の発生後、初めての検定となる中学校の教科書は、さまざまな教科が原発事故を取り上げた。理科では原発や放射線を扱ったコラムや特集が増えたが、本文は原発の長所と短所を並べた従来通りの「両論併記型」が多い。有識者らからは「原子力利用のリスクについての記述が不十分だ」と批判する声が上がった。
放射線は本来、3年の理科で習う。ただ、教科書会社は1年で習う東日本大震災の二次災害として原発事故を取り上げたり、2年の電気に絡めてエックス線などの放射線を紹介したりと、早い段階から扱えるように工夫した。「シーベルト」「グレイ」といった単位を新たに記載した教科書もあった。
原発事故があった2011年から放射線教育に力を入れる福島県の公立中の男性教諭(58)は「1年から教科書に記載してあれば、教員が授業で展開できる。大いに歓迎だ」と喜ぶ。
だが、火力や水力などと並んで原子力発電が紹介され、大きなエネルギーの獲得といった長所と、有害な核廃棄物という短所を併記する考え方には物足りなさを感じる。「ある外国の中学レベルの教科書は『放射線は危険』との前提から学習が始まる。リスクの視点から考えるので生徒は真剣になり、判断力が身につく」と訴える。
「危険に転じる可能性とどう向き合うかを教えるべきだ」と話すのは、原発関連の著書がある評論家 武田徹さん。「原発にはリスクがあり、本来なら以前からリスクに関する教育が必要だった」と断じた。(後略)
(4月7日茨城新聞より抜粋)
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